ホンダのステップワゴンの観音開き仕様は、特に5代目モデル（2015年～2022年）に採用された特徴的なデザインです。一般的なミニバンのバックドアは跳ね上げ式ですが、観音開きのステップワゴンは、わくわくゲートを搭載し、横開きの使い勝手を向上させました。
この仕様により、狭い駐車場や立体駐車場でも荷物の積み降ろしがスムーズにできるため、人気を集めました。特に、ステップワゴンスパーダの観音開きモデルは、スポーティーなデザインと利便性の高さから高評価を得ています。
また、ステップワゴンの観音開きの型式や年式ごとの違い、観音開きじゃないモデルとの違いについても気になるところです。そこで、本記事では、観音開きのステップワゴンの特徴や開け方、メリット・デメリットを詳しく解説します。
・ステップワゴン 観音開きの特徴
・観音開きドアの使い勝手
・わくわくゲート廃止の理由
・中古市場での選び方
ステップワゴンの観音開きの特徴とメリット
・ホンダのステップワゴンの観音開きの魅力とは？
・観音開きの開け方と使い勝手
・観音開きの後ろドアはどんなシーンで便利？
・ステップワゴンのバックドアの構造と機能
・ステップワゴンスパーダの観音開き仕様
・観音開きのステップワゴンをカスタムできる？
ホンダのステップワゴンの観音開きの魅力とは？
ステップワゴンの観音開きドアは、独自の利便性と機能性を兼ね備えた特徴的なデザインです。
一般的なミニバンのテールゲートは上に跳ね上げる仕様が多いですが、ステップワゴンの観音開きドアは左右に開く方式を採用していました。この設計により、狭い駐車スペースや天井の低い場所でもスムーズに荷物を積み降ろすことができるのが大きなメリットです。
また、観音開きの構造により、ドアの片側だけを開けて少量の荷物を取り出したり、両側を開放して大きな荷物を積み込んだりと、シーンに応じた柔軟な使い方が可能になります。
さらに、わくわくゲートと呼ばれる機能が搭載されており、リアシートの乗降がスムーズに行える点も注目されています。特に、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、このリアゲートの開閉方式が日常の利便性を大きく向上させます。
一方で、観音開きドアは従来の上開き式に比べてヒンジ部分の強度や開閉スペースの確保が必要なため、すべての環境で最適というわけではありません。
それでも、都市部での駐車スペースが限られている場面や、荷物を頻繁に出し入れするユーザーにとっては非常に魅力的な機能です。これらの理由から、ステップワゴンの観音開きドアは、日常の利便性を高める重要なポイントとして支持されてきました。
観音開きの開け方と使い勝手
ステップワゴンの観音開きドアは、他の一般的なテールゲートと異なる開閉方法を採用しているため、使い方を理解しておくと便利です。
このドアは左右に分割されており、片方のみを開けることも、両側を開くことも可能です。通常の上開き式とは異なり、ドアを開ける際の天井の高さを気にする必要がないため、屋内駐車場や立体駐車場でも使いやすいという利点があります。
開閉の手順としては、まず車両のリアハンドルを操作し、片側のドアを開けます。小さな荷物の出し入れであれば、片方のドアを開けるだけで十分な場合が多いでしょう。
一方で、大きな荷物を積み込む際には、もう片方のドアも解放することで、広い開口部を確保できます。特に、ベビーカーやスーツケースなどの長さがある荷物を積む際には、このダブルドア方式が非常に役立ちます。
さらに、観音開きドアは開閉のしやすさだけでなく、後部座席の乗り降りにも大きな影響を与えます。わくわくゲート機能を活用すれば、後部座席の乗客がリアゲート側から直接乗り降りできるため、狭い駐車場でもスムーズな移動が可能です。
ただし、強風時にはドアが大きく開いてしまうリスクがあるため、しっかりと支えながら開閉することが求められます。こうした特徴を理解しておくことで、観音開きドアをより快適に活用できるでしょう。
観音開きの後ろドアはどんなシーンで便利？
観音開きの後ろドアは、特定のシーンで非常に便利な機能を発揮します。
まず、狭い駐車スペースにおいては、その利便性が顕著に表れます。従来の跳ね上げ式テールゲートでは、開閉の際に後方に広いスペースが必要になりますが、観音開きドアなら後方のスペースを最小限に抑えつつ、スムーズに開閉が可能です。
そのため、都市部の狭い駐車場や、立体駐車場などのスペースが限られた環境では特に役立ちます。また、大きな荷物を積み下ろす場面でも観音開きドアは活躍します。
例えば、家具や自転車のように長さのあるアイテムを積み込む際には、両側のドアを開くことで広い開口部を確保できます。さらに、ベビーカーを頻繁に使う家庭にとっては、観音開きドアの方が積み下ろしが楽に行えるため、子育て世代のユーザーにも好評です。
キャンプやアウトドアのシーンでも、このドアの利便性が発揮されます。後部スペースを簡易的な作業台や休憩スペースとして活用することができるため、車内での食事や荷物整理がしやすくなります。ただし、強風時にはドアが煽られる可能性があるため、開ける際には注意が必要です。
ステップワゴンのバックドアの構造と機能
ステップワゴンのバックドアは、従来のミニバンとは異なる構造を持っています。
通常の上開き式テールゲートとは異なり、観音開きドアやわくわくゲートのような特殊な開閉機構を採用していた時期がありました。この特徴により、狭い場所でも荷物の積み下ろしがしやすく、使い勝手の良さが向上しました。
わくわくゲートは、通常のバックドアとは異なり、横開きが可能な仕様で、後部座席へのアクセスを容易にする役割も担っていました。この機能は特に、小さな子どもがいる家庭や、高齢者が乗降する際に便利です。
しかし、6代目ステップワゴン（2022年以降）ではこの機能が廃止され、従来の跳ね上げ式バックドアに戻されました。この変更は、ユーザーの意見や市場ニーズを踏まえてのものと考えられます。
また、バックドアには荷物を積み込む際の利便性を向上させる工夫も施されています。例えば、荷室のフロア高が低く設計されているため、重い荷物でも比較的楽に積み込むことができます。
さらに、バックドアの開閉は電動仕様が選択可能であり、ワンタッチでスムーズに操作できるのも魅力の一つです。ステップワゴンのバックドアは、シンプルなデザインながらも、多様なニーズに対応できるよう設計されており、実用性を重視した機能が満載されています。
ステップワゴンスパーダの観音開き仕様とは？
ステップワゴン スパーダは、ホンダが展開するステップワゴンのスポーティモデルであり、デザインや走行性能にこだわったグレードです。
特に、観音開き仕様のリアゲートを採用していた時期があり、その開閉方式が注目を集めました。従来のミニバンは跳ね上げ式のバックドアが主流ですが、観音開き仕様では横開きが可能な「わくわくゲート」が装備されていました。
この機能により、狭い駐車場や天井の低い場所でもスムーズに荷物を出し入れすることができ、利便性が向上しました。
スパーダの観音開き仕様は、主に5代目ステップワゴン（RP型、2015年～2022年）で採用されていました。このモデルでは、スポーティなエアロデザインとともに、リアゲートの独自機能としてわくわくゲートが搭載され、ミニバン市場に新たな選択肢を提供しました。
特にファミリー層に人気があり、後部座席からの直接乗降が可能になった点は高く評価されていました。
しかし、6代目（2022年～）からは観音開き仕様が廃止され、従来の上開き式のバックドアに戻されました。この変更の背景には、観音開き仕様に対する市場の評価や、コスト面での調整などがあったと考えられます。
それでも、5代目のスパーダは、中古市場でも根強い人気を誇り、特に観音開きのリアゲートを求めるユーザーにとっては魅力的な車種となっています。
観音開きのステップワゴンをカスタムできる？
観音開きのステップワゴンをカスタムすることは可能ですが、どのような改造を施すかによって難易度が変わります。
特に、5代目ステップワゴン（RP型）に搭載されていた「わくわくゲート」をより使いやすくカスタムしたいと考えるユーザーは多いです。
例えば、開閉時の動作をスムーズにするためにダンパーの交換や、電動開閉機能を追加するカスタムが人気です。こうした改造によって、リアゲートの利便性を向上させることができます。
さらに、外観のカスタムとしては、リアゲート部分のエアロパーツを変更したり、テールランプをLED仕様にしたりすることで、よりスタイリッシュな印象を与えることができます。
ステップワゴンはファミリー向けのミニバンである一方で、カスタムベースとしても人気があり、社外パーツも豊富に販売されています。そのため、個性的なリアデザインを求めるユーザーにとって、さまざまな選択ができるのも魅力の一つです。
ただし、観音開き仕様のリアゲートを改造する際には、安全性や強度の面で注意が必要です。特に、開閉機構に手を加える場合、強風時のドアの動作や、駐車時のスペース確保を考慮しなければなりません。
また、ディーラー保証の対象外となる可能性もあるため、事前に確認しておく必要があります。このように、観音開きのステップワゴンはカスタムの自由度が高いですが、適切な計画と施工が求められます。
ステップワゴンの観音開きの年式と中古市場
・ステップワゴンの観音開きはいつから登場？
・観音開きの型式と年式一覧
・ステップワゴンの観音開きは中古で買える？
・わくわくゲート廃止の理由とは？
・ステップワゴンとセレナ、どっちが広い？
・スパーダが3ナンバーになった理由
ステップワゴンの観音開きはいつから登場？
ステップワゴンの観音開き仕様は、2015年に登場した5代目モデル（RP型）から採用されました。このモデルでは、リアゲートに「わくわくゲート」と呼ばれる横開き機能を搭載し、荷物の積み下ろしや後部座席へのアクセスをよりスムーズにする工夫がなされました。
従来の上開き式バックドアに比べて、狭いスペースでも開閉しやすい点が評価され、ファミリー層を中心に人気を集めました。
わくわくゲートの導入により、後部座席の乗降が容易になり、特に子どもや高齢者がいる家庭では大きなメリットとなりました。例えば、駐車場で後ろのスペースが限られている場合でも、片側だけを開けて荷物を取り出せるため、狭い環境でも使い勝手が向上しました。
また、観音開きとすることで、車内のレイアウトに応じた柔軟な活用が可能になりました。
しかし、6代目ステップワゴン（2022年～）では、わくわくゲートは廃止され、再び上開き式のバックドアに戻されています。この変更は、安全性やメンテナンスコストの面での調整と考えられますが、一部のユーザーからは「使いやすかったのに残念」との声も聞かれます。
そのため、5代目モデルを中古で探すユーザーも多く、観音開き仕様を求める場合は、中古車市場をチェックするのが良いでしょう。
観音開きの型式と年式一覧
ステップワゴンの観音開き仕様（わくわくゲート搭載モデル）は、5代目RP型（2015年～2022年）に採用されました。以下の型式と年式を参考にすると、どのモデルが観音開き仕様なのかを確認しやすくなります。
【観音開き仕様が採用されたステップワゴンの型式と年式】
| 型式 | 年式 | 主な出来事・仕様 |
|---|---|---|
| RP1 / RP2 / RP3 / RP4 / RP5 | 2015年4月 ～ 2021年10月 | 5代目ステップワゴン登場。観音開き式「わくわくゲート」初採用。 |
| RP5（ハイブリッド） | 2017年9月 ～ 2020年1月 | マイナーチェンジによりハイブリッド仕様を追加。 |
| RP5（e:HEV） | 2020年1月 ～ 2021年10月 | ハイブリッド車の名称が「e:HEV」に変更。 |
| RP6 / RP7 / RP8 | 2022年5月 ～ | 6代目へフルモデルチェンジ。わくわくゲート廃止。 |
このように、5代目ステップワゴンのRP型では、すべてのグレードでわくわくゲート（観音開き仕様）が設定されていました。ただし、6代目モデルではこの機能が廃止され、従来の上開き式のバックドアへと戻されています。
そのため、観音開き仕様のステップワゴンを求める場合は、5代目の中古車を探す必要があります。
また、スパーダモデルも含め、観音開き仕様は基本的に全グレードに設定されていたため、エンジンや装備の違いで選ぶことが可能でした。特に、ハイブリッド仕様を搭載した後期モデル（2017年以降）は燃費性能も向上しているため、より実用的な車種となるでしょう。
ステップワゴンの観音開きは中古で買える？
ステップワゴンの観音開き仕様は、2015年から2022年まで販売されていた5代目（RP型）に採用されていました。特徴的な「わくわくゲート」により、横開きと跳ね上げの両方の開閉が可能で、特に狭い駐車スペースでも使いやすいと好評でした。
しかし、2022年に登場した6代目モデルからは観音開き仕様が廃止されたため、新車で購入することはできません。したがって、観音開きのステップワゴンを手に入れたい場合は、中古市場で探すことになります。
中古車市場では、5代目ステップワゴンの流通量は比較的多く、特にスパーダグレードは人気があります。
ただし、年式や走行距離、状態によって価格は大きく異なります。2024年現在、走行距離が少なく状態の良い車体は200万円以上することもありますが、走行距離が長めのものや状態が多少劣るものは100万円台前半で見つかることもあります。
また、ハイブリッドモデルは燃費性能の高さから需要が高く、ガソリン車よりも価格が高めに設定される傾向があります。
中古車を購入する際には、リアゲートの開閉機構が正常に動作するかをしっかり確認することが重要です。特にわくわくゲートは頻繁に開閉される部分であるため、ヒンジやダンパーに不具合がないかをチェックしましょう。
また、修復歴がある車両の場合、後部の構造に影響が出ている可能性もあるため、購入前に必ず車両の詳細を確認することをおすすめします。
わくわくゲート廃止の理由とは？
わくわくゲートは、5代目ステップワゴン（2015年～2022年）に採用されたユニークなリアゲートであり、横開きと跳ね上げの2種類の開閉方式を持つ画期的な機能でした。しかし、2022年に登場した6代目ステップワゴンでは、わくわくゲートが廃止され、従来の跳ね上げ式バックドアに戻されました。
この変更にはいくつかの理由が考えられます。
まず、コスト面の影響が大きいとされています。わくわくゲートは、通常のバックドアに比べて複雑な開閉機構を持ち、その分製造コストが高くなります。
また、耐久性やメンテナンス面でも課題があり、長期間使用する中でヒンジやダンパーの摩耗による不具合が発生しやすいという指摘もありました。そのため、メンテナンスの負担を軽減する目的で、シンプルな跳ね上げ式に戻されたと考えられます。
さらに、ユーザーの評価も影響した可能性があります。わくわくゲートは確かに便利な機能でしたが、横開きの際には後方に十分なスペースが必要になるため、狭い場所では逆に使いにくいという声もありました。
また、一部のユーザーからは「従来の上開きのほうが使いやすい」「観音開きの利点を感じにくい」といった意見も見られました。こうしたフィードバックを受け、ホンダは6代目では一般的なバックドアに回帰する決定を下したと考えられます。
結果として、わくわくゲートは一部のユーザーには好評だったものの、製造コストや実用性の観点から廃止されることに。それでも、中古車市場では観音開き仕様のステップワゴンを求める声は根強く、特にファミリー層からの人気が続いています。
ステップワゴンとセレナ、どっちが広い？
ミニバンを選ぶ際、室内空間の広さは重要なポイントです。ステップワゴンとセレナは、どちらも日本国内で高い人気を誇るミニバンですが、実際にどちらが広いのかを比較してみましょう。
まず、室内長に関しては、6代目ステップワゴン（2022年～）の室内長は2,805mm、5代目セレナ（2016年～2022年）は3,240mmと、セレナのほうが長くなっています。
ただし、ステップワゴンは2列目シートのスライド幅が広く、足元スペースを柔軟に調整できる点が魅力です。横幅に関しては、ステップワゴンが1,545mm、セレナが1,545mmで同じですが、シートの形状や配置によって、ステップワゴンのほうがゆったりとした印象を受けることもあります。
また、荷室の使い勝手にも違いがあります。5代目ステップワゴンは「わくわくゲート」によって、バックドアを横開きできるため、狭い駐車場でも荷物を出し入れしやすい構造になっていました。一方、セレナは床が低く設計されているため、大きな荷物の積み降ろしがしやすいメリットがあります。
6代目ステップワゴンでは観音開き機能が廃止されたものの、室内高がさらに広がり、開放感のある空間を実現しています。
結論として、数値上ではセレナのほうが広い部分もありますが、シートの使い勝手や荷室の工夫を考えると、ステップワゴンも十分に広々としたミニバンと言えます。
スパーダが3ナンバーになった理由
ステップワゴン スパーダは、2015年に登場した5代目RP型から3ナンバー登録となりました。これは、従来のスパーダよりも全長が4,700mmを超えたためです。
一般的に、5ナンバーと3ナンバーの違いは車体サイズによって決まり、全幅が1,700mmを超える、または全長が4,700mmを超えると3ナンバーになります。5代目スパーダでは、エアロパーツやデザインの変更により、全長がわずかに拡大したことで3ナンバーに分類されるようになりました。
この変更の背景には、デザインや安全性能の向上が関係しています。スパーダはスポーティな外観を特徴としており、エアロパーツの追加やフロントデザインの変更が行われた結果、5ナンバー規格を超えるサイズになりました。
また、安全性能の強化により、衝突時の衝撃吸収構造やエアバッグの配置など、ボディ全体の設計が変更されたことも影響しています。
ただし、3ナンバーになったことで、税金や高速料金の区分には影響がないため、維持費の負担はほぼ変わりません。むしろ、広々とした車内空間や高級感のあるデザインが評価され、ファミリー層からの支持を集めています。
こうした点を踏まえ、スパーダはミニバンとしての魅力をより高めるために3ナンバー化されたと言えるでしょう。
まとめ：ステップワゴンの観音開きの構造や機能
・狭い駐車場でも開閉しやすい
・天井の低い場所でも荷物の出し入れが容易
・片側のみ開閉できるため少量の荷物取り出しに便利
・両側を開けば大きな荷物も積み込みやすい
・わくわくゲート機能で後部座席の乗降がスムーズ
・小さな子どもや高齢者の乗り降りに適している
・一般的な跳ね上げ式よりも省スペースで開閉可能
・後方スペースを確保しづらい環境でも対応可能
・強風時にはドアが開きすぎるリスクがある
・ヒンジ部分の強度が求められる設計
・都市部の駐車場や立体駐車場でも扱いやすい
・荷室のレイアウトを柔軟に活用できる
・アウトドアやレジャーシーンで作業台としても活用可能
・6代目では廃止され、中古市場での需要が高まっている
・観音開き仕様を活かしたカスタムも可能
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