日産セレナC27に乗っている、あるいは購入を検討している方にとって、「リコール情報」は見逃せない重要事項です。特に「セレナC27のリコール一覧」と検索されたあなたは、過去に発表されたリコール内容や対象車の型式、製造期間などを正確に知りたいはずです。
この記事では、エンジン制御ユニットとハーネスの接触によるモーター停止リスクという重大な不具合や、その原因となった構造的な問題について詳しく解説します。
さらに、実際にリコールで報告された症状やC26・C28などC27以外のセレナシリーズのリコール履歴にも触れ、比較の視点から理解を深められるよう構成しました。
また、「日産リコール お詫び金」や返金の有無、リコール受付期限など、不良品対応で注意すべき点も網羅。ご自身の車がリコール対象かどうかを確認する「車台番号でのチェック方法」や、最新の日産リコール情報を調べる手順も紹介しています。
今後の安全運転と適切な対応のために、ぜひ最後までお読みください。
・セレナC27のリコール対象車の型式と製造期間
・モーター停止を引き起こす不具合
・リコール時の返金・お詫び金の条件
・自分の車がリコール対象かを確認する方法
セレナC27のリコール一覧と対象内容の詳細

・対象となるセレナC27の型式と製造期間
・モーター停止の原因となる不具合の内容
・リコールで報告された症状とは
・C27以外のセレナ(C26・C28)のリコール履歴
・日産リコールで重要なハーネス問題とは
・不良品対応で注意すべき点
対象となるセレナC27の型式と製造期間
まず、今回のリコール対象となっているのは、日産セレナの「C27型」と呼ばれる世代の車両です。具体的には「DAA-HC27」「6AA-HC27」「DAA-HFC27」「6AA-HFC27」の計4つの型式が該当しています。
これらの型式は、e-POWER搭載車両を含むバリエーションで構成されており、製造期間としては平成29年(2017年)12月27日から令和3年(2021年)8月25日までのモデルに集中しています。
この期間内に製造されたセレナは、全国の販売店や中古市場で多く流通しており、リコールの影響を受けるユーザーが非常に多いのが実情です。
ただし、注意が必要なのは、車台番号が範囲内であっても全てが対象ではないという点です。前述の通り、型式だけで判断せず、車検証に記載されている車台番号を用いて、日産の公式サイトや販売会社にて個別確認を行うことが求められます。
さらに、該当台数はおよそ126,800台にもおよびます。
これは非常に大規模なリコールであることを意味しており、ユーザー側の意識と早めの対応がより重要になります。私であれば、購入時期に関わらず、自身の車両が対象かどうか一度確認しておくことを強くおすすめします。
モーター停止の原因となる不具合の内容

今回報告された不具合の内容は、単なる電子機器の誤作動ではなく、物理的な干渉により重大な走行トラブルを引き起こす可能性があるという点で注目されています。
エンジンルーム内の電気配線、特にエンジン制御用コントロールユニット(ECU)に関連するハーネスの配策に問題がありました。ハーネスの位置が開発段階で十分に検証されておらず、ECU固定用ボルトの先端がハーネス保護材のスリットに入り込みやすい構造になっていたのです。
このような設計のまま使用を続けた場合、ボルトの先端が保護材の中で電線の被覆と接触することがあり、最悪の場合には芯線に達して短絡を引き起こします。これにより、モーターの動作が停止し、走行中にエンジンの出力が完全に失われる可能性もあるのです。
これには重大なリスクが伴います。
たとえ一瞬の停止であっても、交差点や高速道路などでモーターが動かなくなると、大きな事故につながる恐れがあるため、メーカー側は重大な構造的問題としてリコールの対象としました。
対策としては、問題となるボルト先端に樹脂製のキャップを装着し、配線との物理的接触を防止する処置が取られます。さらに、すでに被覆が損傷している場合には補修も行われるとのことです。
リコールで報告された症状とは
リコールが実施される背景には、すでに一部の車両で具体的な不具合の症状が発生している事例が存在するからです。
今回の「セレナC27」のケースにおいて報告された主な症状は、走行中に突然モーターが停止し、加速できなくなるという深刻なものでした。つまり、運転中に電動モーターが突如として動作を停止し、アクセルを踏んでも車が動かない、あるいは加速しないという現象です。
このような症状は、単なる運転の不便さにとどまらず、重大な交通事故を招く危険性があります。例えば、交差点内で車が動かなくなった場合、後続車との追突事故や、自力での脱出が困難になるといった状況が想定されます。
特に、セレナは家族での使用が多い車種であるため、安全性への懸念はより深刻といえるでしょう。
実際には、短絡によって車載の安全装置が作動し、システムが意図的に停止するケースもあるとされています。安全のためとはいえ、予期せぬ場所で車が止まるという状況は、誰にとっても不安です。
こうした報告が複数確認されたことが、リコール実施の大きな要因となっています。これを理解した上で、自車が対象であるかを確認することが極めて重要です。
C27以外のセレナ(C26・C28)のリコール履歴

ここでは、C27以外のセレナ、すなわち先代のC26型および後継のC28型におけるリコールの履歴についても見ておきましょう。前述のように、C27型に限らず、セレナは代を重ねるごとにさまざまな不具合が指摘されてきました。
まずC26型についてですが、こちらは2010年〜2016年ごろに製造されたモデルで、過去にブレーキ関連やステアリング系統、さらにはスライドドアの不具合などがリコールとして報告された経緯があります。
特にスライドドアが自動で開閉中に誤作動するという事例は、家族層にとって非常に大きなリスクとなり、複数回の改善措置が取られました。
一方、最新のC28型は2022年に登場したばかりのモデルですが、リリース直後から一部ハイブリッドシステムに関する懸念が報告され、一時的な調査対象となったことがあります。
現在のところ、C27型のような大規模なリコールには至っていないものの、新型車にありがちな初期不良への注意は引き続き必要とされています。
このように、セレナ各世代においては、異なる種類のリコールが行われてきた歴史があります。もしあなたが中古車でC26やC28を検討しているのであれば、過去のリコール履歴や対応済みかどうかも重要なチェックポイントとなるでしょう。
日産リコールで重要なハーネス問題とは
日産セレナC27のリコールにおいて、中心的な原因とされているのが「ハーネスの配策不良」です。
ハーネスとは、車両内のさまざまな電子部品に電気を供給するための束状の配線のことを指します。エンジンや制御ユニット、センサー類をつなぐ重要な部品であり、誤った取り回しや設置位置によっては、大きなトラブルを招く恐れがあります。
今回問題となったのは、エンジン制御用ECUとその取付ボルトとの物理的な干渉でした。
ECUを固定する金属ボルトの先端が、近接する電気ハーネスの保護材のスリットに入り込みやすく、振動や走行の影響により被覆が擦れてしまうという構造的な欠陥が確認されたのです。被覆が摩耗すると、やがて芯線にボルトが接触し、短絡(ショート)を引き起こします。
その結果、モーター制御系統に異常が発生し、e-POWERモデルでは電動走行が突如として止まるなど、安全性に直結する不具合が報告されています。これは非常に重大なリスクであり、単なるエンジンの不調では済まされない深刻なケースです。
このように考えると、ハーネスの設計・配置がいかに重要であるかがわかります。配線一本のわずかなズレが、走行不能や事故の危険につながることもあるのです。リコール内容の中でも、見過ごしてはならない本質的な問題といえるでしょう。
不良品対応で注意すべき点

日産のリコール対象車に乗っている方が最も気をつけるべきなのは、「不良品であることを自分で把握しなければならない」という現実です。というのも、リコール対象であっても、すべてのユーザーに直接的な通知が届くわけではありません。
購入店や登録住所の変更などがあれば通知が届かない可能性もあり、自主的に確認する姿勢が必要です。
さらに、リコール対応を受ける際には、車両の状態を事前に確認しておくことも大切です。例えば、「不具合の兆候が出ていないから問題ないだろう」と放置してしまうと、後になって症状が悪化し、故障による実費修理やレッカー移動の費用が発生する場合があります。
リコールは予防措置であり、不具合が出る前に対応することが本来の目的です。
また、点検や修理の予約を取る際は、部品の取り寄せに時間がかかる場合があるため、早めの連絡が重要です。販売店によっては予約が混雑しており、1~2週間待ちとなることも珍しくありません。放置せず、速やかに対応することで安心して車に乗り続けることができます。
このように、リコール対応は単なる「無料修理」ではなく、ユーザー自身が能動的に動くことで初めて安全性が確保される制度であるということを理解しておく必要があります。
セレナC27のリコール一覧と確認・補償情報

・車台番号で確認するリコール該当方法
・「日産リコールのお詫び金」の対象条件とは
・リコールで返金されるケース
・リコールの受付はいつまで可能?
・最新の日産リコール情報の確認方法
車台番号で確認するリコール該当方法
リコール情報を正確に調べるうえで欠かせないのが「車台番号」の確認です。
これは、車検証に記載されている17桁程度の英数字からなる識別番号で、その車両がいつ、どのラインで、どのように製造されたかを示す情報の塊です。日産ではこの車台番号を使って、個別のリコール対象かどうかを公式ウェブサイトや販売店で判別しています。
具体的には、日産のリコール検索ページにアクセスし、該当の車台番号を入力することで、リコール対象か否かを即時に確認できます。このとき、車検証から正確に番号を読み取ることが必要です。一文字でも違えば検索結果が異なってしまうため、手入力ではなくコピーペースト推奨です。
また、中古車を購入した方は特に注意が必要です。前オーナーの対応状況によっては、すでにリコールが実施されているケースもあります。これを見落としてしまうと、同じ不具合を疑って不要な修理を依頼することになりかねません。
さらに、リコール該当車と診断された場合、すみやかに日産販売会社へ連絡し、点検予約を取りましょう。修理内容によっては作業時間が1~2時間で済むものもありますが、稀に代車の手配が必要になるケースもあります。
このように、車台番号はリコール確認において非常に重要な手がかりであり、日常的な管理意識にもつながる部分です。まずはご自身の車検証を確認してみてください。
「日産リコールのお詫び金」の対象条件とは

最近話題になっている「日産リコール お詫び金」は、リコール対応に関連した特定の条件を満たすことで支払われる金銭的補償のことです。ただし、すべてのリコール案件が対象になるわけではありません。
この点を誤解してしまうと、期待外れに終わる可能性もあるため、詳細を把握しておく必要があります。
まず、日産側から正式に「お詫び金支給の対象です」と通知されたユーザーのみが対象となります。
これは主に、大規模かつ安全上重大な影響を及ぼしたリコール案件や、対応に時間を要し顧客へ長期的な不便を強いたケースに限られる傾向があります。例えば、走行中のモーター停止やブレーキ不良など、生命や事故リスクに直結する事例が該当しやすいです。
また、一定の条件として、リコールの通知を受けた後に点検・修理を受けていない、あるいは再三の通知にも応じていない顧客に対して「インセンティブ」として支給されるケースもあります。これはユーザーの対応を促す目的も含まれています。
金額としては、数千円から最大8万円程度が確認されていますが、これはリコールの深刻度や台数によって異なるため一概には言えません。仮に対象となる可能性がある場合でも、販売店に確認しなければ詳細はわからないのが現実です。
お詫び金制度はあくまで補償の一環であり、安心して車に乗り続けてもらうための信頼回復策といえるでしょう。まずは通知の内容をよく読み、不明点があれば販売店に確認することをおすすめします。
リコールで返金されるケース
リコールというと無料修理のイメージが強いかもしれませんが、実は「返金されるケース」も存在します。すべてのリコールが対象ではありませんが、条件を満たしていれば、自己負担した費用の一部または全額が戻ってくることがあります。
例えば、リコール発表前に、対象の不具合に対して自費で修理を行っていた場合です。このとき、修理内容がリコールと同一または同等と判断されれば、領収書などの証明書類を提出することで、その費用が返金される可能性があるのです。
特に整備工場での修理や部品交換で発生した高額な費用については、申請によって戻ってくる事例も少なくありません。
ただし、すべての修理が対象とは限らず、返金対象となるかどうかは日産やディーラーによる判断が必要です。書類の不備や、修理がリコールとは関係ないと判断された場合は、返金されないこともあります。
また、時間が経過しすぎていると受付を断られることもあるため、早めの対応が求められます。
このように考えると、万が一のためにも、整備履歴や修理明細書は必ず保管しておくことが大切です。リコールの対象かどうかに関わらず、自分の車に関する費用はしっかり記録しておくことで、トラブル時にも安心して対応できるでしょう。
リコールの受付はいつまで可能?

リコールの受付には「明確な期限」が定められていない場合が多く、基本的には不具合の再発防止策として長期間にわたって対応が続けられます。しかし、実際にはいくつかの「目安」や注意点があります。
まず、リコール通知を受け取った場合、その書面や公式サイトに記載されている「実施開始日」はありますが、「受付終了日」が明記されることはほとんどありません。とはいえ、年数が経つごとに部品の在庫が減少したり、対応できる店舗が限られてきたりすることがあります。
特に10年以上経過したモデルについては、部品の供給終了により対応困難になる場合もあるため、早めの点検が推奨されます。
また、リコール対象の中古車を購入した人は、通知が届かないことがあります。そのため、自分の車がリコール対象かどうかを調べる努力が必要です。受付が継続されているかは、ディーラーやメーカーに直接問い合わせるのが確実です。
このように、理論上は「リコールに期限はない」とされていますが、実際の対応には制約があります。早めに予約・修理を済ませておくことで、部品不足や対応不能といったリスクを避けることができるでしょう。
最新の日産リコール情報の確認方法
自分の車がリコール対象かどうかを知るには、まず「日産公式サイト」での確認が基本です。
現在では、ユーザーが自分で簡単に確認できるように、専用の検索ページが用意されています。そこでは「車台番号(17桁の英数字)」を入力することで、即時にリコール該当の有無が表示される仕組みです。
このサービスは無料で利用でき、パソコンやスマートフォンからいつでもアクセス可能です。検索結果には、対象となる不具合の概要、修理の内容、対応可能なディーラーなども表示されるため、非常に便利です。
また、定期的に更新されているため、数か月ごとにチェックする習慣をつけておくと安心です。
加えて、国土交通省のリコール情報ポータルサイトや、各地域のディーラーの公式サイトでも情報を得ることができます。中にはLINE公式アカウントやアプリを使って通知を受け取れるサービスを提供している店舗もあり、スマートフォンとの連携でより手軽にリコール対応が可能です。
なお、中古車を購入した場合や、住所変更をしている場合は、通知が届かないことがあります。そういったときは、自分で定期的にリコール情報をチェックすることが重要です。
これらの手段を活用すれば、自分の車の安全性を継続的に確認することができ、安心してカーライフを楽しむことができます。
まとめ:セレナC27のリコール一覧について

・セレナC27は2017年〜2021年製造モデルがリコール対象
・問題はエンジンルーム内のハーネス配策不備に起因
・ハーネスが制御ユニット固定ボルトと接触する可能性がある
・被覆が損傷し芯線がボルトと短絡するとモーター停止の危険
・走行中に電動モーターが突然停止する恐れがある
・リコール対象はC27系のe-POWERモデルを含む
・型式はDAA-HC27、6AA-HC27、DAA-HFC27、6AA-HFC27が該当
・リコール台数は合計12万6,800台に及ぶ
・修理内容はボルト先端への樹脂キャップ装着と配線点検
・配線が損傷していれば補修も実施される
・車検証の車台番号で対象車かを判別可能
・製造時期と購入時期が異なる場合があるため要確認
・C26やC28型セレナも別の不具合で過去にリコール歴あり
・日産からお詫び金や返金対応があるケースも存在
・対象者には通知書が送付されることが多い
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