セレナのボンネットを初めて開けようとしたとき、「レバーはどこ?」「ロックってどう外すの?」と戸惑った経験はありませんか?とくにC27型セレナなどは年式や仕様によって操作感が微妙に異なり、事前に手順を知っておくことがとても重要です。
本記事では「セレナボンネットの開け方」と検索している方に向けて、開ける前に注意すべきポイントから、レバーの位置と操作方法、ロック解除の仕組みまでをわかりやすく解説します。
また、ボンネットを閉める際の注意点や、開けた後にチェックしておきたいエンジンルームの確認項目についても詳しく紹介します。
・セレナのボンネットを開ける手順
・レバーやロックの位置と操作方法
・ボンネットが開かないときの原因と対処法
・他社メーカーとの構造の違い
セレナボンネットの開け方と操作手順のポイント

・ボンネットを開ける前に注意すべきこと
・レバーの位置と操作方法を確認
・ロック解除の仕組みとは?
・C27型セレナでの開け方の特徴
・ボンネットを閉めるときの注意点
・開けたあとのエンジンルームの確認項目
ボンネットを開ける前に注意すべきこと
セレナのボンネットを開ける際は、事前に確認すべき重要なポイントがあります。
何も考えずにレバーを引いてしまうと、思わぬトラブルやケガにつながるおそれがあるためです。例えば、車両が完全に停止していない状態で開けようとした場合、車がわずかに動くことでステーが外れたり、手を挟んでしまったりするリスクが伴います。
まず基本として、エンジンを完全に停止し、パーキングブレーキをしっかりと作動させることが前提条件です。これは車体の揺れや傾きを防ぎ、安全な作業環境を確保するためです。さらに、風が強い日や雨天時には、風圧でボンネットが勢いよく動いてしまうこともあり得ます。
強風の中で無理に開けようとすると、ボンネットが自分の方に倒れてきたり、ヒンジ部分を傷めてしまうこともあります。
また、エンジン停止直後はエンジンルーム全体が高温になっています。ラジエーターやステーに不用意に触れてしまうと、やけどの原因になります。とくにステー(ボンネットを支える棒)はアルミ素材で熱を持ちやすく、軽く触れただけでも火傷につながることがありますので注意が必要です。
このように、安全確認や環境への配慮を怠ると、ボンネット開閉作業は一気に危険を伴うものになります。単純な作業であっても、基本的な注意点を押さえておくことが、結果的にトラブルの予防につながります。
作業に入る前に、必ず周囲の状況と車両の状態をチェックしておきましょう。
レバーの位置と操作方法を確認

セレナのボンネットを開ける際、最初に行う操作が「レバーを引く」ことですが、その位置を知らなければ戸惑ってしまう方も多いようです。実際、初めてセレナに乗る人がボンネットを開けようとしても、「どこにレバーがあるのかわからない」という声は少なくありません。
日産セレナでは、運転席の足元、具体的には右下あたりに黒いレバーが設置されています。このレバーには「ボンネットを開けるためのマーク(車の前部が開いたような図)」が描かれていることが多く、それを目印に探すと見つけやすくなります。
シートに座ったままでは見えづらい位置にあるため、一度体を前傾させて目視確認するのがよいでしょう。
操作自体は単純で、このレバーを手前に引くと「カチッ」という感触と共にボンネットが少しだけ浮き上がります。この浮き上がりは、ロックが一段階だけ解除された状態であり、実際にボンネットを持ち上げて開くには、次の操作が必要になります。
この時点でボンネットが完全に開くわけではないため、レバーを引いたあとにボンネットを無理にこじ開けようとするのは避けてください。
また、車種によってはレバーの形状や硬さに差があるため、無理に力を入れて壊してしまう方もいます。力が入りにくいときは、一度深呼吸して落ち着き、両手で支えるようにして引くとスムーズです。
正しい位置と方法を知っていれば、ボンネットを開ける作業は非常にスムーズに進められます。
ロック解除の仕組みとは?
日産セレナのボンネットは、ただレバーを引くだけでは完全には開きません。その理由は「二重ロック構造」が採用されているためです。この仕組みによって、万が一走行中にレバーが誤って作動しても、ボンネットが勝手に開いてしまうことを防ぐ設計になっています。
では、どのようにしてこのロックを解除するのかというと、レバーを引いてボンネットが少し浮いた後に、車の前面に回り込み、ボンネット先端の中央部に手を入れて内側の補助レバーを操作する必要があります。
この補助レバーを横または上方向にスライドさせると、最終的なロックが解除され、ボンネットを完全に持ち上げることが可能になります。
補助レバーの場所は指先で探らないと見えにくい場合もあるため、初めての人は戸惑うかもしれません。しかし、数回繰り返すうちに慣れてくる操作です。レバーはバネの力で元の位置に戻る構造になっているため、確実に操作しないとロックが解除されません。
このとき、無理に力を入れると、爪を痛めたり、レバー自体を破損することがあるため注意が必要です。
この二重ロック構造は安全のために重要な仕組みですが、慣れないと「ボンネットが開かない」と感じてしまう要因でもあります。したがって、最初にレバーで一次解除を行ったあとは、補助レバーの存在を意識しながら丁寧に作業を進めることが重要です。
C27型セレナでの開け方の特徴

C27型セレナは、2016年に登場した5代目モデルで、多くの家庭に支持されるミニバンです。このモデルでは、ボンネット開閉の操作性にも配慮がされており、比較的スムーズに開け閉めができる設計となっています。
他のモデルと異なるポイントを押さえておくことで、作業の効率をさらに高めることができます。
まず、C27型のレバーは前述の通り、運転席右下に設置されていますが、若干深めの位置にあるため、腰をかがめるようにして探すと見つけやすくなります。
レバーを引くと、ボンネットが軽く浮き上がり、補助ロックの解除が必要になります。この点は他の日産車と共通している部分ですが、C27型ではボンネットの先端レバーが比較的大きく操作しやすいため、指が入りづらいという問題はあまりありません。
また、ボンネットを開けたあとは、支え棒(ステー)を使ってしっかり固定する必要があります。
C27型のステーは操作部に工夫がされており、持ちやすく、差し込み口も視認しやすい位置にあるため、初心者でも比較的扱いやすい点が特徴です。
逆に言えば、この支え棒を使わずに開けたままにしてしまうと、風などで急に閉じる危険があるため必ず固定しましょう。
このように、C27型セレナでは「誰でも扱いやすい構造」を意識した設計がなされているため、正しい手順を踏めば難しい作業ではありません。取扱説明書を参考にしつつ、実際の操作を何度か試すことで、自然と使い方に慣れていくはずです。
ボンネットを閉めるときの注意点
ボンネットを閉める作業は、一見すると簡単そうに思えるかもしれません。
しかし、適切な方法を守らなければ、思わぬ事故や車体へのダメージを引き起こす可能性があります。たとえば、ボンネットを中途半端に閉めてしまうと、走行中の振動で開いてしまう危険があり、前方の視界を遮ったり重大な事故につながる恐れがあります。
閉め方のポイントは「しっかりと最後までロックされていることを確認する」ことです。C27型セレナでは、まずステー(支え棒)をクランプに戻し、ボンネットをゆっくりと下げていきます。そして、おおよそ30cmの高さから手を放し、自然に落下させるようにして閉めるのが正しい方法です。
このとき、手で強く押さえつけるのではなく、重力を利用して「パチン」と音がするまでロックさせるのがポイントとなります。
また、閉めたあとには必ず両手で軽くボンネットの端を押して、浮きやガタつきがないかを確認してください。ロックが甘いままだと、ちょっとした段差やブレーキで振動し、再び開いてしまうことがあります。
さらに、手や工具、布などがエンジンルーム内に置き忘れられていないかも、閉める前の確認事項として欠かせません。
このように、ただボンネットを閉じるという行為にも、慎重さと確認が求められます。正しい閉め方を身につけておくことは、安全なドライブの第一歩です。
開けたあとのエンジンルームの確認項目

ボンネットを開けたあとには、単に覗くだけで終わらせるのではなく、いくつかの確認項目をしっかりチェックしておくことが大切です。車のコンディションを保つうえで、エンジンルームの状態を定期的に確認することはメンテナンスの基本といえるでしょう。
まず最初に確認したいのが、エンジンオイルの量と色です。
オイルゲージを引き抜き、付着しているオイルの量が適正範囲内にあるかをチェックします。同時に、オイルの色が黒ずんでいないかも見てください。劣化したオイルはエンジン性能の低下や故障の原因となります。
次に見るべきはウィンドウォッシャー液の残量です。
フロントガラスの視界確保に欠かせないこの液体は、意外と忘れがちですが重要なチェックポイントです。リザーバータンクの半透明な部分から残量がわかるようになっているため、少なくなっていれば補充しましょう。
さらに、冷却水の量やラジエーターキャップ周辺の状態も見逃せません。特に夏場は冷却系統にトラブルが起こりやすく、冷却水が少ないとオーバーヒートのリスクが高まります。キャップを開ける際は、エンジンが完全に冷めた状態で行ってください。
このように、エンジンルームには定期的にチェックすべき項目が多数存在します。自分の車を長く安心して乗り続けるためにも、ボンネットを開けた機会を有効活用して、各部の点検を習慣にすることが望ましいでしょう。
セレナボンネットの開け方と他車との違い

・日産の他車種と開け方は共通?
・ホンダ・トヨタのボンネット構造と比較
・スズキ・ダイハツ車との違いとは
・モコのボンネット開け方に関する補足
・ボンネットが開かないときの原因と対処法
・ボンネット交換が必要なケースとは
日産の他車種と開け方は共通?
日産セレナのボンネットの開け方は、実は他の多くの日産車と非常によく似ています。
これはメーカーとして操作性を統一することで、複数の車種を乗り換えるユーザーにとって混乱を避ける配慮ともいえるでしょう。ただし、全ての車種で完全に同じとは限らないため、細部には違いもあります。
まず、レバーの位置は基本的に運転席右下に配置されています。
ノートやエクストレイル、リーフなどもほぼ同様の位置にあり、レバーを手前に引くことでボンネットがわずかに浮く構造も同じです。また、補助レバーによる二重ロック解除の仕組みも共通しており、日産車に共通した安心設計といえます。
一方で、車種によってレバーの硬さや補助レバーの方向(上げるのか横にずらすのか)に違いがある場合があります。例えば、エクストレイルでは補助レバーがやや固く、女性の力では少し開けにくいという声もあります。
また、商用車タイプのNV350キャラバンなどでは、ボンネットそのものが重く、安全のため開閉には慎重さが求められます。
このように、基本的な構造や操作手順は共通しているものの、細かな違いを理解しておくことで、よりスムーズかつ安全に作業を行うことが可能になります。日産車を複数所有している方や、家族で複数のモデルに乗っている場合には、ぜひそれぞれの特徴も知っておくと良いでしょう。
ホンダ・トヨタのボンネット構造と比較

セレナを含む日産車と、ホンダ・トヨタの車を比べたとき、ボンネットの開閉構造にはいくつかの違いが見受けられます。これらは見た目こそ似ていても、実際の使い勝手や操作性に微妙な差があるため、他社製の車に乗り換えた際には注意が必要です。
まずホンダ車では、ボンネット解除レバーがやや上方、ハンドルの左下側に配置されていることが多いです。フィットやフリードなどがその例で、これに慣れている人がセレナに乗ると、レバーが足元にあることに少し戸惑うかもしれません。
また、ホンダでは補助レバーの操作方向が「上に持ち上げるタイプ」が主流であり、日産の「横にずらすタイプ」とは少し異なります。
一方トヨタでは、レバーの位置や補助ロックの仕組みは日産と似ている傾向にあります。ノアやヴォクシーなどのミニバンは、運転席右下に解除レバーがあり、ボンネットの先端中央に補助レバーが設けられています。
ただし、ボンネット自体の重量や開閉の滑らかさには違いがあり、トヨタ車のほうが軽いと感じる人も少なくありません。
加えて、トヨタの一部モデルではガスダンパー式のボンネットステーが採用されており、手動でステーを立てる必要がない車も存在します。こうした装備は高級車に多く見られ、ユーザーの利便性向上に貢献しています。
このように、同じ国産メーカーであっても、ボンネット構造にはそれぞれの設計思想が反映されています。乗り換えや家族間での車両共有時には、操作に戸惑わないよう、事前に確認しておくことが大切です。
スズキ・ダイハツ車との違いとは
一見、国産車であればボンネットの開け方は共通のように思えますが、スズキやダイハツの車と日産セレナでは細かな点に違いがあります。
多くのスズキ・ダイハツ車は軽自動車やコンパクトカーが中心で、ボンネット開放のレバーが運転席の右下にシンプルに配置されていることが多いです。操作も軽く、ロック解除も片手で完了する構造になっています。
それに対してセレナなどのミニバンは、安全性や剛性確保のため、ロック機構がより頑丈であり、解除時に多少の力が必要な場合があります。
加えて、セレナのような車種はステーによる支えが標準装備されているため、手動で固定しなければならない手間があります。スズキやダイハツの一部モデルでは、油圧ダンパーがついていることもあり、自動で開いたまま保持される構造です。
つまり、セレナのボンネット操作には一連の流れを丁寧に理解しておく必要があります。操作の正確性と安全確認を前提にすれば、日常点検もより安心して行えます。
モコのボンネット開け方に関する補足

日産モコは軽自動車として人気を集めたモデルですが、セレナとは車両サイズも構造も異なるため、ボンネットの開け方にも違いが見られます。
まず、モコはスズキのOEM車両であり、内部構造や操作系はスズキの「MRワゴン」と類似しています。そのため、ボンネットリリースレバーは運転席足元の右側、比較的わかりやすい位置に配置されています。
レバーは軽く引くだけでボンネットが少し浮き、次にフロント中央のロックレバーを押し上げることで完全に開けることができます。この点はセレナと共通していますが、モコのボンネットは重量が軽く、ステーで支える必要がないモデルも存在します。
つまり、ユーザーが初めて開ける場合でも力をかけずに操作できるのが特徴です。
補足として、軽自動車はエンジンルームがコンパクトで、部品の配置が密集しているため、点検や補充作業の際は火傷や接触に注意することが大切です。
こうした違いを理解しておくと、車種ごとの操作に戸惑わず、日常メンテナンスがスムーズに行えます。
ボンネットが開かないときの原因と対処法
「レバーを引いてもボンネットが開かない」と感じたとき、焦らずに原因を確認することが大切です。
多くの場合、レバーとロック機構をつなぐワイヤーの緩みや劣化が主な原因です。ワイヤーが伸びていたり切れかけていたりすると、レバー操作に対する反応が鈍くなり、ボンネットがロックされたままの状態になります。
また、フロント部分が軽く衝突した後や長期間メンテナンスをしていない車では、ロック部分にサビや汚れが蓄積して動作不良を起こすこともあります。
このような場合は、助手にボンネットを軽く押さえてもらいながらレバーを引くと、ロックが解除されやすくなります。それでも開かない場合は、整備工場やディーラーでワイヤーの張り直しや交換が必要になります。
無理やりこじ開けようとすると、ボンネットやフェンダーに傷がつくため注意が必要です。正しい対処法を知っておけば、トラブルが起きた際にも冷静に対応できます。
ボンネット交換が必要なケースとは

ボンネットの交換が必要になるケースには、いくつかの典型的なパターンがあります。
まず最も多いのは、交通事故や接触による物理的な損傷です。
前方からの衝突でボンネットが変形してしまうと、正常に閉まらなかったり、走行中にバタつくリスクが高まります。安全性の観点からも、損傷したボンネットは早急に交換することが推奨されます。また、経年劣化によるサビや腐食も交換を検討する理由の一つです。
特に積雪地域では、道路の融雪剤の影響でボンネット裏にサビが進行し、最終的には穴が開いてしまうこともあります。
このような状態になると修理より交換のほうが現実的です。さらに、ヒンジやロック機構に不具合が生じ、完全に閉じない・開かないといったトラブルが出た場合も、ボンネット本体を含めて見直す必要があります。
外観に大きく関わるパーツであるため、美観の面でも交換を望むユーザーも少なくありません。いずれにせよ、状態を的確に判断するには専門家の点検が重要です。
まとめ:セレナボンネットの開け方と閉め方について

・セレナのボンネットは運転席足元のレバーで解除する
・ボンネット解除ノブを引くと少し浮き上がる構造である
・ボンネット中央のレバーを右に押してロックを解除する
・ロック解除後はボンネットを手で持ち上げる必要がある
・ボンネットは支え棒(ステー)で固定する仕組みである
・ステーはクランプから外して使用する設計である
・ボンネットを閉める際は約30cmの高さから手を放す
・手や指を挟まないように注意して閉める必要がある
・エンジンルーム点検にはボンネット開閉が必須である
・セレナの開け方はホンダ・オデッセイe:HEVと類似している
・ステーの収納位置を確認しておくと作業がスムーズになる
・ボンネットレバーの位置は車種によって異なるため確認が必要
・二重ロック構造により走行中の誤開閉を防止している
・クランプとグリップの扱いを誤るとボンネットが不安定になる
・ボンネット内の整備には安全確認を徹底する必要がある
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