エクストレイルT32をお持ちの方、またはこれから購入を検討している方の中には、「フルフラット化って実際どうやるの?」「シートを倒しても段差があるんだけど…」と感じたことはありませんか?
まず「フルフラットにするための操作ステップ」から、「後部座席のリクライニングはどこまで可能か」といった基本構造まで丁寧に紹介し、次に「シートが倒れないときの確認ポイント」を具体的に解説。
さらに、T32とT33でのフルフラット機能の違いも比較しながら、自分の車に合った対処法が見えてくるような構成にしています。エクストレイル t32 フル フラット やり方を知って、もっと快適で自由なカーライフを手に入れましょう。
・エクストレイルT32をフルフラットにする操作手順
・シートが倒れない原因
・T32とT33のフルフラット機能の違い
・車中泊や日常使いでのアレンジ活用法
エクストレイルT32のフルフラットのやり方を詳しく紹介

・フルフラットにするための操作ステップ
・後部座席のリクライニングはどこまで可能か
・シートが倒れないときの確認ポイント
・T32とT33でのフルフラット機能の違い
・荷室アレンジで広がる使い方の工夫
・フルフラットモードの実寸サイズと注意点
フルフラットにするための操作ステップ
エクストレイルT32でフルフラットを実現するには、いくつかの操作手順を正確に行うことが必要です。
まず最初に、荷室スペースを確保するため、後部ラゲッジルームに置いてある荷物をすべて取り除いてください。そのうえでセカンドシート(後部座席)のヘッドレストを外し、背もたれを前方に倒します。
座面が動かない構造のため、背もたれを倒すだけで「ほぼフルフラット」に近い状態が作られるのがT32の特徴です。
このとき、より平らに近づけたい場合は、ラゲッジボードの高さ調整やアンダーボックスのフタを利用することで段差を減らすことができます。
段差の少ない状態を作るには、あらかじめシートがしっかり倒れていることと、フロア側の形状を工夫することがポイントです。
また、後述するようにT33などとは違い、完全な「床面一体化」ではないため、快適な就寝や車中泊を想定している場合は、マットやボードを併用することをおすすめします。少しの手間をかけることで、広く使いやすいスペースが生まれるのです。
後部座席のリクライニングはどこまで可能か

エクストレイルT32の後部座席には、6:4分割可倒式リクライニング機能が搭載されています。
この構造により、背もたれを倒して荷室と一体化させることができ、用途に応じたアレンジが可能です。ただし、リクライニングの可動域は決して無制限ではありません。角度は5段階程度で、最大でおおよそ30度前後とされています。
完全に寝そべるほどのリクライニングはできませんが、一般的な乗車姿勢での快適性は十分に確保されています。
このため、後部座席に座る人がリラックスできる姿勢を取れるうえ、ラゲッジスペースを拡張する際にも有効です。一方で、フルフラット化を目指す際には、リクライニング機構だけでは不十分な場合がある点には注意が必要です。
リクライニング最大角度であっても段差や傾斜が残るため、就寝用途には追加装備が求められるでしょう。
後部座席を頻繁に倒したり、戻したりする使い方を想定する場合、操作性にも注目したいところです。
T32のシートは比較的軽く、女性でも片手で操作できる設計となっており、日常的な使い勝手に優れています。レバーひとつで素早くアレンジが可能な点は、実用性の高さにつながっています。
シートが倒れないときの確認ポイント
シートが思ったように倒れない、というトラブルは意外と多く見受けられます。
エクストレイルT32でも、操作に慣れていないとフルフラット化がうまくいかないことがあります。こうしたとき、まず最初に確認すべきポイントは「シートベルトやヘッドレストが引っかかっていないか」です。
特にヘッドレストは完全に引き抜かないと背もたれが前に倒れず、途中で止まってしまうケースが多いです。
次に確認すべきは、シート下に異物がないかという点です。飲み物のボトルや小物などが落ちていると、可倒機構のロックがうまく外れない場合があります。さらに、可倒レバーがしっかり引けているかどうかも重要なポイントです。
レバーを中途半端に引くと、ロック解除が不十分で背もたれが動かなくなることがあります。
これらの確認を行っても問題が解決しない場合は、車両の型式やオプション装備によって異なる仕様になっていないかも検討すべきです。一部グレードでは分割可倒シートが非対応だったり、特別仕様車では仕様が異なることもあるため、取扱説明書の確認が有効です。
T32とT33でのフルフラット機能の違い

T32とT33は外観だけでなく、内装やシートアレンジ機能にも明確な違いがあります。
なかでも注目すべき点が、フルフラットにした際の「床面の平坦性」です。T32では、セカンドシートの背もたれを倒しても完全なフルフラットにはならず、段差や傾斜が若干残ります。
これに対し、T33では床面の段差がより少なく設計されており、フルフラット時の快適性が向上しています。
さらに、T33ではシートのスライド機構やリクライニング角度の見直しがなされており、荷室との一体感が強化されています。これにより、マットレスを敷く際の凸凹感が軽減され、車中泊や長尺物の積載時にも優れた機能性を発揮します。
一方で、T32にもアンダーボックスの活用やラゲッジボードの高さ調整といった機能が備わっており、工夫次第でほぼフラットに近づけることは可能です。ただし、これには多少の手間と車中泊用アイテムの補助が必要となります。
このように、T33はフルフラット性能において明らかに進化を遂げていますが、T32も実用面での工夫があれば十分対応可能な車両と言えるでしょう。自分の用途と快適性の基準を見極めて、どちらが合っているか判断することが大切です。
荷室アレンジで広がる使い方の工夫
エクストレイルT32は、荷室アレンジの多様性が魅力のひとつです。
特に「防水フレキシブルラゲッジ」は、ただ荷物を積むだけでなく、状況に応じた空間活用を可能にしてくれます。例えば、ラゲッジボードを使えば3段収納モードが実現でき、汚れたキャンプ用品と濡らしたくない日用品を分けて収納することが可能です。
荷室が水洗いしやすい設計になっている点も、アウトドア派にとって大きな利点でしょう。
また、バーチカルモードではラゲッジボードを縦にセットすることで、転がりやすい荷物を安全に固定できます。このように荷室の中を仕切ることで、走行中の荷崩れを防ぐ工夫も可能になります。
さらに、アンダーボックスには蓋付き収納があるため、人目につけたくない荷物を隠す用途にも活用できます。
特筆すべきは、これらの機能がすべて道具不要で切り替えられる点です。
シートの倒し方やボードの設置に特別な工具は必要なく、誰でも簡単に空間をカスタマイズできます。いずれにしても、こうした細やかなアレンジ機能により、日常使いからレジャーまで幅広いシーンに対応できるのがT32の大きな強みです。
フルフラットモードの実寸サイズと注意点

エクストレイルT32のフルフラットモードは、セカンドシートを前に倒すことで荷室とつなげ、広いスペースを作り出す仕組みです。
2列シート車の場合、セカンドシート標準位置でのラゲッジ容量は約550L、3列シート車ではサードシートを格納して約445Lのスペースが確保されています。この空間をシートとつなげることで、おおよそ180〜190cmほどの奥行きが得られ、大人が横になることも不可能ではありません。
ただし、完全なフラット状態ではなく、若干の段差や傾斜が残る点には注意が必要です。
ラゲッジボードの位置やアンダーボックスの構造によって床面の高さが不均一になるため、就寝や荷物積載時にはマットや補助ボードを用いることが推奨されます。また、シートの倒し方に慣れていないと中途半端な角度で止まってしまい、フラットになりきらないこともあります。
このように、フルフラットモードの魅力は大きい一方で、完全な「ベッド仕様」として使うにはひと工夫が必要です。
初めて使用する際は、事前に自宅でシミュレーションしておくと安心です。床面をなるべく平らに保つ工夫ができれば、快適な休憩スペースとして活躍することでしょう。
エクストレイルT32のフルフラットや車中泊活用術まとめ

・車中泊に最適なシートアレンジとは
・車中泊で役立つグッズと収納の工夫
・実際の車中泊ブログで見つけた便利アイデア
・フルセパレート・3段収納モードの使い分け方
・アンダーボックスの収納力と隠し方
・フルフラットやり方を活かす日常使いのヒント
車中泊に最適なシートアレンジとは
エクストレイルT32で車中泊を快適に過ごすためには、シートアレンジが重要なポイントになります。
基本となるのはセカンドシートを倒して荷室とつなげる「フルフラットモード」です。ただし、T32のシートは完全にフラットにならないため、段差や傾斜の解消が課題になります。そこで役立つのが、シート段差用マットや自作のウッドボードです。
こうしたアイテムを使えば、床面をより滑らかに整えることができ、快適な就寝スペースが確保できます。
一方で、荷物の収納場所も考慮が必要です。アンダーボックスや3段収納モードを活用すれば、就寝スペースを邪魔せずに荷物を整理できます。
特にラゲッジボードを分割して使う工夫をすれば、寝床スペースを最大限に確保しつつ、靴や水、バッテリーなどの小物をスマートに配置可能です。
また、3列シート車ではサードシートを格納し、セカンドシートをリクライニング&スライドすることで、より柔軟な空間づくりが可能になります。就寝以外にも休憩や食事のスペースを作るなど、用途に応じたシート構成ができるのは大きな魅力です。
快適な車中泊を実現するには、使い方に合わせてシートの特性をしっかり理解しておくことが欠かせません。
車中泊で役立つグッズと収納の工夫

車中泊をより快適に過ごすためには、いくつかのグッズを活用することでその質が大きく向上します。
まず欠かせないのが「車中泊マット」です。
エクストレイルT32の荷室とセカンドシートをつなげた際には段差が生じるため、段差吸収マットを敷くことで平坦な寝床を作ることができます。さらに、インフレータブルマットやウレタンマットなどを重ねることで、寝心地をアップさせることも可能です。
次におすすめなのが、ポータブル電源とLEDランタン。夜間の車内で安全かつ快適に過ごすためには照明と電源が欠かせません。USB機器の充電はもちろん、電気毛布やミニ冷蔵庫を使いたい場合にも役立ちます。
また、荷室の収納を効率化するには、ラゲッジネットや収納ボックスが便利です。特にアンダーボックスを活用すれば、日用品や食料を整理整頓しながら隠して保管できます。
さらに、断熱シェードや目隠しカーテンも重要なアイテムです。
外気温や日差しを遮断することで快適性が向上し、プライバシーの確保にもつながります。これを理解したうえで自分なりの車内レイアウトを組むことが、T32での車中泊を成功させるカギになります。繰り返しますが、空間をどう使うかを考えることが、車中泊を楽しく快適にする第一歩です。
実際の車中泊ブログで見つけた便利アイデア
車中泊を検討している方にとって、実際の体験談やブログ記事は非常に参考になります。
特にエクストレイルT32を使った車中泊ブログには、工夫の詰まったアイデアが多く紹介されています。その中でも目立っていたのが、「段差解消用の木製ベッドキット」を自作している例です。
市販のマットだけでは吸収しきれない細かな段差を、木材とコンパネで平坦にすることで、寝心地が格段に向上したという声がありました。
また、あるユーザーはシートアレンジの自由度を活かして、就寝エリアと食事エリアを分ける「二分割レイアウト」を導入していました。セカンドシート側に寝具を展開し、ラゲッジ側には小さなテーブルと椅子を設置するスタイルです。
このように空間を区切ることで、夜間も快適に過ごせると好評です。
さらに、ブログでは「衣類や小物はソフトバッグに詰めてアンダーボックスに収納し、使うときにまとめて取り出す」テクニックや、「サンシェードの代わりに銀マットを窓に貼り付けて断熱性と目隠しを両立」させる工夫も紹介されていました。
こうしたリアルな声をヒントにすれば、自分だけの快適な車中泊スタイルを築くことができます。
フルセパレート・3段収納モードの使い分け方

エクストレイルT32のラゲッジスペースは、ただ広いだけでなく、多彩なアレンジが可能な点が大きな特長です。その中でも注目されるのが「フルセパレートモード」と「3段収納モード」という2つの収納パターンです。
どちらもラゲッジボードを活用した仕組みですが、目的に応じて使い分けることで利便性が大きく向上します。
まず、3段収納モードはアウトドアやスポーツ用品など汚れやすい荷物と、普段使いの清潔な荷物を分けたいときに便利です。ラゲッジボードを上下に配置することで、上下2段の収納スペースが確保できます。
さらに、下段にあるアンダースペースには靴や工具などを収納できるため、効率的に荷物を仕分けることができます。
一方で、フルセパレートモードはラゲッジボードを縦に立てて仕切ることで、左右の空間を完全に分けるスタイルです。このモードは濡れたウエットスーツやクーラーボックスなどを他の荷物と接触させたくない場合に有効です。
また、見られたくない荷物を隠しておけるという利点もあります。
このように、用途に応じてアレンジすることで、T32の荷室は単なる収納空間を超えて、ユーザーのライフスタイルに合った空間へと変化します。初めての方でも、実際に数回試してみるとアレンジ方法の自由度の高さに驚くことでしょう。
アンダーボックスの収納力と隠し方
エクストレイルT32のラゲッジには、目立たないながらも非常に便利な「アンダーボックス収納」が搭載されています。この収納スペースは、ラゲッジフロアの下に設けられており、外からは見えにくいため貴重品や日用品の一時保管場所として重宝されます。
特にファミリーカーとして使う場合、お子さまの靴やおもちゃ、雨具などをまとめて隠せるのは大きな利点でしょう。
このアンダーボックスには蓋が付いているため、開け閉めがしやすく、荷物の出し入れもスムーズです。車中泊やアウトドアシーンでは、非常用のトイレットペーパー、ポータブルバッテリー、ガスボンベなど「すぐには使わないが必要になるもの」を格納する場所としてぴったりです。
また、キャンプから帰った後も、汚れた靴や濡れたタオルを一時的に収納する場所としても機能します。
一方で、注意したいのは容量に限界があるという点です。アンダーボックスはあくまで“サブ収納”であり、大型の荷物は入りません。したがって、軽量でかさばらないアイテムを中心に収納することが推奨されます。
目立たず、手が届きやすいこの空間をどう活用するかで、車内全体の整頓度が大きく変わってきます。
フルフラットやり方を活かす日常使いのヒント

フルフラットモードというと「車中泊用」と思われがちですが、実際には日常生活でもその利便性は活かせます。たとえば、大型の家具や家電を運ぶ際、フルフラットにすれば後部空間が大幅に広がり、宅配便を頼まずに自分で持ち帰ることが可能になります。
とくにDIYや引っ越しの多い家庭では、この機能が大いに役立つでしょう。
また、週末にまとめ買いをした際も、フルフラットにしておけば積み込みがスムーズになります。スーパーの買い物かごごと載せられるレベルのフラット面積が確保できるため、複数の買い物袋が転がることなく安定して運搬できます。
さらに、育児中のご家庭ではベビーカーやチャイルドシートなど、かさばる育児用品を一時的に置くスペースとしても便利です。ベビーカーを広げたままラゲッジに載せられるのは、他のコンパクトSUVにはないT32ならではの強みといえるでしょう。
もちろん、頻繁にフルフラットにするのは手間がかかる面もありますが、慣れてくればシート操作はスムーズになります。フルフラットのやり方を日常でもうまく活用できれば、ただのレジャー車ではなく、真の“万能ファミリーカー”としての実力を実感できるはずです。
まとめ:エクストレイルT32のフルフラットのやり方

・後部座席のヘッドレストを外して背もたれを倒すことでフルフラットに近づけられる
・荷物をすべて降ろしてからシート操作を行うのが基本
・アンダーボックスやラゲッジボードを活用すれば段差を軽減できる
・フルフラットにしても完全な平面にはならないためマット類の併用が有効
・T32の後部座席は5段階程度のリクライニングが可能
・リクライニングだけではフルフラットにはならないため注意が必要
・シートが倒れない場合はヘッドレストや異物の有無を確認する
・レバー操作が不完全だとロック解除できないことがある
・グレードや仕様によりシート構造が異なる場合がある
・T33はT32に比べて床面の平坦性が向上している
・荷室は防水仕様で、用途に応じてボードのアレンジが可能
・フルフラット時の奥行きは約180〜190cmで大人も横になれる
・段差を解消するにはマットやボードの使用が推奨される
・アンダーボックスは貴重品や小物の隠し収納に便利
・日常使いでは荷物の積載や育児用品の一時置きに活用できる
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