家族みんなで使えるミニバンとして長年人気を誇るホンダ・ステップワゴンですが、いざ購入や買い替えを検討するとステップワゴンの排気量で検索する人がとても多いのではないでしょうか?
一見同じように見えるステップワゴンでも、ガソリン車とハイブリッドで違う排気量が採用されており、それに伴って走行性能や維持費、さらには税金面でも違いが出てきます。
「排気量1500ccと2000ccの違いは?」「税金は排気量でどう変わる?」といった疑問に加え、「ナンバー区分(5ナンバー・3ナンバー)と排気量の関係」など、見落としがちなポイントも多く存在します。
この記事では、初代から現行モデルまでの排気量の推移やRK型・RP型・RG型など型式別の違い、さらにはスパーダとエアー、それぞれの排気量を確認しながら、フリードやセレナとの排気量を比較する視点も交えて、徹底解説していきます。
「排気量と中古車価格の関係とは?」や「ダウンサイジング化が進んだ背景」など、読み進めるほどにステップワゴンの全体像が見えてくるはずです。あなたのカーライフに役立つヒントがきっと見つかることでしょう。
・ガソリン車とハイブリッド車の排気量の違い
・排気量による税金や維持費の変化
・型式別やグレード別の排気量の特徴
・他車種との排気量比較と選び方
ステップワゴンの排気量の基礎情報と選び方

・ガソリン車とハイブリッドで違う排気量
・排気量1500ccと2000ccの違いは?
・税金は排気量でどう変わる?
・ナンバー区分(5ナンバー・3ナンバー)と排気量の関係
・エンジン構成
・e:HEVモデルの排気量とモーター出力
ガソリン車とハイブリッドで違う排気量
ホンダ・ステップワゴンは、ガソリン車とハイブリッド車の2種類が存在しますが、それぞれの排気量には明確な違いがあります。
まず、ガソリン車に搭載されているのは1.5リッター(1,496cc)の直列4気筒VTECターボエンジンです。これは小排気量ながらもターボによる過給効果でパワーを確保しており、日常使いから高速道路まで幅広く対応できる設計です。
一方、ハイブリッドモデルでは「e:HEV(イー エイチ イーブイ)」というホンダ独自のハイブリッドシステムが採用されており、排気量は2.0リッター(1,993cc)となっています。
このガソリンエンジンは、基本的に発電用として機能し、モーターが主に走行を担当する点が特徴です。この構造により、燃費性能を大幅に向上させつつも、静粛性やスムーズな加速といった快適性を実現しています。
このように、ガソリンモデルは走りのバランスを重視した構成であり、ハイブリッドは燃費と環境性能を重視したパワートレインを採用しています。どちらを選ぶかは、日々の使い方や重視する性能によって異なります。
燃費優先であればハイブリッド、価格や維持費のバランスであればガソリン車という選択になるでしょう。
排気量1500ccと2000ccの違いは?

ステップワゴンでは、排気量が1500cc(正確には1,496cc)のターボエンジンと、2000cc(1,993cc)のハイブリッドシステム用エンジンが存在しています。一見すると数字の違いだけのように思えますが、実際にはエンジンの構造や出力特性に大きな差があります。
まず、1500ccターボは小排気量でもターボチャージャーによってトルクとパワーを補い、加速性能を確保しています。そのため、軽快な走行感を得ながら燃費効率も意識できるのが特徴です。
家族でのお出かけや街乗りに最適で、比較的リーズナブルな価格帯で提供されている点も魅力の一つです。
ステップワゴン排気量比較
項目 | 1,500cc ターボ | 2,000cc ハイブリッド |
---|---|---|
排気量 | 1,500cc ターボ | 2,000cc ハイブリッド |
特徴 | 小排気量+ターボで加速性能と燃費のバランスが良い。街乗りや家族使用に適する | エンジンは発電専用で、走行は主にモーター。静音性と滑らかな加速が特徴 |
走行感 | 軽快でトルクフル | 滑らかで静か |
燃費性能 | やや良好(条件により変動) | 非常に優秀 |
税金・維持費 | 比較的安い | 排気量が大きく若干高め |
価格帯 | リーズナブル | やや高価格 |
対して、2000ccのハイブリッドモデルは、エンジンそのものがモーターへの電力供給を主目的として設計されており、実際の走行にはモーターが主体となります。モーターは最大トルクを瞬時に発揮できるため、滑らかな加速や静音性に優れています。
排気量が大きくなる分、税金面では若干の負担増がありますが、燃費性能は明らかにハイブリッドの方が上回ります。
このように、1500ccと2000ccでは、単なる数値以上に運転フィーリングや燃費、維持費に差が生まれます。選択時は、自身のライフスタイルや使用環境をよく考慮することが大切です。
税金は排気量でどう変わる?

自動車税(現在の正式名称は「自動車税(種別割)」)は、排気量に応じて税額が変動する仕組みになっています。
これは所有するだけで毎年発生する固定費であり、ステップワゴンのように1500ccや2000ccといった異なる排気量がある車種では、税金額の違いがそのまま家計にも影響してきます。
例えば、1500ccのガソリン車であれば、税額は年間約30,500円(2025年時点の東京都基準)です。
これに対して、2000ccのハイブリッド車は約39,500円となり、差額は約9,000円程度になります。いくらハイブリッド車が燃費に優れるとはいえ、税負担がやや高くなることは覚えておくべきポイントです。
ステップワゴンの排気量別税金比較
項目 | 1500cc ガソリン車 | 2000cc ハイブリッド車 |
---|---|---|
排気量 | 1,496cc | 1,993cc |
エンジンタイプ | ターボガソリンエンジン | ハイブリッドエンジン |
年間自動車税(東京都・2025年基準) | 約30,500円 | 約39,500円 |
エコカー減税の対象 | 対象外が多い | 対象になる場合あり |
初年度税制優遇の可能性 | ほぼなし | エコカー減税が適用されることがある |
その他税金(取得税・重量税) | 比較的標準的 | 環境性能により減税の可能性 |
ただし、ハイブリッド車には「エコカー減税」や「グリーン化特例」が適用されることがあり、初年度の税金が軽減される場合もあります。
また、車検時に支払う重量税や取得時の自動車取得税(現在は環境性能割)も排気量と環境性能によって変化するため、トータルでの維持費は一概に排気量だけでは語れません。
税金は「見えないコスト」とも言えます。購入後の出費を正確に想定するためには、排気量による税額の違いを事前に把握しておくことが賢明です。
ナンバー区分(5ナンバー・3ナンバー)と排気量の関係
ステップワゴンはかつて、全幅や排気量を抑えることで「5ナンバー」に該当するモデルが中心でした。しかし、現在のモデルは多くが「3ナンバー」として登録されています。ここで、ナンバー区分と排気量との関係を整理しておきましょう。
まず、ナンバープレートの分類は、「5ナンバー」と「3ナンバー」の2つに大別されます。5ナンバーは全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下、かつ排気量が2,000cc以下という4つの条件をすべて満たす車が対象です。これに対して、1つでも超えると3ナンバー扱いとなります。
現行のステップワゴンは、全幅が1,750mmと基準をわずかに超えており、1500ccのガソリン車でも3ナンバーとなっています。つまり、排気量が小さくてもボディサイズが基準を超えれば、3ナンバーに分類されるのです。排気量だけでナンバーが決まるわけではない点に注意が必要です。
ステップワゴンのナンバー区分一覧
モデル例 | 排気量 | 全幅 | ナンバー区分 |
---|---|---|---|
旧型ステップワゴン(RK型など) | 1,500cc | 1,695mm | 5ナンバー |
現行ステップワゴン(RP型以降) | 1,500cc または 2,000cc | 1,750mm | 3ナンバー |
かつてのステップワゴンRK型やRP初期モデルでは、1500ccかつ全幅1,695mmで5ナンバーを維持していました。これは維持費の面でも有利で、多くの家庭に選ばれていた理由のひとつです。
しかし、安全性能や快適性を高めるためにボディが大型化した結果、現行モデルでは3ナンバーが一般的になりました。
このように、排気量とナンバー区分は無関係ではありませんが、ボディサイズの影響が大きく、排気量だけでナンバーを判断することはできません。ナンバー区分による自動車保険料の違いや、駐車場制限なども含めて総合的に検討することが大切です。
エンジン構成

ホンダ・ステップワゴンのエンジン構成は、世代やグレードによって異なりますが、大きく分けてガソリンエンジンとハイブリッドエンジンの2タイプがあります。
まず、ガソリンエンジン車には、1.5L直列4気筒VTECターボエンジン(L15B型)が搭載されています。これは近年のダウンサイジングトレンドに沿ったもので、排気量を抑えつつ、ターボで十分な出力を確保しています。
具体的には、150馬力(PS)と203Nmのトルクを発生させ、ファミリーユースでもパワー不足を感じにくい仕様です。
一方で、ハイブリッド車にはe:HEVシステムが採用され、エンジンとモーターの協調による高効率な走行が可能です。このハイブリッドモデルでは、2.0Lの自然吸気エンジンが発電を担当し、走行には主にモーターを用いる構成となっています。
これにより、加速の滑らかさや静粛性が大きく向上し、都市部での運転にも最適です。
また、エンジンはCVT(無段変速機)と組み合わされており、スムーズな走行フィーリングを実現しています。ステップワゴンのエンジン構成は、パワー、静粛性、燃費といったファミリーカーに求められる要素をバランス良く備えている点が評価されています。
排気量やトルク性能だけでなく、実際の使用環境に適したパワートレインを選ぶことが大切です。
e:HEVモデルの排気量とモーター出力
e:HEV(イー・エイチ・イーブイ)は、ホンダ独自のハイブリッドシステムで、ステップワゴンにも搭載されています。このシステムの特徴は、基本的にエンジンが発電を行い、走行は電気モーターが主に担当する点にあります。
エンジンは2.0Lの自然吸気タイプ(排気量1,993cc)で、ガソリン車の1.5Lターボエンジンとは構造と役割が大きく異なります。
このe:HEVに搭載されているモーターは、最高出力184PS、最大トルク315Nmというスペックを誇り、低速から高速まで滑らかで力強い加速を実現しています。特にストップ&ゴーの多い都市部や、信号が頻繁にある郊外道路では、エンジン音がほとんど聞こえないほど静かな走行が可能です。
さらに、燃費性能の面でも優れており、実燃費でも20km/L前後を記録するユーザーが多く見られます。これは、ガソリン車と比較して約1.5倍以上の効率を誇る結果であり、家計に優しい選択肢と言えるでしょう。
ただし、e:HEVモデルは車両価格が高くなる傾向があり、初期費用においてはガソリン車よりも負担が大きくなります。しかし長期的に見れば、燃費の良さや税制面での優遇措置によって、トータルコストは抑えられる可能性もあります。
自分の使用頻度や走行距離をもとに、モーター出力と排気量のバランスを考えて選ぶとよいでしょう。
歴代ステップワゴンの排気量の比較と傾向

・初代から現行モデルまでの排気量の推移
・RK型・RP型・RG型など型式別の違い
・スパーダとエアー、それぞれの排気量を確認
・フリードやセレナとの排気量を比較する
・排気量と中古車価格の関係とは?
・ダウンサイジング化が進んだ背景
初代から現行モデルまでの排気量の推移
ステップワゴンは1996年の初代モデル誕生以来、多くのファンに支持されてきたミニバンです。
その間、排気量は時代や技術の進化に応じて変化してきました。初代ステップワゴン(RF型)は2.0L(1,970cc)の自然吸気エンジンを搭載しており、当時はミニバン=大排気量という認識が一般的でした。
2代目(RF3~RF8型)も2.0Lエンジンを継承しており、必要十分な出力で多人数乗車時でも安定した走りを提供していました。3代目(RG型)では2.4Lエンジンも登場し、トルク性能を強化したモデルが追加されるなど、よりパワフルな選択肢が増えました。
ステップワゴンの排気量の変遷
世代 | 登場年 | 排気量 | 特徴 |
---|---|---|---|
初代(RF型) | 1996年 | 2.0L(1,970cc) | NAエンジンで当時の主流 |
2代目(RF3~RF8型) | 2001年 | 2.0L | 多人数乗車向けに安定した出力 |
3代目(RG型) | 2005年 | 2.0L / 2.4L | 2.4Lでパワフルな走行を実現 |
5代目(RP型) | 2015年 | 1.5Lターボ | ダウンサイジングターボで低燃費・高出力 |
6代目(現行RP型) | 2022年 | 2.0L ハイブリッド(e:HEV) | モーター主体のハイブリッドシステム |
しかし、2015年に登場した5代目(RP型)で、排気量に大きな変化が訪れます。
新たに1.5LのVTECターボエンジンが採用され、従来の2.0Lクラスと同等の出力を保ちながら、燃費性能と税金の軽減が図られました。これはダウンサイジング・ターボという時代の潮流を反映した変更で、多くのユーザーから歓迎されました。
そして現行の6代目では、さらにe:HEVハイブリッドがラインナップに加わり、再び2.0Lの排気量へと移行しています。とはいえ、主な駆動はモーターによるものであり、エンジン出力=走行性能という従来の価値観とは異なる新しい時代の選択肢と言えます。
このように、ステップワゴンの排気量の変遷は、単なるスペックの変化ではなく、燃費や環境性能、ユーザーのライフスタイルに応じた進化の結果です。
RK型・RP型・RG型など型式別の違い

ホンダ・ステップワゴンには、「RK型」「RP型」「RG型」など複数の型式がありますが、それぞれの排気量や搭載エンジン、特徴には明確な違いがあります。
まずRG型(3代目、2005〜2009年)は、2.0Lまたは2.4Lの自然吸気エンジンを搭載しており、パワーと快適性の両立を図った設計でした。特に2.4Lモデルは高出力で、長距離ドライブでも余裕のある走行が可能でした。
次にRK型(4代目、2009〜2015年)は、基本的に2.0Lのエンジンを採用しており、パドルシフト付きCVTや高剛性ボディなどが特徴でした。また、「スパーダ」グレードの人気も高まり、スタイリッシュな外観と装備の充実度でファミリー層からの支持を集めました。
このモデルは燃費性能にも配慮され、10・15モード燃費で約14km/Lを記録するなど、従来モデルよりも実用性が向上しています。
ステップワゴン型式別エンジン比較
型式 | 販売期間 | 排気量 | 搭載エンジン |
---|---|---|---|
RG型(3代目) | 2005〜2009年 | 2.0L / 2.4L | 自然吸気エンジン |
RK型(4代目) | 2009〜2015年 | 2.0L | 自然吸気エンジン |
RP型(5代目) | 2015〜2022年 | 1.5L ターボ | VTECターボエンジン |
そしてRP型(5代目、2015〜2022年)では大きな転換点となる1.5L VTECターボエンジンを採用。小排気量でありながら、トルクは従来の2.0Lクラスと遜色ない性能を誇ります。RP型では先進安全技術「ホンダセンシング」も標準装備となり、排気量だけでなく機能面でも現代的な進化が見られました。
このように、型式ごとにエンジン構成や排気量が異なり、それぞれの時代に合ったニーズに応える仕様となっています。中古車選びや買い替えを検討する際は、型式による性能の違いを理解しておくと、自分に合った1台を選びやすくなるでしょう。
スパーダとエアー、それぞれの排気量を確認
ステップワゴンには大きく分けて「スパーダ」と「エアー」という2つのグレード展開があります。どちらもボディサイズはほぼ共通ですが、搭載されているパワートレインや装備の違いから、個性がはっきりと分かれています。
まず、スパーダにはガソリンモデルとハイブリッドモデル(e:HEV)が存在し、それぞれの排気量に違いがあります。ガソリンモデルには1.5L(1,498cc)の直列4気筒VTECターボエンジンが採用されており、トルクと燃費性能を両立したバランスの良さが特徴です。
一方で、スパーダのe:HEVには2.0L(1,993cc)のエンジンが搭載されており、エンジンはあくまで発電用として機能し、実際の走行はモーターが主体となります。この構造により、燃費や静粛性に優れた運転が可能になっています。
エアーグレードにおいても同様に1.5Lターボエンジンと2.0L e:HEVモデルの2種類が用意されていますが、エアーはスパーダに比べて外観や装備がシンプルで、価格も抑えられているのが特徴です。
見た目の違いに注目が集まりがちですが、排気量に関しては両グレードとも同じ選択肢があり、購入時は走行性能よりもライフスタイルや予算とのバランスを考慮することが大切です。
フリードやセレナとの排気量を比較する

ステップワゴンのライバル車としてよく比較されるのが、ホンダ・フリードや日産・セレナといった他のミニバンです。
まずフリードは、ステップワゴンよりもサイズが一回り小さい5~7人乗りのコンパクトミニバンで、排気量は1.5L(1,496cc)が基本です。これはステップワゴンのガソリンモデルとほぼ同等ですが、車両重量が軽いため燃費や取り回しの良さが際立ちます。
一方、セレナはステップワゴンと同クラスのミドルサイズミニバンで、e-POWERと呼ばれる日産独自のハイブリッドシステムを搭載しています。
e-POWERモデルでは1.4L程度のエンジンで発電し、モーター駆動で走行する構造となっており、ステップワゴンのe:HEVとコンセプトは類似していますが、エンジン排気量自体はやや小さめです。
このように、同じミニバンであっても排気量やエンジン構造は車種によって大きく異なります。ステップワゴンは1.5Lと2.0Lの二本立てで、幅広いニーズに応える設計となっていますが、走行性能や燃費を重視する場合には他車との比較が有効です。
排気量の差は単なる数字の違いではなく、運転感覚や維持費、さらには自動車税にも影響するため、車選びにおいて見逃せないポイントとなります。
排気量と中古車価格の関係とは?
排気量が中古車価格に与える影響は思いのほか大きく、車種や年式によっても異なりますが、基本的には「排気量が小さい車ほど中古市場で安定した人気を保ちやすい」と言われています。
ステップワゴンのようなファミリーミニバンにおいては、維持費の安さや燃費性能が重要視されるため、1.5Lターボエンジンを搭載したモデルは中古車でも比較的需要が高く、価格も落ちにくい傾向にあります。
一方で、過去の2.0Lや2.4Lエンジンを搭載したモデルは、パワー面では優れていても、燃費や税金面での不利さから敬遠されるケースも少なくありません。また、古い年式になればなるほど排気量の大きな車は維持費の高さがネックとなり、価格が急落する傾向があります。
さらに、近年はエコカー減税や電動化への関心の高まりから、e:HEVなどのハイブリッドモデルが人気を集めており、中古車市場でも相場が高くなりがちです。ただしハイブリッド車はバッテリーの劣化リスクや交換費用の懸念もあるため、長期的な視点での維持費を見極める必要があります。
結局のところ、排気量と中古車価格は一概に比例するものではなく、使い方や走行距離、メンテナンス状況といった複数の要素が複雑に絡んで決まるため、総合的な判断が求められます。
ダウンサイジング化が進んだ背景

ステップワゴンを含む多くの国産車で「ダウンサイジング化」が進んでいるのは、単なるトレンドではなく、さまざまな背景と技術革新が関係しています。かつては、排気量が大きいほどパワーがあるというイメージが強く、ミニバンでも2.0Lや2.4Lエンジンが主流でした。
しかし現在は、1.5Lのターボエンジンやハイブリッドシステムのように、小排気量でも高出力を実現できる技術が確立されつつあります。
この流れを後押しした要因の一つに、環境規制の強化が挙げられます。
国や地域ごとに燃費基準やCO2排出量の上限が定められ、自動車メーカーはより効率的なエンジン開発を迫られました。そこで注目されたのが、低排気量エンジンにターボを組み合わせて出力を補う「ダウンサイジング・ターボ」技術です。
これにより、従来より小さなエンジンでもパフォーマンスを維持しつつ、燃費性能を大幅に向上させることが可能になりました。
さらに、ガソリン価格の高騰や維持費の見直しを求めるユーザーの声も無視できません。毎年発生する自動車税は排気量によって決まるため、小排気量モデルはその点でも経済的です。
こうして環境・経済・技術の3つが揃った結果として、ダウンサイジング化は単なる流行を超えて、新たなスタンダードとして定着したのです。ステップワゴンもその流れに沿って1.5Lターボや2.0L e:HEVを投入し、多様なニーズに応える選択肢を提供しています。
まとめ:ステップワゴンの排気量について
・ステップワゴンはガソリン車とハイブリッドで排気量が異なる
・ガソリン車は1.5Lターボエンジンを搭載
・ハイブリッド車は2.0Lエンジンを発電用として使用
・1.5Lターボは軽快さと燃費のバランスが特徴
・2.0Lハイブリッドは滑らかな加速と静粛性が魅力
・排気量により自動車税が異なる
・エコカー減税が適用される場合もある
・現行モデルは全車3ナンバーに該当
・ナンバー区分は排気量よりボディサイズの影響が大きい
・ステップワゴンのエンジン構成は用途に応じて選べる
・e:HEVはモーター主体の走行で高出力を実現
・歴代モデルで排気量の変遷が見られる
・型式ごとにエンジンや排気量に違いがある
・フリードやセレナと比較すると排気量や構造が異なる
・ダウンサイジング化により燃費と性能の両立が進んでいる
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