スポンサーリンク

オデッセイハイブリッドバッテリーの交換時期と選び方・費用

オデッセイハイブリッドバッテリー交換の基礎知識
記事内に広告が含まれています。

ハイブリッド車として高い人気を誇るホンダ・オデッセイハイブリッド

しかし、長く乗り続けるうちに気になってくるのが「バッテリー交換」のタイミングではないでしょうか?特にオデッセイのような大型ミニバンでは、駆動用バッテリーと補機バッテリーの違いとは?という基本的な知識からしっかり把握しておくことが大切です。

この記事では、オデッセイ ハイブリッド バッテリー 交換を検討している方向けに、知っておくべき情報をわかりやすくまとめています。

たとえば、ハイブリッドバッテリーの寿命と交換時期の目安、バッテリー上がりを防ぐためのチェックポイントといった実用的な知識から、RC4の適合バッテリーとサイズ選びやバッテリー選びに役立つ適合表の見方まで説明。

もちろん、DIYでの交換とプロに依頼する場合の違い、そしてバッテリー交換時に必要なリセット作業とはといった細かいポイントも見逃せません。これからバッテリー交換を考えている方にとって、最適な判断ができるようサポートする内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。

記事の要約

・駆動用バッテリーと補機バッテリーの違い
・バッテリーの寿命や交換時期
・交換費用の相場やリビルト品の選び方
・自分で交換する場合とプロに任せる違い

オデッセイハイブリッドバッテリー交換の基礎知識

オデッセイハイブリッドバッテリー交換の基礎知識
出典元:HONDA・odyssey・公式

・駆動用バッテリーと補機バッテリーの違いとは?
・ハイブリッドバッテリーの寿命と交換時期の目安
・バッテリー上がりを防ぐためのチェックポイント
・RC4の適合バッテリーとサイズ選び
・バッテリー交換時に必要なリセット作業とは
・バッテリー選びに役立つ適合表の見方

駆動用バッテリーと補機バッテリーの違いとは?

ハイブリッド車には「駆動用バッテリー」と「補機バッテリー」という2種類のバッテリーが搭載されていますが、それぞれの役割は明確に異なります。まず、駆動用バッテリーとは、文字通りモーターを駆動させるためのバッテリーです。

ハイブリッド車における動力の一部を担い、エンジンと協力して走行時の燃費性能や加速性能に大きく貢献します。

多くの場合、高電圧のリチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーが採用され、車体の床下や後部座席の下などに収納されています。安全性や車体バランスを考慮し、車両中央の低い位置に設置されることが一般的です。

一方で、補機バッテリーは12Vの鉛バッテリーで、一般的なガソリン車と同じような役割を果たします。主にハイブリッドシステムの起動やナビゲーション、ライト類などの電装品を動かすために使用されます。

補機バッテリーが劣化するとエンジンが始動しなくなったり、電装品が正常に動作しないなどのトラブルが発生する可能性があります。つまり、車がまったく動かなくなる原因になりうる重要なパーツです。

これら2つのバッテリーは見た目も構造も異なり、交換作業や点検方法もまったく別物です。特に駆動用バッテリーは高電圧を扱うため、整備士にも「低圧電気取扱特別教育」の資格が求められます。そのためDIYでの交換は不可能で、専門の整備士による対応が必須となります。

補機バッテリーであれば一般的なバッテリー交換と似た手順で対応できるため、カー用品店や一部の経験者であれば作業可能です。

このように、両者の違いを正しく理解しておくことは、メンテナンスやトラブル時の対応をスムーズにするうえで非常に重要です。ハイブリッド車に乗る以上、最低限の知識として把握しておきたいポイントだといえるでしょう。

ハイブリッドバッテリーの寿命と交換時期の目安

ハイブリッドバッテリーの寿命と交換時期の目安
Carlife・イメージ

ハイブリッド車におけるバッテリーの寿命は、一般的にガソリン車と比べて長い傾向がありますが、それでもいつかは劣化し、交換のタイミングがやってきます。

ここでいう「ハイブリッドバッテリー」は主に駆動用バッテリーを指し、オデッセイハイブリッドのような車では高性能なリチウムイオンバッテリーが搭載されています。

メーカー保証では「5年または10万km」とされている場合が多く、これはあくまで初期保証の目安です。実際には10年以上、20万km以上持つケースも少なくありません。ただし、使用環境や走行頻度によってバッテリーの劣化速度は大きく変わるため、一概にすべての車が長寿命とは言い切れません。

劣化が進むと、燃費の悪化、加速の鈍さ、バッテリー警告灯の点灯など、様々な症状が現れます。これらはバッテリーの性能が落ちているサインでもあるため、見逃してはいけません。特に駆動用バッテリーの劣化が進むと車検に通らなくなる可能性もあるため、定期的な点検が必要です。

一方で、補機バッテリーは消耗品としての扱いで、一般的には2~3年が寿命の目安です。

こちらは駆動には関係ありませんが、システムの起動や電装品の操作に不可欠な部品です。バッテリー上がりやエンジン始動不良の原因にもなりますので、こちらも早めの交換が求められます。

いずれにしても、異常を感じたときはすぐにディーラーや整備工場に相談するのが賢明です。バッテリーの寿命を過信せず、定期的に診断・点検を行うことがトラブル回避の第一歩となります。

バッテリー上がりを防ぐためのチェックポイント

ハイブリッド車に乗っていて、最も身近なトラブルのひとつが「バッテリー上がり」です。これは特に補機バッテリーに関係する問題であり、少しの不注意や整備不足で誰にでも起こり得るリスクです。そこで、日常的に確認しておきたいポイントをいくつかご紹介します。

まず第一に、長期間車を使用しない場合はバッテリーの自然放電が進行し、電圧が下がってしまいます。特にテレワークや休日の外出自粛などで車に乗る機会が減った人は要注意です。週に一度は短時間でもエンジンをかけ、バッテリーを充電することが効果的です。

次に、車内で電装品を多用するシーンも危険です。たとえばエンジンをかけずにナビやエアコン、オーディオを長時間使用すると、補機バッテリーの電力が著しく消耗します。キーをオンにしたまま放置するような場面も避けたほうがよいでしょう。

また、バッテリーそのものの劣化具合も見逃してはいけません。使用年数が2年以上経過している場合や、電圧が安定していないようであれば、早めの交換を検討すべきです。カー用品店では簡易的な電圧チェックが無料で行える店舗も多く、定期的な診断は費用対効果の高い予防策といえます。

さらに、補機バッテリーの交換時には「メモリーバックアップ」や「電流積算値の初期化」などの作業が必要な場合があります。これらの工程が適切に行われないと、再起動時にトラブルを引き起こすリスクがあるため、自己判断で作業せず、専門店に任せることが推奨されます。

こうした基本的な点検と予防策を習慣にすることで、突然のバッテリー上がりを防ぎ、安心したカーライフを維持できます。

RC4の適合バッテリーとサイズ選び

RC4の適合バッテリーとサイズ選び
Carlife・イメージ

ホンダ・オデッセイハイブリッド(RC4型)のバッテリー交換を検討する際には、「適合サイズ」を正確に把握しておくことが非常に重要です。バッテリーには型番やサイズ規格があり、誤ったものを選んでしまうと取り付けができなかったり、本来の性能が発揮されないといった問題が起きてしまいます。

RC4型オデッセイハイブリッドに対応している補機バッテリーとしては、一般的に「46B24R」や「55B24R」「60B24R」などの形式が適合しています。

これらは多くの国産車に採用されているサイズで、容量や始動性能に若干の違いがあるため、使用目的や乗り方によって選ぶべきモデルも変わってきます。

たとえば、Panasonicの「caos N-80B24R/C8」や「N-60B24R/CR」、BOSCHの「PSR-55B24R」などが人気商品として挙げられます。耐久性や保証、価格帯などが異なるため、単純に安さだけで選ぶのではなく、総合的なバランスを見て選定することが大切です。

「ホンダ・オデッセイハイブリッド(RC4型)に適合する補機バッテリーの選び方と比較表」

項目内容
適合バッテリーサイズ46B24R / 55B24R / 60B24R など
主な対応製品例・Panasonic caos N-80B24R/C8
・Panasonic N-60B24R/CR
・BOSCH PSR-55B24R
型番の違いによる性能差・数字が大きいほど容量・始動性能が高い傾向
・長距離運転や高負荷電装使用時に有利
寒冷地仕様対応の有無・寒冷地では高性能モデル(例:80B24Rなど)推奨
・始動性や安定性に優れる
バッテリー選定時の注意点・車検証または現物バッテリーの型番確認が必須
・地域仕様や年式により微妙な差がある
価格帯の目安(2025年現在)・約9,000円〜25,000円程度(性能・ブランドにより差)
交換推奨タイミング・通常は3〜5年目安
・始動不良や電装トラブルの兆候があれば早期交換推奨
購入先の選び方・「RC4適合明記」の有無を必ず確認
・通販利用時は返品保証や製造年月の確認も重要
交換作業の難易度・比較的容易(DIYも可能)
・ただしバックアップ電源無しの場合、初期設定再入力が必要

また、バッテリー選びでは「寒冷地仕様」かどうかも確認すべきポイントです。寒冷地では始動性を保つために高性能なバッテリーが必要とされるため、通常よりも上位グレードのモデルを選ぶのが望ましいといえます。

通販サイトやカー用品店で「RC4対応」と明記された商品でも、製造年やグレード、地域仕様などによって微妙に適合が異なる場合があります。自信がない場合は、車検証の情報や現在搭載されているバッテリーの型番を控えてから専門店に相談するのが確実です。

このように、RC4オデッセイハイブリッドのバッテリー選びは、単なる型番チェックに留まらず、使用環境や運転スタイルまで考慮した総合的な判断が必要です。適切なサイズと性能のバッテリーを選ぶことで、愛車のパフォーマンスを最大限に引き出せるでしょう。

バッテリー交換時に必要なリセット作業とは

ハイブリッド車のバッテリー交換には、単純なパーツ交換にとどまらない「リセット作業」が必要になるケースがあります。

特に補機バッテリーを交換する際には、車両の電子制御システムに記録されたデータを初期化する作業が含まれます。たとえば、「電流積算値の初期化」や「アイドリングストップ制御のリセット」などが代表的です。

これらのデータはバッテリーの劣化状態を車両が記憶し、今後の制御に活かすために存在します。

この積算値がリセットされないままだと、新しいバッテリーを搭載してもシステムがそれを認識せず、燃費が改善されなかったり、アイドリングストップ機能がうまく働かない場合もあります。さらに一部の車種では、バッテリー交換時にオーディオやナビの設定が消えてしまうこともあります。

そこで、交換前にはメモリーバックアップ装置を使い、電力供給を保ったまま作業を行うことが推奨されます。

リセット作業にはOBD2という専用の接続ポートを用いた診断ツールが必要になることも多く、整備士の専門知識が求められる場合もあります。そのため、DIYでの交換を考えている人は注意が必要です。

メモリ保持だけで済む車種もあれば、診断機を使って初期化しないと再起動できない車種もあるため、事前に自分の車両の仕様を確認しておきましょう。

オートバックスのような店舗では、低圧電気取扱特別教育を受けた整備士が在籍しており、こうしたリセット作業にも対応しています。バッテリー交換は単なる物理的なパーツの入れ替えだけではなく、電子的な設定の再調整を含む作業です。

したがって、安全かつ確実な交換を行いたいのであれば、専門店での依頼が最善の選択肢となるでしょう。

バッテリー選びに役立つ適合表の見方

バッテリー選びに役立つ適合表の見方
Carlife・イメージ

バッテリーを購入する際、まず確認すべきなのが「適合表」です。この適合表は、車種ごとに最適なバッテリーの型番やサイズ、仕様が一覧で確認できるものであり、誤った選択を防ぐために非常に役立ちます。

オデッセイハイブリッドのようにモデルごとの年式やグレードが多い車種では、適合表の見方を理解しておくことで無駄な出費や交換ミスを回避できます。

適合表を見る際は、まず「車両型式」を確認しましょう。たとえばオデッセイRC4の場合、「DAA-RC4」や「6AA-RC4」といった型式があります。この情報は車検証に記載されており、年式と合わせて適切な項目を探すことが基本となります。

次に確認すべきは、「搭載バッテリー型番」です。多くのRC4では「46B24R」や「55B24R」「N-60B24R」などが採用されており、型番の数字や記号には意味があります。

たとえば「55B24R」の場合、「55」はバッテリーの性能ランク、「B24」はサイズ(幅・奥行・高さ)、「R」は端子の位置(右側)を示しています。この数値や記号が少しでも異なると、物理的に取り付けられないこともあるため、正確な確認が必要です。

さらに寒冷地仕様車と標準仕様車で適合バッテリーが異なる場合もあり、そこも見落とせないポイントとなります。

「ホンダ・オデッセイハイブリッド(RC4型)のバッテリー購入時に確認すべき項目」

項目内容
確認①:車両型式の特定・車検証で「DAA-RC4」や「6AA-RC4」などを確認
・適合表ではこの型式で照合
確認②:年式の確認・例:2016年式、2020年式など
・年式によって搭載バッテリーや仕様が異なる場合がある
確認③:搭載バッテリー型番・例:「46B24R」「55B24R」「N-60B24R」など
・数字・記号でサイズ・性能・端子位置を表す
型番の意味(例:55B24R)・55=性能ランク
・B24=外形サイズ(幅×奥行×高さ)
・R=端子が右側
注意①:寒冷地仕様の違い・寒冷地仕様車は高性能タイプを選択
・「標準仕様」との区別が必要
注意②:用途の区別・補機バッテリー or メインバッテリーのどちらかを確認
・用途を間違えると始動不能のリスクあり
便利機能(通販サイト等)・車検証情報を入力すると適合製品を自動表示する機能あり
・自己判断せず公式情報を活用
適合表を使うメリット・型番ミスや装着ミスを回避できる
・返品・交換のトラブル防止
・正確な性能発揮につながる
購入時の推奨行動・適合表+車検証で確認
・迷ったら販売店や専門業者に型番照合を依頼

また、適合表には「補機バッテリー」「メインバッテリー」などの区分も記載されていることが多く、どちらの用途かを間違えないように選びましょう。一部の通販サイトでは、車種名だけでなく「車検証情報を入力するだけで適合品を検索できる機能」が用意されていることもあります。

適合表を正しく読み解くことで、不要なトラブルや返品リスクを防ぐことができます。購入時は自己判断に頼らず、適合表と車両情報を照らし合わせる作業を怠らないようにしましょう。

オデッセイハイブリッドバッテリー交換の費用と方法

オデッセイハイブリッドバッテリー交換の費用と方法
出典元:HONDA・odyssey・公式

・駆動用バッテリーの交換費用はいくらかかる?
・メインバッテリー交換費用と作業の注意点
・リチウムイオンバッテリーのリビルト品という選択肢
・補機バッテリー交換の価格帯と選び方
・費用を抑えるための購入先と相場比較
・DIYでの交換とプロに依頼する場合の違い

駆動用バッテリーの交換費用はいくらかかる?

ハイブリッド車にとって心臓部ともいえる「駆動用バッテリー」の交換には、相応の費用がかかります。これは主にリチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーといった高性能な部品が使われているためであり、価格帯も通常の補機バッテリーとは一線を画しています。

オデッセイハイブリッドの場合、新品の駆動用バッテリーへの交換費用はおおよそ18万円から40万円が相場とされています。

この価格にはバッテリー本体の価格に加え、専門技術者による取り外し・取り付け作業、必要な安全装備や専用工具の使用料も含まれています。また、高電圧を扱うため作業者には「低圧電気取扱特別教育」が義務付けられており、その点でも通常の整備とは異なる高度な対応が求められます。

とはいえ、コストを抑えたいという方には「リビルトバッテリー」という選択肢もあります。これは使用済みのバッテリーを分解・点検し、劣化したセルを交換することで再利用可能な状態に戻したものです。

リビルト品であれば15万円前後から購入可能で、新品に比べて3割程度安くなるケースもあります。

ただし、リビルトバッテリーには注意点もあります。品質にばらつきがあったり、保証期間が短いこともあるため、信頼できるメーカーや販売店を選ぶことが重要です。また、リビルトだからといって全てが安いわけではなく、工賃や輸送費などを含めると新品と大きな差が出ないこともあります。

このように、駆動用バッテリーの交換は車の寿命を左右する重要なメンテナンスです。費用面だけでなく、品質や信頼性も重視して判断する必要があります。もし交換時期が近づいていると感じたら、事前に複数の店舗や整備工場で見積もりを取ることをおすすめします。

メインバッテリー交換費用と作業の注意点

メインバッテリー交換費用と作業の注意点
Carlife・イメージ

ハイブリッド車のメインバッテリー、つまり駆動用バッテリーの交換は費用が高額であるだけでなく、作業においても特別な注意が必要です。

特にオデッセイハイブリッドのような大型車では、バッテリーの重量も重く、設置位置が座席下や床下にあるため、簡単に取り外しができるわけではありません。実際、作業の大半はシートや内装の分解に費やされることもあります。

価格面では、メインバッテリー単体で20万円前後、工賃や診断料などを含めると30万円以上になることもあります。これに加え、作業は国家資格を持つ整備士、かつ低圧電気取扱特別教育を受けた者でなければ対応できないため、一般的な整備工場では対応できないことも少なくありません。

注意点のひとつとして、バッテリー交換時に冷却ファンの清掃やフィルターの点検が必要になる場合があります。これはメインバッテリーが高温になるのを防ぐためのシステムであり、ほこりや汚れがたまっていると冷却性能が落ち、バッテリーの寿命を縮めるリスクがあります。

さらに、メインバッテリーは高電圧を扱うため、取り外し作業中に感電事故が起きる可能性もあります。安全対策として車体を完全に無電源状態にする必要があり、この工程を怠ると非常に危険です。そのため、DIYでの交換は絶対に避けるべきです。

このように、メインバッテリーの交換は単なる部品交換ではなく、安全性と専門性が要求される高度な作業です。費用も高額になるため、信頼できる整備店での実施と、事前の相談・見積もりが重要なポイントとなります。

交換後の性能や耐久性を考慮すると、決して手を抜けない重要なメンテナンスと言えるでしょう。

リチウムイオンバッテリーのリビルト品という選択肢

ハイブリッド車の駆動用バッテリーとして広く使われているのが「リチウムイオンバッテリー」です。このバッテリーは高性能で長寿命な反面、新品の交換費用が非常に高額であることが課題となります。そこで注目されているのが「リビルト品」の選択肢です。

リビルト品とは、使用済みのバッテリーから劣化したセルや部品を交換・再調整し、性能を一定水準まで回復させた再生品のことを指します。

このようなリビルトバッテリーは、新品に比べておおむね30〜40%ほど価格が安く、オデッセイハイブリッドのような車種であれば、15万〜25万円ほどで交換できる場合があります。もちろん、価格だけでなく、地球環境に配慮した再利用の観点からも評価されています。

一方で、リビルト品にはデメリットも存在します。たとえば、製造元によって品質にばらつきがある点や、保証期間が新品より短いケースが多いことが挙げられます。

中には、十分に検査されていない粗悪な商品も流通しているため、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。国産バッテリーメーカーや、整備工場と提携した再生業者で購入するのが安心でしょう。

また、リビルト品には新品同様のパフォーマンスを求めるのではなく、一定期間延命させる目的で選ぶのが現実的です。通勤や日常使いで年に数千km程度の走行距離であれば、十分にコストパフォーマンスの高い選択となるでしょう。

このように、リビルトバッテリーは予算を抑えたい方や、あと数年だけ車を延命させたいと考えるユーザーにとって、実用的な選択肢の一つとなります。ただし、性能や保証面で新品と同等ではないことを理解した上で、賢く選ぶことが求められます。

補機バッテリー交換の価格帯と選び方

補機バッテリー交換の価格帯と選び方
Carlife・イメージ

ハイブリッド車に搭載されているもうひとつのバッテリーが「補機バッテリー」です。これはガソリン車における通常の12Vバッテリーに相当し、車両の電子機器やハイブリッドシステムの起動などを担う重要な役割を果たします。

オデッセイハイブリッドのような車種では、車内やエンジンルームに設置されていることが多く、形状や排気構造が特殊なケースもあります。

補機バッテリーの交換価格帯は、製品のグレードやブランドによって差があるものの、一般的には約1.2万円〜3万円が目安となります。PanasonicのcaosシリーズやGSユアサのECO.Rなどは人気が高く、高性能モデルになるほど価格も高くなります。

一方で、安価な汎用品も多く出回っていますが、耐久性や車両との適合性に注意が必要です。

選び方として重要なのは、まず「型番の確認」です。

たとえば「55B24R」といった表記は、性能やサイズ、端子の向きを表しています。この情報が車両と一致していなければ、取り付けできなかったり、性能不足でトラブルを招く恐れもあるため、必ず車検証や取扱説明書で事前にチェックしましょう。

また、ハイブリッド車専用の補機バッテリーには、排気ガスを外へ逃がすためのホースが必要なモデルもあります。これを考慮せずに誤った製品を選ぶと、車内にガスが滞留する危険があるため非常に危険です。したがって、「ハイブリッド車専用」と明記された製品を選ぶことが基本です。

最終的に選ぶ際は、価格だけでなく、保証期間や評判、信頼できるメーカーかどうかも考慮しましょう。安全性や安定性を重視するなら、多少高くても信頼性のあるブランドを選ぶことをおすすめします。

費用を抑えるための購入先と相場比較

バッテリー交換にかかる費用を抑えたい場合、購入先をどこにするかが非常に重要なポイントになります。大手カー用品店、整備工場、ディーラー、そしてネット通販など、現在はさまざまな選択肢があります。

それぞれにメリットとデメリットがあり、賢く使い分けることでコストを大きく抑えることも可能です。

たとえば、ディーラーでの交換は安心感がある反面、工賃や部品代が割高になりやすい傾向があります。一方、オートバックスなどのカー用品店では、独自ブランドやセール品を選べば比較的リーズナブルな価格で入手可能です。

さらに、近年では楽天市場やAmazonといった通販サイトでも車種ごとに適合するバッテリーを簡単に検索できるようになっており、最安値で購入できる機会が増えています。

実際、オデッセイハイブリッドの補機バッテリー「55B24R」などは、ネット通販では1万円台で販売されていることもありますが、同じ型番がディーラーでは3万円近くになるケースもあります。

また、駆動用バッテリーのリビルト品についても、直販サイトなどを活用すれば中間マージンをカットでき、数万円の節約につながることがあります。

ただし、通販で購入する場合は、型番ミスや適合しない商品を購入してしまうリスクもあります。取り付けは自分で行うか、別途工賃を支払って持ち込み交換を依頼する必要があるため、合計費用で比較することが重要です。

安さだけを求めると、逆に長期的な信頼性を損なう可能性もあります。品質・サポート・交換のしやすさを総合的に比較して、自分に合った購入先を選ぶのが費用を抑えるうえでのポイントです。ネットと店舗、両方の価格と条件を比較してから決断することで、無駄な出費を防ぐことができます。

DIYでの交換とプロに依頼する場合の違い

DIYでの交換とプロに依頼する場合の違い
Carlife・イメージ

バッテリー交換は、車にある程度の知識と工具があればDIYでも可能です。

ただし、オデッセイハイブリッドのように電子制御が複雑な車種では、慎重に判断する必要があります。補機バッテリーであれば比較的簡単に交換できますが、駆動用バッテリー(メインバッテリー)は高電圧を扱うため、一般ユーザーが手を出すには危険が伴います。

DIYのメリットは、何といっても工賃がかからないことです。通販で安価に購入したバッテリーを自分で取り付けることで、全体の費用を1万円以上抑えられることも珍しくありません。また、自分のタイミングで作業できるという自由さもあります。

しかし、注意点も多く存在します。たとえば、補機バッテリーの交換時にはメモリーバックアップを使用しないとナビや時計の設定がリセットされるだけでなく、車種によっては電子制御系にエラーが出ることもあります。

また、バッテリー電流の初期化やリセットが必要な場合は、専用の診断機がなければ対応できません。

一方で、プロに依頼する場合は費用がかかりますが、安心感は段違いです。特に駆動用バッテリーは専門知識と資格を持つ整備士でなければ作業ができないため、安全性を最優先に考えるなら、確実にプロへ任せるべきです。

また、交換後のリセット作業や初期化にも対応してもらえるため、トラブルを未然に防ぐことができます。

総じて言えば、補機バッテリーであればDIYも可能ですが、正しい手順と注意点をしっかり把握した上で行う必要があります。駆動用バッテリーについては、費用はかかってもプロに任せるのが安全かつ確実な選択です。作業内容や車両の仕様を踏まえたうえで、自分に合った方法を選びましょう。

まとめ:オデッセイハイブリッドバッテリーの交換について

まとめ:オデッセイハイブリッドバッテリーの交換について
Carlife・イメージ

・駆動用バッテリーは走行を支える高電圧バッテリーで床下などに設置される
・補機バッテリーは電装品やシステム起動を担う12Vの鉛バッテリー
・駆動用バッテリーは高電圧のため資格保有の整備士による交換が必要
・補機バッテリーはDIY交換も可能だが正しい手順が求められる
・駆動用バッテリーの寿命は10年・20万km程度が一般的
・補機バッテリーの寿命は2〜3年程度で定期交換が必要
・バッテリー上がりを防ぐには定期的なエンジン始動や電装品の節電が重要
・RC4型の適合補機バッテリーは「55B24R」や「60B24R」などがある
・バッテリー交換時には電流積算値のリセット作業が必要な場合がある
・適合表は車両型式と年式をもとにバッテリー選定するのに有効
・駆動用バッテリーの新品交換は18〜40万円が相場
・駆動用バッテリーには15〜25万円のリビルト品という選択肢もある
・補機バッテリーは1.2万〜3万円が一般的な価格帯
・ネット通販やカー用品店を比較することで費用を抑えられる
・駆動用バッテリー交換は冷却ファンの清掃なども含め専門知識が必要

オデッセイは何人乗り?7人と8人乗りの選び方・旧型比較
オデッセイのハイブリッドの寿命と後悔しないための購入判断基準
オデッセイ荷室寸法と室内サイズの最適なバランス・モデル別比較
オデッセイを最小回転半径で選ぶならどの型?RCやRB型を比較分析
オデッセイの鍵の電池交換方法と簡単手順コツ・注意点まとめ

タイトルとURLをコピーしました