車選びをするうえで、「どれくらい走れるか」はとても大切なポイントです。その中でも見落とされがちなのが「ガソリンタンクの容量」。
ホンダ フリードに興味を持った方の中には、「フリードのガソリンタンクって小さいの?」「新型と旧型で違いがあるの?」「2WDと4WDで容量はどう変わるの?」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
この記事では、新型モデルと旧型モデルのタンク容量の違いをはじめ、2WD・4WDで異なる燃料タンク容量、そしてハイブリッド車との比較ポイントまで、実際の数値や構造の違いをふまえて詳しく解説します。
加えて、クロスターやプラスなど派生モデルの容量や、給油口の位置と操作方法、レギュラーガソリンとE10燃料の使い方までカバー。「これからフリードを買おうか迷っている」「使い勝手をしっかり把握したい」――そんなあなたに役立つ情報を、わかりやすくお届けします。
・フリードのガソリンタンク容量
・新旧モデルやハイブリッド車との比較
・タンクの位置や給油口の操作方法
・航続距離や燃費とのバランス
フリードガソリンタンクの基本仕様と容量を知る

・新型モデルと旧型モデルのタンク容量の違い
・2WD・4WDで異なる燃料タンク容量
・ハイブリッド車との比較ポイント
・クロスターやプラスなど派生モデルの容量
・タンクはどこにある?給油口の位置と特徴
・レギュラーガソリン対応とE10燃料の使い方
新型モデルと旧型モデルのタンク容量の違い
フリードのガソリンタンク容量は、モデルチェンジによって変化してきました。ここで注目したいのは、「旧型」と「新型」で容量がどのように異なるかという点です。
初代フリード(GB3系)は、ガソリン車の2WDで42L、4WDでは50L前後の容量が設定されていました。このタンク容量は、当時としては平均的なサイズであり、日常使いには十分な容量とされていたのです。
一方で、2024年6月に登場した新型フリードでは、FF(前輪駆動)モデルで42L、4WD(四輪駆動)モデルで53Lと、やや拡大されています。とくに4WD仕様においては、燃料消費がやや多くなる傾向があるため、タンク容量の増加は実用面でも歓迎すべき改善といえるでしょう。
こうした変化の背景には、燃費性能の向上に加え、航続距離の確保が求められるユーザーのニーズが反映されていると考えられます。長距離移動が多い家庭や地方在住の方にとっては、タンク容量の違いが給油回数を左右する要素になるため、モデル選びの際には軽視できません。
このように、新旧のフリードを比較すると、設計思想やユーザーの使い方の変化に応じて燃料タンクのサイズが調整されてきたことが分かります。購入時には、単なるデザインや内装だけでなく、こうした実用面にも注目することが大切です。
2WD・4WDで異なる燃料タンク容量

フリードのガソリンタンク容量は、駆動方式によっても異なります。
一般的に、2WDモデルは構造がシンプルで、車体も比較的軽量なため、燃費がよくタンク容量もコンパクトに設計されています。一方、4WDモデルでは悪路走破性や安定性を重視した構造となっており、車両重量が増えることから燃料消費もやや高くなる傾向があります。
このような理由から、フリードでは2WDモデル(FF)で42L、4WDモデルで53Lのタンク容量が設定されています。
つまり、4WDのほうが11Lも多くの燃料を積める設計となっているのです。日常的な街乗りや通勤に使用する場合は2WDでも十分ですが、雪道や山間部などを走る機会が多い方、またはアウトドアで遠出する方にとっては、4WDとその大きなタンク容量が頼もしい選択となります。
ただし、タンク容量が大きいからといって一概に「優れている」とは限りません。車両重量の増加や価格の上昇、メンテナンスの面でも差が出てくるため、自身の用途に応じた選択が重要です。
ここで注意すべき点として、見た目や装備だけで判断してしまうと、後々の給油頻度や燃費面で思わぬ差が出ることもあります。とくに家族での長距離ドライブが多い方は、タンク容量の違いが快適性に直結する場面も多いため、事前の比較検討をおすすめします。
ハイブリッド車との比較ポイント
フリードにはガソリン車だけでなく、ハイブリッドモデルもラインアップされています。燃費性能を重視する方にとっては、ハイブリッド車の魅力は非常に大きいといえますが、その一方で燃料タンク容量にも違いがあることを知っておく必要があります。
具体的には、フリードのハイブリッド車(e:HEV)も基本的にはレギュラーガソリンを使用し、タンク容量は2WDモデルで42L、4WDモデルで53Lと、ガソリン車と同様の設定になっています。
一見すると同じ容量に思えますが、実際にはハイブリッド車のほうがモーターアシストによって燃費が向上しているため、同じ容量でもより長い距離を走れるという利点があります。
フリードのガソリン車とハイブリッド車の比較
モデル | 燃料タンク容量 (L) | 特徴 | 適している用途 |
---|---|---|---|
フリード 2WD (ガソリン車) | 42 | 標準的なガソリン車で、燃費重視。タンク容量は42L | 都市部や高速道路での長距離走行、燃費重視 |
フリード 4WD (ガソリン車) | 53 | 4WDモデルで走行安定性に優れ、タンク容量は53L | 4WD性能が必要な地域やオフロード走行 |
フリード 2WD (ハイブリッド) | 42 | モーターアシストで燃費性能が向上、タンク容量は42L | 都市部での短距離移動や燃費重視 |
フリード 4WD (ハイブリッド) | 53 | 4WDハイブリッド、重量が増すが、燃費性能と航続距離に優れる | 多人数移動や長距離走行において燃費重視 |
しかし、ここで注意したいのは「重量」と「積載性」です。
ハイブリッド車はバッテリーや電動ユニットを積んでいるため、車両重量が重くなり、荷室の一部が狭くなる場合があります。とくに3列目シート使用時のラゲッジスペースに制約が出る点は、家族で使用する人にとっては重要な判断ポイントです。
さらに、燃料消費の傾向や給油タイミングも異なるため、日常的な使い方に合ったモデルを選ぶことが大切です。都市部で短距離移動が中心の方にはハイブリッドが適していますが、給油インフラが少ない地域ではガソリン車が安心というケースもあるでしょう。
このように、タンク容量だけでなく、「どう走るか」「どこで使うか」によって最適なモデルが異なるため、単純なスペック比較ではなく、生活スタイル全体を見渡した選択が求められます。
クロスターやプラスなど派生モデルの容量

ホンダ・フリードには「クロスター」や「フリードプラス」など、用途別に最適化された派生モデルが存在します。これらのモデルもベースはフリードであるため、燃料タンク容量自体は基本仕様に準じています。
ただし、実際の使い勝手や航続距離に与える影響は、それぞれのモデルで若干異なる傾向が見られます。
たとえば、フリードクロスターはアウトドア志向のデザインが特徴で、4WDモデルの需要が高く、タンク容量は53Lが主流です。このモデルでは悪路走破性や長距離ドライブへの対応力が重視されるため、タンク容量の大きさがダイレクトに利便性へとつながります。
一方で、フリードプラスは後部ラゲッジスペースを拡張した仕様で、荷物の積載を重視するユーザーに好まれています。タンク容量は通常のフリードと同様ですが、積載物の重さや乗員数に応じて燃費が変動しやすいため、満タンでの航続距離にばらつきが生じる場合があります。
また、これらの派生モデルではエアロパーツや足回りの設計もわずかに異なることがあり、それが空気抵抗や車重に影響することで、実質的な燃費やガソリンの消費傾向に差が出ることもあります。
つまり、クロスターやプラスのようなモデルを選ぶ際には、「同じフリードだから同じタンク容量」と考えるのではなく、モデルごとの使用想定や環境を踏まえて選択することが大切です。
実用性を重視するならプラス、アウトドアや雪道走行が多いならクロスターというように、ライフスタイルに合ったモデル選びを心がけましょう。
タンクはどこにある?給油口の位置と特徴
フリードのガソリンタンクは、車体後方の左側に設けられています。
具体的には、左リアタイヤの少し前あたりに給油口が配置されており、運転席側から見て助手席側となります。この配置は、日本国内で多くの車種が採用している一般的なレイアウトであり、給油時にも利便性が高いとされています。
特にセルフ式ガソリンスタンドを利用する場面では、左ハンドル仕様が主流である海外と異なり、日本では左側に給油口があるほうが自然な流れで操作しやすいという特徴があります。
また、フリードの給油口はロック機能が連動しているため、盗難防止の観点からも安心です。給油口カバーは車内のオープナーレバーではなく、ドアロック解除と連動して開閉が可能なタイプとなっているため、鍵を開けた状態であれば手で簡単に開く構造です。
これにより、鍵を持っている限りスムーズに給油できるというメリットがあります。
加えて、フリードの給油口はフタの開き方にも工夫があり、軽く押すだけで開くスプリング式を採用しています。
これにより、手が汚れにくく、女性や高齢者でも簡単に扱える点が好評です。さらに、ガソリンを入れる際にはキャップを外すだけでなく、キャップホルダーに差し込んで固定できる構造となっているため、落下や紛失を防ぐ工夫もされています。
このように、フリードの給油口やガソリンタンクの配置には、日常的な使いやすさや安全性への配慮がしっかりと反映されています。普段意識する機会は少ないかもしれませんが、こうした細やかな設計の積み重ねが、ユーザーの満足度を高める要因となっているのです。
レギュラーガソリン対応とE10燃料の使い方

ホンダ・フリードは、レギュラーガソリンに対応したエンジン設計が採用されています。そのため、一般的なガソリンスタンドで販売されている通常のレギュラーガソリンをそのまま使用することができます。
これは燃料費を抑えたい方にとって大きな利点であり、ハイオク指定の車両と比べてランニングコストを抑えられるのが魅力です。
ただし、近年では「E10燃料」と呼ばれるバイオエタノール混合ガソリンが普及しつつあります。E10とは、ガソリンに最大10%までエタノールが混合された燃料のことを指し、環境負荷を軽減する目的で一部の地域やスタンドで取り扱われています。
フリードは、このE10燃料にも対応しており、適切に使用することでエンジンへの悪影響はありません。しかし、すべての車両がE10に適しているわけではないため、事前に取扱説明書を確認することが重要です。
フリードの最新モデルではE10対応が明記されており、通常の走行では問題なく使用できます。ただし、E10燃料は保管状況や温度によって劣化しやすく、古くなった燃料を長期間使用すると燃料系統に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、エタノールは水分を吸収しやすい性質があるため、湿度の高い地域や長期間保管されている車両では、タンク内の腐食や燃料フィルターの詰まりなどが起こるリスクもゼロではありません。
こうしたリスクを避けるには、長期保管前にはガソリンを満タンにしておくか、E10ではなく通常のレギュラーガソリンを使用することが勧められます。
このように、レギュラーガソリンとE10燃料の使い方には、それぞれメリットと注意点があります。正しい知識をもって選択・給油することで、車両の性能と耐久性をより長く保つことができるでしょう。
フリードガソリンタンクの使い勝手と実用性

・満タンでどれくらい走れる?航続距離の目安
・燃費性能とタンク容量のバランス
・タンクが小さいと言われる理由とは?
・開け方と注意点|ボタンやレバー操作方法
・初代〜GB3/GB5/GB7型の容量比較
・シエンタとの比較で見える利便性の違い
満タンでどれくらい走れる?航続距離の目安
燃料タンクの容量がどれくらいかだけでは、実際の使いやすさは判断できません。
そこで重要になるのが「満タンでどれだけ走れるか」、つまり航続距離です。フリードのガソリン車(2WD)の場合、タンク容量は約42リットル、4WD仕様では約53リットルとなっています。これに実際の燃費性能をかけ合わせることで、おおよその航続距離を計算できます。
たとえば、フリードのガソリン車(2WD)が市街地や郊外走行を含めて平均15km/Lの燃費を記録したとします。この場合、42L×15kmで約630kmが理論上の航続距離になります。4WD仕様であれば、同様の計算で53L×14km(燃費がやや下がるため)=742km程度が期待できます。
もちろん、これは理論値であり、実際にはエアコン使用や積載量、道路状況などの要素によって航続距離は前後します。
特に都市部での渋滞や信号待ちが多い環境では、燃費が10~12km/L程度に落ち込むケースもあります。すると、実質的な航続距離は500km前後になる可能性もあるため、頻繁に給油するのが煩わしいと感じる方は、少しでも燃費のよい走行方法を心がけることが大切です。
フリード航続距離比較
モデル | タンク容量(L) | 平均燃費(km/L) | 航続距離(km)(理論値) |
---|---|---|---|
ガソリン車 2WD | 42 | 15 | 630 |
ガソリン車 4WD | 53 | 14 | 742 |
ハイブリッド車 | 42 | 20 | 840 |
また、ハイブリッドモデルの場合、燃費が20km/L以上に達することもあるため、同じ42Lのタンク容量でも800km以上走れるケースも珍しくありません。これは、長距離ドライブや出張で頻繁に車を利用する方にとって、大きな安心材料となります。
このように、満タンでの航続距離は、単に「タンクの大きさ」だけで決まるわけではなく、走り方や環境によっても変動する要素です。普段の移動距離やライフスタイルを考慮し、自分に合ったモデルを選ぶことで、より効率的で快適なカーライフが実現できるでしょう。
燃費性能とタンク容量のバランス

自動車を選ぶ際には、見た目や装備だけでなく、「燃費」と「タンク容量」のバランスも非常に重要な判断基準となります。フリードは、この2つの要素がうまく調和された設計を採用しており、日常使いから長距離移動まで幅広いシーンで活躍できる仕様になっています。
まず、燃費性能についてですが、ガソリン車であれば実燃費で12〜15km/L程度、ハイブリッド車では18〜23km/Lが期待されます。こうした燃費を前提にタンク容量を見ると、ガソリン車で42Lまたは53Lというのは、コンパクトミニバンとしては適正な設計といえます。
ここで大切なのは、燃費がいくら良くてもタンクが小さければ給油頻度が増え、逆に大きなタンクでも燃費が悪ければ長距離を走れないという点です。フリードではこのバランスをうまく保っており、都市部でも地方でも無理なく運用できる燃費設計がなされています。
また、燃料タンクが大きすぎると、そのぶん車両重量が増してしまい、結果として燃費が悪化する可能性もあります。とくにガソリン車の4WDモデルでは、53Lのタンクが用意されているものの、車重とのバランスが崩れないよう設計が最適化されています。
さらに、近年は環境意識の高まりから燃費性能が重視されがちですが、実際には「何リットル入るか」だけでなく、「その燃料で何キロ走れるか」という視点が不可欠です。つまり、タンクの大きさと燃費のバランスをトータルで見ることが、より賢い車選びにつながるのです。
燃料費の節約だけでなく、給油の手間や移動計画の立てやすさにも関わるこの要素は、見落とされがちですが非常に重要なポイントです。フリードのように、そのバランスを的確に捉えて設計された車両は、長く使ってこそその価値が実感できるでしょう。
タンクが小さいと言われる理由とは?
フリードのガソリンタンクに対して「やや小さめでは?」という声が聞かれることがあります。
この印象の背景には、ミニバンというカテゴリに期待される「長距離移動の利便性」が影響しています。たとえば、同じく5〜7人乗りのミニバンでも、トヨタ・シエンタや日産・セレナの一部モデルでは、50L以上のタンク容量を採用しているケースもあります。
これと比較すると、フリードの2WDモデルが約42Lという点は控えめに感じられるかもしれません。
ただし、それだけで「小さい=不便」とは限りません。燃費性能とのバランスによっては、航続距離に大きな差は生じないこともあります。たとえばフリードのガソリン2WD車で15km/L前後の実燃費を記録する場合、満タンで600km以上走行可能です。
これは多くのユーザーにとって十分な距離といえるでしょう。
また、都市部を中心に利用するユーザーであれば、給油機会も多く、タンクの大きさに過敏になる必要はありません。それよりも車両重量の増加やスペース効率を重視するホンダの設計思想が反映された結果と見ることもできます。
つまり、フリードのタンクは「用途に最適化されたサイズ」であり、決して単純に小さいだけではないのです。使い方によっては、むしろコンパクトで軽量なタンク構造のほうが燃費や積載性に貢献しているという側面もあるのです。
開け方と注意点|ボタンやレバー操作方法

フリードのガソリン給油口は、車体左側のリアフェンダー付近に設けられており、外からはシンプルな丸型フタとして見えます。
開け方は非常に簡単で、特別なレバーやスイッチ操作は必要なく、運転席側ドアを解錠した状態で手動でカバーを押すことで開く構造です。この点は、従来の「レバー式」給油口に慣れている方にとっては少し戸惑う要素かもしれません。
開ける際には、車両のロックが解除されていることが前提条件となります。すなわち、スマートキーでドアロックを解除しておかないと給油口が開かない仕組みです。この設計は、給油キャップの盗難やいたずら防止の観点からも有効です。
一方で、スマートキーの電池切れなどによりドアが開かなくなった場合、給油できないというリスクもあるため、日頃のキー管理は重要です。
さらに、給油口の内部にはキャップが装着されており、これを回して取り外す形になります。キャップの裏には収納用フックがあり、給油中に車体側へ引っ掛けておけるようになっているため、地面に置かずに済むという配慮もなされています。
このような小さな工夫が、ホンダらしいユーザー思考を感じさせます。
注意点としては、無理に力を加えて開けようとすると、給油口のバネ機構に負担がかかり、開閉不良を招く場合があることです。軽く押して「カチッ」と音がした後、自然に開く構造なので、力任せの操作は避けるべきです。
初代〜GB3/GB5/GB7型の容量比較
ホンダ・フリードは2008年の初代モデル(GB3/GB4)以降、複数のモデルチェンジを経てきました。それぞれのモデルによって燃料タンクの容量は若干異なり、年式や駆動方式、ハイブリッドか否かによっても容量の設定が分かれています。
まず、初代GB3型(ガソリン・2WD)では42Lのタンクが採用されており、当時のコンパクトミニバンとしては平均的な容量でした。
次に、2016年以降の2代目モデル(GB5/GB6/GB7/GB8)では、駆動方式に応じて容量が見直され、2WDは引き続き42Lですが、4WDでは53Lに拡大されています。
これは、4WD車の方が車両重量が重く、燃費性能もやや低いため、航続距離を確保する目的でタンク容量が増やされたと考えられます。ハイブリッド車も基本的には同様の構成で、2WDなら42L、4WDは53Lが基本となっています。
フリードの燃料タンク容量
モデル | 駆動方式 | タンク容量 (L) |
---|---|---|
初代GB3型 (ガソリン・2WD) | 2WD | 42 |
初代GB3型 (ガソリン・4WD) | 4WD | 53 |
2代目GB5型 (ガソリン・2WD) | 2WD | 42 |
2代目GB5型 (ガソリン・4WD) | 4WD | 53 |
2代目GB5型 (ハイブリッド・2WD) | 2WD | 42 |
2代目GB5型 (ハイブリッド・4WD) | 4WD | 53 |
このように、フリードの各世代ではタンク容量に大きな変化はないものの、使い勝手を考慮したきめ細かな設計変更が行われてきました。モデル名だけでは見分けがつきにくいため、購入時にはグレードと駆動方式を確認することが大切です。
また、派生車種である「フリード+」においても、ベースとなるグレードと同様の容量が採用されており、特別な変更はありません。つまり、ファミリーカーとしての信頼性や使い勝手を維持しつつ、時代に合わせて微調整が施されてきたことが分かります。
シエンタとの比較で見える利便性の違い

トヨタ・シエンタはフリードとよく比較されるライバル車種であり、燃費性能や車内空間に加え、燃料タンク容量の面でも注目されるポイントがあります。
シエンタのガソリンモデルでは、2WDで42L、4WDで45Lという設定が一般的です。これは、フリードの2WD(42L)および4WD(53L)と比較すると、特に4WDモデルで大きな差が見られます。
この違いは、航続距離や給油の頻度に影響を与えるだけでなく、長距離ドライブ時の心理的な安心感にもつながります。たとえば、雪道や山道を走行することが多い地域では、4WD車に乗る方が多く、その分燃費も悪化しがちです。
そんな場面で、より大容量のタンクを備えたフリードは、長時間のドライブに耐える設計として重宝されます。
一方で、シエンタは燃費性能がやや高めで、最新ハイブリッドモデルではWLTCモードで28km/L近くを記録することもあります。このため、実際の航続距離で見ると、シエンタの方が優位なケースもあり得ます。
つまり、「タンク容量が大きい=航続距離が長い」とは一概には言えず、車両の燃費性能との総合バランスが重要になります。
さらに、給油口の開け方や位置にも違いがあります。シエンタは右側に給油口があるのに対し、フリードは左側。これにより、スタンドのレーンや給油スタイルによって「使いやすさ」が分かれることもあります。
日常のルーティンに合った仕様を選ぶことが、ストレスのないカーライフにつながるでしょう。
まとめ:フリードのガソリンタンクについて

・フリードのガソリンタンク容量はモデルや駆動方式によって異なる
・現行モデルの2WDは約36L、4WDは約42Lのタンク容量を持つ
・初代モデル(GB3)は42Lで、現行モデルよりもやや多い
・フリードハイブリッドはガソリン車より容量がやや少ない傾向にある
・フリードプラスやクロスターも基本的にベース車と同じタンク容量
・ガソリンタンクの位置は車体左側のリヤ周辺にある
・給油口はレバー操作で開けるタイプで、誤操作を防ぎやすい
・レギュラーガソリン仕様で、E10燃料にも対応している
・満タン時の航続距離は燃費次第で600〜800kmほどが目安
・タンク容量が小さいと感じる理由は近年のモデルダウンによるもの
・タンクが小さい分、軽量化と燃費性能の向上が図られている
・シエンタとの比較ではフリードの方が航続距離に差が出やすい
・ハイブリッドとガソリン車では燃費効率も含めた運用に差がある
・クロスターなど派生モデルでもタンク構造は基本的に同じ
・型式によって容量に違いがあるため、確認して選ぶことが重要
・フリードの寸法図で比較する室内空間と外寸の特徴・最適なグレード
・フリードの最小回転半径は大きい?旧型・シエンタや他車との違い
・フリードの鍵の電池はどこで買える?電池交換の時期と手順を解説
・フリードは何人乗りが人気?家族構成別に最適なグレードの選び方
・フリードのワイパーゴム適合表、初心者向け交換方法と購入先