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セレナリコールで多い故障と予約時の注意点・不具合内容と対応手順

セレナのリコール情報の確認と基本対応
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「セレナのリコール」と検索してこのページにたどり着いたあなたは、きっと自分の愛車に何らかの不具合があるのでは?と心配されていることでしょう。

近年、日産セレナではC26型のオルタネーター不良をはじめ、CVTやエアコンの不具合、さらにはECOモーターや電動ファンの故障など、複数の重大なリコールが報告されています。特にエンジン停止や火災に至るおそれのあるケースもあるため、早期の確認と対応が欠かせません。

この記事では、「リコール対象車の調べ方と車台番号の確認方法」から、「通知が届かない場合の対応策」、そして「修理予約とディーラーでの対応の流れ」や「代車や所要時間に関するよくある疑問」まで、セレナユーザーが知っておくべき情報をわかりやすく整理しています。

また、「中古で購入した車のリコール確認ポイント」や、「自分のセレナが対象か不安なときのチェック方法」など、見落としやすい部分にも丁寧に触れています。今すぐチェックすべきポイントが、この先にすべて詰まっています。ぜひ最後までご覧ください。

記事の要約

・自分のセレナがリコール対象かどうかの確認方法
・リコール通知が届かない場合の対応手順
・修理予約の進め方とディーラーでの対応内容
・セレナで頻発している主な不具合とリコール事例

セレナのリコール情報の確認と基本対応

セレナのリコール情報の確認と基本対応
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

・リコール対象車の調べ方と車台番号の確認方法
・通知が届かない場合の対応策
・修理予約とディーラーでの対応の流れ
・代車や所要時間に関するよくある疑問
・中古で購入した車のリコール確認ポイント
・自分のセレナが対象か不安なときのチェック方法

リコール対象車の調べ方と車台番号の確認方法

セレナのリコール情報を正確に把握するためには、まず自分の車が対象になっているかを確認する必要があります。リコール対象かどうかは、車台番号(いわゆる「車の個体識別番号」)を使って調べるのが基本です。

この番号は、車検証(自動車検査証)の「車台番号」欄に記載されており、車体本体にも打刻されています。たとえば、エンジンルーム内や運転席のドア開口部などにある金属プレートを確認すれば見つけられます。

次に、日産の公式ウェブサイトにアクセスし、「リコール情報検索」ページでこの車台番号を入力します。これにより、現在自分のセレナがリコールの対象になっているか、そしてその対応状況(未対応/対応済み)までが明確になります。

なお、複数のリコールが重なっている車両も存在するため、確認後は「すでに対応済みのもの」と「まだ修理されていないもの」を見分けることが大切です。

セレナのリコール確認手順・ポイント一覧表

手順/項目内容・説明補足・注意点
① 車台番号の確認車検証の「車台番号」欄または車体のプレート(エンジンルーム・運転席開口部など)英数字の組み合わせ。1文字でも間違えると検索不可になるため要注意
② 日産公式サイトへアクセス日産リコール情報検索ページを開くスマホ・PCどちらからでも利用可能
③ 車台番号を入力指定欄に車台番号を正確に入力し検索全角/半角やハイフンの有無など、形式にも注意
④ 対象かどうか確認・リコール対象かどうか
・内容/部位の説明
・対応済か未対応かが表示される
同一車両で複数のリコールに該当する場合もある
⑤ 必要に応じて電話確認日産カスタマーセンター(フリーダイヤル)へ連絡車台番号を事前にメモorスマホ撮影しておくとスムーズ
⑥ 対応の手続きリコール対象で未対応の場合、日産販売店で無料修理の予約・実施代車の有無・所要時間などは販売店ごとに異なるので要確認

補足ポイント:

  • リコールは法律で無料対応が義務付けられています。費用を請求されることはありません。
  • 車台番号は「例:HC26-123456」などのように、型式+連番で構成されることが多いです。
  • 「対応済」でも点検のみだったケースもあるため、詳細確認が重要です。

もしウェブ検索が難しい場合には、日産のカスタマーセンターに電話で問い合わせる方法もあります。

車台番号を控えてから連絡すれば、オペレーターが丁寧に案内してくれます。ここで気をつけたいのは、数字の見間違いや記載ミス。車台番号は英数字の組み合わせで構成されているため、間違えると正しい情報が得られません。

あらかじめ控えたメモやスマホでの写真撮影などを活用するとスムーズです。

つまり、リコール対応の第一歩は「正確な情報の取得」です。そしてそれには、自分の車の「身元確認」である車台番号を知ることが不可欠なのです。

通知が届かない場合の対応策

通知が届かない場合の対応策
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

セレナのリコール通知は通常、メーカーやディーラーからダイレクトメールや電話で届きますが、すべてのユーザーに確実に届いているわけではありません。

特に多いのが、中古車を購入したユーザーや、引っ越しなどで車検証の登録住所と現住所が異なっているケースです。通知が届かないと、リコール対象であること自体に気づけず、重大なトラブルを未然に防ぐ機会を逃してしまうこともあります。

このような場合に取るべき行動として最も有効なのが、「自主的に確認すること」です。

前述の通り、日産のリコール情報検索ページにアクセスし、車台番号を入力すれば現在の状況がわかります。つまり、通知がなくても、ネット環境さえあれば自力でチェックが可能です。

一方、ネット操作が苦手な方や高齢のユーザーにとっては、電話での確認が便利です。

日産自動車のお客さま相談室(フリーダイヤル:0120-315-232)では、オペレーターが直接対応してくれるため安心感があります。その際も車台番号を事前に準備しておくと手続きがスムーズに進みます。

また、車検証の住所変更を忘れている人は少なくありません。リコールに限らず、税金や保険の通知なども旧住所に届いてしまうため、車を購入した後の住所変更は必須といえるでしょう。これを怠ると、万が一の重要なお知らせが届かず、トラブルの原因となる可能性があります。

このように、通知が届かない場合でも、情報を得る手段はいくつもあります。大切なのは、「自分の車の安全を自分で守る」という意識です。日産セレナに限らず、リコールという制度を最大限に活用するには、受け身ではなく積極的な情報収集が鍵となります。

修理予約とディーラーでの対応の流れ

リコール対象となった日産セレナを修理するには、ディーラーへの事前予約が必須です。

いきなり店舗に行っても部品の在庫がない場合や、整備士の作業スケジュールの都合でその日のうちに対応できないことが多いため、まずは電話またはオンラインでの予約を行いましょう。

予約時には、リコールの案内があったこと、車台番号、そして簡単な症状(異音や警告灯など)を伝えると、対応がよりスムーズになります。

予約が完了したら、当日は車検証やリコールの通知(あれば)を持参のうえ、ディーラーへ車を持ち込みます。点検内容によっては10分程度で終わる軽微な作業から、半日~数日を要する部品交換まで様々です。

その場での点検だけで済む場合もありますが、大規模な部品交換が必要なケースでは、預かり修理となることがあります。

セレナ リコール修理の流れ・注意点一覧表

ステップ内容・対応方法補足・注意点
① 予約を取る・電話または日産公式サイトでディーラーに予約
・車台番号が必要
いきなり来店しても対応不可のケースあり。車台番号・リコール通知内容を事前準備
② 状況を伝える・異音や警告灯など症状がある場合は予約時に申告リコール対象内容以外の不具合もある場合は別途対応が必要
③ 持ち込み当日・車検証とリコール通知(届いていれば)を持参到着時間厳守。代車希望がある場合は事前に確認
④ 修理作業実施・作業時間:10分〜半日、内容によっては預かり修理オルタネーターやECOモーター等は部品入荷待ちになることも
⑤ 無償対応か確認・リコール範囲内の作業はすべて無料追加整備依頼(例:オイル交換など)は別料金が発生するため、事前確認を徹底
⑥ 完了後の確認・作業報告書を受け取る
・修理内容・リコール番号などをチェック
再発防止のためにも、整備士から説明を受けて内容を把握しておくと安心

重要ポイント:

  • リコール修理は無償が原則。ただし、別整備依頼は有料の可能性があるため、範囲の線引きを明確に。
  • 特殊部品は即日対応できないこともあり、数日後に再来店が必要なケースもあります。
  • 代車の有無や作業時間はディーラーによって異なるため、事前に確認を忘れずに

ここで注意しておきたいのは、リコール対応は基本的に「無償」であるという点です。

メーカー側の責任で起きた不具合のため、点検料や部品代、工賃などは請求されません。ただし、リコール対応以外の要望(たとえばついでにオイル交換やタイヤ点検を依頼した場合)には費用が発生する可能性があります。そのため、事前に作業範囲を明確に確認しておくことが大切です。

また、リコール内容によっては、当日に修理できないケースもあります。特にオルタネーターやECOモーターといった特殊部品は、部品調達に時間がかかることが多く、部品が届いてからあらためて来店するよう依頼される場合も少なくありません。

このように、修理予約とディーラーでの対応は段取りと情報整理がカギを握ります。安心・安全な運転環境を維持するためにも、しっかりと準備を整えて対応しましょう。

代車や所要時間に関するよくある疑問

代車や所要時間に関するよくある疑問
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

リコール対応で多くのユーザーが気にするのが、「どのくらい時間がかかるのか」「代車は出してもらえるのか」という点です。これらはリコールの内容や部品の種類によって大きく異なりますが、事前に知っておくことで無駄な不安を減らせます。

まず、所要時間についてですが、軽度なリコール対応(プログラム書き換えやネジの増し締めなど)は30分程度で終わることがほとんどです。しかし、オルタネーターやECOモーターのような機械部品の交換になると、数時間から1日かかるケースもあります。

さらに、部品が未入荷の場合は数週間後にあらためて修理日を設定する必要があるため、時間的な余裕を持ってスケジュールを調整することが大切です。

次に代車の有無についてですが、これはディーラーによって対応が異なります。

原則としてリコール対応は無償修理であるものの、代車の提供までは義務づけられていません。特に繁忙期や代車台数が限られている店舗では、代車の提供が難しいこともあります。

どうしても代車が必要な場合は、予約時にその旨を伝え、可能であれば早めのスケジュールで押さえておくことをおすすめします。

また、公共交通機関や家族の車など、他の移動手段を確保しておくことも現実的な選択肢の一つです。急ぎの用事がない日や在宅勤務の日など、スケジュールに余裕があるタイミングで予約を取ると、ストレスなく対応できます。

つまり、リコールの修理にかかる時間や代車についての疑問は、「早めの予約と事前の相談」で大部分が解決できます。万が一長期対応となっても、焦らずに安全第一で対応しましょう。

中古で購入した車のリコール確認ポイント

中古車を購入した際に見落とされがちなのが、リコールへの対応状況です。

特にセレナのように販売台数が多く、年式や型式によって不具合の傾向が異なる車種では、事前の確認が非常に大切になります。新車とは異なり、リコールの通知が現オーナーに届かないケースも多く、前の所有者がリコール対応を受けていたかどうかも不明なことがあります。

このような状況では、まず日産の公式サイトにある「リコール情報検索」を活用しましょう。

車検証に記載されている「車台番号」を入力するだけで、その車両が過去にどのようなリコール対象だったか、現在未対応のリコールがあるかを確認することが可能です。この作業は5分もかからず完了しますが、非常に有効な手段です。

また、中古車販売店で購入した場合は、契約前に「リコール対応済みか」「記録簿に修理履歴があるか」などを必ず確認するようにしましょう。整備記録簿には、過去の点検や部品交換の情報が記載されており、信頼できる情報源となります。

記録がなかった場合でも、車台番号での検索によって客観的に調査が可能です。

なお、注意すべきポイントとして、販売店側もリコール対象を把握していないことがある点が挙げられます。販売後にリコールが発覚し、購入者が自ら対応を進めなければならないケースも見受けられます。

したがって、リコールの有無を自分自身で確認しておく姿勢が必要です。

このように、中古でセレナを購入した際は、車台番号をもとにした自主的な確認と、販売店への事前確認の両方を徹底することが、安全で快適なカーライフを送るための基本と言えます。

自分のセレナが対象か不安なときのチェック方法

自分のセレナが対象か不安なときのチェック方法
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

「自分のセレナがリコール対象かもしれない」と感じたとき、真っ先に行うべきは車台番号のチェックです。車台番号とは、車両の個体を識別するための番号で、車検証の「車台番号」欄に記載されています。

具体的には「C26-」「HC27-」のような英数字で構成されており、対象車両の特定に欠かせない情報です。

この番号が分かったら、日産自動車の公式ウェブサイトにアクセスし、「リコール情報検索」のページに車台番号を入力します。すると、リコールの対象になっているか、過去にどのような不具合が報告されたか、そしてすでに修理が行われたかどうかが一覧で表示されます。

このページは日々最新の情報に更新されており、メーカーが正式に発表している信頼性の高い情報源です。

もしウェブ操作に不慣れな方や、インターネット環境がない場合には、日産の「お客さま相談室」(0120-315-232)に電話することで、オペレーターから直接案内を受けることも可能です。通話前に車検証を用意しておくと、スムーズにやり取りが進みます。

もう一つのポイントは、購入時期と型式の把握です。例えばC26型やC27型など、型式によってリコール対象となる不具合の種類や発生時期が異なります。特定のリコール情報を探している場合、型式と製造年月を照らし合わせることで、より詳細な判断が可能になります。

セレナのような販売台数の多い車種では、複数回にわたってリコールが発表されているケースが珍しくありません。そのため、1度確認して問題がなくても、定期的にチェックする習慣を持つことが推奨されます。知らぬ間に新しいリコールが出ていた、ということもあるのです。

セレナのリコールに多い不具合と対応一覧

セレナのリコールに多い不具合と対応一覧
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

・C26型で頻発するオルタネーターの問題
・エンジン停止や火災に至るおそれがある事例
・CVTやエアコン関連のよくあるリコール
・C27・C28型で報告された最新の不具合一覧
・ECOモーターや電動ファン関連の修理内容
・遅延や延期が発生したリコールの背景とは

C26型で頻発するオルタネーターの問題

C26型セレナにおいて特に報告が多いのが、オルタネーター(発電機)の不具合です。これは、エンジンの回転を利用して電力を生み出す重要な部品であり、車両の電気系統全体に影響を与える心臓部とも言える存在です。

C26型では、特にアイドリングストップ非搭載モデルを中心に、オルタネーターのプーリー部分に封入されたグリスの耐熱性能が不足しているという設計上の問題が発覚しています。

この問題により、グリスが使用中の熱で劣化し、プーリーのワンウェイクラッチが摩耗、最終的には破損に至る可能性があります。破損が進行すると異音の発生や、充電警告灯の点灯といった初期症状が現れ、さらに使用を続けるとプーリーが空転。

発電が止まり、エンジンそのものが停止するという重大なリスクにつながります。

さらに深刻なのは、プーリーが摩擦熱によって高温になり、シャフトから抜け落ちた場合です。運悪く、周囲の可燃物と接触した際には、火災に発展する可能性もあると指摘されています。実際に部分的な焼損に至った事例も報告されており、この問題が軽視できないことがわかります。

日産はこの不具合に対して、対象となるすべての車両に対し、オルタネーターを対策品に交換するという措置を講じています。作業は無償で行われますが、部品の取り寄せに時間がかかることがあり、修理までに日数を要するケースもあります。

そのため、該当車種のオーナーは早めの確認と予約を行うことが推奨されます。

C26型セレナのオルタネーター問題は、走行不能や火災といった重大な事故につながりかねないリスクを孕んでいます。些細な異音やランプの点灯が見られた場合でも、早急に点検を依頼することが、安心して車を使い続けるために欠かせない対応となるでしょう。

エンジン停止や火災に至るおそれがある事例

エンジン停止や火災に至るおそれがある事例
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

日産セレナのリコールに関して最も注意すべき事例の一つが、エンジン停止や車両火災につながるおそれのある重大不具合です。

具体的には、発電機やECOモーター、電源分配器といった主要部品に不備が見つかり、走行中のエンストや発火といった深刻なトラブルが実際に報告されています。これらの不具合は、ただの経年劣化ではなく、製造過程や設計上の問題によって引き起こされたものです。

たとえば、発電機に関するリコールでは、アイドリングストップ車のスターター機能付き発電機が、高電流に耐えられず内部部品が破損し、回路がショートすることで発熱。最悪の場合、発電機が焼損し、車両火災に至るケースも懸念されています。

また、ECOモーターに関しても、ベアリング部分のシール性能が不十分で異物が侵入し、摩耗や故障が発生することがわかっています。これによりエンジンが突然停止し、再始動できなくなる例も確認されています。

さらに、電源分配器の回路基板に不要な半田が付着し、それが高湿環境で短絡を起こすことで発熱。これが火災に直結する恐れもあるなど、セレナでは一つの不具合が複数の重大事故に繋がる可能性があるのです。

このようなリコール対象車には、日産から正式に無償修理の案内が出されていますが、通知が届いていないユーザーも少なくありません。そのため、自分のセレナが対象かどうかを車台番号で確認し、リスクの芽を早めに摘んでおくことが大切です。

エンジンが停止したり、車両火災に至ったりするリスクは、ドライバーだけでなく、同乗者や周囲の人々にとっても極めて危険です。少しでも異常を感じたときには迷わずディーラーに相談し、安全確保を最優先に行動することが求められます。

CVTやエアコン関連のよくあるリコール

セレナにおけるリコールの中で、特に多くのユーザーに関わるのがCVT(無段変速機)とエアコンに関連する不具合です。これらは日常の運転に直結する機能であるため、トラブルが発生すると走行不能や快適性の大幅な低下に繋がる恐れがあります。

中でもCVTはC26型やC27型で複数回のリコール対象となっており、特に制御プログラムの不具合が原因で、走行中にスチールベルトが損傷し、最悪の場合は走行不能になる事例も報告されています。

こうしたCVTのリコールでは、主にプログラムの書き換えによる対策が施されます。

ただし、不具合の履歴がある車両については、本体そのものの交換が必要になるケースもあります。プログラムの修正だけで済む場合でも、症状が出てからの対応では安全面に不安が残るため、早めの確認と修理予約が重要です。

一方、エアコンに関してもさまざまな不具合が指摘されています。

例えば、C26セレナではエアコン制御ユニットの不具合により、エアコンが正常に作動しなくなるリコールが実施されました。これにより冷暖房の効果が極端に弱くなるだけでなく、コンプレッサーやファンの故障を引き起こすリスクもあるため注意が必要です。

エアコンのリコールは「快適性の問題」と軽視されがちですが、猛暑や極寒の時期にエアコンが作動しないというのは、ドライバーや乗員の健康にも関わる重大な問題です。また、エアコン関連の不具合が電子制御系の異常として波及し、他の機能にも悪影響を与えることもあります。

このように、CVTやエアコンに関するリコールは、機械的な部品故障だけでなく、ソフトウェアの問題も関係しており、発見が遅れると大きなトラブルに発展します。車台番号をもとに日産の公式サイトで定期的に確認を行い、不安な場合はディーラーへ早めに相談するのが安心です。

C27・C28型で報告された最新の不具合一覧

C27・C28型で報告された最新の不具合一覧
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

C27型およびC28型のセレナは、比較的新しいモデルであるにもかかわらず、すでに複数の不具合が報告されており、リコールも順次実施されています。

新型車にありがちな電子制御システムのトラブルや、安全装備に関連した不具合など、近年の自動車ならではの問題が中心となっています。

たとえば、C27型ではエンジンルーム内のハーネスが制御ユニットのボルトと接触し、短絡によってモーターが停止するおそれのあるリコールが実施されました。

この問題は、設計時のハーネス配線に不備があったことが原因で、最悪の場合、走行中に突然動力が失われるという非常に危険な状況に繋がります。対応としては、ボルト先端に保護キャップを取り付け、被覆の損傷がある場合は修理も行われます。

また、同じくC27では、ブローバイホースの保護不足によってひび割れが生じ、エンジンが始動しない事例も報告されています。これも早期にリコールとして対応が進められましたが、症状が出るまで気付きにくい点が課題です。

一方、C28型においても、納車直後から一部のユーザーがエアコンや電動スライドドアの誤動作を報告しています。現時点では正式なリコールとして発表されていない事例もありますが、ユーザーからのフィードバックをもとに原因調査が進められている状況です。

今後リコールとなる可能性があるため、該当する車両のオーナーは注意深く動向を見守る必要があります。

最新型であるがゆえに、多くの電子機器が搭載されているC27・C28型では、電気系統の不具合が安全性能にも直結しやすくなっています。そのため、「まだ新しいから大丈夫」と過信せず、リコール情報は随時チェックし、気になる挙動があれば速やかに点検を受ける姿勢が重要です。

ECOモーターや電動ファン関連の修理内容

日産セレナの中でも、特にECOモーターと電動ファンに関連する不具合は、安全面だけでなく燃費性能や快適性にも大きく影響を与える重大なリコール項目です。

とりわけ、アイドリングストップ付きモデルで採用されているECOモーターは、再始動時の動力補助を担う部品であり、その故障が致命的な影響をもたらすケースが報告されています。

ECOモーター関連のリコールでは、内部のベアリングシールに問題があり、異物の侵入によって破損が進行。これにより異音が発生し、最終的にはエンジンが停止して再始動できなくなるといったトラブルが多発しました。

日産セレナ ECOモーター・電動ファン関連リコール情報一覧表

項目ECOモーター関連リコール電動ファン関連リコール
主な対象車種アイドリングストップ搭載モデル(C26後期〜C27一部)C26〜C27を中心に一部ガソリン・e-POWERモデル
発生原因ベアリングシール不良 → 異物混入 → モーター損傷モーター内部の部品不良/冷却ファン制御リレーの誤作動
主な症状・異音(ゴロゴロ音)
・始動不可
・火花・焦げ臭
・冷却不良でオーバーヒート
・エアコン冷風が出ない
・警告灯点灯
安全リスク・走行中のエンジン停止
・発火による火災の可能性
・高温異常によるエンジン損傷リスク
・運転中の快適性低下
修理対応内容・ECOモーター本体交換
・関連部品の点検・補修
・電動ファン交換+制御プログラムの書き換え
対応の所要時間数時間〜半日(部品在庫次第で後日対応も)1〜2時間程度(状態により預かり作業の可能性あり)
費用全て無償(リコール対応のため)全て無償(リコール対応のため)
ユーザーへのアドバイス・異音や再始動不良を感じたら即連絡
・特に冬季は注意
・エアコンの冷風不良や水温異常は放置せず点検へ

補足:

  • ECOモーターの不具合は安全性に直結する深刻な事象であり、放置は厳禁です。
  • 電動ファンの不具合は燃費・エアコン性能・エンジン保護に関わる重要部品です。
  • 両方ともリコール対象車なら早期の確認・予約修理が必須です。

特に冬季など寒冷地での使用中に故障が発生しやすく、発熱や火花が発生することで、周囲の可燃物に引火し、火災に至るおそれも指摘されています。

一方、電動ファンに関しては、主に冷却系統の不具合として報告されており、過熱による警告灯点灯やエアコンの効きが著しく低下するといった症状が見られます。

ファン自体のモーター不良や制御リレーの誤作動が原因となっている場合が多く、対策としては部品の交換と制御プログラムの書き換えが実施されています。

これらの修理はすべて無償で行われますが、部品の在庫状況によっては予約から施行までに時間がかかることもあります。また、故障が進行してからの対応ではトラブルが深刻化している可能性が高いため、少しでも異常を感じたら早めにディーラーに相談するのがベストです。

快適な走行性能と高い燃費性能を維持するためにも、ECOモーターや電動ファンの点検・修理は軽視できません。対象車であることが分かった場合は、速やかに対応することが大切です。

遅延や延期が発生したリコールの背景とは

遅延や延期が発生したリコールの背景とは
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

セレナのリコールにおいて、「リコールの通知が来ない」「対応が先延ばしになっている」といった声が多く聞かれます。これには複数の要因が関係しており、単にメーカー側の怠慢と片付けられる問題ではありません。

背景には、部品供給の遅れ、対象台数の多さ、国土交通省との調整など、さまざまな事情が絡んでいるのが実情です。

特にC26型やC27型で実施されたオルタネーターやECOモーターのリコールでは、対策部品の製造に時間を要し、対応開始までに数ヶ月の猶予が設けられるケースもありました。

これは、欠陥が判明してからただちに全車に部品を供給できるわけではなく、生産ラインの調整や品質検査を経てようやく出荷に至るという段取りが必要なためです。

さらに、対象台数が数万〜十数万台にも及ぶ大規模リコールでは、ディーラー側の対応キャパシティにも限界があります。一斉に来店予約が殺到すれば、整備のスケジュールも埋まりがちで、希望する日時に修理を受けられない事態も珍しくありません。

このような事情が「リコール対応が遅い」と感じられる一因です。

また、所有者情報の更新が行われていないと、通知自体が届かないこともあります。中古車として再販された後に登録情報が変更されていないケースでは、メーカーからの案内が前オーナーに送付されてしまう可能性も否定できません。

このように、リコールの遅延や延期はさまざまな現実的要因が重なった結果として発生しています。だからこそ、ユーザー側も「通知を待つ」のではなく、車台番号を用いて自発的に情報を確認することが求められます。

自分の車の安全は、自らが意識して守る姿勢が必要です。

まとめ:セレナのリコールについて

まとめ:セレナリコールについて
出典元:NISSAN・SERENA・セレナ

・セレナのリコール対象は車台番号で確認できる
・車台番号は車検証や車体プレートで確認可能
・日産公式サイトでリコール対応状況が確認できる
・リコール通知が届かない場合も自己確認が必要
・中古車購入時はリコール履歴の確認が重要
・電話でもリコール対象か確認できる手段がある
・修理は基本的に予約制で事前連絡が必要
・リコール修理は原則無償で受けられる
・作業内容によって所要時間が大きく異なる
・代車の有無はディーラーによって対応が異なる
・C26型はオルタネーター不良のリコールが頻発
・発電機の不具合で火災リスクの報告事例あり
・CVTやエアコンのトラブルによるリコールも多い
・C27・C28型も新たな不具合でリコールが進行中
・ECOモーターや電動ファンの不具合も深刻化傾向あり

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