「セレナはやめとけ」と検索しているあなたは、今まさに購入を検討しているか、あるいは検討から一歩引こうとしている段階かもしれません。
日産セレナは、長年にわたりファミリー層に人気のミニバンとして高く評価されてきた一方で、実際のユーザーからは「後悔した」「思っていたのと違った」という声も少なくありません。
とくに注目されるハイウェイスターは、見た目の豪華さや装備の充実度が魅力である一方で、燃費の悪さや価格の高さから購入後に後悔する人が一定数います。
また、柔らかすぎる足回りによって「乗り心地がふわふわして不安定」と感じるケースもあり、家族を乗せるミニバンとしては気になるポイントです。
さらに、評価が辛口になりがちなC27モデルをはじめとして、中古市場で安く出回る理由にも注意が必要です。見た目や価格だけで選ぶと、故障しやすい箇所や高額な修理費用に悩まされることになりかねません。
デザインや装備の古さを感じる方も増えており、ヴォクシーなど他のライバル車と比較したうえでの判断が求められます。
このページでは、新型セレナの評判や5年落ちの残価率、メンテナンスコスト、さらには長く乗るための注意点まで幅広く解説しています。この記事を読み進めれば、後悔しない判断材料を得ることができるはずです。
・セレナを選ぶ際の後悔しやすいポイント
・中古セレナのリスクと見極め方
・ライバル車との違いや比較ポイント
・維持費や寿命など長期所有に必要な知識
セレナはやめとけと言われるのはなぜ?

・ハイウェイスターで後悔する理由とは
・柔らかすぎる足回りが乗り心地に影響
・評価が辛口になりがちなC27モデル
・中古市場で安い理由に注意
・故障しやすいポイントと修理費用
・デザインや装備に感じる時代遅れ感
ハイウェイスターで後悔する理由とは
日産セレナの中でも人気のある「ハイウェイスター」グレードですが、購入後に後悔する声が少なくないのも事実です。見た目や装備の豪華さに惹かれて選ぶ方が多い一方で、実際に使用してみてから「思っていたのと違った」と感じるケースがあるためです。
主な理由として、まず挙げられるのが燃費性能の低下です。ハイウェイスターはエアロパーツや専用の装備により車両重量が重くなっています。これにより、標準モデルと比較して燃費が悪化する傾向があるのです。
特に通勤や日常の買い物など、走行頻度が高いユーザーにとっては、ガソリン代が思った以上にかさむ場面が多くなるでしょう。
次に、乗り心地の硬さにも注意が必要です。ハイウェイスターはスポーティさを意識した足回りが採用されているため、道路の段差や凹凸をダイレクトに感じやすくなります。この点は、長時間運転する人や子どもや高齢者を乗せるファミリーユースにおいて、快適性を損なう要因となります。
また、装備の豪華さが価格に反映されている点も見逃せません。例えばLEDヘッドライトや両側電動スライドドアなど魅力的な機能が標準装備されている一方で、その分、車両価格が高く設定されています。
これにより、同じ予算であれば他メーカーの上位モデルやハイブリッド車に手が届く可能性もあるのです。
このように、見た目と装備に満足しても、維持費や乗り心地、コストパフォーマンスまでを総合的に見たとき、「選ばなければよかった」と感じるユーザーが出てくるのは自然なことと言えます。
購入を検討する際は、スペック表やカタログだけで判断せず、実際に試乗して乗り心地を確かめたり、燃費のシミュレーションをしておくことが大切です。
柔らかすぎる足回りが乗り心地に影響

日産セレナの足回りは、特に標準グレードにおいて柔らかめに設定されているため、「乗り心地がふわふわして安定感に欠ける」と感じる人が多いのが特徴です。これは特に、ミニバンに初めて乗るユーザーや、これまでセダンやSUVに乗っていた人にとっては気になりやすいポイントです。
こうした設計は本来、家族向けの快適性を重視したものであり、街乗りや低速での移動ではむしろ心地よく感じられます。しかし、高速道路やカーブの多い山道、また風の強い日に走行した場合には横揺れやピッチングが強くなる傾向があります。
その結果、乗っている人が酔いやすくなったり、運転者が常に姿勢を修正しなければならず、疲労がたまりやすくなるのです。
さらに、サスペンションの柔らかさはタイヤの接地感にも影響します。
たとえば路面からの細かな情報が伝わりにくくなるため、運転中にどこか“頼りない感覚”を覚えることがあります。これが「ふわふわしている」「揺れが収まらない」といった評価につながっているのです。
もちろん、全ての人にとって悪いというわけではありません。
小さな子どもや高齢者を乗せる場合には、柔らかい乗り心地がむしろ優しいと感じられることもあります。ですが、走行安定性やドライバー目線での操作感を重視する人にとっては、やや不満が残る部分でもあります。
このように、セレナの足回りは「柔らかさ」を武器にしている反面、「安定感」や「キビキビした走り」が犠牲になる場合があることを理解しておく必要があります。購入前に高速道路での試乗を行うなど、実際の使い方に即したチェックが大切です。
評価が辛口になりがちなC27モデル
C27型セレナは、2016年に登場した5代目モデルで、多くの機能を搭載しながらファミリー層に人気を博してきました。ただし、発売から年数が経過した現在では、ユーザーからの評価が辛口になりつつある傾向が見られます。
C27モデルに対する厳しい意見の背景には、デザインや装備の古さがあります。特に、内装においては最新の車種と比べてディスプレイの解像度や操作系統が旧式に感じられることが多く、「一世代前の車だな」と感じるユーザーも少なくありません。
機能面でも、新型車が標準装備している安全支援システムがオプション扱いだったり、搭載されていないグレードがあることがマイナス評価につながっています。
さらに、走行性能や燃費性能についても、現行モデルやライバル車と比較して見劣りする場面があります。例えば、C27は車体サイズが大きい割にエンジンパワーが控えめなため、加速時に物足りなさを感じやすい傾向があります。
特に坂道や高速合流などでは、アクセルを深く踏まないとスムーズな走行ができず、エンジン音が大きくなることも。
また、静粛性や振動への対策が不十分という声もあります。
ロードノイズや風切り音が耳につきやすく、長距離ドライブでは疲れやすいという口コミも見られます。こういった点が総合的な辛口評価につながっており、「買うなら次のモデルにした方が良いのでは」と考える人も増えているのが実情です。
ただし、C27には利点もあり、価格の下落が進んでいるためコストパフォーマンスは高めです。これを理解したうえで購入するかどうかを判断することが大切です。
中古市場で安い理由に注意

セレナは中古車市場で「お手頃価格」として見かけることが多い車種ですが、その安さには必ず理由があります。見た目の価格だけで飛びつくと、後々「こんなはずではなかった」という事態に陥る可能性があるため、慎重な見極めが求められます。
第一に挙げられるのは、流通量の多さです。
セレナはファミリーユースとして非常に多く販売されてきたモデルであり、中古車市場に出回る台数も多いため、競争原理によって価格が抑えられがちです。しかしこれは裏を返せば、「過走行」「修復歴あり」「状態の悪い個体」が含まれている可能性が高いということです。
次に、中古セレナの中にはメンテナンス記録が不十分なものや、部品の劣化が進んだ車両も存在します。
特にハイブリッドモデルでは、駆動用バッテリーの寿命が近づいていたり、センサー類の故障が見落とされている場合もあります。これらは一見しただけでは判断がつきにくく、購入後に高額な修理費を請求されるリスクをはらんでいます。
また、装備面でも注意が必要です。前オーナーの好みにより、必要な機能が省かれているグレードもあるため、自分の使用スタイルに合っているかをしっかり確認する必要があります。
例えば、スライドドアが手動であったり、プロパイロットが非搭載であると、利便性に大きな差が出ることも。
このように、安いセレナには「理由がある」のが常です。価格の安さだけで判断するのではなく、整備記録の有無、消耗部品の状態、走行距離、保証の有無などを総合的に見て判断することが大切です。
信頼できる販売店を選ぶ、試乗して確認する、中立的な第三者の点検を受けるなどの対策を講じることで、後悔のない中古車選びが可能になります。
故障しやすいポイントと修理費用
セレナはファミリーカーとしての人気が高い反面、長く乗るうちに気になってくるのが「故障しやすい箇所」と「修理費用の高さ」です。特に、中古での購入を検討している方は、経年劣化によるトラブルが出やすいポイントを事前に知っておくことが大切です。
まず、セレナでよく挙げられる故障ポイントのひとつがスライドドアの電動モーターです。
日常的に使用頻度の高い部分であるため、配線の断線やモーターの摩耗が起こりやすく、修理が必要になると3〜6万円程度の費用がかかることがあります。特に中古車では、すでに劣化が始まっている場合も多く、購入後すぐに修理というケースも珍しくありません。
次に注意したいのがエアコン系統です。
コンプレッサーやブロアモーターの不具合が報告されており、冷暖房の効きが悪い、異音がするといった症状が出た場合には部品交換が必要になります。これらは部品代と工賃を合わせて5万円を超えることもあります。
セレナ 故障しやすい箇所と修理費用一覧表
故障箇所/部品名 | 主な症状・不具合内容 | 修理費用の目安 | 注意点・アドバイス |
---|---|---|---|
電動スライドドアモーター | ・ドアが動かない/動きが鈍い ・開閉時に異音がする | 約3〜6万円 | 日常使用頻度が高く中古車では要点検。配線断線も多い |
エアコンコンプレッサー/ブロアモーター | ・冷風/暖房が出ない ・ファンから異音がする | 約4〜7万円 | 中古車では経年劣化しやすく、真夏・真冬前の確認が重要 |
e-POWERバッテリー(駆動用) | ・パワーダウン/警告灯点灯 ・異音や異常発熱など | 10万円以上(車種により) | 使用年数・走行距離による劣化あり。長期保管車は特に注意 |
先進運転支援システム(カメラ・センサー類) | ・プロパイロット異常 ・アラウンドビュー不作動 | 部品単体で5〜10万円超 | 軽微な衝突や洗車機の影響でセンサーが故障するケースも |
AT/CVT制御系統(特にC26〜C27) | ・変速ショック ・加速不良/警告灯点灯 | リビルトで20万円前後 | 初期不良も報告あり。中古車はCVTオイル管理履歴を要確認 |
パワーウィンドウスイッチ/モーター | ・窓が開かない/閉まらない | 約1.5〜3万円 | 特にリア側スイッチは子どもの操作による負荷で故障例あり |
補足ポイント:
- 中古購入時には整備記録簿・走行距離・年式を確認することが必須です。
- e-POWERモデルは特に電装系の修理費が高額になりやすい傾向があります。
- 日常でよく使うパーツほど劣化も早いため、「壊れてから対応」ではなく予防点検が鍵です。
さらに、ハイブリッドモデル(e-POWER)ではバッテリー関連の故障にも警戒が必要です。
バッテリーの寿命は年式や走行距離によって左右されますが、交換となると10万円以上の出費が発生します。加えて、プロパイロットやアラウンドビューモニターなどの先進装備は、センサーやカメラが故障した場合の修理費が高額になる点も見逃せません。
こうした故障箇所は、目視では確認しづらく、走行中の症状で気づくことがほとんどです。そのため、購入前には整備履歴を確認し、可能であれば第三者機関による点検を受けることをおすすめします。
セレナは便利で快適な車種である一方で、修理費用が高くつきやすい特性があるため、維持費の面でも慎重に検討することが大切です。
デザインや装備に感じる時代遅れ感

セレナは登場以来、家族向けミニバンとして高い人気を保っていますが、一部のユーザーからは「デザインや装備が時代遅れに感じる」といった評価も少なくありません。特にC27型以前のモデルでは、他メーカーの新型車と比べると先進性に欠ける点が目立ち始めています。
外観については、曲線を多用した丸みのあるフォルムが特徴ですが、これは「やさしい」「親しみやすい」という印象を与える一方で、近年流行しているシャープで角ばったデザインと比較すると、やや古くさく見えてしまうことがあります。
例えばトヨタ・ヴォクシーやホンダ・ステップワゴンは、よりモダンな印象を与えるデザインに進化しており、比較対象になるとセレナのスタイルに物足りなさを感じるユーザーが増えています。
内装面でも、一部のモデルではインフォテインメントシステムが小型で操作性に劣るという指摘があります。物理ボタンが多く、画面の解像度が低い場合は、使い勝手の面でも現代のニーズに応えきれていないと感じるかもしれません。
加えて、USBポートの数が少ない、スマートフォンとの連携機能が限定的といった点も、若年層を中心に不満の声が挙がっています。
装備に関しても、最近では標準装備とされることの多い安全支援機能(自動ブレーキや車線維持アシスト)が、一部グレードではオプション扱いになっていることもあります。これにより、価格の割に装備が物足りないと感じられる場面があるのです。
つまり、セレナは基本性能や室内空間には優れているものの、見た目や最新装備の面ではやや遅れをとっている部分があると言えます。見た目の好みや装備の充実度を重視する場合は、現行型か新しい年式を選ぶことを検討するのが良いでしょう。
セレナはやめとけ?判断に迷う人のチェックポイント

・中古購入時にリスクが高いケース
・5年落ちの残価率から見るお得度
・ライバルのヴォクシーと徹底比較
・新型セレナの評判と実態
・メンテナンスコストが高くなりやすい理由
・寿命は何年?長く乗るための注意点
中古購入時にリスクが高いケース
中古のセレナを購入する際には、価格の安さに目を奪われがちですが、一定のリスクを伴うことも忘れてはなりません。特に見た目がきれいな車でも、内部の状態や過去の整備履歴によって、将来的なトラブルが発生する可能性が高くなります。
まず注意したいのが、過走行車や事故歴車です。中古車市場では、年式が比較的新しくても、走行距離が10万kmを超えている個体が多数流通しています。
このような車は、エンジンや足回りのパーツに大きな負荷がかかっており、すぐに故障や不具合が発生するリスクがあります。また、事故歴のある車は、見た目では修復されていてもフレームの歪みや電装系の不具合が残っているケースもあります。
次に、メンテナンス記録が不明な車両にも警戒が必要です。
定期点検が行われていなかったり、オイル交換の履歴が曖昧な車は、内部の摩耗が進んでいる可能性があり、長く乗るには不安が残ります。整備記録簿がしっかりと保管されているか、販売店に確認することをおすすめします。
また、低年式・低価格に惹かれて購入した場合も注意が必要です。
価格が極端に安い場合、バッテリーやブレーキパッド、タイヤなどの消耗品が交換時期を迎えている可能性が高く、購入後すぐに出費がかさむリスクがあります。特に、e-POWER搭載車では駆動用バッテリーの劣化が深刻な問題となることもあります。
このように、セレナの中古車購入にはいくつかの落とし穴があります。購入前には車両の現状確認だけでなく、信頼できる販売店かどうか、保証がついているかどうかなど、複数の観点から検討することが重要です。
安さだけで判断せず、総合的なコストパフォーマンスを見極めることが後悔しない中古車選びのカギとなります。
5年落ちの残価率から見るお得度

セレナの5年落ちモデルを検討する際に気になるのが「残価率」、つまり新車価格に対する5年後の下取り・売却価格の割合です。この指標を把握することで、その車が長期的にどれほどの価値を維持できるか、あるいはコストパフォーマンスが良いかどうかが見えてきます。
一般的に、セレナの5年落ちモデルは残価率が35〜45%程度とされています。
これはミニバン市場全体の中では平均的な水準であり、ヴォクシーやステップワゴンなどのライバル車と比較するとやや劣る場合もあります。つまり、リセールバリューを重視する人にとっては、少し不利になる可能性があるということです。
ただし、この数字には理由があります。
セレナは非常に流通量が多く、中古市場に出回る台数も多いため、供給過多の傾向が強いのです。競合車種と比べて選択肢が豊富な分、価格競争が起こりやすくなり、相場が下がるという現象が起きやすくなっています。
セレナ 5年落ちモデルの評価・指標一覧表
項目 | 内容・数値例/比較 | 補足・注意点 |
---|---|---|
残価率(5年後) | 約35〜45%(年式・グレードにより変動) | 同クラスの**ヴォクシー・ステップワゴンは約45〜55%**とやや高水準 |
中古車価格相場 | 約130〜180万円(e-POWER含む) | 走行距離3〜7万km前後、ナビ・電動ドア付きが主流 |
残価が低めな理由 | ・中古市場の流通量が非常に多い ・価格競争により下取り額が下がりやすい | 人気車ゆえの「供給過多」が影響 |
購入のメリット | ・新車比で大幅に価格が安い ・装備が充実した個体が豊富 | 購入予算を抑えつつ装備グレードにこだわる人に最適 |
保証の可能性 | ・メーカー保証残あり(5年または10万km) ・販売店保証付きも多い | ディーラー系中古車なら延長保証プランも検討可能 |
おすすめの選び方 | ・走行距離5万km以下 ・整備記録あり ・禁煙車・事故歴なしを優先 | 修復歴の有無・内装状態も要チェック |
リセール重視の場合の比較 | ステップワゴン/ヴォクシーの同年式モデルのほうが売却時に有利 | 残価率にこだわるなら他車種も要検討 |
補足ポイント:
- セレナの5年落ちは価格と装備バランスに優れた実用重視の選択肢です。
- 逆に、「数年後に高く売りたい」というニーズには不向きな傾向もあるため注意が必要。
- 「保証+整備済」の中古車を選ぶことで、コストを抑えつつ安心感のあるカーライフが可能になります。
一方で、5年落ちのモデルは購入時の価格が抑えられており、新車と比べて数十万円の差がついている場合も少なくありません。走行距離やメンテナンス状態が良好な車両を選べば、十分に実用的でコストパフォーマンスが高い買い物になるでしょう。
さらに、5年落ちのモデルであれば、保証期間がまだ残っているケースもあり、安心して購入できるメリットもあります。
特にディーラー系の中古車販売店では、延長保証や整備付きプランも用意されているため、リスクを軽減しながら購入することが可能です。
このように、セレナの5年落ちは「リセールよりも実用性や価格重視」で選ぶ人にとっては非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。ただし、売却時の価値を重視するのであれば、ライバル車との比較や、より新しい年式のモデルを検討することも必要です。
ライバルのヴォクシーと徹底比較

日産セレナとトヨタ・ヴォクシーは、どちらもミニバン市場で高い人気を誇るファミリーカーの代表格です。選択に迷う方が多いのも頷けますが、それぞれに明確な特長と違いがあります。どちらが自分のライフスタイルに合っているのか、比較して見極めることが大切です。
まず、デザイン面では、ヴォクシーの方がシャープで現代的な印象を受ける人が多いようです。特に最近のモデルはフロントフェイスに力強さがあり、「カッコよさ」を重視する層に支持されています。
一方のセレナは、丸みを帯びた柔らかなデザインが特徴で、優しげな印象を与えます。これは、子育て世代や女性ドライバーにとって親しみやすさとして評価されています。
次に、室内空間に関しては、どちらも広さに定評がありますが、セレナは特に3列目シートの広さや乗降のしやすさにおいて優位とされています。また、後席からの視界も良好で、車内で過ごす時間の快適さが魅力です。
ヴォクシーも収納力やシートアレンジは充実していますが、やや乗降口が狭いという声も聞かれます。
日産セレナ vs トヨタ・ヴォクシー 比較表
比較項目 | 日産セレナ(e-POWER中心) | トヨタ・ヴォクシー(ハイブリッド中心) |
---|---|---|
デザイン | ・柔らかく親しみやすい外観 ・子育て層や女性に好印象 | ・シャープでスポーティなデザイン ・若年層や男性に人気 |
室内空間の広さ | ・3列目も広く、乗降しやすい ・後席からの視界も良好 | ・シートアレンジ多彩 ・やや乗降口が狭いという声も |
走行性能 | ・柔らかめの乗り心地で街乗り向き ・高速域ではふらつきがちという意見も | ・ハンドリングがしっかり ・カーブや高速道路での安定感が高評価 |
燃費性能 | ・街乗りで高評価のe-POWER ・実燃費はややヴォクシーに劣る | ・トヨタのTHS技術により実燃費◎ ・ロングドライブでも安定して燃費良好 |
静粛性 | ・モーター駆動による静かな加速 ・市街地での快適性が高い | ・ロードノイズはやや入るが全体的にバランス良好 |
価格帯(新車) | ・e-POWERモデル中心でやや高め ・装備充実グレードが多い | ・ガソリン・HVともに選択肢広い ・中間グレードでコスパ良好 |
家族向け機能 | ・低床・スライドドア・車内空間重視 ・小さな子ども連れに適した設計 | ・安全装備・便利機能は充実 ・デジタルミラーなど先進装備が魅力 |
おすすめ層 | ・快適性・空間・家族目線を重視するファミリー層 | ・走り・デザイン・燃費重視のユーザーに最適 |
補足ポイント:
- セレナは“家族目線”重視派に最適。特に小さなお子様のいる家庭にはフィットしやすい設計。
- ヴォクシーは“スタイリッシュさ+走行性”を求める方におすすめ。長距離移動にも強い。
- どちらも安全装備は充実しているが、内装の雰囲気やフィーリングは試乗での体感が重要です。
走行性能については、ヴォクシーの方がやや安定感があり、ハンドリングのしっかり感があります。特にカーブや高速走行時にその違いが現れやすく、「ふわふわしすぎない」という点を好む方にはヴォクシーが合っているかもしれません。
対して、セレナはやや柔らかめの足回りで、低速域では快適ですが、高速道路ではふらつきを感じるという意見もあります。
燃費性能も比較ポイントの一つです。ハイブリッド車で比較すると、ヴォクシーの方が実燃費で若干有利な傾向があり、トヨタの燃費技術に軍配が上がる場面が多いようです。ただし、セレナのe-POWERも加速のスムーズさや静粛性には定評があり、街乗り中心であれば十分満足できる内容です。
このように、セレナは「快適性」と「家族への配慮」を重視する人に適しており、ヴォクシーは「デザイン性」や「走行の安定感」を求める人向けと言えるでしょう。
新型セレナの評判と実態

新型セレナ(C28型)は、2022年末に登場した最新モデルであり、多くの注目を集めています。デザインの刷新や先進装備の充実により、旧型モデルからの進化が強調されていますが、実際のユーザー評価は一枚岩ではなく、賛否が分かれています。
まずポジティブな評価としては、プロパイロット2.0の搭載やディスプレイの大型化が挙げられます。これにより、運転支援機能が大幅に強化され、高速道路での運転が格段に楽になったという声も多くあります。
また、大型モニターは視認性・操作性ともに良好で、デジタル化が進んだ車内環境に満足しているユーザーが目立ちます。
一方で、ネガティブな意見も少なからず存在します。その一つが、価格の上昇です。新型セレナは、先進装備の追加に伴い、全体的な価格が引き上げられており、「予算オーバーだった」「もう少し安ければ」といった声が聞かれます。
また、デザインについても好みが分かれており、フロントグリルの大きさや全体のバランスに違和感を覚える人もいます。
さらに、「走行性能に関する期待外れ」も一部で指摘されています。e-POWERモデルに関しては静粛性や加速の滑らかさが評価される一方で、登坂性能や高速域での伸びに物足りなさを感じるケースもあるようです。
これは、モーター駆動の特性に起因する部分で、スポーティな走りを求める人にとっては満足度が下がる要因になるかもしれません。
つまり、新型セレナは確かに進化していますが、すべてのユーザーにとって完璧な一台ではないのが実情です。価格やデザイン、走りの好みなど、自分の価値基準に合致するかどうかをよく見極めることが大切です。
試乗や実車確認を通じて、期待と現実のギャップを埋めておくと、納得感のある選択につながるでしょう。
メンテナンスコストが高くなりやすい理由
セレナは利便性の高いファミリーカーですが、所有していると意外に気になるのが「メンテナンスコストの高さ」です。特にe-POWERやプロパイロットといった先進技術を搭載したモデルは、通常のガソリン車と比べて維持費がかさむ傾向があります。
この傾向の大きな要因の一つが、電子制御部品の多さです。セレナにはカメラ、センサー、電動スライドドアなど、さまざまな電装パーツが搭載されています。これらは非常に便利ではあるものの、ひとたび故障すると部品代と工賃で数万円〜十数万円の出費になることがあります。
特にプロパイロット関連のセンサーやカメラは精密部品のため、修理費が高額になりやすいです。
また、e-POWER車ではバッテリーのメンテナンスや交換が避けられません。バッテリーは走行距離や使用環境によって寿命が異なりますが、劣化が進むと加速力や燃費性能に影響し、最終的には交換が必要になります。
交換費用は10万円以上かかることもあり、家計にとって大きな負担となるでしょう。
さらに、車体が大きいことも影響しています。例えば、タイヤ交換ではミニバン特有のサイズに対応したタイヤが必要となり、その分コストが上がります。ブレーキパッドやサスペンション周りのパーツも、車重の影響で摩耗が早く、交換頻度が高くなる傾向があります。
このように、セレナは便利な反面、使えば使うほど維持費がかかる構造になっています。
購入時には初期費用だけでなく、年間のメンテナンス費用も予測しておくことが大切です。信頼できる整備工場を見つけたり、延長保証やメンテナンスパックを活用することで、出費を抑える工夫が求められます。
寿命は何年?長く乗るための注意点

セレナの寿命は一般的に10年または走行距離10万km程度がひとつの目安とされていますが、これはあくまで平均的な数値です。
実際には使用状況やメンテナンスの有無によって、大きく寿命は変動します。うまく維持管理できれば15年、20万km以上乗ることも決して不可能ではありません。
長く乗るためには、まず定期的な点検とメンテナンスを怠らないことが重要です。エンジンオイルの交換、冷却水の補充、ブレーキ周りのチェックなど、基本的なメンテナンスをしっかり行うことで、機械系のトラブルを未然に防ぐことができます。
次に意識すべきなのは、電装系統の劣化です。セレナは電子制御部品が多いため、年数が経つにつれてセンサーやモーター類に不具合が生じることがあります。
とくにe-POWER搭載車では、駆動用バッテリーの性能が落ちてくると燃費が悪化し、走行性能にも影響が出るため、定期的な診断が必要です。
また、サビや腐食対策も見落とせません。下回りやドアのヒンジ部など、目につかない部分で進行するケースがあるため、車検や定期点検の際には防錆処理をお願いすると良いでしょう。特に海沿いや降雪地域に住んでいる場合は注意が必要です。
最後に、乗り方にも気を配ることが寿命延長につながります。急発進・急ブレーキを控えた運転は、エンジンやブレーキ系への負担を軽減しますし、短距離移動ばかりではなく、時にはエンジンをしっかり回すことも機械にはプラスに働きます。
このように、セレナを長く愛用するためには、「壊れてから直す」のではなく、「壊れる前に予防する」意識が不可欠です。日常的なケアと適切な使い方で、セレナの寿命を大きく伸ばすことができるでしょう。
まとめ:セレナはやめとけの声について

・ハイウェイスターは燃費が悪く価格も高め
・足回りが柔らかく高速走行ではふらつきやすい
・C27モデルは装備やデザインが時代遅れと感じられる
・中古市場では安いが過走行車や劣化車も多い
・電動スライドドアの故障リスクが高く修理費用もかさむ
・エアコンやバッテリー関連の修理費が高額になる可能性あり
・インフォテインメント機能が古く操作性が劣る
・安全装備がオプション扱いのグレードが存在する
・中古車は整備記録や保証の確認が不可欠
・5年落ちの残価率はライバル車よりやや低め
・ヴォクシーに比べて走行の安定感に欠ける
・新型は価格が上昇しコスパに不満を持つ声もある
・プロパイロットや先進装備の修理費が高い傾向
・ミニバン特有のタイヤやブレーキ摩耗が早い
・寿命を延ばすには定期点検と予防整備が必須
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