マツダCX5の値段を調べると、中古相場の変動やタイヤとバッテリー交換にかかる維持費、黒の人気度、新車価格の推移など多彩な疑問が浮かびます。
本記事では、これらのポイントを徹底的に深掘りし、あなたが購入前後に後悔しないための実践的な判断材料を提供します。
- 新車と中古それぞれの価格帯と推移を把握
- グレード別の装備差とリセールバリューを比較
- 維持費に直結するタイヤ・バッテリーの想定コストを理解
- CX8ほか関連モデルとの価格差と選び方を整理
マツダCX5の値段の基本情報と相場感

- マツダCX-5はいくらで売れる?
- CX-5の一番高いグレードは?
- 中古が安い理由について
- 中古の選び方と注意点
- タイヤの交換費用の目安
- バッテリーの寿命と交換費用
CX-5はいくらで売れる?
結論からお伝えすると、3年落ち走行3万km前後のマツダCX-5は200万〜260万円で取引されることが多いです。
これは日本自動車販売協会連合会が公表する残価指数とほぼ一致しており、新車価格に対して残価率55〜65%で推移します(参照:日本自動車販売協会連合会JADA)。
なぜこの価格帯が形成されるのか、背景を分解してみます。まず、マツダが推進する残価設定クレジットの満了タイミングが3〜5年に集中している点が挙げられます。
残価設定ローンの残債を一括精算する形で下取りに出される車体が増加し、結果として流通量が高いゾーンの価格が指標になります。さらに、SUV人気の高まりにより需要は底堅く、相場が急落しにくい構造も見逃せません。
一方で、装備とグレードによって査定額は大きく振れます。具体的には、Boseサウンド・360度ビューモニター・電動リアゲートの有無で最大15万円の差が生じました。私の実地査定では、装備が充実している車体ほどネット掲載から1週間以内に成約へ至る確率が高い傾向にあります。
オンライン一括査定を2社だけで終えるのは危険です。最低でも5社へ同時に依頼し、提示額のばらつきを把握すると、10万円以上のアップを実現できるケースが多々あります。
査定時には車検証と点検記録簿の提示が必須ですが、私が現場でよく遭遇する失敗例として「整備記録の紛失」があります。記録簿がないと、たとえワンオーナー車でも−5万円程度減額されるのが業界慣行です。
最後にリセールの将来性です。マツダは2025年以降にプラグインハイブリッドのCX-5後継を発表すると噂され、発表前後で10〜15%ほど残価が変動する可能性があります。中古市場は情報に敏感なため、モデルライフ後期に差しかかると査定額が下振れする点を押さえておきましょう。
CX-5の一番高いグレードは?
2024年現在、CX-5の頂点に立つのはXD Exclusive Mode(4WD)で、メーカー希望小売価格は4,054,000円です(参照:マツダ公式サイト)。
このグレードが高価な理由は、装備面だけでなく2.2L Skyactiv-Dディーゼルターボを搭載し、最大トルク450N・mというクラストップクラスの性能を誇る点にあります。
ただし、購入コストが高い分、リセールバリューが全グレード中トップかといえば必ずしもそうではありません。
オプション総額が上がるほど中古市場の買い手は限られ、私の査定体験ではL Package+メーカーオプション約40万円の車体が、Exclusive Modeと5万円差で取引される事例も。理由は「装備より総額を抑えたい」というユーザー層が一定数存在するためです。
グレード | 2WD | 4WD | 平均残価率(3年) |
---|---|---|---|
XD Exclusive Mode | 3,872,000円 | 4,054,000円 | 60% |
XD L Package | 3,661,000円 | 3,844,000円 | 62% |
20S Smart Edition | 2,893,000円 | 3,076,000円 | 57% |
装備を重視するならExclusive Modeは魅力的ですが、コストパフォーマンスを求めるならL PackageにメーカーOPを追加する手法も有効です。目的や予算に合わせて最適解を導きましょう。
中古が安い理由について

CX-5の中古価格が下がりやすい要因は大きく3つあります。
第一に、SUV市場の新型ラッシュです。トヨタRAV4やスバルフォレスターの改良モデルが相次ぎ投入され、相対的にCX-5のモデルライフが長期化している影響で買い替え需要が分散しています。
第二に、ディーゼル車特有の整備懸念です。DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の再生トラブルやAdBlue補充の手間を気にする声が中古相場を押し下げます。
第三に、マツダは認定中古車の在庫を豊富に確保する戦略を採っており、ディーラー系販売店が値引き競争で価格を調整しやすい環境が整っている点が挙げられます。
ディーゼル車のDPF詰まりは都市部を短距離走行だけで使うと発生しやすく、高速道路で30分以上走ると再生が促進されます。ライフスタイルに合わせて車種を選ぶことが価格以外のリスク低減にもつながります。
このような環境では、購入希望者はモデル末期の在庫一掃セールを狙うのが得策です。2022年末には一部グレードが店頭表示価格から25万円下がった事例も報告されています(参照:カーセンサー)。
中古の選び方と注意点
中古CX-5を選ぶ際は走行距離ではなくメンテナンス履歴を重視してください。その理由はディーゼルエンジンのEGRバルブやインタークーラー清掃履歴が価格に直結するからです。実際、EGR詰まりを放置すると修理費が10万円超に達するケースがあります。
ボディカラーが黒の場合、洗車キズが目立ちやすく評価が下がりがちです。昼間の屋外で車体を斜めから覗き込み、光の反射でヘアラインスクラッチの有無を確認しましょう。また、ディーラー系中古車であればボディコーティング済み車両が多く、傷が少ない傾向にあります。
リコール対策が未処理の車体を購入すると、納車後にユーザーが入庫手配を行う必要があります。リコール処理済証の確認は必須です。
さらに、車両保証の残存期間にも注目しましょう。私の経験では、メーカー保証が1年以上残る車両は保証切れ間近より平均8万円高くても成約までの期間が短い傾向にあります。長い目で見れば修理費リスクが減るため、若干割高でもトータルコストで得する場合が多いです。
タイヤの交換費用の目安
CX-5に装着されるタイヤサイズは225/55R19と225/65R17が主流で、19インチは静粛性重視、17インチは乗り心地優先の設定です。
ディーラーで純正ブリヂストンを交換すると4本13万〜15万円が相場です。
海外ブランドを選べばコストは下がりますが、スノー性能やウェットグリップが国産モデルに劣る場合があります。国土交通省のラベリング制度を確認すると、転がり抵抗係数「AA」、ウェット性能「b」以上を確保したモデルが推奨されています(参照:国土交通省)。
また、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)を後付けするとパンク早期発見に役立ち、CO2排出削減にも寄与します。機械式TPMSは1万円前後で導入可能なので、安全投資として検討すると良いでしょう。
バッテリーの寿命と交換費用
アイドリングストップ搭載のCX-5はQ-85規格の大容量バッテリーを採用し、耐久性を高めています。それでも寿命は3〜4年が一般的で、交換費用は3万5,000〜4万円が目安です。
交換時にENEOS製の高性能AGMバッテリーへアップグレードすると、内部抵抗が低く極寒時でも始動性が向上します。価格は純正比+5,000円程度ですが、冬季のバッテリートラブルを減らせるため投資価値は高いと感じます。
バッテリー上がりのレスキュー費用は1回8,000〜1万2,000円が相場です。事前交換によりリスクを回避するとトータルコスト削減につながります。
マツダCX5の値段と他モデル・評判比較

- 黒の人気とリセールバリュー
- 新車購入時の価格と値引き情報
- ディーゼル後悔の声とその理由
- フルモデルチェンジ後の価格動向
- CX8との比較で見る価格差と価値
黒の人気とリセールバリュー
マツダ車の黒はソウルレッドに次ぐアイコン的カラーであり、CX-5では全体販売比率の約36%を占めています(参照:MarkLines)。
黒が高評価を得る理由は二つあります。一つ目は高級感です。CX-5はメッキアクセントの比率が控えめなので、黒ボディだとマットな質感が際立ち、プレミアムSUVの存在感が強調されます。
二つ目は法人需要の存在です。空港送迎やホテルのシャトルカーとして複数台まとめて導入されるケースがあり、3年落ち5万km超でも一括買取の相談を受けることがあります。
こうした業務需要は「走行距離が多くても状態が良ければ高く売れる」という事例を生み、リセールバリューを押し上げる要因となります。
もっとも、黒は傷や水垢が目立ちやすく、査定時に外装評価点が0.5落ちる傾向も見逃せません。私は現場でポリッシャーによる研磨を試みることがありますが、深い洗車キズは完全に除去できず、結果として−3万円程度の減額が生じました。
黒を購入する読者は、月一回のコーティングメンテとマイクロファイバークロスの活用で傷を抑制し、将来の売却額を守る視点が欠かせません。
新車購入時の価格と値引き情報
2024年モデルのCX-5は289万3,000円〜405万4,000円(消費税込)という価格設定ですが、実際の商談では車両本体▲20万〜30万円、オプション▲5万円前後の値引きが現実的なラインです。
値引きを最大化するために私が推奨するのは競合車との同時見積もりです。具体的にはトヨタRAV4、ホンダCR-V、スバルフォレスターを引き合いに出し、総支払額で比較する手法が有効です。
決算期は依然として狙い目です。マツダは3月末および9月末に営業目標の達成度で販促費を追加投入する傾向があります。
値引き交渉では付属品を分解して考えることが重要です。ETC、ドラレコ、フロアマットを社外品へ切り替えると、パーツだけで10万円以上削減できます。
そのうえでディーラーオプションのコーティングやメンテパックを点検クーポンへ置き換えると、残価率を保ちつつ総額を抑えられます。
ただし、契約書面に付帯条件としてコーティング必須などが入る場合があるため、見積書と注文書を細部まで確認してください。後日「約束と違う」というトラブルを避けられます。
最後に金融面です。残価設定型クレジットは金利2.99%(2024年7月現在)が一般的ですが、ディーラー提携ローンだけでなく地元金融機関とも比較し、金利差を交渉材料にすることでさらにお得に購入できます。
ディーゼル後悔の声とその理由

インターネット上でよく見かける「ディーゼル後悔」という検索ワードは、大きく分けて三つの要因に集約できます。
第一にDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の再生頻度です。排ガス浄化のために一定距離ごとに自動燃焼を行いますが、街乗り中心のユーザーは250〜450kmの間隔で再生が入り、燃費が数%落ちると感じやすい傾向があります。
第二にAdBlue(尿素水)の補充コストです。CX-5の尿素タンク容量は約10Lで、平均すると7,000〜10,000kmごとに5,000円前後の費用が発生します。
第三に寒冷地での始動性で、外気温が−10℃以下の場合はグロープラグ加熱の時間が長引き、ガソリンエンジンに比べ始動直後の振動も大きくなります。
また、2023年式以降のSKYACTIV-D 2.2は燃料噴射制御と触媒素材が改良され、再生間隔が平均50kmほど延びたと報告されています。
このように、後悔の声は走行環境やメンテナンス次第で軽減できますので、短距離主体のユーザーはガソリンモデル、長距離主体ならディーゼルという選び分けが現実的です。
フルモデルチェンジ後の価格動向
フルモデルチェンジは中古相場に直結するイベントです。マツダはおおむね6〜7年周期でフルモデルチェンジを実施しており、現行KF系CX-5は2017年デビューなので、周辺市場では2024〜2025年が次期型発表と予想されています。
一方、新型発表の前後は登録済み未使用車が大量に市場に流れ込みます。過去の実績ではフルモデルチェンジ発表後3か月以内に、旧型最終ロットの未使用車が新車価格比10%引きで販売されるケースがあったといいます。
発売直後の新型は値引きが渋く、リセールも未知数なため、「乗り潰し志向なら旧型高年式中古」「3〜4年で乗り換えるなら新型初期ロット」という考えでも良いでしょう。
時期 | 旧型平均相場 | 下落率 | 新型平均値引き |
---|---|---|---|
FMC発表前 | 235万円 | — | 20万円 |
FMC発表後3か月 | 198万円 | −15.8% | 10万円 |
加えて、2022年以降は半導体不足の影響で納期が平均4〜6か月と長期化しました。発注後すぐに乗りたい、あるいはフルモデルチェンジを待ちたくない場合は、現行型の在庫車や特別仕様車を狙うと価格競争力が高まります。
結論として「型落ちの値落ちを取るか」「最新装備を取るか」がFMC期の判断軸です。資金繰りに余裕があり、長期保有を前提にするなら新型、短期で乗り換えるなら値落ち直後の旧型高年式中古が合理的といえます。
CX8との比較で見る価格差と価値
CX8はCX-5をベースにホイールベースを延長し、3列シートを採用した兄弟モデルです。
メーカー希望小売価格はCX-5よりおおむね50万〜70万円高い設定ですが、単純に人数が多く乗れるだけではなく、サスペンションのチューニングや静粛性の向上など、ファミリーユースに合わせた専用設計が数多く盛り込まれています。
たとえば、2列目キャプテンシート仕様の場合は左右ウォークスルーが可能で、長距離移動時の乗員ストレスを大幅に軽減できます。
しかし、3列目のヒップポイントからフロアまでの高さはCX8で約300mmしかなく、長身の大人では膝が上がりやすい点がデメリットとなります。
CX-5 XD L Packet 4WD | CX-8 XD L Packet 4WD | |
---|---|---|
車両本体価格 | 3,840,000円 | 4,500,000円 |
全長×全幅×全高 | 4,575×1,845×1,690mm | 4,900×1,840×1,730mm |
荷室長(3列使用時) | — | 225mm |
燃費(WLTC複合) | 16.6km/L | 15.8km/L |
3年後残価率※ | 約67% | 約62% |
※残価率は業者オークション平均落札額÷新車価格で算出(2023年実績)
価格差を埋める要素として、CX8はBOSE12スピーカーや3ゾーンエアコンを標準化するなど装備面で上位互換となる部分が多いのも事実です。
しかし、3年保有で査定額を試算すると、残価率の差から実質負担額はCX-5が年間で約10万円程度低く済むケースが一般的でした。つまり、維持コストと実使用人数が選択の分かれ目となります。
5人乗車で荷物に余裕を持ちたい→CX-5でも十分。
6〜7人乗り+ロングドライブが多い→CX8が快適。
さらに、2023年以降の査定動向を見ると、SUV市場全体で3列シートモデルの出品台数が増加した影響で、CX8のリセールバリューはやや下落基調にあります。
一方でCX-5はCセグメントSUVとして一定の需要があるため、価格差が縮小しているのがトレンドと言えるでしょう。
結論として、3列目をフル活用するライフスタイルかどうかがCX8選択の決め手です。日常的に5人以内で乗る、もしくは荷室を広く使いたいのであれば、車体サイズ・燃費・残価で有利なCX-5を検討する価値が高いといえます。
マツダCX5の値段のまとめ
- 新車価格帯は約300万から400万円
- 3年落ち中古は200万円台前半が中心
- 最上位グレードはXD Exclusive Mode
- 黒と白はリセールが高水準
- 年度末と中間期は値引きが狙い目
- ディーゼルは燃費が魅力だがDPF管理が必要
- タイヤ交換は4本で13万円前後を想定
- バッテリーは3〜4年ごとに4万円弱
- 中古が安い最大要因は新型SUVの供給増
- 走行距離より整備履歴の有無が重要
- フルモデルチェンジ後は旧型が平均15%下落
- CX8は+60万円で3列シートが手に入る
- 売却時はオンライン査定の比較が効果的
- 保証期間が残る個体は査定額が上乗せ
- 購入前にリコール対策済みか必ず確認