アウディに乗っていて「冷却水の警告が出た」「リザーバータンクの液面が下がっている」といった経験はありませんか?この記事では、まさに「アウディの冷却水補充」と検索して情報を探しているあなたに向けて、基本から実践までを丁寧に解説します。
まず気になるのは「冷却水はなぜ減る?年間でどのくらいが正常?」という疑問。実は、自然蒸発や経年劣化によって少しずつ減っていくのは一般的な現象です。ではその補充、クーラント液は自分で補充できるのか?
答えは「YES」。ただし、注意点や正しい手順を知っておく必要があります。
さらに、「水道水や蒸留水の使用はアリ?ナシ?」といった声も多く聞かれます。使用水の選び方を間違えると、エンジントラブルの原因にもなりかねません。市販の冷却水と純正品の違いについても触れながら、正しい選び方をご紹介します。
「補充作業はオートバックスでも依頼できる?」と悩む方には、費用や信頼性についても情報をまとめました。加えて、クーラントレベルセンサーの役割や、故障時の対応方法についても具体的に解説しています。
もちろん、A3・A4・Q5・TT・A5といった人気モデル別に、適した冷却水や補充の注意点を網羅。冷却水が漏れる場合の原因や修理費用の目安まで、トラブル回避に役立つ内容も盛り込みました。
冷却水の補充は、エンジンを守るための大切なメンテナンス。次の見出しでは、より詳しく実践的なノウハウをお届けします。ぜひ最後までお読みください。
・冷却水が減る原因と正常な減少量の目安
・自分で冷却水を補充する手順と注意点
・純正・市販クーラントや使用水の選び方
・車種別の補充方法と警告灯・故障時の対処法
アウディの冷却水補充の基礎知識と正しい方法

・冷却水はなぜ減る?年間でどのくらいが正常?
・クーラント液は自分で補充できるのか?
・水道水や蒸留水の使用はアリ?ナシ?
・市販の冷却水と純正の違いとは
・補充作業はオートバックスでも依頼できる?
・クーラントレベルセンサーの役割と故障時の対応
冷却水はなぜ減る?年間でどのくらいが正常?
冷却水(クーラント)は、エンジンの熱を効率的に外に逃がすために使われており、車の安全な運転に欠かせない存在です。減っていくこと自体は決して異常ではなく、多くの車両では時間の経過とともに少しずつ減少していくものとされています。
その理由は主に3つあります。
1つ目は「自然蒸発」です。密閉された冷却系統とはいえ、冷却水は高温にさらされるため、わずかながら蒸発していきます。
2つ目に挙げられるのが「冷却ラインの劣化」です。経年によりホースやジョイント部分から微細な漏れが生じることがあり、これも減少の要因となります。
そして3つ目は「ラジエーターキャップやリザーバータンクの経年劣化」です。パッキンが劣化すると内部の圧力を維持できず、漏れや蒸発が促進されることがあります。
では、どの程度の減少が「正常」なのか。一般的に、1年でリザーバータンク内の量がMaxからMinまで減る程度であれば、大きな問題はないとされています。これは約200~500ml程度に相当し、補充すれば正常な状態に戻ります。
ただし、数か月で警告灯がつく、明らかに減りが早いと感じる場合は、冷却系統のトラブルを疑う必要があります。例えば、ウォーターポンプやクイックカップリング、サーモスタット周辺などはアウディ車でも故障事例の多いポイントです。
「冷却水(クーラント)が減る原因と正常な減少量の目安」
冷却水(クーラント)減少の原因と対処目安表
原因分類 | 詳細内容 | 一般的な影響 | 対処・確認ポイント |
---|---|---|---|
自然蒸発 | 高温にさらされることで、密閉系でも微量の蒸発が発生 | 年間数百mlの減少 | 年1回程度の補充で問題なし |
冷却ラインの劣化 | ホースやジョイントの経年劣化により微細な漏れが発生 | 減少ペースがやや早まる可能性 | 接続部の点検、にじみ跡の確認 |
ラジエーターキャップの劣化 | パッキンの劣化により内部圧力を保持できず、蒸発や漏れが進行することがある | 再発的に水位が下がることがある | キャップの交換やリザーバータンクの点検 |
ウォーターポンプ不良 | シール部からの漏れなどで冷却水が減少 | 数か月以内で警告灯が点灯する | エンジン周辺に漏れ跡がないか点検 |
クイックカップリング劣化 | 接続部の締まり不良でクーラントが漏れる | 不定期な減少・白煙発生も | 接続部のチェック、交換が必要な場合あり |
サーモスタットの不具合 | 開閉不良で冷却系の圧力変化・過熱が起き、冷却水が異常消費 | オーバーヒートの恐れもあり | 温度警告灯・水温計の異常確認 |
補足:正常な減少の目安と異常の判断基準
減少量の目安 | 評価 | 対応 |
---|---|---|
年間200〜500ml程度 | 正常範囲 | Max〜Minまで下がったら補充する |
数か月でリザーバー空 | 異常の可能性大 | 漏れ・故障箇所の点検を推奨 |
再三補充してもすぐ減少 | システムトラブルの疑い(内部漏れなど) | 整備工場での精密点検・圧力テストが必要 |
このように、冷却水の減少にはさまざまな要因がありますが、定期的に点検し、急激な変化がないか確認することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。特に夏場や遠距離走行の前には必ずチェックを行い、必要に応じて補充・修理を検討しましょう。
クーラント液は自分で補充できるのか?

結論から言えば、アウディのクーラント液はDIYでの補充が可能です。
必要な知識と適切な準備があれば、ディーラーや整備工場に頼らなくても安全に作業できます。特に補充程度の作業であれば、基本的な工具と市販の純正クーラントさえあれば、誰でも実施可能です。
作業を始める前には、必ずエンジンが冷えていることを確認してください。走行後すぐの高温状態でキャップを開けると、内部の圧力によって熱い蒸気や液体が吹き出す恐れがあるため非常に危険です。次に、リザーバータンクの位置を確認し、キャップをゆっくりと開けて圧力を抜きます。
補充には車種に適合する純正クーラントを選ぶ必要があります。例えば、G12やG13といった型番があり、車種や年式によって異なるため、オーナーズマニュアルや純正部品番号で確認しましょう。
maniacsなどの専門ショップでは、希釈済みの純正クーラントも販売されており、手軽に使用できます。
補充量の目安としては、リザーバータンク内の「Min」と「Max」の間に液面がくるようにします。あふれるほど入れる必要はありませんし、入れすぎも逆効果です。
注意点として、異なる種類のクーラントを混合してはいけません。化学成分の違いにより、粘性が変化して冷却性能が損なわれる可能性があるからです。純正品、または互換性のある製品を単独で使用することが推奨されています。
このように、基本的な注意点を守ればクーラントの補充はDIYでも十分に可能です。ただし、頻繁に補充が必要になる場合は漏れなどの異常を疑い、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
水道水や蒸留水の使用はアリ?ナシ?
アウディの冷却水補充において、水道水や蒸留水を使っても良いのかは、多くの人が気になるポイントです。実際には、蒸留水はOK、水道水は基本的にNGとされています。
その理由は「水に含まれる成分」にあります。水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれており、これがラジエーターや冷却ライン内にスケール(石灰分)として蓄積するリスクを高めます。
スケールは冷却効率を低下させ、最悪の場合は詰まりやオーバーヒートの原因にもなりかねません。
一方、蒸留水はそうした不純物を除去した純粋な水であり、クーラントの希釈や補充には最適です。実際にmaniacsなどの純正クーラント製品にも、蒸留水で1:1に希釈済みのタイプが用意されており、エンジン保護と性能維持の両方を考慮した設計がなされています。
ただし、緊急時に冷却水が著しく不足している場合、やむを得ず水道水を補充することもあります。このときは、あくまで応急処置として最小限の量にとどめ、できるだけ早く正規のクーラントへ交換することが重要です。
また、冬場など気温が著しく下がる環境では、冷却水に適切な不凍成分が含まれていないと凍結によるエンジントラブルが起こるリスクもあります。水のみでの補充は、そうした危険も伴うため、基本的には避けるべきです。
このように、冷却水の補充に使う水の種類は非常に重要です。最適なのは蒸留水を使用すること。可能な限り、メーカー指定の希釈済みクーラントをそのまま補充するのが安心といえるでしょう。
市販の冷却水と純正の違いとは

市販されている冷却水とアウディ純正のクーラントには、いくつかの違いがあります。それらを理解したうえで選ぶことが、エンジンの健康を守るために非常に重要です。
まず大きな違いは、成分の配合と耐久性です。純正クーラントはアウディのエンジン特性に合わせて専用設計されており、防錆剤や腐食防止成分が最適なバランスで含まれています。そのため、ラジエーターやガスケットへの負担が少なく、長期間にわたり安定した性能を発揮します。
一方で、市販のクーラントは汎用品が多く、複数の車種に対応できるよう汎用的な成分配合になっています。価格は手頃ですが、エンジンへの適合性や劣化の速度にはバラつきがある場合があります。
また、互換性のない成分が入っている製品も存在し、既存のクーラントと混合すると沈殿や粘性変化を引き起こすリスクがあるのも事実です。
maniacsやSWAGといった専門ブランドが販売している「VW/Audi純正G13」などの製品は、純正同等でありながらオンラインで入手しやすく、信頼性の高い選択肢といえるでしょう。
「市販クーラント」と「アウディ純正クーラント」の違い
市販クーラントとアウディ純正クーラントの比較表
比較項目 | アウディ純正クーラント(例:G13) | 市販クーラント(汎用品) |
---|---|---|
成分設計 | アウディ専用設計。防錆・腐食防止成分が最適配合 | 複数車種対応のため汎用設計。成分にバラつきあり |
適合性・互換性 | エンジン・冷却系との完全互換を保証 | 種類によっては混合NG。沈殿や変質のリスクあり |
耐久性・劣化スピード | 長期間性能を維持(5年目安) | 製品により寿命短め。2〜3年で交換推奨のものも多い |
価格帯 | 高め(1Lあたり約2,000〜3,000円) | 手頃(1Lあたり約800〜1,500円) |
入手性 | ディーラー・maniacs・SWAGなどで購入可能 | カー用品店・ネットで容易に入手可能 |
混合時のリスク | 純正同士なら混合可能。異種混合は不可 | 他製品との混合は非推奨。化学反応の懸念あり |
整備記録・査定価値 | 純正使用は査定時に好印象 | 非純正使用はマイナス評価の可能性もある |
安心感・信頼性 | 高。アウディ技術基準に準拠 | 製品によって品質差あり。判断には注意が必要 |
ワンポイントアドバイス
- 長期的な安心を重視する方 → アウディ純正G13系を推奨
- コスト優先・DIY派の方 → 市販品でも対応品を選べばOK。ただし混合禁止と交換頻度の厳守が重要
また、純正品は整備記録としての価値もあり、ディーラーや中古車査定時にアピール材料となることもあります。逆に市販品の使用履歴があると、整備状況に不安を感じる査定士もいるかもしれません。
このように、市販クーラントには価格と入手性という利点がある一方で、性能や信頼性においては純正品が優位です。あなたが安全と長期的な車両維持を重視するのであれば、やはり純正品を選ぶのが賢明な判断と言えるでしょう。
補充作業はオートバックスでも依頼できる?
アウディの冷却水補充は、自分で行う以外にも、カー用品店であるオートバックスなどに依頼することが可能です。特にクーラントの種類や適合性に不安がある方にとっては、プロに任せるという選択肢が安心感につながります。
オートバックスでは、店舗によってサービス内容に若干の差があるものの、一般的に冷却水の点検や補充は「クイックメンテナンスメニュー」として提供されています。
作業料金は車種や使用するクーラントの種類によって異なりますが、工賃としては1,000~3,000円程度が相場です。補充する冷却水代は別途必要になります。
ただし、注意すべき点も存在します。アウディは欧州車であるため、冷却系統が日本車とは異なる設計を採用している場合があります。
具体的には、G12+やG13といったVW/Audi専用のクーラント規格に準拠する必要があるため、店舗側がそれに対応した製品を取り扱っていない場合、代用品を勧められることがあります。
このようなとき、成分の違いがトラブルの原因になることもあるため、必ず事前に使用するクーラントの銘柄や規格を確認してください。
また、定期点検と同時に依頼すれば、ホースやキャップの劣化など他の不具合も早期に発見できるメリットがあります。自信がない場合や、定期的なメンテナンスの一環として補充を考えているなら、オートバックスは便利な選択肢の一つといえるでしょう。
とはいえ、ディーラーのほうが確実に純正部品を使用してくれる安心感もあるため、必要に応じて使い分けるのが賢明です。
クーラントレベルセンサーの役割と故障時の対応

クーラントレベルセンサーは、冷却水(クーラント)の液面を監視する重要なパーツです。このセンサーは主にリザーバータンクの内部に設置されており、液面が規定値を下回ったときに警告灯を点灯させ、ドライバーに異常を知らせる役割を担っています。
アウディに限らず多くの輸入車では、このセンサーが高精度な構造になっており、微細な液面の変化でも反応することがあります。実際、冷却水がまだ規定範囲内にあるにもかかわらず、警告灯が点灯するケースも少なくありません。
これはセンサー自体の劣化や接触不良、あるいはタンク内での気泡混入などが影響するためです。
では、センサーが故障しているかどうかはどのように判断すれば良いのでしょうか。
まずは実際の冷却水の量を目視で確認してください。リザーバータンクの外側からMinとMaxの範囲を見て、適正に入っているかを判断します。それでも警告が消えない場合、センサーの誤作動を疑う必要があります。
このような状態が続くと、本当に冷却水が減少した際にも気づけない危険があります。そのため、センサーの誤作動が疑われる場合は、早めにディーラーや整備工場で診断を受けましょう。
クーラントレベルセンサー自体の交換は比較的簡易な作業で済むことが多く、費用も1〜2万円程度で収まることが一般的です。
なお、補充や交換のタイミングでセンサー周辺に異物が付着することもあるため、DIY作業を行った際にはセンサー部分を汚さず慎重に扱うことが推奨されます。
冷却水のトラブルはエンジンの命に関わる問題につながるため、警告灯が点いた際には放置せず、冷静に原因を追求することが大切です。
車種別に見るアウディの冷却水補充のポイント

・A3に適した冷却水の種類と補充方法
・A4でよくある冷却水の警告と対処法
・Q5で確認すべき冷却ラインの注意点
・TTの冷却水メンテナンスで気をつけること
・A5の補充タイミングと使用クーラントの種類
・冷却水が漏れる場合の原因と修理費用目安
A3に適した冷却水の種類と補充方法
アウディA3では、使用する冷却水の種類に特に注意が必要です。近年のモデル(2010年代以降)では、主に「G12+」「G12++」「G13」といったVW/Audi規格のクーラントが推奨されています。
これらは互換性があり、混合しても問題ない設計になっていますが、メーカーとしては一貫した規格での補充が理想とされています。
まず冷却水の確認は、リザーバータンクの外側からMin~Maxの目盛りをチェックすることで行います。冷却水がMin以下になっていた場合、速やかに補充が必要です。補充の際には、必ずエンジンが完全に冷えた状態で作業を開始してください。
高温状態でタンクのキャップを開けると、内部の圧力でクーラントが噴出し、火傷などの事故につながる可能性があります。
A3に適した冷却水は、例えばmaniacsやSWAGから販売されている「G13希釈済クーラント」などが該当します。500mlなどの小容量タイプであれば、持ち運びや保管も容易で、補充作業にも最適です。
アウディA3における冷却水(クーラント)の種類・補充・注意点などをまとめた表を作成しました。点検・補充時の参考としてご活用ください。
アウディA3の冷却水管理ポイント一覧表
項目 | 内容 |
---|---|
推奨されるクーラント規格 | G12+ / G12++ / G13(互換性あり。ただし混合よりも統一が理想) |
使用可能な製品例 | ・maniacs G13希釈済クーラント ・SWAG G13 ready mix(希釈済みタイプ) |
補充のタイミング | リザーバータンク内の液面が「Min」以下になったとき |
補充時の注意点 | ・エンジンが完全に冷えた状態で実施すること ・高温時にキャップを開けると危険 |
補充の方法 | リザーバータンクのキャップを開け、Max手前までゆっくり注入 |
補充後の作業 | ・エンジン始動して数分間アイドリング(暖機) ・ヒーター最大&内気循環モード推奨 |
再点検タイミング | 暖機後に再び液面を確認。減っていれば少量を追加 |
注意すべき経年劣化部品 | ウォーターポンプ、クイックカップリング、ホース、リザーバータンクキャップの劣化など |
特徴 | コンパクトな冷却系統のため、変化が出やすい設計。年式が古いと漏れ症状が出やすい |
補充用クーラントの容量例 | ・500ml:携帯性・補充用途に最適 ・1L以上:長距離旅行用や予備保管に便利 |
補足アドバイス:
- 冷却水の色が変色している場合(茶色・濁り・沈殿物あり)は補充ではなく全交換を検討しましょう。
- G13はピンク〜パープル系の色が一般的で、異なる色のクーラントとの混合は避けましょう。
補充は基本的にリザーバータンクに直接行い、液面がMaxに届く手前で止めるようにしましょう。
補充後は、エンジンを始動して数分間暖機運転を行い、エアが抜けるのを待ちます。このとき、ヒーターを最大にして内循環モードにすると、冷却系の循環がよりスムーズになります。暖機後に再度液面を確認し、必要であれば少量を追加してください。
アウディA3は設計上、冷却系の構造が比較的コンパクトにまとまっているため、冷却水の減少が早く現れる傾向にあります。
年式や走行距離が進んでいる個体では、ウォーターポンプやクイックカップリングといった部品の劣化による漏れも発生しやすいため、補充だけでなく定期的な点検も大切です。
A4でよくある冷却水の警告と対処法

アウディA4に乗っていると、突然メーター内に「冷却水レベル低下」の警告が表示されることがあります。特に冬場や長距離走行の後に発生しやすく、多くのユーザーが不安を感じる瞬間です。
この警告の背景には、センサーの反応、実際の冷却水の減少、あるいは冷却系統の軽微な漏れなど、さまざまな要因が絡んでいます。
まず確認すべきは、リザーバータンク内のクーラント量です。警告が出ても、液面がMin以上であれば、センサーの誤作動や気温差による一時的な変動の可能性があります。ただし、明らかにMin以下であれば、補充が必要です。
A4に適した冷却水はG12++またはG13で、いずれも赤または紫がかった色をしているのが特徴です。互換性はありますが、混合使用は最小限にとどめ、補充時は同じ規格を選ぶのが望ましいです。
maniacsや正規ディーラーで取り扱われている希釈済みクーラントなら、即座に使用可能で、DIY補充にも適しています。
また、冷却水が頻繁に減る場合には、ウォーターポンプやサーモスタット、クイックカップリング、さらにホース類の亀裂なども疑われます。とりわけアウディ車では、走行距離が7〜10万キロに達すると冷却系トラブルが発生しやすくなる傾向があります。
放置するとオーバーヒートのリスクが高まるため、警告が再発するようなら専門の点検を受けることが大切です。
A4は高性能である反面、冷却系のトラブルが出ると修理費も高額になる場合があるため、日頃の冷却水チェックを怠らず、警告が出たときには迅速かつ冷静に対処しましょう。
Q5で確認すべき冷却ラインの注意点
アウディQ5の冷却水管理では、特に「冷却ラインの点検」が重要なメンテナンスポイントになります。Q5は2.0L TFSIエンジンなどを搭載しており、冷却系の負荷が高くなる場面も多いため、冷却水の減少や漏れが発生しやすい構造になっています。
とりわけ注意すべきなのが、サーモスタットハウジング付近の接合部とウォーターポンプ周辺です。
この部分は経年劣化や振動によってクラック(細かなひび割れ)が発生しやすく、そこから少量ずつクーラントが滲み出るケースがあります。初期段階では目に見えないことも多く、リザーバータンクの液面がじわじわと下がっていくことで気づくことがほとんどです。
また、Q5ではターボチャージャー冷却ラインも重要です。ターボ付きエンジンでは高温になる部位が多く、冷却水の流路に余分な熱がかかりやすいため、ホース類の硬化や膨張、バンドの緩みなどが原因で漏れが発生することがあります。
アウディQ5の冷却水管理・点検ポイント一覧表
チェック項目 | 内容・重要性 | 注意点・対応方法 |
---|---|---|
リザーバータンク液面チェック | 徐々に減っていく場合、漏れや蒸発の可能性 | Min以下になったら冷却水(G13など)を冷間時に補充 |
サーモスタットハウジングの劣化 | 接合部に**クラック(ひび割れ)**が発生しやすく、少量の滲みが起こる | 白い粉・結晶痕は漏れのサイン。部品交換が必要な場合あり |
ウォーターポンプの点検 | 経年で軸部やシールから漏れることがある。Q5では要注意部位 | 液漏れ・異音・水垢の確認。走行距離5〜7万kmが目安 |
ターボ冷却ホースの硬化・バンド緩み | ターボ搭載の2.0L TFSIは冷却負荷が大きく、ホースの劣化・膨張による漏れも多い | ホース接続部の緩み・変形を目視点検。必要に応じて再締めまたは交換 |
クーラント警告灯の頻度 | 頻繁に点灯する場合、センサー異常でなく実際に減っている可能性大 | 確認後も点灯する場合はセンサー不良または漏れを疑う |
エンジンルーム全体の点検習慣 | リザーバー周辺・ホースの状態を定期的に確認することでトラブルを予防 | 粉吹き・にじみ・異臭など、初期症状の見落としに注意 |
プロによる点検の必要性 | Q5はエンジンルームが複雑で死角が多いため、自己点検だけでは不十分 | 年1回の定期点検、または異変を感じた際には整備工場で診断を推奨 |
予防のためには、定期的にエンジンルームを開け、リザーバータンク周辺の液面とホースの状態をチェックする習慣が有効です。白く粉を吹いたような痕跡があれば、過去にクーラントが漏れたサインかもしれません。
さらに、クーラント警告灯が頻繁に点灯するようであれば、センサーの不具合ではなく本当に液が減っている可能性も否定できません。放置すると冷却不良によってエンジンオーバーヒートのリスクが高まるため、異常が見つかった時点で早急な点検・補修が必要です。
Q5はボディが大型でエンジンルームのレイアウトも複雑なため、冷却ラインの見落としを防ぐには、プロによる定期点検も視野に入れておくと安心です。
TTの冷却水メンテナンスで気をつけること

アウディTTの冷却水メンテナンスでは、「補充の正確さ」と「定期的な点検」が特に大切になります。TTはスポーティな走りを得意とする車であるため、高回転での走行や長時間のドライブによって冷却系統の負荷が大きくなる傾向があります。
まず、冷却水の量を確認する際には、リザーバータンクのMinとMaxの範囲内に液面があるかどうかをチェックしてください。この確認は、エンジンが冷えている状態で行うのが鉄則です。走行後すぐの熱い状態では、内部の圧力でキャップを開けると危険が伴います。
TTの場合、とくにホース類の接続部やジョイント部分の劣化に注意が必要です。振動が多い車両特性から、接合部にズレや緩みが出ることがあり、そこから微細な漏れが生じることがあります。
また、コンパクトなエンジンルームに部品が密集しているため、点検時には視認性が悪く、漏れや変色に気づきにくいという欠点もあります。
使用するクーラントは、TTの年式に応じてG12++やG13が推奨されています。
maniacsなどで販売されている希釈済の純正品であれば、補充時に迷うことなく使えるので便利です。色の違い(赤系またはピンク系)も確認して、既存のものと混ざって問題ないかをチェックしてください。
補充後は、エア抜きの実施も忘れてはいけません。エアが噛んだ状態では正しく冷却できず、最悪の場合オーバーヒートを引き起こします。ヒーターを最大に設定しながらエンジンを回し、冷却水がしっかり循環するのを確認しましょう。
このように、TTのような高性能モデルでは、冷却水管理の重要性がより高くなります。見逃しがちな部品の劣化にも注意を払い、快適で安全なスポーツドライブを楽しんでください。
A5の補充タイミングと使用クーラントの種類
アウディA5において冷却水を適切に管理するためには、補充のタイミングと使用するクーラントの種類の正しい知識が不可欠です。特にA5はエンジンサイズや駆動方式が多様であり、仕様に応じたメンテナンスが求められます。
補充の目安としては、「1年に一度の点検」または「走行距離で5,000〜10,000kmごと」のチェックが推奨されます。ただし、警告灯が点灯した場合や、リザーバータンク内の液面がMinに近づいているのを確認した場合には、早めの補充が必要です。
使用するクーラントの規格は、G12++またはG13が一般的です。
どちらも長寿命かつ凍結防止性能が高く、アルミ製部品との相性も良好です。maniacsのG13希釈済500mlボトルなどは、純正規格に準拠しており、DIYでの補充にも適しています。
補充作業を行う際には、エンジンが完全に冷えた状態でタンクキャップを開けてください。熱い状態で開けると蒸気や圧力で火傷の危険があります。
また、補充量はMaxラインぎりぎりまでではなく、少し手前に収めるのが基本です。あふれすぎると内圧が上がり、センサーの誤作動や漏れの原因になりかねません。
アウディA5の冷却水管理・補充ガイド表
項目 | 内容・ポイント |
---|---|
推奨点検・補充タイミング | ・年1回の定期点検 ・走行5,000〜10,000kmごと ・警告灯点灯時またはMin付近で早急に補充 |
使用すべきクーラント規格 | G12++ または G13(長寿命・凍結防止・アルミ部品との相性良好) |
製品例 | maniacs製 G13希釈済クーラント(500ml)など。VW/Audi純正規格準拠 |
補充時の注意点 | ・必ず冷間時に作業 ・高温時にキャップを開けると火傷の恐れ |
補充量の目安 | Maxラインぎりぎりではなく、少し下でストップ(内圧上昇・センサー誤作動防止) |
補充後のエア抜き | ・エンジン始動後、ヒーター最大+内気循環モード ・数分アイドリングしてエアを抜く |
よく点検すべき部位 | ・リザーバータンク ・サーモスタットハウジング ・ウォーターポンプ(漏れ・劣化) |
修理費の傾向(A5の場合) | 部品価格・工賃ともに高め。トラブルの予防=コスト削減につながる |
その他のアドバイス | 冷却水の色や濁りも確認(異常あれば全交換)。純正系の継続使用が推奨される |
ワンポイント
- G13はピンク〜紫色が特徴。混合する場合は同一規格内で。G11や不明な市販品との混合はNG。
- 高温エンジン&高密度パッケージのA5では、少量の漏れでも早めの対応が鍵です。
ご希望があれば、A5のエンジン別(2.0TFSI/3.0TDI等)冷却水使用量リストやリザーバータンク型番・交換時期ガイドも作成可能です。お気軽にどうぞ。
補充後はエンジンを数分間アイドリングし、ヒーターを最大にしてエア抜きを行います。この工程を省略すると、空気が混入したままになり、冷却効果が不十分になるリスクがあります。
一方、A5は車両価格帯が高いため、冷却系トラブルの修理費も高額になる傾向があります。リザーバータンクやサーモスタットハウジング、ウォーターポンプなど、関連部品の点検もあわせて行い、未然にトラブルを防ぎましょう。
冷却水が漏れる場合の原因と修理費用目安

冷却水が漏れる場合、見逃してはいけないのが「冷却系統の部品劣化や接続不良」です。アウディのような欧州車では、素材や構造の特性から漏れが発生しやすいポイントがいくつかあります。
冷却水の減りが早い、地面に水たまりができる、警告灯が頻繁に点灯するなどの兆候があれば、早急な点検が必要です。
主な漏れの原因としては、ウォーターポンプのシール劣化、ホースの亀裂、ラジエーター本体の腐食や損傷、ジョイント部の緩みなどが挙げられます。中でも多いのが「ウォーターポンプからの滲み」です。
アウディA3やQ5などでは、このトラブルが7万キロ前後で発生する傾向があり、交換対応が必要になります。
また、「クイックカップリング」と呼ばれる樹脂製の接合部品も、経年劣化で破損しやすく、そこからクーラントが漏れることもあります。こうした樹脂パーツは、外観からの劣化判断が難しいため、警告灯や実際の液面の減少をきっかけに交換されることが多いです。
気になる修理費用ですが、軽度のホース交換であれば1〜2万円前後、ウォーターポンプやサーモスタットの交換では7〜10万円程度になることもあります。アウディは部品代だけでなく工賃も高めに設定されているケースが多く、信頼できる工場を選ぶことが重要です。
応急処置としてクーラントを継ぎ足すことで一時的に走行は可能ですが、放置するとエンジンがオーバーヒートし、シリンダーヘッドなどに深刻なダメージを与える可能性があります。その場合、数十万円規模の修理が必要になることもあるため、早期対応がカギとなります。
冷却水の漏れは目に見えにくいトラブルのひとつですが、放置せず早めに点検・整備を受けることで、車両の寿命と安全性を大きく守ることができます。
まとめ:アウディの冷却水補充について

・冷却水は自然蒸発やパーツ劣化により少しずつ減る
・年間で200〜500ml程度の減少は正常範囲
・アウディのクーラント補充はDIYで対応可能
・補充はエンジンが冷えた状態で行うのが基本
・クーラントの種類は車種に適合した純正品を使用するべき
・異なる種類のクーラントを混ぜるのは避ける
・蒸留水は使用可だが水道水の使用は非推奨
・応急処置で水道水を使う場合は早めの交換が必要
・市販の冷却水は汎用性が高いが適合確認が必要
・純正クーラントは成分の安定性と信頼性が高い
・オートバックスでも冷却水の補充は依頼可能
・使用するクーラントの規格は事前に確認すべき
・クーラントレベルセンサーは液量の低下を警告する装置
・センサー誤作動が疑われる場合は冷却水の実量確認が必要
・A3・A4・Q5・TT・A5それぞれに適した補充方法と注意点がある
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