ファミリーカーとして高い人気を誇るホンダ ステップワゴン。その使い勝手や燃費性能を考えるうえで見落とせないのが、「ステップワゴンのタンク容量」に関する情報です。
この記事では、歴代モデルの燃料タンク容量一覧をはじめ、ステップワゴンRK5とRP5の容量の違い、さらに近年注目されるハイブリッド仕様のタンク容量についても答えていきます。
また、2022年に登場した新型ステップワゴンの燃料タンク容量や、装備に差があるスパーダと通常モデルの容量比較、そして意外と知られていない給油口の位置と注意点についても詳しく解説しています。
さらに、「満タンで走れる距離はどれくらい?」といった実用的な視点から、ステップワゴンの燃費性能とタンク容量のバランスについても紹介。これから購入を検討する方や現オーナーにとっても有益な情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。
・歴代ステップワゴンの燃料タンク容量の違い
・ガソリン車とハイブリッド車での容量差
・モデル別の燃費とタンク容量の関係
・スパーダと通常モデルの仕様差
ステップワゴンのタンク容量を徹底比較

・歴代モデルの燃料タンク容量一覧
・ステップワンのRK5とRP5の容量の違い
・ハイブリッド仕様のタンク容量は?
・新型ステップワゴンの燃料タンク容量
・スパーダと通常モデルの容量比較
・給油口の位置と注意点
歴代モデルの燃料タンク容量一覧
ステップワゴンは1996年の初代モデルから現在に至るまで、多くの改良を経て進化してきたミニバンです。
その中でも「燃料タンク容量」は、モデルごとの特徴や設計思想を知る手がかりになります。初代RF1/2型では約60L、続く2代目RF3/4型でもほぼ同様の容量でした。
3代目RG1/2/3型になると、ややコンパクトな設計により55L前後となっています。次の4代目RK1〜RK6型では、再び容量は60Lに戻され、ファミリー層の長距離移動を想定した燃費と使い勝手のバランスが考慮されました。
5代目のRP型(2015〜2022年)はガソリン車とハイブリッド車で仕様が分かれており、ガソリン仕様では約52L、ハイブリッド仕様では容量をやや抑えた40L前後が標準となりました。
最新の6代目RP6〜RP8型ではe:HEV(ハイブリッド)モデルを中心に展開され、タンク容量はおおよそ46Lに設定されています。これは燃費性能の向上や電動走行距離の伸長によって、タンクを大きくする必要が減ったためです。
モデルごとに異なる容量は、車両重量、燃費性能、エンジン特性などの影響を受けており、単なる「数字以上」に意味を持っています。
このようにステップワゴンのタンク容量は時代や車種の特徴に合わせて設計されており、車選びの参考として確認する価値のある情報です。
ステップワンのRK5とRP5の容量の違い
ステップワゴンの4代目「RK5型」と5代目「RP5型」は、外見だけでなく燃料タンク容量にも違いがあります。
RK5型は2010年頃に登場し、燃料タンク容量は60リットルと余裕のある設計でした。一方のRP5型は2015年以降に販売されたモデルで、燃料タンク容量は約52リットルとなっており、RK5型と比較すると約8リットルの差があります。
この違いの背景には、燃費性能や車両全体の設計コンセプトの変化があります。
RK5型では比較的オーソドックスな自然吸気エンジンを採用しており、航続距離を重視して大きめのタンクが採用されました。一方でRP5型では1.5L VTECターボエンジンが採用され、燃費効率の向上によってタンク容量を抑えても十分な走行距離を確保できるようになったのです。
また、RP5型では車体の軽量化や空間効率の見直しが図られており、燃料タンク自体もコンパクトに再設計されています。これにより、床下スペースの有効活用や低重心化が進み、より安定した走行性能を実現しています。
つまり、タンク容量の違いは単なる「サイズ差」ではなく、それぞれの時代で求められたニーズや技術の違いが反映されているのです。
ハイブリッド仕様のタンク容量は?

ステップワゴンのハイブリッド仕様車では、燃料タンク容量がガソリン車とは異なります。
たとえば、5代目ステップワゴンに搭載された「SPORT HYBRID i-MMD」システムを備えたモデルでは、タンク容量は約40リットル程度に設計されています。これは、エンジンとモーターの併用による高い燃費性能を活かし、大型タンクを必要としない設計だからです。
燃料タンクの容量が小さいことで「すぐに給油が必要なのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし実際には、ハイブリッド仕様のステップワゴンはガソリン1リットルあたり20km近く走行可能な高効率を実現しています。そのため、40Lのタンク容量でも800km前後の航続距離を確保できる計算になります。
また、タンクが小型化されたことで車両の軽量化にも貢献しており、電動走行時のエネルギー消費を抑える設計にもつながっています。さらに、車内空間を広く確保するために、床下構造やサスペンション配置との兼ね合いでタンクの形状・位置が最適化されているのも特徴です。
このように、ハイブリッド仕様のタンク容量は単に「小さい」だけではなく、高効率な走行性能とスペース活用のための技術的な工夫の結果として成立している設計なのです。
新型ステップワゴンの燃料タンク容量
最新の6代目ステップワゴン(RP6〜RP8型)では、e:HEVと呼ばれるハイブリッドモデルを中心に展開されていますが、気になる燃料タンク容量は約46リットルとなっています。
この数値はガソリン車としてはやや控えめに見えるかもしれませんが、ハイブリッド機構を活かした高燃費設計によって、航続距離に不足は感じにくくなっています。
新型ステップワゴンはWLTCモード燃費でおおよそ20km/L前後を記録することから、46Lのタンクでも理論上の航続距離は約900kmに達する可能性があります。これにより、長距離ドライブや旅行でも安心して利用できる性能が確保されています。
また、新型では室内空間の最大化を目指し、燃料タンクの設置位置や形状も見直されています。
これにより、床下スペースが広がり、低重心設計や荷室の使いやすさにも貢献しています。さらに、燃料タンクの素材や安全基準も最新のものに対応しており、万が一の衝突時にも高い安全性が保たれるよう設計されています。
このように、新型ステップワゴンの燃料タンク容量は数字だけでは測れない工夫と安心感が詰まっており、現代のライフスタイルに合ったバランスの良い設計となっています。
スパーダと通常モデルの容量比較

ステップワゴンには「スパーダ」と呼ばれるスポーティ仕様と、いわゆる通常モデルが存在しますが、燃料タンク容量に関しては細かい違いがあります。
多くの年式では、ガソリン車同士の比較であれば、基本的に容量自体はほぼ同じとなっており、約52リットルが基準です。ただし、スパーダは装備が充実しており車両重量が若干重いため、満タン時の航続距離に差が出る可能性があります。
一方で、ハイブリッドモデルになると状況がやや変わります。
たとえば5代目以降の「SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING」などでは、燃料タンクが約40リットルとやや小型化されています。これはハイブリッドシステムによって燃費性能が大幅に向上しているため、大きなタンクを必要としない設計となっているからです。
通常モデルとスパーダの違いは、外装や内装、走行性能のチューニングにありますが、燃料タンク容量そのものは同じ仕様であれば大きく変わることは少ないといえます。
ただし、車両総重量や装備の有無によって実際の燃費や航続距離には微妙な差が出るため、「見た目が違うだけ」とは言い切れません。購入時には仕様ごとの燃費性能も含めて比較検討するとよいでしょう。
給油口の位置と注意点
ホンダ・ステップワゴンの給油口は、全世代を通じて一貫して「左側(助手席側)」に設けられています。
これは国内で一般的な設計であり、ほかのホンダ車種と同様の配置となっています。ガソリンスタンドでの給油時に左側に寄せて駐車すれば、そのままスムーズに給油ホースを差し込めるため、多くのドライバーにとって使い勝手が良い設計です。
しかし、初めてステップワゴンに乗る方やレンタカーとして利用する場合には、給油口の位置を見落とすことがあります。メーターパネル内の燃料計には、小さな「給油機マーク」が表示されており、ノズルのある側が給油口の方向を示しています。
左側を示していれば左に給油口があるという意味なので、初見でも慌てずに確認できます。
もう一つの注意点として、ハイブリッドモデルの場合はガソリンタンクの容量がやや小さいため、給油時に「すぐ満タンになる」と感じることがあるかもしれません。
加えて、冬場など外気温が低い時期にはガソリンの揮発性が下がるため、給油ノズルが自動的にストップすることがあります。このような状況では、無理に再注入せず、機械の判断に従って給油を完了させるのが安全です。
ステップワゴンのタンク容量と燃費の関係性

・満タンで走れる距離はどれくらい?
・燃費性能とタンク容量のバランス
・スパーダハイブリッドの燃料効率は良い?
・RK系とRP系で燃費はどれほど違う?
・タンク容量が影響する燃費の体感とは?
・ウォッシャー液やその他液体の容量もチェック
満タンで走れる距離はどれくらい?
ステップワゴンが満タンでどれくらい走行できるかは、タンク容量と燃費性能に左右されます。
例えば、5代目ガソリンモデル(RP3型など)であれば、燃料タンク容量は約52リットル、カタログ燃費はおおよそ14km/L前後となっています。この数値をもとにすれば、満タンで約700km以上走行できる計算になります。
一方で、ハイブリッドモデル(e:HEV)ではタンク容量が約46リットルとやや小さめですが、燃費は20km/Lを超えるため、理論上では900km近い走行も可能となります。ただし、これはあくまでカタログ上の数値です。
実際の走行では、エアコンの使用状況、乗車人数、積載量、道路状況などによって燃費は大きく変動します。
市街地を多く走る人や、頻繁に渋滞に遭遇する場合は、カタログ数値よりも2〜3割程度低く見積もっておくと安心です。例えば実燃費が11km/L程度であれば、52リットルでおよそ570km程度の航続距離になります。
逆に、高速道路主体の運転であれば燃費が改善し、カタログ数値に近づくこともあります。
このように、満タン時の走行可能距離は単なる数値の掛け算ではなく、実際の使用環境によって変わるという点を意識することが大切です。
燃費性能とタンク容量のバランス
燃費性能と燃料タンク容量は、車の使い勝手に直結する重要な要素です。
ステップワゴンはこの点においても、非常にバランスの取れた設計がなされています。たとえば5代目ガソリンモデルはターボエンジンを採用し、燃費を抑えつつ加速性能を両立させています。カタログ燃費は約14km/L、タンク容量は52Lで、通勤や家族でのロングドライブにも適しています。
一方、ハイブリッド仕様のe:HEVモデルでは、燃費は20km/L前後と非常に優秀です。
ただしタンク容量はやや少なく46L程度に抑えられています。それでも実際の航続距離は800km以上に達する場合があり、給油頻度はそれほど多くありません。つまり、燃費性能の高さがタンク容量の小ささを十分に補っている構造なのです。
さらに、新型モデルでは車体設計にも工夫が施されており、タンクの位置や形状が最適化されています。
これにより、車内スペースの確保や走行安定性にもつながっているのが特徴です。燃費とタンク容量のバランスがよく取られているため、「たくさん乗れる」「あまり給油しなくていい」「車内が広い」といった複数の利点を同時に得られるのがステップワゴンの魅力と言えます。
スパーダハイブリッドの燃料効率は良い?

スパーダハイブリッドは、ステップワゴンシリーズの中でも燃費性能に優れたモデルとして知られています。
e:HEVと呼ばれるホンダ独自のハイブリッドシステムを搭載しており、エンジンとモーターの使い分けを最適化することで、市街地走行と高速走行の両方で高い効率を実現しています。
特に信号や渋滞が多い都市部では、エンジンを使わずにモーターのみで走行する時間が長くなり、ガソリン消費を抑えることができます。
スパーダハイブリッドのカタログ燃費はWLTCモードで約20.0km/L前後とされていますが、実際の使用環境でも15〜18km/L程度の数値を出しているユーザーが多いようです。
もちろん運転の仕方やエアコンの使用状況、積載量などで変動しますが、それでもガソリンモデルに比べて明らかな燃費の良さが感じられます。
さらに、ハイブリッド車は減速時の回生ブレーキによって電力を回収し、それを次の加速に再利用できる点も見逃せません。これにより、頻繁な加減速がある環境でもエネルギーの無駄が少なく、燃費の安定性が高まります。
燃費効率を重視する方には、スパーダハイブリッドは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
RK系とRP系で燃費はどれほど違う?
ステップワゴンの「RK系」と「RP系」は、世代としてはそれぞれ4代目と5代目にあたり、エンジンや車体構造が大きく異なっています。
その違いは燃費性能にもはっきり表れています。RK系は主に自然吸気の2.0Lエンジンを採用しており、カタログ燃費はJC08モードで約13〜14km/L程度。一方、RP系はダウンサイジングターボの1.5Lエンジンを採用し、より高効率な燃焼を実現しています。
項目 | RK系(4代目) | RP系(5代目) |
---|---|---|
世代 | 4代目 | 5代目 |
エンジン種類 | 2.0L 自然吸気エンジン | 1.5L ダウンサイジングターボエンジン |
ハイブリッドの有無 | なし | 後期モデルにハイブリッドあり |
カタログ燃費(JC08) | 約13〜14km/L | 約15〜17km/L(ハイブリッドは20km/L超) |
燃費性能の傾向 | 標準的 | 向上(1〜3km/Lの改善) |
特徴 | シンプルなNAエンジン搭載 | 燃費重視のターボ+ハイブリッド展開 |
この結果、RP系の燃費はカタログ値で約15〜17km/Lと、RK系に比べて1〜3km/L程度向上しています。
さらに、RP系には後期モデルからハイブリッド仕様が追加されており、その場合は20km/Lを超える燃費性能も実現されました。この点からも、世代が進むごとに燃費性能が確実に向上していることがわかります。
ただし、実燃費に関しては使用環境による影響も大きく、例えば坂道の多い地域や頻繁な渋滞では、両者の差はやや小さくなることもあります。それでも、エンジンのダウンサイジングやCVTの最適化といった技術革新によって、RP系がより経済的な走りを実現している点は見逃せません。
タンク容量が影響する燃費の体感とは?

車の燃費そのものは「1リットルあたり何km走るか」で示されますが、実際の運転においては燃料タンクの容量によって体感的な「燃費の良さ」が大きく変わってくることがあります。
たとえば、燃費が同じ車でもタンク容量が大きければ、一度の給油で走れる距離が長くなり、給油の頻度を抑えられます。これは、特に長距離移動や旅行をよくする方にとっては大きなメリットとなります。
ステップワゴンでは、ガソリンモデルで約52リットル、ハイブリッドモデルで約46リットル前後のタンク容量が採用されています。
ハイブリッド車は燃費が良いため、タンク容量が少なくても結果的に走行可能距離は長くなるのが特徴です。しかし、満タンから次の給油までの時間が長くなると、「燃費が良い」と体感しやすくなるのも事実です。
逆に言えば、どんなにカタログ燃費が良くても、タンク容量が極端に少ない場合、頻繁な給油が必要になり、ユーザーにとっては「燃費が悪い」と感じてしまうこともあるのです。
このように、タンク容量と燃費のバランスは、数値だけでは測れない使用感に大きく影響します。選ぶ際には、走行スタイルと合わせてタンク容量も確認しておくと安心です。
ウォッシャー液やその他液体の容量もチェック
車を維持するうえで見落としがちなのが、ウォッシャー液や冷却水、ブレーキフルードなど、いわゆる「補助液体類」の管理です。ステップワゴンにおいてもこれらの液体は日々の安全な走行に不可欠な役割を担っています。
例えばウォッシャー液は、フロントガラスの視界を確保するために必要で、特に長距離移動や雨天時には欠かせません。ステップワゴンのウォッシャータンク容量はおおよそ2〜3リットル前後とされており、定期的に補充することで安心して走行できます。
また、冷却水(ラジエーター液)はエンジンを適切な温度に保つ重要な液体です。
過不足があるとオーバーヒートやエンジン損傷につながるリスクもあります。車検時だけでなく、ボンネットを開けて自分で点検する習慣を持つことが大切です。
そのほか、ブレーキフルードやパワーステアリングオイルも忘れてはなりません。
これらの液体は減ることは少ないものの、劣化は進みます。1〜2年に一度は専門の整備士による点検を受けることが推奨されます。日常のメンテナンスでは「見えにくい場所」かもしれませんが、これらの液体の管理こそが、安全で快適なカーライフを支える基本だといえるでしょう。
まとめ:ステップワゴンのタンク容量について
・初代〜2代目のタンク容量は約60L
・3代目は55L前後とややコンパクト化
・4代目RK系は再び60Lに戻された
・5代目RP系ガソリン車は約52L
・5代目ハイブリッド仕様は約40L
・6代目e:HEVモデルの容量は約46L
・RK5とRP5の容量差は約8L
・タンク容量の違いはエンジン特性と設計思想に基づく
・スパーダと通常モデルの容量は基本的に同じ
・ハイブリッド車は燃費効率により小型タンクでも航続距離が長い
・新型は燃費向上によりタンク容量を抑えている
・満タン時の走行距離はモデルにより約600〜900km
・給油口の位置は全世代で左側に統一されている
・タンク容量の大小は燃費の体感にも影響する
・ウォッシャー液や冷却水などの補助液体容量も要確認
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