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キャデラックCT7の謎を解明!中古価格や人気モデルも解説

中古で探すキャデラックの値段
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キャデラック CT7」という特定の車種名で情報を探していませんか?

インターネットを検索しても、なかなか具体的なスペックや価格情報が見つからず、その正体について疑問に思っている方も多いかもしれません。

それもそのはず、実はキャデラックの公式ラインナップにCT7というモデルは、これまで一度も存在していないのです。

しかし、あなたがCT7というキーワードで検索するに至ったのには、何か理由があるはずです。

もしかしたら、2019年までキャデラックの屋台骨を支えた人気セダンであるCTSや、その後継にあたるフラッグシップモデルCT6 新型、あるいはより軽快でコンパクトなCT4といった実在のモデルと記憶が混同しているのかもしれません。

この記事では、幻の「キャデラック CT7」の正体に迫りつつ、キャデラックが誇る歴代および現行の魅力的なセダンやSUVのラインナップを徹底解剖。それぞれのモデルが持つ歴史的背景、性能、新車・中古市場での価格動向まで解説していきます。

記事の要約
  • 「キャデラック CT7」が検索される背景と理由
  • キャデラックの主要セダン(CTS・CT6・CT4)の歴史
  • エスカレードをはじめとする人気モデルの新車・中古車価格や燃費、維持費
  • キャデラックというブランドが持つ独自のイメージ

キャデラックCT7の正体とセダンラインナップ

キャデラックCT7の正体とセダンラインナップ
出典元:キャデラック公式
  • 幻のキャデラックCT7は存在するのか?
  • かつての人気モデルキャデラックCTS
  • 後継にあたるCT6 新型の特徴
  • 現行コンパクトセダンCT4の立ち位置
  • キャデラックの最高級セダンは何?

幻のキャデラック CT7は存在するのか?

改めて結論から申し上げると、2025年現在、キャデラックの公式ラインナップに「CT7」というモデルは存在しません。

これは過去に遡っても同様で、コンセプトカーとしても「CT7」と名付けられたモデルは公式には発表されておらず、新車・中古車を問わず、市場でCT7という名前の車を見つけることは出来ないのです。

では、なぜ「キャデラック CT7」という、いわば”ゴーストネーム”が検索され続けるのでしょうか。これには、キャデラックのモデル命名戦略と、ユーザーの期待感が複雑に絡み合った背景が考えられます。

CT7が検索される理由の論理的推測

  • モデル名の規則性からの類推:近年のキャデラックは、セダンを「CT+数字」、SUVを「XT+数字」とする、分かりやすいアルファニューメリック方式の命名規則を採用しています。CT4(コンパクト)、CT5(ミドル)、CT6(フルサイズ)というラインナップが存在することから、ユーザーが「CT6のさらに上、あるいは間を埋める存在としてCT7があるのではないか」と自然に類推するのは、極めて論理的な思考と言えます。
  • 非公式な情報や憶測の拡散:自動車業界では、次期モデルに関する憶測が絶えません。過去に海外の自動車フォーラムや個人のブログなどで、「次期フラッグシップはCT7と名付けられるかもしれない」といった非公式な噂や、ファンが作成した想像CGが出回った可能性があります。こうした断片的な情報が、CT7という名前の認知度を意図せず高めてしまったのかもしれません。
  • ブランドへの期待感の表れ:CT6が一度販売を終了した際など、ブランドのフラッグシップセダンの将来を案じたファンが「次なる一手」として「CT7」という存在を期待し、検索に至ったケースも考えられます。これは、キャデラックのセダンラインナップに対する根強い期待感の裏返しと言えるでしょう。

このように、「キャデラック CT7」は実在しないものの、キャデラックの提供するラグジュアリーセダンシリーズへの高い関心が生み出した、ある種の「幻の車種」なのです。

あなたが本当に探しているのは、これからご紹介するCTSやCT6といった、輝かしい歴史を持つ名車かもしれません。あなたが求めるのは、サイズ、走り、豪華さ、それとも最新技術でしょうか?その答えを探してみましょう。

かつての人気モデルキャデラックCTS

もしあなたが「CT7」というキーワードで、ダイナミックな走りと洗練されたデザインを両立した中型ラグジュアリーセダンをイメージしていたなら、その答えは「キャデラック CTS」である可能性が非常に高いです。

CTSは、2003年から2019年にかけて3世代にわたり生産され、キャデラックのブランドイメージを劇的に若返らせた立役者と言えるモデルです。

CTSが登場する以前のキャデラックは、良くも悪くも「大きくて豪華な、年配向けの車」というイメージが定着していました。

この状況を打破し、メルセデス・ベンツ EクラスやBMW 5シリーズといった欧州の強豪がひしめく世界のEセグメント市場で本気で戦うために開発された、まさに戦略的な一台でした。

世代別に見るCTSの進化

CTSの歴史は、キャデラックの変革の歴史そのものでした。

  • 初代 (2003-2007年):
    「アート&サイエンス」というデザイン哲学を初めて採用したモデル。ステルス戦闘機を彷彿とさせるエッジの効いた直線的なデザインは、従来のキャデラックのイメージを覆す衝撃を与えました。開発段階ではドイツの過酷なサーキット「ニュルブルクリンク」で徹底的に走り込みを行い、走行性能を磨き上げたことも大きな話題となりました。映画『マトリックス リローデッド』でのカーチェイスシーンも、CTSの名を世界に知らしめるきっかけとなりました。
  • 2代目 (2008-2013年):
    デザインはより洗練され、質感が大幅に向上。この世代から、流麗なフォルムを持つ「CTSクーペ」や、スタイリッシュな「CTSスポーツワゴン」といった派生モデルが登場し、ラインナップが拡充されました。FR(後輪駆動)だけでなくAWD(全輪駆動)も選択可能になり、より幅広いユーザーニーズに応えられるようになったのも特徴です。
  • 3代目 (2014-2019年):
    まさにCTSの集大成と言える世代です。軽量化技術を積極的に導入し、ドアやサブフレームにアルミニウムを多用することで、大型化しつつも先代より軽量化を実現。路面状況を1000分の1秒単位で検知しサスペンションを最適化する「マグネティック・ライドコントロール」も搭載され、乗り心地とハンドリング性能が飛躍的に向上しました。

究極のパフォーマンス「CTS-V」

CTSを語る上で、ハイパフォーマンスモデル「CTS-V」の存在は欠かせません。各世代でシボレー・コルベット譲りの高性能V8エンジンを搭載し、特に最終モデルでは6.2L V8スーパーチャージドエンジンから649馬力という、スーパーカーに匹敵するパワーを絞り出しました。

これは、見た目は4ドアセダンでありながら、中身は獰猛なスポーツカーという「羊の皮を被った狼」の代表格であり、今なお多くのファンを魅了しています。

CTSは既に生産を終了しているため、現在手に入れるには中古車市場で探すことになります。年式やグレードにより価格は様々ですが、キャデラックの変革期を象徴するこの名車は、今なお色褪せない魅力を放っています。

後継にあたるCT6新型の特徴

後継にあたるCT6新型の特徴
CAR LIFE イメージ

「キャデラック CT7」という名前から、ブランドの頂点に立つ、より大型でプレステージ性の高いフラッグシップセダンを想像していた方もいるでしょう。そのイメージに最も近い実在のモデルが「キャデラック CT6」です。

CT6は、2016年にキャデラックの技術的ショーケースとして、そしてブランドの威信をかけて登場しました。CTSよりさらに上のFセグメントに位置づけられ、メルセデス・ベンツ SクラスやBMW 7シリーズをライバルと見据えた意欲作です。

CT6の最大の特徴は、伝統的なラグジュアリーと、他ブランドに先駆けて実装された数々の革新的テクノロジーが見事に融合している点にあります。

CT6に搭載された革新的テクノロジー

  • オメガ・アーキテクチャー:軽量なアルミニウムと高張力鋼板を、リベットや構造用接着剤などを用いて結合した独自のプラットフォーム。これにより、Sクラス並みの広大な室内空間を持ちながら、Eクラス並みの車両重量という、常識を覆す軽量・高剛性ボディを実現しました。
  • スーパークルーズ (Super Cruise):世界で初めて実用化された、高速道路でのハンズフリー運転支援システムです。高精度GPSやLiDARを使用したマップデータ、ドライバー監視システムなどを組み合わせることで、特定の条件下でステアリングから手を放しての走行を可能にしました。これは、単なる追従機能とは一線を画す、真の自動運転時代を予感させる技術でした。
  • リアカメラミラー:ルームミラーが後方カメラの映像を映し出す液晶ディスプレイになる機能。後席の乗員や荷物で視界が遮られることなく、常にクリアで広角な後方視界を確保できます。
  • アクティブ・リアステア:低速では後輪を前輪と逆位相に、高速では同位相に操舵することで、小回り性能と高速安定性を両立させる四輪操舵システムです。

パワートレインも多彩で、効率的な2.0Lターボからパワフルな3.6L V6、さらにはPHEV(プラグインハイブリッド)や、究極のパフォーマンスを誇る自社開発の4.2L V8ツインターボ「ブラックウィング」エンジンまで、幅広い車種が用意されていました。

日本市場では2020年に一度販売を終了しましたが、その人気から2023年に改良新型が限定的に再導入されるなど、その価値は今なお高く評価されています。CT6は、キャデラックが未来に示すラグジュアリーセダンの姿を体現した、記念碑的なモデルなのです。

現行コンパクトセダンCT4の立ち位置

これまで紹介したCTSやCT6の壮大なイメージとは対照的に、よりコンパクトで、日常的に運転の楽しさを味わえるセダンに関心があるなら、現行モデルの「キャデラック CT4」が最も有力となります。

CT4は、かつてのATSの後継として登場したDセグメントのスポーツセダンです。メルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズ、アウディ A4といった世界の強豪がひしめくこのクラスで、キャデラックならではの個性を発揮しています。

キャデラックのラインナップの中では最もコンパクトでエントリーモデルに位置づけられますが、その走りは決して妥協の産物ではありません。FR(後輪駆動)プラットフォームを基本とする、俊敏でドライバー中心の走りを追求した本格派なのです。

ライバルと比較したCT4の魅力

CT4がドイツのライバル勢とどう違うのか、その立ち位置を見てみましょう。

項目キャデラック CT4ドイツ製ライバル(Cクラス/3シリーズ等)
デザインシャープで彫刻的。垂直のライトシグネチャーが個性的で、アグレッシブな印象。流麗でオーソドックス。エレガントさや機能美を重視したデザインが多い。
走行性能FRらしいダイレクトで軽快なハンドリング。特に「Vシリーズ」はサーキット志向のハードな味付け。洗練された乗り心地と安定感のバランスが絶妙。快適性も非常に高いレベルで両立。
希少性街中で見かける機会は少なく、高い希少性を持つ。他人とは違う選択をしたいユーザーに響く。輸入車の中では非常に人気が高く、街中で見かける機会も多い。

特に、ハイパフォーマンスモデルの「CT4-V ブラックウィング」は、このクラスでは極めて珍しい6速マニュアルトランスミッションを選択できる点が、世界中の運転好きから熱狂的な支持を受けています。

そのダイレクトな操縦感覚とパワフルなエンジンは、デジタル化が進む現代において、アナログな機械を操る喜びを再認識させてくれる貴重な存在です。

CT4は、日本の道路事情にもマッチしたサイズ感と、キャデラックのDNAを色濃く受け継いだ走りで、初めてキャデラックの世界に足を踏み入れる方や、純粋なドライビングプレジャーを求める方に最適な一台と言えるでしょう。

キャデラックの最高級セダンは何?

「キャデラックの最高級セダンは何?」という疑問には、一言で答えるのが難しい質問です。

なぜなら、その答えは「パフォーマンス」「ラグジュアリー」「革新性」といった、何を「最高級」の基準とするかによって変わってくるからです。

2025年現在のラインナップとブランドの方向性を踏まえ、それぞれの側面から「最高級」の称号にふさわしいモデルを挙げてみましょう。

側面該当モデル「最高級」たる所以
パフォーマンス(性能)CT5-V ブラックウィング職人の手作業で組み立てられる6.2L V8スーパーチャージドエンジンは、677馬力という途方もないパワーを発生。
0-100km/h加速は3秒台。これはもはやセダンの領域を超え、サーキットで戦うために生まれたスーパーカーの性能です。
走りの性能において、このモデルの右に出るセダンは世界でもごく僅かです。
ラグジュアリー(豪華さ)CT6前述の通り、広大な後席空間、マッサージ機能付きのシート、最高級のレザーやウッドパネルなど、乗員をもてなすための豪華な装備はCT6が随一です。
特に後席の快適性はショーファードリブンとしての使用を想定しており、静粛性を含めた総合的な快適性では今なお最高級と言えます。
(※日本での入手は限定的)
革新性・未来セレスティック (CELESTIQ)キャデラックが120年の歴史の集大成として生み出した、究極のEV。
これは単なる量産車ではなく、ロールス・ロイスのように顧客一人ひとりのために手作業で製造される「ウルトラ・ラグジュアリー」カーです。
3Dプリンターで製造される100以上のパーツ、4つのゾーンで個別に透過率を変えられるスマートガラスルーフ、ダッシュボード全面に広がる55インチのディスプレイなど、まさに未来の技術の塊。
価格は34万ドル(約5,000万円)からとされ、キャデラックが目指すブランドの頂点を明確に示しています。

日本市場における「最高級」

革新性の象徴であるセレスティックは、現時点で日本市場への正式導入は発表されていません。また、ラグジュアリーの象徴であるCT6も正規ルートでの入手は困難です。

そのため、現在日本で正規に購入できるラインナップの中で、パフォーマンスとラグジュアリーを最も高いレベルで両立させた実質的な最高級セダンは、「CT5-V ブラックウィング」と考えるのが最も現実的と言えるでしょう。

このようにキャデラックは、単一の価値観ではない、多角的な「最高級」を追求し、ブランドの新たな時代を切り拓いているのです。

キャデラックCT7以外のモデルの価格と魅力

キャデラックCT7以外のモデルの価格と魅力
出典元:キャデラック公式
  • 新型モデルの価格と気になる燃費
  • エスカレード新型の圧倒的な存在感
  • 中古で探すキャデラックの値段
  • エスカレードの中古市場もチェック
  • 異彩を放つローライダーカスタム

新型モデルの価格と気になる燃費

キャデラックのオーナーシップを具体的に検討する上で、避けて通れないのが新車の車両価格や日々のランニングコストに直結する燃費性能です。

ここでは、現在日本で正規販売されている主要な新型モデルのスペックを含めた詳細な価格・燃費情報をまとめました。

日本国内正規モデルの価格・スペック一覧(目安)

※価格は消費税込みのメーカー希望小売価格であり、グレードやオプションによって変動します。燃費は市街地、郊外、高速道路の各走行モードを総合的に評価したWLTCモードの数値を参考にしています。

モデル名ボディタイプエンジン/モーター駆動方式新車価格帯(約)燃費(WLTCモード/約)
CT4セダン2.0L 直4ターボFR650万円~10.0 km/L
CT5セダン2.0L 直4ターボAWD770万円~9.0 km/L
CT5-V ブラックウィングセダン6.2L V8スーパーチャージドFR1,900万円~– (公式な国内燃費未公表)
XT4コンパクトSUV2.0L 直4ターボAWD670万円~10.4 km/L
XT5ミドルサイズSUV3.6L V6AWD800万円~8.8 km/L
XT63列シートSUV3.6L V6AWD960万円~8.6 km/L
エスカレードフルサイズSUV6.2L V8AWD1,740万円~6.0 km/L
リリック (LYRIQ)EV SUVモーターAWD1,600万円~一充電走行距離: 約640km

ご覧の通り、キャデラックは紛れもないプレミアムブランドであり、エントリーモデルのCT4やXT4でも600万円台からと、相応の価格帯に設定されています。

特にパフォーマンスモデルの頂点であるCT5-V ブラックウィングや、フルサイズSUVのエスカレードは、その性能と存在感に見合った2,000万円近い価格設定です。

燃費に関しては、近年のモデルでは気筒休止システムやダウンサイジングターボエンジンの採用により、そのボディサイズやパワーからは想像する以上に健闘しているモデルもあります。

しかし、V8エンジンを搭載するエスカレードなどでは、燃費性能よりもパワーや快適性が最優先されるという、アメリカンラグジュアリーならではの割り切りが見られます。

そして、ブランド初のEVであるリリックは、航続距離という新たな価値基準を提示し、キャデラックの未来を象徴しています。

エスカレード新型の圧倒的な存在感

キャデラックのラインナップにおいて、セダンシリーズとは別の次元でブランドを象徴しているのが、”キング・オブ・SUV”の称号を欲しいままにする「エスカレード」です。

このフルサイズSUVは、単なる移動手段としての価値を超え、成功、パワー、そして究極のラグジュアリーを体現するステータスシンボルとして、世界中のVIPやセレブリティから絶大な支持を集めています。

現行型となる5代目エスカレードは、その圧倒的な存在感をさらに次のレベルへと引き上げました。

新型エスカレードが提供する究極の体験

見る者を圧倒するデザイン:
高さ2m近く、全長5.4m(ロングボディのESVは5.7m超)という巨躯に、キャデラックの象徴である巨大なフロントグリルと垂直に伸びるLEDライトが組み合わさり、他を威圧するほどの凄みと美しさを放ちます。その姿は、まるで公道を走るプライベートジェットのようです。

未来が現実になったインテリア:
インテリアの核となるのは、自動車業界で初めて採用された湾曲した38インチのOLED(有機EL)ディスプレイです。運転席のメータークラスターから中央のインフォテインメントシステムまでが滑らかに一体化したこのディスプレイは、4Kテレビを超える高精細さを誇り、鮮烈な視覚体験を提供します。まさに、SF映画のコックピットが現実になったかのような空間です。

コンサートホールと化す音響空間:
オーディオには、プロフェッショナル音響機器の名門「AKG」のシステムを自動車で初採用。最上位グレードには、なんと36個ものスピーカーを配置した「AKG Studio Reference」システムが搭載されます。ルーフやヘッドレストにもスピーカーが埋め込まれ、全ての席で完璧な3Dサラウンドを体験できるほか、前席と後席の乗員の声をマイクで拾って自然に会話をアシストする機能まで備わっています。

巨体を忘れさせる走行性能と快適性:
6.2L V8エンジンが発生する大パワーと、路面状況に応じて車高を調整する「アダプティブエアライドサスペンション」、そして磁力で減衰力を制御する「マグネティック・ライドコントロール」の組み合わせにより、巨体を軽々と加速させながらも、乗り心地は驚くほど滑らかで静かです。

エスカレードは、その価格やサイズから、誰もが気軽に所有できる車ではありません。しかし、だからこそ所有する者だけが味わえる特別な満足感と、何物にも代えがたい優越感があるのです。

これは単なる車ではなく、ライフスタイルそのものを表現する究極のラグジュアリーアイテムと言えるでしょう。

中古で探すキャデラックの値段

中古で探すキャデラックの値段
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「キャデラックに乗りたいけれど、新車は予算的に厳しい…」そう考える方にとって、中古車は非常に魅力的です。

特に、既に新車販売が終了しているCTSやATSといった人気モデルは、中古市場で狙い目の価格帯に入ってきており、憧れのキャデラックライフを現実のものにできる可能性を秘めています。

ここでは、中古でキャデラックを探す際の具体的な値段の目安や、購入前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。

モデル別の中古車価格相場と「狙い目」

モデル中古価格帯(目安)特徴と狙い目
CTS (3代目)200万円~500万円前期モデル(~2015年頃)は200万円台から探せ、非常にお買い得感が高いです。
装備が充実した「エレガンス」や「プレミアム」グレードが狙い目。
走行性能と価格のバランスが取れた一台です。
ATS150万円~350万円FRの軽快な走りが魅力。200万円以下でも程度の良いセダンが見つかります。
流通台数は少ないですが、スタイリッシュなクーペモデルも人気があります。
維持費も比較的大人しいのが魅力。
CT6400万円~700万円流通台数は少ないですが、新車時1000万円クラスだったことを考えると破格の値段です。
特に「プラチナム」グレードは豪華装備が満載で、満足度は非常に高いでしょう。
SRXクロスオーバー100万円~250万円XT5の前身モデル。エッジの効いたデザインは今見ても古さを感じさせません。
100万円台で手に入るラグジュアリーSUVとして、コストパフォーマンスは抜群です。

後悔しないための中古キャデラック購入時の重要チェックポイント

中古車は価格が魅力的な一方、購入前に確認すべき点も多く存在します。特に輸入車であるキャデラックの場合、以下のポイントは必ず押さえておきましょう。

  • 維持費の内訳を具体的に把握する:大排気量モデルは自動車税(6.2Lなら年間11万円)、重量税が高額になります。燃料もハイオク指定が基本です。部品代も国産車より高価な場合が多いため、年間の維持費を具体的にシミュレーションしておくことが重要です。
  • 信頼できる整備履歴(記録簿)の有無:これまでの点検・整備が正規ディーラーや専門工場で定期的に行われてきたかを示す「整備記録簿」は、その車の健康状態を知る上で最も重要な書類です。記録簿がない車両は避けるのが無難です。
  • モデル固有のウィークポイントを確認する:
    • CUEシステム:初期のCTSやATSに搭載されたインフォテインメントシステム「CUE」は、タッチパネルの反応不良が起こることがあります。操作性を必ず実車で確認しましょう。
    • 足回り:マグネティック・ライドコントロールやエアサスペンションは非常に高性能ですが、故障すると修理費用が高額になる可能性があります。異音や不自然な挙動がないか、試乗してしっかり確認することが大切です。
  • 販売店の信頼性と保証制度:キャデラックの整備に精通した、信頼できる販売店を選ぶことが最も重要です。また、購入後の万一のトラブルに備え、手厚い保証制度が付帯しているかどうかも大きな判断基準となります。

これらのポイントをしっかりと吟味し、信頼できるパートナー(販売店)を見つけることができれば、中古のキャデラックは新車以上の満足感を与えてくれる最高の選択となるでしょう。

エスカレードの中古市場もチェック

キャデラックの頂点に君臨するエスカレードも、中古市場に目を向ければ、そのオーナーになる夢がぐっと現実味を帯びてきます。新車価格が2,000万円に迫るこのモデルは、中古車としての需要も非常に高く、活発な市場が形成されています。

エスカレードの中古市場は、主に3つの世代によって価格帯や特徴が大きく異なります。それぞれの世代の魅力と、購入時の注意点を理解することが、賢い選択への第一歩です。

エスカレードの世代別中古相場と特徴

現行型(5代目 / 2020年~):
未来的なOLEDディスプレイやAKGオーディオシステムを搭載した最新世代。中古車市場でもまだ流通台数は少なく、価格は1,500万円以上と高値を維持しています。ほぼ新車に近いコンディションの個体が多く、最新のラグジュアリーを少しでも安く手に入れたい方向けです。

先代(4代目 / 2015年~2020年):
中古市場で最も人気があり、流通台数も豊富な世代です。LEDを多用したシャープなデザインは今なお現代的で、高級感も十分。価格帯は500万円台から1,000万円程度と幅広く、年式、走行距離、グレードによって大きく変動します。装備の充実した「プラチナム」が特に人気です。

3代目(2007年~2014年):
クロームパーツを多用した、古き良きアメリカンラグジュアリーの雰囲気が色濃い世代。このデザインを好むファンも多く、根強い人気があります。価格はかなり手頃になり、200万円台から400万円台で探すことが可能です。カスタムベースとしても人気があります。

中古エスカレード選びの特別な注意点

通常の中古車選びのポイントに加え、エスカレードには特有の注意点が存在します。

  • 正規ディーラー車か並行輸入車か:エスカレードは、正規ディーラーが輸入した車両の他に、専門業者が海外から直接輸入した「並行輸入車」も多く流通しています。並行輸入車は、装備が日本仕様と異なったり、走行距離が不明確(メーター巻き戻しのリスク)な場合があります。一方で、日本未導入のグレードが手に入るメリットもあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、信頼できる販売店から購入することが不可欠です。
  • 消耗品のコンディション:2.5トンを超える車重を支えるタイヤやブレーキパッドは消耗が早いです。購入時にどの程度残っているか、交換時期はいつ頃になりそうかを確認しておくと、その後の出費を予測できます。

どの世代のエスカレードを選ぶか、それはどの時代の「ラグジュアリー」に価値を見出すか、という選択でもあります。じっくりと市場を研究し、最高のパートナーを見つけ出す過程も、エスカレード選びの醍醐味の一つと言えるでしょう。

異彩を放つローライダーカスタム

キャデラックの持つ多様な魅力を語る上で、アメリカ西海岸で生まれ、独自の発展を遂げた自動車カルチャー「ローライダー」を欠かすことはできません。そして、このカルチャーにおいて、キャデラックは常に特別な存在であり続けました。

ローライダーとは、単に車高を低くするカスタム(シャコタン)とは一線を画します。その神髄は、油圧の力で車高を自在に操る「ハイドロリクス(通称:ハイドロ)」システムにあります。

スイッチ一つで車体を地面スレスレまで下げたり、片輪だけを上げたり、さらには車体をリズミカルに飛び跳ねさせる「ホッピング」を可能にするこのシステムは、ローライダーの象徴です。

では、なぜキャデラックがローライダーのベース車両としてこれほどまでに愛されたのでしょうか。

キャデラックとローライダーの蜜月な関係

  • 圧倒的なボディサイズと存在感:1970年代から90年代のキャデラック、特に「クーペ・デ・ビル」「フリートウッド・ブロアム」といったモデルは、長く伸びやかなボディラインと大きなキャンバス(ボディ側面)を持っていました。このサイズ感が、ローライダーカスタムの豪華絢爛なペイントやカスタムを施す上で最高の素材となったのです。
  • 元来のラグジュアリーさ:キャデラックが元々持っている豪華な内装や、クロームメッキの輝きは、ローライダーが追求する「ショーカー」としての派手さや美しさと見事に調和しました。
  • 頑丈なフレーム構造:ハイドロシステムによる激しい動きに耐えるためには、頑丈なフレーム構造を持つ車が必要でした。その点でも、伝統的なラダーフレーム構造を持つ一昔前のキャデラックは理想的なベース車両でした。

ローライダーカスタムは、その技術だけでなく、芸術性も高く評価されています。何層にも塗り重ねられたキャンディ塗装や、金属粉を混ぜたフレーク塗装、そして神話や人物などをエアブラシで描くミューラル(壁画)など、一台一台がまさに走る芸術作品です。

このカルチャーは、メキシコ系アメリカ人(チカーノ)のアイデンティティと深く結びついており、ヒップホップなどの音楽やファッションとも連動しながら、世界中に影響を与えてきました。

現代のキャデラックで本格的なローライダーカスタムを施す例は少なくなりましたが、この豊かで深いカルチャーは、キャデラックというブランドが持つ歴史の重要な一側面なのです。

まとめ:キャデラックCT7とは

この記事を通じて、「キャデラック CT7」という幻の車種を追い求める旅は、キャデラックというブランドが持つ深く、そして多様な魅力に触れる旅へと変わったのではないでしょうか。

最後に、この記事で明らかになった重要なポイントをまとめます。

  • キャデラックの公式ラインナップにCT7というモデルは過去も現在も存在しない
  • CT7という検索ワードはCT5やCT6など実在のセダンとの混同や期待から生まれたと考えられる
  • キャデラックの変革を象徴したCTSはスポーティな走りが魅力の中古車として今なお人気が高い
  • ブランドの技術的頂点と豪華さを求めるならフラッグシップセダンのCT6が最も近い存在
  • CT4はFRレイアウトを持つ軽快なスポーツセダンで日本の道路事情にも適している
  • 究極の走りを求めるなら677馬力を誇るCT5-V ブラックウィングが最高級セダンと言える
  • ブランドの未来と究極のラグジュアリーは完全オーダーメイドEVのセレスティックが象徴する
  • キャデラックのSUVラインナップはXT4・XT5・XT6とサイズ別に充実している
  • キング・オブ・SUVのエスカレードは圧倒的な存在感と未来的な内装が魅力
  • エスカレードのAKG製36スピーカーオーディオシステムは車内をコンサートホールに変える
  • キャデラックの新車価格はエントリーモデルの600万円台から2,000万円近くまでと幅広い
  • 中古車市場ではCTSやATSが200万円前後から探せコストパフォーマンスが高い
  • 中古のエスカレードは世代によって価格帯が大きく異なり3代目なら300万円前後から狙える
  • 中古キャデラック購入時は維持費のシミュレーションと信頼できる整備履歴の確認が不可欠
  • モデル固有のウィークポイント(CUEシステムやエアサス等)のチェックも重要
  • ローライダーはキャデラックの歴史を語る上で欠かせない豊かで芸術的なカスタムカルチャー
  • あなたが「CT7」に求めていたのは走りか豪華さか、それともステータスか
  • その答えはキャデラックが展開する多彩なモデルラインナップの中に必ず見つかるはず

キャデラック・エスカレードの値段は?新車・中古価格を比較

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