家族との旅行や趣味のアウトドアをより自由に楽しみたいと考える方々の間で、ステップワゴンをキャンピングカーに改造するニーズが年々高まっています。
ステップワゴンはその室内空間の広さやフラットな床構造、そして多彩なシートアレンジが特徴で、キャンピングカーに改造しやすい理由が豊富にあるミニバンです。
特に車中泊仕様にする際のシートアレンジとはどうあるべきか、あるいは4人で快適に寝られるレイアウトの工夫など、実用的なノウハウが求められる中、失敗しない改造には事前の情報収集が欠かせません。
本記事では、荷室を有効活用する収納改造アイデアから、DIYで車中泊仕様にする際の注意点まで、初めての方でもわかりやすく解説。
さらに、快適に過ごすための車中泊グッズ選びや、改造キットの種類と活用方法、そして費用はどのくらいかかるのかといった実用的な内容もお届けします。キャンピングカーライフを成功させたい方は、ぜひ最後までお読みください。
・ステップワゴンをキャンピングカーに改造する具体的な方法
・快適な車中泊を実現するシートアレンジと収納の工夫
・改造キットの種類や活用法、DIY時の注意点
・業者依頼と持ち込み改造の違いや費用の目安
ステップワゴンをキャンピングカーに改造する前に知っておきたいこと

・キャンピングカーに改造しやすい理由
・車中泊仕様にする際のシートアレンジとは
・4人で快適に寝られるレイアウトの工夫
・荷室を有効活用する収納改造アイデア
・DIYで車中泊仕様にする際の注意点
・快適に過ごすための車中泊グッズ選び
キャンピングカーに改造しやすい理由
ステップワゴンがキャンピングカーに改造しやすい理由は、その室内空間の広さとフラットな床構造、そして多彩なシートアレンジ性にあります。
まず第一に、ステップワゴンはミニバンの中でも天井高と車内長が比較的広く設計されており、大人が車内で腰をかがめずに動ける余裕があります。この点が他のコンパクトカーとは明確に異なる部分です。
さらに、ステップワゴンの特徴として3列目シートが床下に格納できる「マジックシート」構造が挙げられます。
この仕組みによって、特別な工具を使わずとも一瞬でフラットな荷室空間を作ることができ、ベッドキットや収納キットの設置が容易になります。車両そのものが改造向きに設計されているわけではありませんが、こうした機能の存在がDIYや業者改装を助けているのです。
一方で、ミニバンというカテゴリ自体がもともとファミリー向けに多目的使用を前提としているため、車内にテーブルを設置したり、床下収納を活かした改造がしやすくなっています。また、電装システムや簡易ギャレーの追加に際しても、配線を通すスペースが確保されている車体構造も魅力です。
これらの理由から、ステップワゴンは業者による本格的な改造から、個人によるDIYまで幅広く対応できる「汎用性の高いキャンピングカーベース」として支持されています。
実際、ベッドキットやサイドテーブル、電装ユニットなどもステップワゴン専用品が多く流通しており、改造において失敗しにくいモデルといえるでしょう。
車中泊仕様にする際のシートアレンジとは

ステップワゴンを車中泊仕様にする際、どのようにシートをアレンジするかは快適性を大きく左右します。
もっとも一般的な方法は、2列目と3列目のシートの背もたれを倒して、フラットな就寝スペースを作るスタイルです。このアレンジではシート同士の段差が発生しやすいため、マットレスや段差調整用のクッション材を活用することが大切です。
また、1列目と2列目のシートを倒すスタイルも存在します。
この場合、3列目シートを床下に収納することで荷室スペースを広く確保しつつ、運転席と助手席を含めた就寝レイアウトが可能になります。ただし、このスタイルではシート間の隙間が生じるため、そのまま寝るには工夫が必要です。
厚手のマットレスや自作のベッドボードを活用することで、段差や隙間を埋められます。
一方、車中泊を主目的とする改造では、2列目シートを完全に取り外してベッドキットを設置する方法も広く行われています。この方法では常にフルフラットなベッドが使える状態となり、シートアレンジの手間が不要になるという利点があります。
特に、頻繁に車中泊を行うユーザーにとっては、日々のセッティング作業の軽減は大きなメリットといえるでしょう。
このように、ステップワゴンはシートの機能と構造をうまく利用することで、使用シーンに応じた柔軟な車中泊スタイルを実現できます。ユーザーの目的に応じて最適なシートアレンジを選ぶことが、快適な車中泊を叶える第一歩となります。
4人で快適に寝られるレイアウトの工夫
4人でステップワゴンに車中泊するには、限られたスペースを最大限に活かす工夫が必要です。特に家族4人での利用を想定する場合、全員がしっかりと足を伸ばして横になれるようなレイアウト設計が求められます。ここでポイントとなるのが、上下空間の活用です。
例えば、2段ベッド仕様のベッドキットを活用すれば、子どもを上段に、大人を下段に分けて配置することが可能です。
これにより、床面積を寝具で圧迫することなく、効率的な就寝空間が確保できます。また、フラットなマットレスを3列目の床下収納スペースまで伸ばして使用し、子どもたちは縦ではなく横方向に寝るレイアウトも有効です。
さらに、クッション材を活用した段差調整や、マットレスの幅を変えて組み合わせることで、4人が快適に寝られる工夫が可能です。とくに段差を極力なくすことで、睡眠時の不快感を軽減でき、翌朝の疲労も大きく異なってきます。
もちろん、就寝スペースだけでなく、収納や移動スペースの確保も忘れてはいけません。
寝るとき以外はマットを畳んで収納し、車内をリビングとして使えるようにすれば、4人でも窮屈さを感じにくくなります。このように、空間を「使い分ける」ことが鍵になります。
ステップワゴンはそのフロア形状と広さを活かせば、4人での車中泊も現実的です。工夫次第で「狭い」と感じることなく、快適な家族旅行のベース車となるでしょう。
荷室を有効活用する収納改造アイデア

ステップワゴンの荷室をうまく活用するためには、「どこに・何を・どのように」収納するかを明確にする必要があります。特に車中泊仕様においては、寝具や調理器具、着替えなど多くの荷物を整理して積み込む必要があり、そのための改造が有効です。
ひとつの代表的な方法は、床下収納スペースを最大限に利用することです。ステップワゴンの3列目シートが床下に収納できる構造を活かし、そのスペースに収納ボックスや引き出し式の収納棚を設置することで、普段使わない荷物をすっきりと収めることができます。
また、車内上部にサイドパイプラックを設置するのも有効です。
天井空間を活かして、寝袋や毛布、折り畳みチェアなどの軽量でかさばるアイテムを収納することで、床面を広く保てます。網棚にS字フックを活用すれば、ランタンや小物類も吊り下げ収納できます。
さらに、テーブルやベッドボードの裏側に収納ポケットをつけることで、小物の定位置を作ると車内が散らかりにくくなります。必要に応じて取り外し可能な棚を設けることで、季節や利用目的に応じた収納アレンジがしやすくなるのも利点です。
収納改造は、単にモノを積むためではなく、「使いやすさ」と「片付けやすさ」を高める工夫とも言えます。限られたスペースの中で最大限の快適さを得るには、こうした細かいアイデアが非常に効果的なのです。
DIYで車中泊仕様にする際の注意点

ステップワゴンをDIYで車中泊仕様に改造しようと考える方は多いですが、いくつかの注意点を踏まえて作業を進めないと、後々不便を感じたり、安全面で問題が発生したりする恐れがあります。
まず最初に意識したいのは、「改造内容が法的に問題ないか」の確認です。
例えばシートを外してベッドスペースを作る場合、その結果として乗車定員が変わることがあります。このような場合、構造変更の申請を行わなければならないケースもあるため、事前に陸運局に確認しておくことが重要です。
さらに、電装系のDIYには特に慎重になるべきです。
サブバッテリーを設置したり、インバーターを配線したりする際には、誤った施工によってショートや火災のリスクが生じます。知識が十分でない場合は、無理をせず専門業者に依頼する判断も必要です。DIYの魅力はコスト削減にありますが、安全性を軽視してしまっては本末転倒です。
また、車内の断熱・遮光対策を怠ると、車中泊時の快適性が著しく下がります。夏は外気温の上昇で車内が蒸し風呂のようになり、冬は外気に冷やされて体が冷えきってしまうこともあります。簡易的なものであっても断熱マットや遮光シェードを活用することで、こうした問題を軽減できます。
最後に、DIYでの改造は「元に戻せるかどうか」を考慮することもポイントです。
中古車として売却する際に影響が出ることもあるため、固定を最小限にしておく、ボルト留めで済むようにするなどの工夫をしておくと安心です。初めての方は、簡単なキットやマットの敷設からスタートして、徐々に手を広げていく方法が理想的でしょう。
快適に過ごすための車中泊グッズ選び
車中泊で快適に過ごすためには、適切なグッズ選びがとても大切です。
車そのものをどれだけ改造しても、使い勝手の悪い道具や不足した装備では、満足のいく滞在にはなりません。特にステップワゴンのようなミニバンの場合、限られた空間をいかに効率的に使うかが快適性を大きく左右します。
まず欠かせないのが、断熱・遮光用のグッズです。夏の直射日光や冬の冷気を遮断するために、車内の窓に取り付けるシェードは必須アイテムと言えます。市販の専用シェードを使用すればフィット感も高く、プライバシーの確保にもつながります。
これがあるだけで睡眠の質が大きく変わることを、実際に体感する人も多いでしょう。
次に、ベッド代わりとなるマットレスやエアマットも重要です。フルフラットになるようなベッドキットがあれば理想的ですが、コストを抑えたい場合は厚みのあるキャンプ用マットや、車中泊専用に設計された折りたたみマットも選択肢になります。
ここでのポイントは、収納性と寝心地のバランスです。長距離移動の後でも体がしっかり休まるよう、寝具にはある程度投資する価値があります。
その他にも、USB対応の小型ファンやLEDランタン、ポータブル電源なども快適性を高めるアイテムです。食事面では、簡易コンロや折りたたみテーブルがあると車外での食事も楽しめます。防災時にも使えるポータブルトイレや簡易シャワーを備えておくと、いざというときにも安心です。
このように、車中泊の快適性はグッズの選び方で大きく変わります。
特に初めての人は「何が必要か」ではなく、「どう過ごしたいか」から逆算してグッズを選ぶと失敗しにくくなります。小さな装備でも、大きな違いを生み出すのが車中泊の奥深さです。
ステップワゴンをキャンピングカーに改造する方法と費用

・改造キットの種類と活用方法
・費用はどのくらいかかる?目安と内訳
・改造を依頼できる業者の特徴と選び方
・持ち込みで改造対応するショップとは
・エアコンを追加する際の注意点
・グレード別に見るおすすめのベース車
改造キットの種類と活用方法
市販されているステップワゴン用のキャンピングカー改造キットは、DIY初心者にとって非常に心強い存在です。
最近では、工具がほとんど不要で組み立てられるベッドキットや、室内の寸法にぴったり合う収納ユニットなども登場しており、「自分で作るのは不安だけど、業者に頼むのは高い」と感じている人にとってベストな選択肢になっています。
まず、代表的な改造キットとして挙げられるのがベッドキットです。
これは2列目・3列目のシートを倒したスペースに設置するもので、フルフラットな就寝スペースを確保する役割を果たします。折りたたみ式の構造になっているものも多く、使用しないときは簡単にたたんで収納できる仕様が便利です。
車中泊においては睡眠の質がとても重要なため、こうしたキットは快適性を左右するキーアイテムといえます。
次に注目されているのが収納キットです。
荷室や座席下などのデッドスペースを有効に使える引き出し式の収納ボックスや、天井に取り付けるネットラックなど、目的に応じた多彩な商品が販売されています。特に旅行中の荷物が増えると、スペースの確保が課題になるため、こうした収納キットは見た目以上に実用的です。
さらに、簡易的なシンクや調理台、折りたたみテーブルがセットになったキッチンユニットも人気です。
これらは車内で簡単な調理をしたい方や、車外でのキャンプ飯を楽しみたい人に向いています。ポータブル冷蔵庫を収められるボックスと一体化したタイプもあり、用途に合わせて選べるのが魅力です。
これらの改造キットは単体で使用するだけでなく、組み合わせることで「半分プロのようなキャンピングカー」を完成させることができます。ステップワゴンは市販のキットとの相性が非常に良く、寸法さえ確認すれば失敗のリスクも低いため、初めてでも比較的安心して導入できます。
費用はどのくらいかかる?目安と内訳

ステップワゴンをキャンピングカーに改造する場合、気になるのがやはり「費用はどのくらいかかるのか」という点です。
改造にかける費用は、選ぶ手法やこだわりの度合いによって大きく変動しますが、ざっくりとした目安として、DIYなら5万円〜30万円程度、専門業者に依頼するフル改造では100万円〜200万円以上かかるケースもあります。
まずDIYの場合、最小限の改造で済ませるなら、折りたたみベッドキットやシェード類、ポータブル電源などを揃えるだけで5万円前後に抑えることも可能です。ただし、寝心地を重視した高品質なマットや、電装品(インバーター、サブバッテリー等)を加えると、あっという間に10万円を超えてきます。
一方、既製の改造キットを導入する場合は、1つのキットで5万〜20万円程度が相場です。例えばベッドキットだけで10万円、収納キットで5万円、キッチンユニットで10万円といった形で、組み合わせ次第では30万円を超えることもあります。
これに対して業者による本格的な改造では、断熱・電装・水回り・家具設置などをトータルで施工するため、100万円を軽く超えることも少なくありません。特にルーフエアコンや外部電源システム、FFヒーターの設置などを含めると、それだけで30〜50万円程度のコストが追加されることになります。
また、費用の中にはパーツ代だけでなく、工賃や陸運局での構造変更にかかる申請費用なども含まれる場合があるため、見積もり時には「何が含まれているのか」を確認することが肝心です。
節約のコツは、必要最低限の設備からスタートして、後から段階的に追加していくこと。そうすれば予算の無理なく、理想のキャンピングカーに近づけることができます。
改造を依頼できる業者の特徴と選び方
ステップワゴンをキャンピングカーに改造したいと考えたとき、どの業者に依頼するかは非常に重要なポイントになります。なぜなら、キャンピングカーの改造は単なる車内装飾ではなく、快適性・安全性・法規制への適合性などを含む複雑な工程が必要になるからです。
そこでまず注目すべきは、「キャンピングカー専門店かどうか」という点です。これを判断するひとつの材料は、過去の施工実績の公開状況です。公式サイトやSNSなどで改造事例を数多く紹介している業者は、経験も豊富でノウハウの蓄積がある場合が多いです。
また、ヒアリング力の高さも大切な要素になります。単に希望を聞くだけでなく、「どのようなキャンプスタイルを想定しているのか」「家族構成や使用頻度はどうか」など、ライフスタイルに踏み込んで提案をしてくれる業者こそ信頼できるパートナーといえます。
このような業者は無駄な装備を勧めることもなく、予算に合った現実的なプランを提示してくれる傾向があります。
さらに、構造変更に関する法的な知識を持っているかどうかも確認しておきたいところです。例えばシートを取り外す場合には、乗車定員の変更が必要となり、陸運局への届出が必要です。こうした手続きに不慣れな業者に依頼してしまうと、車検が通らなくなるリスクさえあります。
事前に「構造変更にも対応可能か」「改造後の車検サポートがあるか」をしっかり確認することが求められます。
最後に、アフターフォローの有無も見逃せません。
電装系やFFヒーターなどの設備はトラブルが起きやすいため、万が一に備えた保証制度や相談窓口が用意されている業者は安心です。このように、業者選びには技術力だけでなく、提案力・法令対応・サポート体制のすべてが求められます。焦らず、複数の業者を比較検討しながら慎重に選びましょう。
持ち込みで改造対応するショップとは

「すでに所有しているステップワゴンをキャンピングカー仕様に改造したい」という方にとって、持ち込み対応が可能なショップの存在は非常にありがたいものです。
一般的に、持ち込み対応をしているショップは、ユーザー目線の柔軟なサービスを提供している傾向があります。特に、現在使っている愛車をそのまま活かしたい、予算の都合で新車購入が難しいという方には理想的な選択肢といえるでしょう。
では、具体的にどのようなショップが持ち込み改造に対応しているのでしょうか。ひとつの特徴として挙げられるのは、「オーダーメイド施工」に強い工房や店舗です。
こうした店舗では、車両の状態や年式、使用者の希望に合わせた個別プランを組み立ててくれます。実際に、内装のレイアウト変更や収納スペースの追加、ベッドキットの設置、さらには電源設備の取り付けまで対応してくれるところもあります。
また、ホームページなどで「ベース車両の持ち込み可」「施工は要相談」と明記しているショップは、実際に持ち込み対応を行っていることが多いです。
埼玉や神奈川など関東圏では、カスタム専門業者やキャンピングカービルダーの間でこのサービスが浸透しています。電話やメールでの事前相談を受け付けているショップであれば、初めてでも安心してやり取りを進めることができるでしょう。
注意したいのは、ショップによっては車種・年式・走行距離に制限を設けている場合がある点です。また、車検証の状態によっては構造変更申請が必要になることもありますので、そうした点についても施工前に明確に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
このように、持ち込み対応のショップを選ぶ際には、技術力と対応力だけでなく、「自分の車に対してどれほど柔軟に対応してくれるか」が選定基準になります。実績とユーザー評価を確認しつつ、自分の希望をしっかり伝えることが成功の鍵です。
エアコンを追加する際の注意点
車内での快適な車中泊を追求するなら、エアコンの追加は検討に値する設備のひとつです。
特に夏場の高温多湿な環境下では、エアコンがあるかどうかで睡眠の質が大きく変わります。しかし、ステップワゴンのようなミニバンに後付けでエアコンを設置する場合には、いくつかの重要な注意点があります。
まず、取り付けるエアコンの種類を選ぶ際には、電源の供給方式をよく考える必要があります。多くの場合、ルーフエアコンを選択することになりますが、このエアコンは走行中だけでなく、停車中にも稼働できるようサブバッテリーやインバーター、外部電源システムが必要となります。
これらを同時に導入しないと、実際には「動かないエアコン」になってしまうリスクがあるのです。
また、エアコン本体の取り付け位置も重要な要素です。
車内の空間が限られているため、どこに設置すれば効率的に冷風が循環するのか、事前にシミュレーションすることが求められます。多くの施工事例では天井部分や後部に設置されますが、車種によっては干渉部品があり、改造が必要になることもあります。
さらに注意したいのが、エアコンによって発生する騒音と振動です。
特にポータブルタイプやルーフ取り付け型は、夜間に作動音が気になって眠れないという声も聞かれます。選ぶ機種によって音の大きさに差があるため、実際の使用感をレビューや展示会で確認しておくと安心です。
加えて、エアコンの追加は車両重量の増加や電装系の負担にもつながります。これがバッテリー劣化や車検に影響するケースもあるため、施工後のメンテナンス体制が整っている業者を選ぶことが欠かせません。
快適な空調環境を手に入れるには、エアコンだけでなく、その周辺機器の計画も含めた「全体設計」が鍵となります。見た目だけで判断せず、費用、機能、安全性を総合的に比較して導入を決めましょう。
グレード別に見るおすすめのベース車

ステップワゴンは多彩なグレード展開がされており、キャンピングカーに改造する際にも「どのグレードをベースにするか」で快適性や拡張性に大きな差が出てきます。ここでは主なグレードごとに、車中泊・キャンピングカー用途に向いているポイントを解説していきます。
まず、最もベーシックな「AIR」グレードは、装備をシンプルに抑えつつ、広い荷室と低床フロア構造が魅力です。3列目の床下収納が使いやすく、シートアレンジも柔軟なので、ベッドキットや収納キットとの相性も良好です。コストを抑えたい方や、自分で手を加えたいDIY志向の方に向いています。
次に「SPADA」や「SPADA PREMIUM LINE」は、上質な内装と快適装備が標準搭載されており、初期状態でも高い居住性が魅力です。
特に静音性やシートの座り心地が良いため、長時間の移動でも疲れにくい点が評価されています。電動スライドドアやオートエアコンなども装備されており、家族向けの快適な車中泊ベース車として人気です。
また、ハイブリッド仕様の「e:HEV」搭載モデルは、エンジン停止中でも電源供給が可能なため、サブバッテリーへの負荷を減らしつつ快適な環境を保つのに役立ちます。燃費性能の高さと環境性能も兼ね備えているため、長距離の移動やエコ志向の方には適した選択肢といえるでしょう。
ただし、注意点としてハイブリッド車の場合は、バッテリー配置や床下構造の違いから、一部の収納改造や電装機器の取り付けに制限が生じる場合があります。そのため、グレードごとの構造差を理解し、装備の互換性を事前に確認しておくことが必要です。
このように、ステップワゴンはどのグレードを選ぶかによって、改造の自由度や快適性に影響が出ます。改造後の利用シーンや予算に応じて、ベース車選びを丁寧に行うことが、満足のいくキャンピングカーライフへの第一歩になります。
まとめ:ステップワゴンをキャンピングカーに改造することについて
・ステップワゴンは室内が広く改造に適している
・3列目シートが床下収納できベッド設置が容易
・電装やギャレーの追加がしやすい構造
・DIYでも改造しやすい市販キットが多い
・2列目・3列目シートを使った就寝アレンジが可能
・2段ベッドキットで4人就寝にも対応できる
・床下や天井を使った収納改造が効果的
・構造変更の申請が必要な場合もある
・電装DIYは火災リスクもあり注意が必要
・断熱と遮光の対策で快適性が向上する
・市販の車中泊グッズで利便性が高まる
・改造キットの価格は1万〜20万円前後が中心
・業者依頼は100万〜200万円ほどかかる場合もある
・施工実績やサポート体制で業者を選ぶのが理想
・持ち込み改造に対応する柔軟なショップも存在する
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