自動車保険の保険料は、家計にとって決して小さくない負担ですよね。
特に「一括で支払うのは厳しいけれど、月払いだと高くなるのでは?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
例えば20代の方や、維持費を抑えたい軽自動車にお乗りの方にとって、保険料は切実な問題です。
この記事では、安い月払いの自動車保険ランキングや軽自動車ランキングを参考に、ソニー損保やアクサダイレクトといった主要な保険会社の特徴を比較します。
- 年代や車種別の月払い保険料の平均相場
- 保険料が安い会社のランキングと比較ポイント
- クレジット以外の支払い方法(口座振替・コンビニ払い)
- 自分に合った安い月払い保険を見つけるコツ
自動車保険・安い月払いの選び方と比較

- 月払いの保険料は平均でいくら?
- 20代におすすめの安い自動車保険
- 保険料の安さで見る総合ランキング
- 軽自動車ランキングでおすすめは?
- 軽自動車の保険料を安く抑えるコツ
- アクサダイレクトの月払いプラン
- ソニー損保の月払いプラン
月払いの保険料は平均でいくら?
自動車保険の月払い保険料について、「平均で大体月払いいくらになるの?」という疑問は、多くの方が抱くものです。しかし、この「平均額」を一口で示すことは非常に難しいのが実情です。
なぜなら、保険料は運転者の年齢、運転免許証の色、お車の種類、使用目的、そしてノンフリート等級など、非常に多くの要素が複雑に絡み合って決定されるためです。
ただ、大まかな目安を知ることは、保険選びの第一歩として重要になります。ここでは、いくつかの条件を想定した上での月払い保険料の目安を、表形式で見ていきましょう。
【条件別】月払い保険料の目安(車両保険あり)
年代 | 免許の色 | 車種 | ノンフリート等級 | 月払い保険料(目安) |
---|---|---|---|---|
20代前半 | グリーン | 軽自動車 | 6等級(新規) | 約10,000円~18,000円 |
30代 | ゴールド | コンパクトカー | 15等級 | 約3,000円~5,000円 |
40代 | ゴールド | ミニバン | 20等級 | 約2,500円~4,500円 |
50代 | ゴールド | セダン | 20等級 | 約2,200円~4,000円 |
※上記はあくまで一般的な目安です。保険会社や補償内容、割引の適用状況によって保険料は大きく変動します。
この表から分かるように、年齢が若く、等級が低い新規契約の場合は保険料が高くなる傾向にあります。一方で、長年無事故で等級が上がり、ゴールド免許を取得すると、保険料はかなり手頃な水準になります。
月払いの注意点:総支払額は割高に
月払いを選択する場合、ほとんどの保険会社で分割手数料が上乗せされる点に注意が必要です。一般的に、年払いの総額に比べて5%程度割高になるとされています。
毎月の負担は軽くなりますが、年間で支払う総額で考えると年払いのほうが経済的です。この点を理解した上で、ご自身のキャッシュフローに合った支払い方法を選択することが賢明です。
このように、平均額はあくまで参考程度とし、必ず複数の保険会社からご自身の条件に合わせた見積もりを取得し、比較検討することが、納得のいく保険選びに繋がります。

20代におすすめの安い自動車保険
20代のドライバーにとって、自動車保険料は大きな負担になりがちです。統計的に20代は他の年代に比べて事故率が高いとされており、これが保険料に反映されるため、どうしても高額になってしまいます。
しかし、いくつかのポイントを押さえることで、保険料を賢く節約することが可能です。
初めての自動車保険、思ったより高くて驚きましたよね。でも、20代でも保険料を安くする方法はたくさんあるんです。一緒にポイントを見ていきましょう!
ダイレクト型(ネット保険)を選ぶ
まず最も効果的な方法が、ダイレクト型(ネット保険)を選ぶことです。代理店を介さずにインターネットや電話で直接契約するため、中間コストがかからず、その分保険料が安く設定されています。
特に20代の方はインターネットでの手続きに慣れている世代なので、スムーズに申し込みができるでしょう。
適用される割引を最大限活用する
ダイレクト型保険は割引制度が豊富な点も魅力です。
- インターネット割引:Webサイトからの新規申し込みで適用される割引です。10,000円以上の大きな割引になることも多く、見逃せません。
- 早期契約割引:保険開始日の50日前や30日前など、早めに契約を完了することで適用される割引です。
- 運転者限定割引:運転する人を本人や夫婦に限定することで、保険料を割り引くことができます。友人に運転させることがないのであれば、必ず設定しましょう。
補償内容を賢く見直す
必要な補償は残しつつ、無駄を省くことも重要です。
車両保険の見直し
保険料の中で大きなウェイトを占めるのが車両保険です。もし中古車で市場価値がそれほど高くない場合や、多少の傷は自己資金で修理できるという場合は、車両保険を付けない、あるいは補償範囲を限定した「エコノミー型」にするという選択肢があります。
エコノミー型は、自損事故や当て逃げが補償対象外になる代わりに、保険料を大幅に抑えることが可能です。
補償の削りすぎには注意
保険料を安くしたいからといって、対人・対物賠償保険の金額を「無制限」以外に設定するのは非常に危険です。万が一の事故で高額な賠償責任を負った場合、人生を左右する事態になりかねません。対人・対物賠償は必ず「無制限」で契約することをおすすめします。
これらのポイントを踏まえ、複数の保険会社から見積もりを取り、補償内容と保険料のバランスが最も良いプランを選ぶことが、20代の方が納得できる安い自動車保険を見つけるための最適な方法です。
保険料の安さで見る総合ランキング

「結局、どの保険会社が一番安いの?」というのは、誰もが気になるところです。保険料は個人の条件によって大きく変動するため、一概に「この会社が絶対一番安い」とは言えませんが、多くの比較サイトや口コミで常に上位に挙がる保険会社は存在します。
ここでは、保険料の安さで評価が高いダイレクト型自動車保険のランキング上位常連の会社とその特徴を紹介します。
自動車保険・保険料満足度ランキング TOP3
順位 | 保険会社 | 特徴 | 主な割引(新規・ネット申込時) |
---|---|---|---|
1位 | SBI損保 | 業界トップクラスの保険料の安さが魅力。走る分だけの合理的な保険料設定。 | 最大14,500円 |
2位 | ソニー損保 | 「走る分だけ」の保険料に加え、事故対応満足度の高さやセコム現場かけつけサービスが好評。 | 最大12,000円 |
3位 | アクサダイレクト | 走行距離区分が細かく、あまり乗らない人ほどお得に。独自の割引制度も豊富。 | 最大22,000円 |
※ランキングは価格.com「自動車保険 満足度ランキング2025」保険料満足度部門などを参考に作成。時期や調査機関により変動します。
※割引額は各種条件により異なります。詳しくは各社公式サイトをご確認ください。
このランキングからも分かる通り、上位はダイレクト型(ネット保険)が占めています。これは、店舗や代理店を持たないことで人件費などの中間コストを大幅に削減し、それを保険料に還元しているためです。
ランキングを見るときの注意点
ランキングはあくまで多くの人にとっての評価であり、あなたにとっての最安値とは限りません。例えば、走行距離が非常に長い人は、走行距離区分の影響が少ない保険会社のほうが安くなるケースもあります。
また、補償内容や付帯サービスも保険会社によって特色があります。ランキングは有力な候補を絞り込むための参考情報として活用し、最終的には必ず自身の条件で見積もりを取得して比較することが重要です。
ランキング上位の会社は、保険料が安いだけでなく、事故対応やロードサービスの内容も年々充実してきています。安さと安心のバランスを見ながら、自分にぴったりの保険会社を見つけてください。

軽自動車ランキングでおすすめは?
維持費の安さが魅力の軽自動車は、自動車保険料も普通車に比べて安くなる傾向があります。そのため、多くの方が「軽自動車にぴったりの安い保険はどれだろう?」と考えます。ここでは、軽自動車ランキングで常に上位にランクインする、おすすめの保険会社を紹介します。
軽自動車の保険料が安い理由は、主に普通車に比べて「料率クラス」が低めに設定されているためです。料率クラスとは、車種ごとの事故実績に基づいて算出される保険料の割引・割増率のことで、これが低いほど保険料は安くなります。
軽自動車におすすめの保険会社 TOP3
軽自動車ユーザーから特に支持されているのは、やはり保険料の安さに定評があるダイレクト型保険です。
- SBI損保
圧倒的な保険料の安さで、軽自動車ユーザーからも高い支持を得ています。シンプルな補償でとにかく保険料を抑えたい方におすすめです。 - チューリッヒ保険
インターネット専用プランなどで保険料を抑えつつ、ロードサービスが充実していると評判です。コストパフォーマンスを重視する方に適しています。 - 三井ダイレクト損保
大手損保グループの安心感と、ダイレクト型のリーズナブルな保険料を両立。補償内容を相談しながら決めたい方にも人気があります。
軽自動車はもともと保険料が安めですが、保険会社を選べばもっとお得になりますよ。人気のN-BOXやタントなどの保険料例も参考にしてみてくださいね。
これらの保険会社は、基本的な保険料の安さに加え、軽自動車ユーザーのニーズに合ったサービスを提供しています。
例えば、日常の買い物や通勤がメインで走行距離が短いユーザー向けに、走行距離に応じた割引プランが充実している点が大きな魅力です。
軽自動車ランキングの傾向
軽自動車の保険選びでは、「保険料の安さ」が最も重視される傾向にあります。そのため、各種比較サイトの軽自動車ランキングでは、ダイレクト型保険が上位を独占することがほとんどです。代理店型に比べて保険料が数万円単位で安くなることも珍しくありません。
最終的には、ここで紹介したランキング上位の保険会社を含め、複数の会社から見積もりを取り、ご自身の車の使い方や必要な補償に最も合ったプランを選ぶことが、満足度の高い保険選びの鍵となります。
軽自動車の保険料を安く抑えるコツ
軽自動車はその経済性から人気が高い車種ですが、自動車保険料もさらに賢く節約したいものです。ここでは、軽自動車の保険料をできるだけ安く抑えるための具体的なコツをいくつかご紹介します。
必要な補償内容を厳選する
保険料を安くするための基本は、自分にとって本当に必要な補償を見極めることです。
- 車両保険の検討:
保険料に大きく影響するのが車両保険です。もしお乗りの軽自動車が初度登録から年数が経っている場合や、貯蓄に余裕があり修理費用を自己負担できる場合は、車両保険を付けない、または補償範囲を限定した「エコノミー型」にすることで保険料を大幅に削減できます。 - 運転者の範囲を限定する:
車を運転するのがご自身だけ、あるいは夫婦だけという場合は、「本人限定」や「本人・配偶者限定」の特約を付けましょう。運転者を限定することで事故のリスクが下がるため、保険料が割り引かれます。
最低限必要な補償は削らない
繰り返しになりますが、相手への補償である対人賠償保険と対物賠償保険は「無制限」で設定してください。軽自動車の事故であっても、賠償額が数億円になる可能性はゼロではありません。ここを削るのは避けましょう。
割引制度をフル活用する
ダイレクト型保険が提供する豊富な割引制度を使わない手はありません。
主な割引制度の例
- インターネット割引:Webサイト経由の新規契約で適用。
- ゴールド免許割引:ゴールド免許所持者は事故リスクが低いと判断され、保険料が安くなります。
- セカンドカー割引:2台目以降の車として軽自動車を所有する場合に適用される割引です。(7等級からスタートできます)
- 証券レス割引:保険証券を紙で発行せず、Webサイト上で確認する形式にすることで適用される割引です。
これらの割引を組み合わせることで、数千円から一万円以上、保険料を節約できる可能性があります。見積もりの際には、適用可能な割引がないか必ずチェックしましょう。
軽自動車は保険料を抑えやすい車種です。少しの手間を惜しまずに、これらのコツを実践して、ご自身のカーライフに最適な、納得の保険プランを見つけてくださいね。
これらのコツを実践し、複数の保険会社から見積もりを取って比較することが、軽自動車の保険料を最も効果的に安くする方法です。
アクサダイレクトの月払いプラン
アクサダイレクトは、フランスに本拠を置く世界最大級の保険・資産運用グループ「AXAグループ」のダイレクト型損害保険会社です。
合理的な保険料と手厚いサービスで、日本でも高い人気を誇ります。月払いプランにおいても、契約者のニーズに合わせた柔軟な設計が可能です。
アクサダイレクトの主な特徴
アクサダイレクトの最大の特徴は、リスク細分型の保険料システムです。特に、年間走行距離に応じた保険料区分が細かく設定されているため、週末しか運転しない方や、近所への買い物がメインといった、走行距離が短い方ほど保険料が安くなる傾向にあります。
特徴的な割引とサービス
項目 | 内容 |
---|---|
インターネット割引 | 新規契約で最大20,000円の割引。保険料に応じた割引額が適用されます。(2025年8月時点) |
子育て応援割引 | 保険開始日時点で7歳未満の同居の子どもがいる場合に、保険料が割り引かれるユニークな制度です。 |
AXAプレミアムロードサービス | 全ての契約に無料で付帯。レッカーサービスやバッテリー上がり、キー閉じ込みなどのトラブルに24時間365日対応します。 |
事故対応満足度 | 91%と高い水準を維持しており(※)、専門チームによる迅速かつ丁寧な対応が評価されています。 |
※アクサ損害保険株式会社による2024年のアンケート結果。詳細は公式サイトをご確認ください。
月払いプランの保険料例
アクサダイレクトの月払い保険料は、個人の条件によって大きく変わります。例えば、30代・ゴールド免許・20等級・年間走行距離5,000km未満・車種プリウスといった好条件の場合、車両保険を付けても月額2,000円台から検討できるケースもあります。
こんな人におすすめ
- 年間走行距離が短い方
- 合理的な保険料を重視する方
- 小さなお子様がいるご家庭
- 事故対応やロードサービスの質も妥協したくない方
アクサダイレクトは、保険料の安さだけでなく、万が一の時の安心感も両立させたい方にとって、非常に魅力的な選択肢の一つです。正確な保険料を知るためには、公式サイトで見積もりを試してみることをおすすめします。
ソニー損保の月払いプラン
ソニー損保は、「走る分だけ」というキャッチフレーズで知られる、ダイレクト型自動車保険のパイオニア的存在です。
顧客満足度が非常に高く、特に事故対応の品質には定評があります。月払いプランにおいても、その合理性と安心感は健在です。
ソニー損保の主な特徴
ソニー損保の最大の特徴は、過去1年間の走行距離に応じて翌年の保険料が決まるという合理的なシステムです。予想走行距離を申告するのではなく、実績に基づいて保険料が算出されるため、無駄がありません。契約距離区分を超過しそうな場合も、Webサイトから簡単に変更手続きが可能です。
特徴的な割引とサービス
項目 | 内容 |
---|---|
インターネット割引 | Webサイトからの新規契約で12,000円が割り引かれます。(2025年8月時点) |
無事故割引 | 保険期間中に無事故で満期を迎えると、翌年の保険料が割り引かれます。 |
セコム事故現場かけつけサービス | 事故の際に要請すれば、セコムの緊急対処員が現場に駆けつけ、救急車の手配や警察への連絡、現場写真の撮影などをサポートしてくれます。これは全ての契約に無料で付帯します。 |
ロードサービス | レッカーけん引は指定修理工場までなら距離無制限(JAF会員は優遇あり)。手厚いサービスが無料で利用できます。 |
月払いプランの支払い方法
ソニー損保の月払い(11回払い)は、クレジットカード払いのみとなります。口座振替には対応していないため、この点は注意が必要です。年払い(1回払い)の場合は、クレジットカード払いに加えて銀行振込やコンビニ払いなども選択できます。
こんな人におすすめ
- 車の使用頻度が年によって変動する方
- 保険料の安さだけでなく、事故対応の質を最優先したい方
- 事故後の対応に不安を感じる方
- 大手企業の安心感を重視する方
ソニー損保は、特に「保険は万が一の時のためのもの」と考え、事故対応の手厚さを重視する方に強くおすすめできる保険会社です。合理的な保険料と最高レベルの安心感を両立させたい方は、ぜひ公式サイトで見積もりを確認してみてください。
自動車保険・安い月払いの支払い方法

- クレジット以外の支払い方法について
- 口座振替での保険料引き落とし
- 口座振替やコンビニ払いは可能か
クレジット以外の支払い方法について
自動車保険の月払いを検討する際、「クレジットカードを持っていない」「カード情報を登録したくない」といった理由から、クレジット以外の支払い方法を探している方も少なくありません。
結論から言うと、クレジット以外の支払い方法は存在しますが、選択肢は限られ、条件が付く場合が多いです。
ダイレクト型自動車保険の月払いでは、クレジットカード払いが主流です。これは、保険会社にとって収納コストを抑えられ、契約者にとっても支払いの手間が少ないため、双方にメリットがあるからです。しかし、一部の保険会社では他の支払い方法にも対応しています。
クレジット以外の主な支払い方法
- 口座振替(銀行引き落とし)
- コンビニ払い(払込票)
これらの支払い方法は、特に代理店型の自動車保険では比較的広く対応していますが、保険料が割安なダイレクト型では対応が分かれます。また、「年払い」であれば対応していても、「月払い」ではクレジットカードのみ、というケースが非常に多いのが現状です。
支払い方法による注意点
支払い方法 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|
クレジットカード | ・ポイントが貯まる ・Webで手続き完結 ・選択できる保険会社が多い | ・カードを持っていないと利用不可 ・利用限度額の確認が必要 |
口座振替 | ・カード不要 ・自動で引き落とされる | ・月払いに対応する会社が少ない ・ネット割引が適用外になる可能性 ・手続きに時間がかかることがある |
コンビニ払い | ・現金で支払える ・身近な場所で支払える | ・月払いに対応する会社はほぼ無い ・払込票の管理が必要 ・支払いに行く手間がかかる |
このように、クレジット以外の支払い方法を選択すると、保険料の割引が受けられなくなったり、そもそも月払いができなかったりと、制約が出てくる可能性があります。
保険料の安さを最優先するならば、クレジットカード払いを選択するのが最も合理的と言えるでしょう。どうしてもクレジット以外の方法を希望する場合は、各保険会社の支払い条件を丁寧に見積もり時に確認することが不可欠です。
口座振替での保険料引き落とし
自動車保険料の月払いで、口座振替(銀行引き落とし)を利用したいと考える方は多いでしょう。クレジットカードを使わずに、毎月決まった日に銀行口座から自動で支払えるのは便利な方法です。
しかし、前述の通り、保険料の安いダイレクト型自動車保険においては、月払いの口座振替に対応している会社は非常に少ないのが現状です。多くのダイレクト型保険では、月払いはクレジットカード払いに限定されています。
なぜ月払いの口座振替は少ないのか?
理由は保険会社のコストにあります。口座振替の手続きは、クレジットカード決済に比べて事務的な手間やコストがかかります。ダイレクト型保険は、こうした中間コストを徹底的に削減することで安い保険料を実現しているため、月払いの支払い方法を効率的なクレジットカードに集約しているのです。
口座振替が可能な保険会社の例
一部のダイレクト型保険会社では、条件付きで口座振替に対応しています。例えば、チューリッヒ保険の「スーパー自動車保険」では、電話で契約する場合に限り、月払いの口座振替を選択できる場合があります。
ただし、この場合、インターネット割引が適用されなくなるため、総支払額はクレジットカード払いに比べて割高になる可能性が高いです。
代理店型の自動車保険であれば、口座振替に対応していることが一般的です。もし口座振替での支払いを最優先するならば、代理店型の保険も視野に入れて検討する必要があります。
口座振替の注意点
- インターネット割引の適用外:
これが最大のデメリットです。数千円~1万円以上の割引が受けられなくなるため、年間で大きな差額が生まれます。 - 手続きの手間:
申込時に口座振替依頼書を郵送でやり取りする必要があり、Web完結のクレジットカード払いに比べて手間と時間がかかります。 - 残高不足による失効リスク:
引き落とし日に口座残高が不足していると、支払いができず、そのまま放置すると保険契約が失効してしまうリスクがあります。
口座振替は便利ですが、保険料の安さを追求するならデメリットも大きいですね。総支払額をしっかり比較して、自分にとって本当にメリットがあるかを見極めることが大切です。
結論として、自動車保険の月払いを口座振替で行うことは可能ですが、特に保険料の安さを重視するダイレクト型においては、制約が多く、必ずしもお得な選択とは言えないのが実情です。
口座振替やコンビニ払いは可能か
自動車保険の月払いにおいて、口座振替やコンビニ払いといった、クレジットカード以外の支払い方法が可能かどうかは、多くの方が気にされる点です。特に現金で管理したい方や、手軽に支払いを済ませたい方にとって重要なポイントになります。
月払いでの「口座 振替」
前項で詳しく解説した通り、ダイレクト型保険の月払いにおいて「口座 振替」に対応している会社は少数派です。対応している場合でも、
- 電話での申し込み限定
- インターネット割引が適用されない
といった制約が付くことがほとんどです。保険料の安さを重視する場合、月払いを口座振替で支払うメリットは小さいと言えるでしょう。手続きがWebで完結せず、郵送での書類のやり取りが必要になる点も、スピーディーさを求める方にはデメリットとなります。
月払いでの「コンビニ払い」
では、コンビニでの月払いは可能なのでしょうか。
結論から言うと、自動車保険の「月払い」を「コンビニ払い」で対応している保険会社は、ほぼありません。
コンビニ払いは基本的に「年払い(一括払い)」のみ
多くの保険会社では、コンビニ払いは年払い(一括払い)の場合にのみ選択できる支払い方法となっています。契約後に郵送されてくる払込票を使って、コンビニのレジで支払うという流れです。
毎月払込票を発行・郵送するコストや、収納管理のコストが大きいため、月払いには対応していないのが実情です。
支払い方法の対応状況まとめ
ダイレクト型自動車保険における支払い方法の一般的な対応状況は以下の通りです。
- 月払い:ほとんどの場合、クレジットカード払いのみ。一部で条件付きの口座振替あり。
- 年払い:クレジットカード払いに加え、口座振替、コンビニ払い、銀行振込など、幅広い選択肢が用意されていることが多い。
やはり、安い月払いを実現するにはクレジットカードが一番便利でお得、ということになりますね。どうしても他の方法が良い場合は、年払いにするか、保険料が割高になることを覚悟で代理店型や一部のダイレクト型保険を探す必要があります。
このように、自動車保険の月払いを検討する際は、支払い方法が実質的にクレジットカードに限定される可能性が高いことを理解しておくことが重要です。ご自身の支払いスタイルと、保険料の安さのどちらを優先するかを考え、最適なプランを選択してください。
まとめ:自動車保険・安い月払いの探し方
この記事では、安い月払いの自動車保険を見つけるための比較ポイントや支払い方法について解説してきました。最後に、今回の内容を箇条書きでまとめます。
- 自動車保険の月払いは分割手数料がかかるため年払いより総額は割高になる
- 月払い保険料の平均は年代、車種、等級、補償内容で大きく変動する
- 保険料を安くするには代理店型よりダイレクト型(ネット保険)が有利
- 20代は保険料が高額になりがちだが運転者限定や割引活用で節約可能
- 総合ランキングではSBI損保やソニー損保、アクサダイレクトなどが人気
- 軽自動車は普通車より保険料が安く、専用のランキングも参考になる
- 軽自動車の保険料は車両保険の見直しや割引活用でさらに安くできる
- アクサダイレクトは走行距離が短い人ほど安くなるリスク細分型が特徴
- ソニー損保は走行実績に基づく保険料と手厚い事故対応が強み
- 月払いの支払い方法はクレジットカードが主流で最もお得なケースが多い
- クレジット以外の支払い方法として口座振替やコンビニ払いがある
- 月払いの口座振替は対応会社が少なくネット割引適用外などの制約が多い
- 月払いのコンビニ払いに対応している保険会社はほとんどない
- 支払い方法を優先すると保険料が割高になる可能性があるため注意が必要
- 最適な保険を見つけるには必ず複数の保険会社から自身の条件で見積もりを取ること
