2024年にマイナーチェンジを経て再登場したホンダのシビック e:HEV EXは、今あらためて多くの注目を集めています。ガソリン車とは一線を画す走行フィールを提供するハイブリッド「e:HEV」とは?という疑問を持つ方も多いかもしれません。
実際、シビックe:HEV EXは、モーターによる滑らかな加速と静粛性、そして高効率なエネルギー管理が融合された、ホンダ独自のハイブリッド車として高評価を得ています。
中でも、走行性能と静粛性のバランスが光る理由は、2.0L直噴エンジンとモーターの協調制御にあります。また、EXグレードだけの装備と快適性も見逃せないポイントです。
電動パノラミックサンルーフやBOSEプレミアムサウンドなど、装備の豪華さは他グレードと一線を画しています。e:HEV EXの価格帯とコスパ評価に注目が集まるのも当然といえるでしょう。
この記事では、実際のユーザーレビューから見る満足度を紹介しながら、LXとの違いを比較します。シビックのe:HEV EXを深く理解したい方にとって、有益な情報となるでしょう。
・シビックe:HEV EXの特徴と装備内容
・LXグレードとの具体的な違い
・購入時の価格帯と中古相場の目安
・予約状況や生産終了の噂の真偽
シビックe:HEV EXの魅力と基本情報

・ハイブリッド「e:HEV」とは?
・なぜ今、シビックeHEV EXが注目されているのか
・走行性能と静粛性のバランスが光る理由
・EXグレードだけの装備と快適性
・ehev exの価格帯とコスパ評価
・実際のユーザーレビューから見る満足度
ハイブリッド「e:HEV」とは?
「e:HEV」とは、ホンダが独自に開発したハイブリッドシステムで、単なるエンジンとモーターの組み合わせにとどまりません。
日常的な走行の多くをモーター駆動で行い、必要な場面でエンジンを効率よく使うという、高度なエネルギーマネジメントが特徴です。電動車のような静かな走行と滑らかな加速感を実現しながらも、ガソリン車と同様の利便性を備えているため、多くのユーザーに支持されています。
例えば、街中の低速走行ではモーターが主体となり、静かで振動の少ないドライブが可能です。
一方で高速道路などでのクルージング時にはエンジンが主役となり、燃費の良さを引き出します。これにより、単に燃費が良いだけでなく、乗り味の上質さでも大きなメリットを感じられるのです。
また、「e:HEV」はEVのような充電の手間が不要で、ガソリンを給油するだけで走行できるという利便性も評価されています。
運転者にとって、特別な操作は必要ありません。アクセルを踏むだけで、システムが自動で最適な駆動方式を選択してくれるため、誰でもすぐに快適なドライビングを楽しめます。このように、「e:HEV」はエコカーの枠を超え、日常の移動をより上質な体験に変える技術といえるでしょう。
なぜ今、シビックeHEV EXが注目されているのか
2024年のマイナーチェンジを経て、ホンダ「シビック e:HEV EX」が再び注目を集めています。その背景には複数の要因が重なっています。
まず挙げられるのは、国内のCセグメント市場でシビックの存在感が再評価されているという点です。特にEXグレードは、走行性能と快適性、安全性とテクノロジーのバランスが取れたモデルとして、多くのユーザーの期待に応える仕様となっています。
これに加えて、ハイブリッド専用グレードとしての完成度の高さも見逃せません。
e:HEVは元々、滑らかなモーター走行とエンジンのパワーを融合させたホンダらしい技術ですが、EXグレードではさらに細やかな装備と質感の高さが加わります。その結果、単なる燃費の良い車ではなく、上質なライフスタイルに溶け込む一台としての価値を持ち始めているのです。
そして、近年話題の「Google搭載インフォテインメント」や「ホンダセンシング」など、最新のコネクテッド機能や安全運転支援システムが惜しみなく導入されている点も、注目を集める大きな要因です。
これらの機能は日常の運転をよりスマートにし、ドライバーに安心感を与えてくれます。単なる移動手段から、体験そのものへと価値が移行しつつある今の時代において、シビック e:HEV EXはまさに時代のニーズにマッチした存在だと言えるでしょう。
走行性能と静粛性のバランスが光る理由

シビック e:HEV EXが多くのユーザーから高く評価される理由のひとつに、走行性能と静粛性の絶妙なバランスがあります。従来のハイブリッド車では、エンジンとモーターの切り替え時にわずかな違和感を覚えることがありました。
しかし、ホンダのe:HEVシステムはその境目をほとんど感じさせず、あたかも高級EVに乗っているような静かなドライブフィールを提供します。
さらに注目すべきは、2.0L直噴エンジンとモーターの協調制御によって得られる加速性能です。
モーター駆動による瞬時のトルクと、エンジンの伸びやかさが融合することで、信号待ちからの発進や高速道路への合流など、日常の様々なシーンで不安なく走行できます。とりわけ街乗りでは、静音性の高さとスムーズな加速によって、疲労を感じにくい運転が可能です。
一方で、ホンダらしいハンドリングも健在です。
ボディ剛性やサスペンションのチューニングによって、カーブでも安定した挙動を保ち、運転そのものを楽しむ余裕が生まれます。走る喜びと乗り心地、そして車内の静粛性が三位一体となって調和している点は、まさにシビックe:HEV EXの真骨頂といえます。
EXグレードだけの装備と快適性
シビック e:HEV EXが上級グレードとして評価される理由には、装備の充実度が大きく関係しています。特に注目すべきは、電動パノラミックサンルーフの存在です。
この装備はEXグレード専用であり、開放的な車内空間を実現するとともに、電動チルトアップ機能によって換気性能も高められています。自然光を多く取り込むことで、長時間のドライブでも快適な空間が保たれるのです。
加えて、運転席と助手席にはそれぞれ8ウェイ・4ウェイのパワーシートが備えられており、座り心地と体へのフィット感は申し分ありません。
さらに、BOSEプレミアムサウンドシステムやLEDアンビエントライト、ワイヤレス充電器など、先進的かつ実用的な機能が一通り揃っている点も、EXグレードならではの魅力といえるでしょう。
一方で、価格は430万円台とやや高めに設定されているため、予算とのバランスを考慮する必要があります。ただ、これらの装備が日々の移動に高級感や快適さをプラスしてくれると考えれば、十分に納得できる価値です。
装備の差が日常に与える影響は決して小さくありません。EXグレードは、ただの上位モデルではなく、上質なカーライフを求める人のための選択肢なのです。
e:HEV EXの価格帯とコスパ評価

シビック e:HEV EXの価格は、メーカー希望小売価格で約430万7,600円(税込)に設定されています。
この価格帯は、Cセグメントのハイブリッド車としてはやや高めに感じられるかもしれません。しかし、その金額に見合う装備と走行性能、さらに上質なインテリア空間を踏まえると、総合的なコストパフォーマンスはむしろ優秀だと考えられます。
例えば、BOSE製のプレミアムサウンドシステムや電動パノラミックサンルーフ、Google搭載の9インチディスプレイなど、他車ではオプション扱いになる装備が標準で搭載されています。
また、安全性能についてもHonda SENSINGの最新バージョンをフル搭載し、衝突軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援など、多くの先進技術が含まれているのです。
燃費性能も24.2km/L(WLTCモード)と優れており、日々の燃料代を考慮すれば、長期的な維持コストの面でも利点があるでしょう。車両価格こそ高めですが、充実した装備や走りの質を加味すれば、決して“割高な車”とは言えません。
むしろ、価格以上の満足感を得られる一台だと評価されています。
実際のユーザーレビューから見る満足度
インターネット上のレビューサイトやSNSに投稿された実際のユーザーの声を確認すると、シビック e:HEV EXに対する満足度は非常に高い傾向にあります。特に目立つのは「静粛性の高さ」と「装備の充実度」に対する評価です。
走行中、モーターのみで駆動する時間が長いため、街中や渋滞時でもエンジン音が気にならず、快適なドライブができる点が支持を集めています。
また、BOSEのオーディオシステムや10.2インチのメーター、シートの質感など、内装の“おもてなし感”についても好意的なコメントが多く見られます。
GoogleアシスタントやGoogleマップが使える点についても、「普段使っているスマホのような感覚で車を操作できるのが便利」との声があり、特に若い世代やITリテラシーの高いユーザー層に支持されているようです。
一方、価格については「高いけど満足」「装備を考えれば納得」といった意見が多く、装備に対する評価が価格に勝っている印象を受けます。つまり、高額ながらも内容で十分に元が取れていると考えるユーザーが多いということです。
実際の口コミを総合すると、シビック e:HEV EXは「価格は高いが、満足度もそれ以上に高い」という評価に落ち着いています。
購入前に知っておきたいシビックe:HEV EXの市場情報

・LXとの違いはここにある(e:HEV EXとLX)
・中古で買う場合の相場と注意点
・新型シビックの予約状況と納期目安
・生産終了や受注停止の噂は本当か?
・他グレードやタイプRとの比較ポイント
LXとの違いはここにある(e:HEV EXとLX)
同じe:HEVでも、LXとEXの違いは価格だけにとどまりません。見た目こそよく似ていますが、内装や装備、快適性の面では明確な差があります。まず価格の差は約30万円以上ですが、その価格差に見合う機能がEXには詰め込まれています。
例えば、EXにだけ搭載される「電動パノラミックサンルーフ」は、単なる開閉式のルーフ以上の存在感があります。
換気性能の高さや開放感は、日常のドライブに彩りを与えてくれます。さらに、運転席・助手席ともにパワーシートが備わっており、身体に合ったポジション調整が可能。長距離運転時の疲労軽減に役立ちます。
音響面でも差が大きく、EXにはBOSEプレミアムサウンドシステムが標準装備。
これによって、車内での音楽体験が格段に向上します。加えて、LEDアンビエントライトやワイヤレス充電器、自動防眩ミラーなど、日常の利便性を底上げする装備も抜かりなく揃っています。
一方で、LXは基本性能に絞った構成となっており、価格を抑えつつe:HEVの走りを体験したい方には適しています。ただし、日常での快適性や所有満足度を重視するなら、EXの方が一歩先を行っているといえるでしょう。
中古で買う場合の相場と注意点
シビックe:HEV EXの中古車相場は、2025年5月現在でおおよそ385万円~431万円程度に落ち着いています。
年式は2024年登録車がほとんどで、走行距離は数十kmから数千kmと、新車同然の「登録済未使用車」や低走行車が中心です。新車価格が430万円台であることを考えると、中古価格の下落幅は小さいと言えます。
これは裏を返せば、e:HEV EXが市場で高く評価されている証でもあります。
需要があるため、値崩れしにくく、リセールバリューも高めに維持されています。ただし、購入時にはいくつかの注意点があります。たとえば、グレードやオプションが新車同様に揃っているかをしっかり確認する必要があります。
BOSEオーディオやサンルーフが付いていない個体も存在するため、自分の希望と実車の装備内容が合っているかを細かくチェックしましょう。
また、登録済未使用車であっても、新車保証の開始日が販売店登録日になっていることが多く、保証期間が短くなっている場合があります。
購入前に保証残期間を確認し、不足があれば延長保証の追加も検討した方が安心です。価格が新車と大差ない以上、購入する際には「新車よりお得かどうか」ではなく、「希望の装備がついていて、すぐ乗れるか」を重視するのがポイントといえるでしょう。
新型シビックの予約状況と納期目安

新型シビック、特にハイブリッドモデルの「e:HEV EX」は、発売から注目度が高く、予約が殺到している状況が続いています。
2024年9月にマイナーチェンジ版が登場して以降、電動パノラミックサンルーフやGoogle搭載ディスプレイなどの新装備に魅力を感じた人々の関心が一気に高まりました。
多くのディーラーでは、発売当初から予約待ちが発生しており、一部店舗では「早くても2〜3ヶ月待ち」と案内されているケースもあります。
納期については、地域差やオプションの選び方によって前後しますが、2025年5月現在では平均して3ヶ月〜5ヶ月ほどが目安とされています。
とくに人気色である「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」や「ソニックグレー・パール」は注文が集中しており、他のカラーより納期が延びやすい傾向にあります。これには部品供給の影響や塗装工程の違いなど、製造側の事情も関係しているようです。
また、下取り車やローン審査、納車前点検のスケジュールによっても多少の前後が発生します。
今すぐの納車を希望する方には、在庫車や登録済未使用車の情報をディーラーから得ることをおすすめします。こうした車両であれば、納車までの期間を大幅に短縮できる可能性があります。新型シビックは“注文生産に近い体制”のため、早めの予約と事前確認が鍵を握ると言えるでしょう。
生産終了や受注停止の噂は本当か?
最近、「シビックe:HEVが受注停止になった」「生産終了が近いのではないか」という噂がネット上で散見されます。しかし、現時点(2025年5月)で公式な発表としてシビックe:HEV EXの生産終了や受注停止に関する情報は出ていません。
むしろ、2024年9月にマイナーチェンジが実施されたばかりで、新グレード「RS」の追加やLX/EXの2グレード化など、今後の販売継続を見据えたアップデートが行われています。
それではなぜ、このような噂が広まっているのでしょうか。
ひとつには、一部ディーラーでの「一時的な注文受付停止」が誤って伝わった可能性があります。特にハイブリッドモデルは人気が集中しやすく、在庫がなくなれば次回入荷まで数ヶ月待ちとなるケースもあります。
その間、予約を一時的にストップする販売店もあるため、これが“受注停止”と誤解される原因になっているようです。
また、グローバルな部品供給の遅れや物流の影響も背景にあります。
半導体や電子制御部品などの供給が不安定になると、生産ラインがスローダウンすることがあり、その影響で「予約が受けられない状態」が一部で発生するのは事実です。とはいえ、こうした状況はホンダに限らず多くのメーカーが抱える共通課題です。
このような理由から、現時点で「正式な生産終了」はありません。
シビックe:HEVを検討中の方は、ディーラーに最新の入荷状況を確認し、必要であれば早めに仮予約を入れておくのが賢明です。誤情報に惑わされず、正確な情報源を確認することが大切です。
他グレードやタイプRとの比較ポイント

新型シビックには複数のグレードが存在し、それぞれに明確な個性があります。
特に比較されるのが、ハイブリッド仕様である「e:HEV EX」と、ガソリンエンジン搭載の「RS」「LX」「EX」グレード、さらにはスポーツ志向の「タイプR」です。どのモデルを選ぶかは、走行性能・価格帯・装備内容のバランスにどこまで重きを置くかで変わってきます。
まず、e:HEV EXとLX/EX(ガソリン)の大きな違いは、パワートレインと燃費性能です。
e:HEVは2.0L直噴エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドで、WLTCモードで24.2km/Lの高燃費を誇ります。一方、ガソリンモデルの燃費は15.7km/L程度にとどまるため、経済性を重視するならe:HEVが有利といえます。
装備面では、EXグレードが最も充実しており、BOSEサウンドやサンルーフ、パワーシート、Google搭載ナビなどが標準です。
LXは価格を抑えた分、快適装備は最低限にとどまります。RSは唯一の6速MT車として走りを楽しみたいユーザーに人気があり、専用サスペンションやレブマッチシステムなど、ドライビングプレジャーを重視した仕様になっています。
タイプRについては、完全にスポーツ走行を目的としたモデルであり、実用性よりもパフォーマンスを最優先しています。ハードな足回りやターボエンジン、専用チューニングが施されており、価格も大きく異なります。
日常使いと燃費、装備の充実度を総合的に求めるなら、e:HEV EXが最もバランスの取れた選択肢となります。
このように、各グレードは異なるユーザーのニーズに応えるために設計されており、何を重視するかによって最適なグレードが見えてきます。購入前には必ず試乗し、自分のライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。
まとめ:シビックe:HEV EXについて

・シビック e:HEV EXはホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載
・低速走行時はモーター、高速ではエンジン主体で走行する
・充電不要でガソリンのみで走行できる利便性がある
・EXグレードは電動パノラミックサンルーフを標準装備
・BOSEプレミアムサウンドやワイヤレス充電器など快適装備が充実
・価格は約430万円だが、装備の充実度を考えるとコスパは高い
・WLTCモード燃費は24.2km/Lと高水準
・モーターとエンジンの協調制御により滑らかで力強い加速が可能
・Google搭載の9インチHonda CONNECTディスプレイを装備
・Honda SENSINGによる先進安全装備が全車標準
・LXグレードと比べて装備・快適性で大きく上回る
・中古車市場では価格の下落が少なく、リセールバリューが高い
・新型登場後は予約が多く、納期は平均3〜5ヶ月程度
・一部店舗で一時的に受注停止があるが、生産終了の公式発表はない
・タイプRやRSなど他グレードと比較してバランスの良さが際立つ
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