高級ミニバンとして知られる日産エルグランド。その中でも“ロイヤルライン”は、特別な内外装や快適性を重視した上級仕様として、今なお根強い人気を誇っています。
中古市場における価格の相場や年式・走行距離の目安、値段交渉のポイントなど、購入時に押さえておきたい情報もあわせてご紹介します。さらに、VIP中古との違いや、e50エルグランドならではの注意点、新型エルグランドのスクープ画像と旧型との比較、中古車選びで後悔しないためのポイントも丁寧に解説。
信頼できる店舗の選び方まで、初めての方にもわかりやすくまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
・E50エルグランド ロイヤルラインの基本仕様
・VIP仕様との違いや4人乗りモデルの魅力
・中古車購入時に注意すべきポイントと選び方
・中古市場での価格相場と年式・装備の見極め方
エルグランドのロイヤルライン中古の特徴とグレード選び

・E50ロイヤルラインの基本情報
・日産ロイヤルラインとVIP仕様の違い
・4人乗り中古モデルの魅力とは
・上質な内装デザインと快適装備
・本革シートやサンルーフの有無をチェック
・中古で選ぶべき年式と走行距離の目安
E50ロイヤルラインの基本情報
e50ロイヤルラインは、1998年に日産から登場したホーミーエルグランドの特別仕様車であり、上級志向のユーザーに向けた高級ミニバンとして設計されました。
型式は「E-ALE50」で、全長4,740mm・全幅1,775mm・全高1,940mmという堂々たるボディサイズを持ち、ゆとりある車内空間が特徴です。搭載されているエンジンはV型6気筒のVG33E型で、3.3リッターの自然吸気エンジンからは170psの出力と27.1kg・mのトルクが発生。
滑らかな加速と静粛性が高く評価されており、4速オートマチック(4AT)との組み合わせで街乗りから高速走行まで幅広く対応します。
E50ロイヤルラインのスペック表
項目 | 内容 |
---|---|
型式 | E-ALE50 |
全長 | 4,740mm |
全幅 | 1,775mm |
全高 | 1,940mm |
エンジン型式 | VG33E(V6) |
排気量 | 3.3リッター |
最高出力 | 170ps |
特筆すべきは、ロイヤルラインというグレードが持つ「限定感」です。標準装備が非常に充実しており、リアパワーシートやデュアルエアコン、UVカットガラス、ウッドパネルなど、当時の高級車に求められる快適装備が揃っていました。
また、安全面でも運転席・助手席エアバッグ、ABS、チャイルドシート固定機構などが完備されており、ファミリーユースにも適しています。e50ロイヤルラインは、単なる輸送手段ではなく、移動時間そのものを上質な体験に変えてくれる一台と言えるでしょう。
日産ロイヤルラインとVIP仕様の違い
一見すると「ロイヤルライン」と「VIP仕様」は似たような上位グレードに思われがちですが、実際には明確な違いがあります。
まずロイヤルラインは、特別・限定モデルとして位置づけられており、標準車両とは異なる装備や内装デザインが施されているのが特徴です。
具体的には、ウッドパネルや専用シート素材、リアパワーシートといった快適性を重視した仕様が多数採用され、外観ではオプションのフロント・リアスポイラーなどで差別化が図られています。
一方、VIP仕様のエルグランドは、さらに上をいくラグジュアリー志向のグレードであり、レザーシートの質感や電動シート、BOSEサウンドシステムなどを含むプレミアムな装備が特徴です。
また、グレード名に「VIP」が含まれるモデルは、法人・送迎車向けの特別仕様としても流通しており、ビジネスユースに適した装備構成となっている場合もあります。
このように、ロイヤルラインは個人ユーザーの高級志向に応える限定モデルである一方、VIP仕様はより一層の豪華さやステータス性を意識したモデルと言えるでしょう。購入時にはそれぞれの装備や中古市場での流通数を比較することで、ニーズに合った選択が可能となります。
4人乗り中古モデルの魅力とは

エルグランドの4人乗り仕様は、ファミリー向けミニバンの中でも非常に珍しい構成です。
多くのミニバンが7人や8人乗りであるのに対して、ロイヤルラインなど一部グレードに設定された4人乗り仕様は、乗員数を絞ることでラグジュアリー感と快適性を最大限に引き出しています。
とくに2列目シートにパワー機能やアームレスト、足元スペースの拡張が施されており、長距離移動でも疲れにくい設計が好評です。
この構成は、送迎や個人での落ち着いた移動を重視するユーザー層に強く支持されています。また、4人乗りであることによって、車内の余剰スペースを有効活用できるため、大型の荷物を積み込む用途にも向いています。
例えば、ゴルフバッグや旅行用スーツケースを常に積載しておきたい方にとっては、まさに理想的な仕様です。
中古市場ではこの4人乗りモデルが希少であることから、プレミアム感を求めるユーザーにとって価値ある一台とされており、相場も比較的高めに推移しています。他とは違う個性を求める方、家族よりもパーソナルユースを重視する方には、特におすすめの選択肢です。
上質な内装デザインと快適装備
ロイヤルラインの魅力を語る上で欠かせないのが、室内空間の仕立ての良さです。ドアを開けて真っ先に目に飛び込んでくるのは、ウッドパネルがあしらわれた上質なインパネデザインと、シート全体のボリューム感。
オプション装備として本革シートが選べる点も、当時としては非常に豪華な仕様といえます。こうした装備は、単に見た目を豪華にするだけでなく、実際の乗り心地や体への負担軽減にも寄与します。
さらに、エルグランド ロイヤルラインではデュアルエアコンが標準装備されており、前席と後席で独立して温度調整が可能です。これにより、同乗者の快適性を細やかにサポートできる仕組みが整っています。
加えて、リアパワーシートや集中ドアロック、UVカットガラス、プライバシーガラスなど、日常の使い勝手を向上させる装備も充実。
内装のデザインや質感にこだわりがある方にとって、ロイヤルラインはまさにうってつけのモデルです。一般的な中古ミニバンとは一線を画す内装品質は、試乗した瞬間にその違いを実感できるでしょう。
日常の移動が、ちょっとした贅沢な時間に変わる。そんな価値を提供してくれる車種です。
本革シートやサンルーフの有無をチェック

中古のエルグランド・ロイヤルラインを選ぶ際には、「本革シート」や「サンルーフ」の装備があるかどうかが大きな判断材料になります。これらの装備はただのオプションではなく、車の価値や快適性に直結する重要なポイントです。
とくに本革シートは高級感を一気に高めるだけでなく、汚れがつきにくく手入れもしやすいため、中古車でも状態が良ければ評価が上がります。ファブリックシートに比べて経年劣化が見た目に出にくい点も魅力です。
一方で、サンルーフについては開放感を重視する方にとっては欠かせない装備といえるでしょう。特に長距離ドライブやレジャーで車を使う機会が多い方は、開閉式の電動サンルーフがあるだけで室内の雰囲気がまったく変わります。
加えて、採光性が高まることで日中の車内が明るくなり、後席の快適度も大きく向上します。
ただし注意点もあります。本革シートは保管状態が悪いとヒビ割れや色褪せが発生しやすく、サンルーフはパッキンの劣化によって雨漏りリスクがあるため、現車確認や整備履歴のチェックが欠かせません。
購入を検討する際は、これらの装備が「実際に機能しているか」「社外品ではなく純正品か」「装備の有無によって価格に見合っているか」を丁寧に見極めましょう。
中古で選ぶべき年式と走行距離の目安
エルグランド・ロイヤルラインを中古で検討する際に、多くの人が悩むのが「どの年式を選ぶべきか」「走行距離はどれくらいまでが許容範囲か」という点です。
まず年式については、e50型ロイヤルラインが販売されていたのは主に1998年から2002年の間ですので、2025年現在ではおおよそ20年以上経過していることになります。それゆえ、単純な年式の新しさではなく「保管状態」や「整備履歴」がより重要となります。
たとえば、2001年式で走行距離が5万km台のものと、1998年式で10万kmを超えている個体があった場合、前者のほうがエンジンや足回りの寿命に余裕があり、メンテナンス面で安心できるケースが多いです。
とはいえ、走行距離が多くても定期的にオイル交換やタイミングベルトの交換を行ってきた記録があれば、実際のコンディションはむしろ良好な場合もあります。
走行距離の目安としては、年間1万km前後を基準に計算すると、20年落ちの車で20万km前後というのが自然なラインです。ただし、現実には10万km未満の低走行車も市場に出回っており、その場合は価格もやや高めに設定されている傾向にあります。
いずれにしても、エンジン音や足回り、下回りのサビなどを確認し、目先の数字だけで判断せず、実車の状態を見る姿勢が大切です。
エルグランドのロイヤルライン中古を購入する前に知るべきこと

・中古車価格の相場と値段交渉のコツ
・VIP中古との比較ポイント
・E50エルグランドの中古で注意すべき点
・中古購入で後悔しないために
・新型エルグランド スクープ画像と旧型比較
・中古車選びは信頼できる店舗がカギ
中古車価格の相場と値段交渉のコツ
中古のエルグランド・ロイヤルラインは、年式やグレード、装備内容によって価格帯に幅が出る車種です。
とくに希少な「4人乗り」仕様や「本革シート」「サンルーフ」などの装備が充実している個体は、相場よりも10〜20万円ほど高くなることが珍しくありません。価格帯の目安としては、コンディションが良好なe50ロイヤルラインであれば50万円〜120万円程度が相場となっています。
ただし、この価格は交渉によって変動することが多く、値段交渉の余地があるのも中古車購入のメリットです。最初に確認すべきなのは、車両価格に含まれている諸費用の内訳。登録費用、整備費、保証などがどのように加算されているかを把握すれば、交渉の材料になります。
整備やクリーニングが行き届いていない場合は、それを理由にして値引きを申し出るのも効果的です。
また、購入を急いでいない場合は「値下げ待ち」という戦略も有効です。販売店が長期間売れ残ることを避けたいと判断すれば、タイミング次第で価格が下がることもあります。
さらに、現金一括での購入や、下取り車の有無によっても条件が変わるため、事前に自分の支払い方法や希望条件を整理しておくと良いでしょう。
VIP中古との比較ポイント

エルグランド・ロイヤルラインとVIP仕様の中古車を比較する際、注目すべきは「装備の差」と「想定される使用シーン」です。
ロイヤルラインはもともと個人ユーザー向けに設定された上級仕様で、装備の豪華さよりも快適性や実用性を重視したバランス型グレードです。一方、VIP仕様は送迎車や法人向けに開発されたモデルであり、後席重視の設計や高級感の演出が際立っています。
たとえば、VIPには電動シートやセカンドシートの大型アームレスト、専用サウンドシステムなどが標準装備されていることが多く、まさに“移動する応接室”といった印象を受けます。
その一方で、ロイヤルラインは2列目・3列目の実用性も考慮されており、家族や荷物を積んで日常使いするのにも向いています。
価格面では、同年式・同程度の走行距離であればVIPのほうがやや高く設定される傾向がありますが、流通量が少ないロイヤルラインの希少価値を評価する販売店も存在します。どちらを選ぶかは「誰が」「どんな使い方で」乗るかにかかっています。
用途がレジャー中心ならロイヤルライン、接待や送迎目的があるならVIP、といったように明確な基準で選ぶことが後悔のない選択につながります。
E50エルグランドの中古で注意すべき点
e50型エルグランドの中古車を検討する際は、「古さによる劣化」と「部品供給の不安定さ」という2つのリスクを常に意識しておく必要があります。
特に製造から20年以上が経過した車両になるため、エンジンや足回りの部品、ゴム系パーツ、内装のプラスチック部品など、経年劣化が目立ちやすい箇所が多く存在します。一見きれいに見えても、見えない部分にトラブルの兆候が潜んでいることがあるため、外観だけで判断するのは危険です。
また、注意しておきたいのが、部品の供給状況です。
e50型はすでにメーカーによる純正部品の一部供給が終了しており、必要なパーツがすぐに入手できないこともあります。例えば、電装系や内装パネルなどの専用設計部品は、中古部品市場で探さなければならない場合もあるのです。
そのため、購入前には整備記録簿の確認に加え、定期的なメンテナンスがされていたかどうか、前オーナーの使用環境も含めてチェックすると安心です。
さらに、前述のようにサビの発生も要注意ポイントです。特に下回りやホイールハウス周辺、ドアのヒンジ部分などは目視しにくいため、販売店や整備士によるリフトアップ確認を依頼するのも有効です。
価格が安いからと飛びつくのではなく、「安さの理由」を見極め、手間を惜しまずに調査することが、良質なe50エルグランドの中古を手に入れるための鍵になります。
中古購入で後悔しないために

中古車の購入において「失敗した」と感じるのは、車そのものの問題よりも、情報不足や準備不足に起因するケースが非常に多いです。
特にエルグランド・ロイヤルラインのような高級志向のモデルを中古で買う場合、「憧れ」だけで判断すると後悔するリスクが高まります。まず大切なのは、自分がその車をどう使いたいかを明確にすること。
日常使いがメインなのか、レジャー中心なのか、あるいは家族での利用が多いのかによって、必要な装備やグレードも変わってきます。
次に注目したいのが、販売店から提供される情報の信頼性です。写真だけではわからない点が多く、現車確認をせずに購入を決断するのは非常に危険です。最低でも「車検証」「整備記録簿」「修復歴の有無」はしっかり確認する必要があります。
さらに、可能であれば第三者機関による鑑定評価や、保証内容についての説明を受けましょう。購入後にエアコンが効かない、電装品が不調、サスペンションから異音がする――こうしたトラブルは中古車では決して珍しい話ではありません。
また、契約前にローンや諸費用を含めた総額をしっかり確認し、「車両本体価格」だけで判断しないことも後悔を防ぐポイントです。安く見えても、諸費用で一気に高額になるケースは少なくありません。トータルでの支払額を把握し、自分の予算に合っているかを丁寧に検討しましょう。
冷静な視点と丁寧な情報収集が、後悔のない中古車選びへとつながっていきます。
新型エルグランド スクープ画像と旧型比較
近年、新型エルグランドのスクープ画像がネット上で公開され話題を呼んでいます。
流出したプロトタイプの写真には、これまでの直線的なボディラインとは異なる、曲面を多用した洗練されたデザインが採用されており、現行のアルファードやヴェルファイアのような高級ミニバンに対抗する意志が感じられます。
LEDデイライトや新設計のフロントグリル、大径ホイールの装着など、先進的なイメージを打ち出したスタイリングです。
これに対して、e50型を含む旧型エルグランドは、ワイドで堂々とした存在感と、角ばった重厚なデザインが特徴でした。ロイヤルラインでは特に、メッキパーツや落ち着いた内装トーンが「高級セダンのようなミニバン」として位置づけられ、個性が際立っていた時代の代表格と言えます。
新型がどれだけ先進的で魅力的であっても、こうした旧型ならではの「武骨さ」「味わい」は、現在のモデルにはない価値として中古市場で再評価されつつあります。
また、スクープ画像からはハイブリッド化や安全装備の充実がうかがえる一方で、価格が大幅に上昇することも予想されます。
そのため、新型モデルへの期待感とともに、今あえて「旧型ロイヤルライン」を選ぶという選択肢にも現実的な価値が生まれているのです。価格、維持費、個性、いずれの面でも一長一短があるため、比較対象として最新モデルの情報を把握しておくことは非常に重要です。
中古車選びは信頼できる店舗がカギ

中古車選びにおいて、最も重要な要素のひとつが「販売店の信頼性」です。
どんなに魅力的なエルグランド・ロイヤルラインが見つかったとしても、それを取り扱う店舗の対応がずさんであれば、購入後にトラブルが発生するリスクが高まります。
実際に、「購入後すぐにエンジンチェックランプが点灯した」「整備履歴に虚偽があった」といった声は、中古車購入者から少なからず聞かれます。
では、信頼できる店舗とはどのような条件を備えているのでしょうか。まず第一に、詳細な車両情報を開示していること。車検証・整備履歴・修復歴などの開示を渋るような店舗は避けるべきです。また、納車前点検や保証内容が明確であるかも重要な判断基準です。
たとえば「走行距離無制限保証」「エンジン・ミッション保証」など、しっかりした内容が用意されていれば、購入後の安心感が大きく異なります。
加えて、アフターサービスや問い合わせ対応の丁寧さも確認ポイントです。
気になる点を質問したときに、専門用語ばかりで説明されたり、曖昧な返答が返ってくる店舗は注意が必要です。実際に来店できる場合は、スタッフの接客態度や店舗の清潔感も見ておくとよいでしょう。
オンライン購入を検討する場合は、レビューや口コミ評価を活用し、過去の購入者の評価を参考にすると失敗を防ぎやすくなります。
価格だけで判断せず、「人」や「会社」を信頼できるかどうか。この視点を持つことで、納得のいく中古車選びができるはずです。
まとめ:エルグランドのロイヤルライン中古について

・E50型エルグランド ロイヤルラインは1998年発売の特別仕様モデル
・乗車定員は4名で後席パワーシートなど高級装備を採用
・エンジンはV6 3.3L(VG33E型)でFR駆動・4速AT
・内装にはウッドパネルや本革シートなど高級感を重視
・サンルーフや本革巻きステアリングはオプション装備
・アルミホイールやUVカットガラスは標準装備
・VIPグレードとの違いは一部装備や内装素材の差にある
・室内サイズは広く、2775×1645×1290mmの快適空間
・車両重量は2180kgで安定した走行性能を持つ
・燃料は無鉛レギュラーガソリンでタンク容量は76L
・タイヤサイズは前後とも215/65R15を採用
・ABSやエアバッグなど安全装備も充実している
・中古市場では希少価値が高く価格帯は割高傾向
・年式や走行距離によって状態や価格に差がある
・信頼できる販売店からの購入が後悔を防ぐポイント
・エルグランド販売台数の推移とライバル車比較・中古市場の現状
・エルグランドの二代目は買いか?初代や3代目との違い・敗しない選び方
・エルグランドの大きさは?アルファードやセレナと比較・家族目線で解説
・エルグランドの新型リーク|発売日や価格予想・2026年モデル
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