ホンダ フィットは何人乗りなのか?この疑問は、家族で使うコンパクトカーを探している人や、購入を検討している方にとってとても重要なポイントです。
フィットは5人乗り?というシンプルな疑問から始まり、「シートベルトの数と着用ポイント」や「大人5人乗車は快適か?」など、実際の使い勝手が気になる方も多いでしょう。
さらに、子供を含む家族構成での使いやすさ、ホンダのフィットは3ナンバーなのかといった法的な区分、そして「フィットとシャトルの乗車定員の違い」なども気になるところです。
今後のカーライフに役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
・ホンダフィットの正式な乗車定員
・大人5人や子供を含む家族で乗車したときの快適性
・クロスターやシャトルなど派生モデルとの乗車定員の違い
・他車との室内空間やサイズ比較
ホンダフィットは何人乗りか徹底解説

・フィットは5人乗り?
・シートベルトの数と着用ポイント
・大人5人乗車は快適か?狭さの実態
・子供を含む家族構成での使い勝手
・ホンダのフィットは3ナンバーなのか
・フィットとシャトルの乗車定員の違い
フィットは5人乗り?
ホンダ・フィットは、カタログ上も実際の仕様としても「5人乗り」の普通乗用車に分類されます。運転席と助手席に2名、後部座席に3名まで乗車できる構造となっており、これは軽自動車などの4人乗り仕様とは明確に異なります。
したがって「フィットは5人乗りですか?」という質問に対しては、明確に「はい、5人乗りです」と言えます。
ただ、ここで理解しておきたいのは「乗車定員」と「快適な乗車人数」は必ずしも一致しないということです。例えば短距離の移動や子供を含む乗車であれば、5人乗りでも特に問題はありません。しかし、長距離運転や成人5名のフル乗車となると、車内空間の余裕はやや窮屈に感じる場合があります。
実際、ホンダ・フィットはコンパクトカーの中でも室内の広さに定評がありますが、後部座席の中央に座る人は幅や座面の高さの関係で、長時間の移動時に快適性を損なう恐れがあります。
これは他の5人乗りコンパクトカーでも同様に見られる傾向です。
いずれにしても、ホンダ・フィットは法的にも構造的にも5人乗車が可能な車種です。ただし、その快適性を最大限に活かすには、乗車シーンや利用目的に応じて人数や座席位置を柔軟に調整することが求められます。
シートベルトの数と着用ポイント

ホンダ・フィットに装備されているシートベルトの数は、乗車定員である5人に合わせて5本です。
前席には運転席と助手席用にそれぞれ3点式のシートベルトがあり、後部座席にも3点式ベルトが3本設置されています。つまり、後席中央にもきちんとした安全基準を満たしたベルトが備えられています。
ここで注意すべきなのは、後部中央席のシートベルトが他の座席とは設置場所や取り出し方が異なるという点です。
多くの人が見落としがちなのが、この中央席のベルトが天井に収納されていることです。初めてフィットに乗る方は「どこにベルトがあるの?」と戸惑うことがあるでしょう。使用時にはシートの背面上部や天井からベルトを引き出し、ロック位置にしっかりと装着する必要があります。
また、後部座席ではついシートベルトの装着を怠りがちですが、道路交通法ではすべての座席でのシートベルト着用が義務化されています。特に高速道路を走行する場合には、後部座席のベルト未着用が大きなリスクにつながります。
ベルトの存在だけでなく「正しく装着する」ことが、安全運転の基本です。
シートベルトは命を守る最後の砦ともいえる装備です。車種にかかわらず、必ず全席で確実に着用する習慣を身につけることが大切です。
大人5人乗車は快適か?狭さの実態
ホンダ・フィットは、クラス内でも広い室内空間を誇るコンパクトカーですが、現実的に「大人5人乗車は快適か?」という疑問に対しては、一概に「快適です」とは言い切れません。
これはどの車種でも共通することですが、車両サイズに対して最大人数が乗車した場合、快適性はある程度妥協を伴うものになります。
特に後部座席に3人の大人が並んで座ると、肩や腕が干渉しやすく、座面の幅や足元のスペースにも余裕がなくなります。加えて、中央席の座面は左右に比べてわずかに盛り上がっており、背もたれの角度や形状も異なるため、長時間の乗車では疲れを感じやすくなります。
このように書くとネガティブな印象を与えるかもしれませんが、フィットのようにユーティリティの高い車であっても、乗車人数が多いほど快適性とのバランスが求められるという話です。例えば短距離であれば、5人乗車でも大きな不便は感じにくいでしょう。
しかし、数百kmを移動するような旅行や長距離運転では、後席の負担は確実に大きくなります。
一方で、フィットは後部座席のクッション性や足元スペースが比較的広く設計されているため、同クラスの他車と比較すると「快適性が高い」と評価されています。
したがって、大人5人乗車を検討する場合は、移動距離と時間を踏まえた休憩の取り方や荷物の積載方法なども含めて、運用の工夫が必要となるでしょう。
子供を含む家族構成での使い勝手

ホンダ・フィットは、小さな子供がいる家族にとって非常に実用性の高い車種として知られています。
特に、後部座席の足元スペースが広く、チャイルドシートを設置しやすい点が、育児中の家庭には大きな魅力となります。実際、ISOFIX対応のチャイルドシートを2台設置しても、中央席にある程度の空間を確保できるため、3人兄弟のような家族構成でも対応可能なケースもあります。
また、後席の「マジックシート」機構によって、座面を跳ね上げることで床面を広く使えるため、ベビーカーや三輪車などの大きな荷物も効率よく積載できます。こうした柔軟なシートアレンジが、フィットの大きな特徴です。
おむつ替えや授乳のために少し横になれるスペースが作れるのも、子育て世帯にとっては安心材料となります。
さらに、後部ドアの開口角が広く、乗降がしやすい点も見逃せません。子供を抱いたままの乗り降りや、荷物を多く持ったままの出入りもスムーズに行えます。おじいちゃん・おばあちゃんを含む5人家族でも、日常的な買い物や通院送迎に十分活用できるでしょう。
ただし注意点としては、後席中央にはチャイルドシートを設置できないケースが多い点です。ISOFIX対応は左右席のみで、中央席はシートベルトによる固定が必要となるため、安全性や取り付けのしやすさを考慮する必要があります。
このように、子供を含む家族にとってフィットは「小さいけれど広く使える」非常に実用的な一台であるといえるでしょう。
ホンダのフィットは3ナンバーなのか
ホンダ・フィットは、基本的に「5ナンバー」に分類されるコンパクトカーです。
これは、日本の車両分類において、全幅が1,700mm以下、全長が4,700mm以下、全高が2,000mm以下、そして排気量が2,000cc以下であることが条件となります。フィットはこれらの基準をすべて満たしているため、標準グレードでは5ナンバーとして登録されます。
ただし、注意が必要なのは、装着するパーツや特別仕様によっては3ナンバーになるケースも存在するという点です。たとえば、無限やモデューロXなどの専用エアロパーツを装着し、車幅が1,700mmをわずかに超えた場合には、5ナンバーから3ナンバーへの変更が必要となる可能性があります。
ホンダ・フィットのナンバー区分(5ナンバー/3ナンバー)に関する比較表
分類 | 該当条件 | ホンダ・フィットでの該当例 | 備考 |
---|---|---|---|
5ナンバー | 全長4,700mm以下、全幅1,700mm以下、全高2,000mm以下、排気量2,000cc以下 | 標準グレード(e:HEV/ベーシック/ホーム/リュクスなど) | フィットの大半のグレードがこの条件を満たして登録される |
3ナンバー | 上記の条件のいずれかを超える場合(特に全幅が1,700mm超) | 無限エアロ装着車/モデューロXで幅が拡大された場合など | 外装パーツの追加による全幅オーバーが主な理由(排気量は関係なし) |
SUV系グレード | フェンダーや車高の変更がない限り基本的に5ナンバーに収まる | クロスター(CROSSTAR)グレード | 見た目がSUVでもサイズ基準内であれば5ナンバー扱い |
分類基準 | 車幅・車長・車高・排気量による外寸登録 | 車両のエンジン形式(HV/ガソリン)や性能とは直接関係なし | 見た目や性能ではなく、「数値上の外形寸法」によって法的区分が決定される |
これはあくまで外寸によって分類されるため、エンジンの種類や排気量とは関係ありません。
一方で、クロスターなどのSUV風グレードも、オーバーフェンダーなどを装着しない限りは、基本的に5ナンバーのままです。つまり、フィットに関しては「ほとんどの仕様は5ナンバーだが、例外的に3ナンバーになることもある」と理解しておくとよいでしょう。
このように、ナンバープレートの区分は車選びや維持費に影響を与える可能性があるため、ディーラーや販売店で実際の車幅寸法を確認することが大切です。たとえば、自動車税や重量税には大きな差はありませんが、保険料や駐車スペースの制限が変わるケースもあります。
フィットのようなコンパクトカーであっても、グレードやカスタムによってナンバー区分が変動する点には注意を払いたいところです。
フィットとシャトルの乗車定員の違い

ホンダ・フィットとシャトルは、見た目は似ていても実際には異なるプラットフォームや設計思想を持つ車です。とくに乗車定員に関しては、どちらも「5人乗り」として設計されており、基本的な乗車定員には違いがありません。
つまり、どちらの車を選んでも、大人5名が最大定員となっています。
しかし、フィットはコンパクトカーとしての使いやすさや小回りの良さを重視して設計されているのに対し、シャトルはステーションワゴンとしての積載性能や後部座席の快適性に重点を置いています。この違いは、実際の使用感や後席の居住性において顕著に現れます。
特にシャトルは、フィットをベースにボディを延長して設計されており、荷室の広さが大きな特徴です。そのため、同じ5人乗りであっても、乗車中の空間の余裕や荷物の積載性という点では、シャトルの方に軍配が上がると感じるユーザーも多いです。
一方で、フィットには「マジックシート」という独自のシートアレンジ機構が採用されており、後席の座面を跳ね上げて空間を縦方向に活用できるという利点があります。これにより、大きな観葉植物や折り畳み自転車のような、横幅よりも高さのある荷物も無理なく積載できます。
このように、表面的にはどちらも「5人乗り」ですが、空間の活用方法や快適性の観点では異なる特性を持っています。用途に応じて、どちらがより適しているかを見極めることが、満足度の高いクルマ選びにつながるでしょう。
ホンダフィットは何人乗りに向いているのか

・クロスターは何人まで乗れる?
・シャトルハイブリッドの乗車定員
・2024年モデルの定員と車両サイズ
・ヤリスと比べたときの室内の広さ
・5人家族は問題なく乗れる?
・6人乗り仕様は存在するのか?
クロスターは何人まで乗れる?
ホンダ・フィットの派生グレードである「クロスター(CROSSTAR)」も、基本的には5人乗りです。
見た目はSUV風のエクステリアが特徴的で、専用のルーフレールやバンパー、サイドガーニッシュなどが装備されていますが、基本構造は他のフィットと共通しています。そのため、クロスターもまた前席2名、後席3名の最大5名が定員となっています。
外観からSUVをイメージし、「もしかして6人や7人乗れるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それは誤解です。国内における普通乗用車の多くが5人乗りであり、クロスターもその例に漏れません。
では、クロスターの室内空間はどうなのかというと、ホンダ独自の低床設計と広いホイールベースにより、車格の割に足元や頭上スペースにゆとりがあります。後席中央の座面も、ある程度のクッション性が確保されているため、大人3名が座っても短距離であればそれほど窮屈には感じません。
さらに、クロスターには撥水加工された専用シートが採用されており、アウトドアレジャーでの使用にも適しています。雨の日に泥が付いた荷物を積んでも気にせず使える点は、ファミリー層にとってもありがたい仕様です。
一方で、クロスターも他のフィットと同様に、中央席には若干の座面の狭さや視界の遮りがあるため、長距離移動を前提とする場合には休憩をこまめに挟むなどの工夫が求められます。つまり、「5人乗りであること」には変わりありませんが、その中でどう快適に使うかがポイントになる車種です。
シャトルハイブリッドの乗車定員
ホンダ・シャトルのハイブリッドモデルも、ガソリンモデルと同様に「乗車定員5名」となっています。これはシャトル全体の設計が5人乗り仕様を前提に作られているためであり、ハイブリッド車であることが定員数に影響を与えることはありません。
しかし、シャトルハイブリッドの特徴は、燃費性能や静粛性だけでなく、乗員全体の快適性にも優れている点にあります。ハイブリッドシステムによって床下に配置されるバッテリーが工夫されており、後席の足元スペースや荷室容量にほとんど影響を与えません。
そのため、ガソリン車と比べても車内の広さや居住性に差を感じることは少ないでしょう。
また、シャトルのリアシートは左右分割可倒式で、乗車人数や荷物の量に応じて柔軟なアレンジが可能です。キャンプ用品やベビーカーのようなかさばる荷物も積載しやすく、子供を含むファミリー層からの支持も高いモデルとなっています。
特に注目したいのは、後席中央にも3点式のシートベルトが装備されており、安全性においても5人すべての乗員が等しく保護される設計がなされている点です。チャイルドシートの取り付けにも対応しており、ISOFIX規格のアンカーも用意されています。
このように、シャトルハイブリッドは単なる「5人乗りワゴン」ではなく、家族全員が快適に、そして安全に移動できるよう配慮された車種です。ライフスタイルに応じて、荷物も人も無理なく載せられることから、セカンドカーというよりも「主力ファミリーカー」として選ばれることが多いのも頷けます。
2024年モデルの定員と車両サイズ

ホンダ フィット2024年モデルの乗車定員は、従来通り「最大5名」とされています。
これは全グレードに共通する仕様であり、前席2名・後席3名の配置が基本です。乗車定員に関しては、法的にも構造的にも変更はなく、モデルチェンジやマイナーチェンジを経てもこの基本構成は維持されています。
車両サイズについては、全長3,995mm、全幅1,695mm、全高1,515〜1,570mm(グレードにより異なる)という寸法が設定されています。このサイズは日本国内で扱いやすい5ナンバー枠に収まっており、取り回しの良さと室内空間の広さを両立したバランスのよい設計といえます。
2024年モデル ホンダ フィットの主要スペックと特徴まとめ表
項目 | 内容 |
---|---|
乗車定員 | 最大5名(前席2名+後席3名) |
全長 | 3,995mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,515〜1,570mm(グレードにより異なる) |
ホイールベース | 2,530mm(コンパクトカーとしては比較的長め) |
最低地上高 | 130〜150mm(段差の多い市街地でも対応可能) |
ナンバー区分 | 5ナンバー(車幅1,700mm以下・排気量2,000cc以下のため) |
特筆ポイント | ・5名乗車でも快適な室内空間を確保 ・サイズと操作性のバランスが良好 |
適した利用シーン | 通勤・買い物・家族のお出かけなど、日常的な幅広いシーンに対応 |
また、ホイールベース(前輪と後輪の距離)は2,530mmで、これはコンパクトカーの中でも比較的長い部類に入ります。ホイールベースが長いことで、車内に余裕のあるレッグスペースを確保しやすくなり、後席の快適性にもつながっています。
なお、最低地上高は130〜150mmとなっており、都市部だけでなく多少の段差にも対応できる実用的な設計です。
このように2024年モデルのホンダ フィットは、5人乗車を前提にしながらも、車両サイズの最適化によって広さと機動力を両立しています。都市部に住むファミリー層や、日常の買い物・通勤など幅広い用途に対応する万能型の一台といえるでしょう。
ヤリスと比べたときの室内の広さ
ホンダ フィットとトヨタ ヤリスは、どちらも日本を代表するコンパクトカーですが、室内の広さという観点で比較すると、明確な違いが見えてきます。フィットは「広さ」を重視した設計思想が反映されており、特に後席空間にその特徴がよく表れています。
一方、ヤリスはスポーティなデザインと走行性能のバランスを重視しており、全体的にコンパクトな造りです。
具体的な数値を見ても、フィットの室内長は1,955mm、室内幅は1,445mm。対してヤリスは室内長1,845mm、室内幅は1,430mm程度となっており、特に前後のゆとりに差があることがわかります。
また、ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」構造により、フィットは床がフラットに近く、後席の足元スペースが広く確保されています。これにより、後部座席に座る人も足を組めるほどのスペースがあり、乗り降りのしやすさにもつながっています。
ホンダ・フィットとトヨタ ヤリスの室内空間に関する比較表
比較項目 | ホンダ フィット | トヨタ ヤリス | コメント・補足 |
---|---|---|---|
室内長 | 約1,955mm | 約1,845mm | フィットの方が約110mm長く、前後のゆとりに差が出る |
室内幅 | 約1,445mm | 約1,430mm | フィットの方が15mm広く、肩周りに余裕あり |
室内設計の特徴 | センタータンクレイアウトで床がフラット、足元広々 | コックピット重視設計、前席中心のパッケージング | フィットは後席重視、ヤリスはドライバー重視の設計思想 |
後席の快適性 | ◎ 足元に余裕あり、足を組めるほど。乗り降りしやすい設計 | △ やや窮屈。3人並ぶと圧迫感あり | 特に身長の高い乗員にはフィットが快適 |
操作性の工夫 | 室内全体でバランスを取った設計 | ドライバー中心の操作性・視認性を重視 | ヤリスは走りを意識したインテリアデザイン |
総合評価(広さ) | ◎ 広さ重視の設計。家族利用や後席重視のユーザーに最適 | △ コンパクト重視。1〜2人乗車が中心の使い方に適している可能性あり | フィットは「実用性」、ヤリスは「機動性」を重視するユーザー向け |
ヤリスは運転席側に集中したコックピット型の設計がなされており、ドライバー目線では操作性に優れていますが、後部座席に関してはやや窮屈さを感じるかもしれません。特に身長の高い乗員が3人並んで座る場合、フィットの方が快適に過ごせる空間が確保されている印象です。
このように、室内の広さという面で見ると、フィットはヤリスよりもファミリー向けや複数人での移動に適した設計となっているのが大きな特長です。
5人家族は問題なく乗れる?

フィットに5人家族が乗れるのかという問いに対しては、「日常使いにおいては十分に対応可能」といえます。乗車定員は公式に5名までとされており、一般的な家庭であれば父母+子供3人という構成にも適しています。ただし、いくつかの点に注意が必要です。
まず、後部座席の中央は、左右と比較して座面がやや狭くクッション性も劣ります。そのため、身長が高い中学生以上の子供や大人が長時間座るには快適性にやや欠ける可能性があります。逆に、小学校低学年までの子供であれば、中央席でもそれほど窮屈には感じにくいです。
ISOFIX対応のチャイルドシートを2台設置し、中央に1名が座る構成も可能です。
実際にこのような使い方をしているユーザーも多く見られます。ただ、左右にチャイルドシートを配置した場合、中央のシートベルトを使うには少し工夫が必要になります。事前に装着方法や取り回しを確認しておくと安心です。
荷室スペースに関しても、マジックシートを活用すれば、ベビーカーや子供の荷物を積むことは十分に可能です。
買い物帰りやちょっとしたレジャーでも困ることは少ないでしょう。ただし、キャンプ用品など大量の荷物を積みたい場合には、ルーフキャリアの導入など追加装備が必要になることもあります。
このように、5人家族であっても、ホンダ フィットは日常生活や週末の移動において十分なキャパシティを持っています。ただ、快適性を保つには年齢や体格差を考慮した座席配置が鍵になります。
6人乗り仕様は存在するのか?
ホンダ フィットにおいて「6人乗り仕様」は、公式ラインアップとしては存在していません。どのグレードにおいても最大乗車定員は5名に設定されており、追加オプションで6人乗車可能なシート構成に変更することもできません。
これは車両のサイズと構造上の制限によるもので、特にフィットのような5ナンバー枠のコンパクトカーでは、3列シートの導入や補助シートの設置は設計上困難です。
仮に後部に小さな補助シートを設けたとしても、安全基準を満たさなければ乗車定員としてカウントできず、法的に認められないため意味がありません。
一部のユーザーの中には、短距離なら大人5名+幼児1名のように「実質6人乗り」を試みようとするケースもあるようですが、それは重大な安全リスクを伴います。
シートベルトが1人に1本用意されていない状況での走行は、万が一の際に命に関わる事故を招く可能性があり、絶対に避けるべきです。
6人以上の乗車が想定される家庭やグループには、ステップワゴンやフリードといったミニバンタイプの車種が推奨されます。これらの車は3列シートを前提に設計されており、法的にも快適性・安全性の面でも安心して使える仕様になっています。
このように、フィットはあくまで「5人乗り専用」として開発された車種であるため、それを超える乗員を想定する場合は、用途に合った別の車種を選択するのが現実的な判断となります。無理に詰め込まず、ルールと安全性を重視することが大切です。
まとめ:ホンダフィットは何人乗りなのか

・ホンダ・フィットは全グレード共通で5人乗り仕様
・フィットシャトルやシャトルハイブリッドも5人乗り
・フィットクロスターも基本構造は他グレードと同じく5人乗り
・シートベルトは5本あり、全席で着用が義務
・中央席のシートベルトは天井などに収納されている
・大人5人乗車は短距離なら可能だが長距離は窮屈になりやすい
・子供を含む5人家族には十分な実用性がある
・チャイルドシートは左右にISOFIX対応で装着可能
・フィットは基本的に5ナンバーサイズの車両
・特別仕様や社外パーツで3ナンバーになる場合もある
・フィットとシャトルはどちらも5人乗りだが車内の広さに違いがある
・シャトルは荷室容量が大きく家族向きの特徴がある
・2024年モデルも定員は変わらず5人乗りでサイズも取り回ししやすい
・ヤリスと比べるとフィットのほうが室内空間に余裕がある
・6人乗り仕様は存在せず、安全上も定員超過はNG
・ホンダフィットの寸法図とライバル車との広さ・室内空間・容量比較
・フロントガラスのサイズ表、ホンダフィットの適合サイズと選び方