ホンダ・フリードの購入や買い替えを検討している方の中には、フリードの旧型サイズに関心を持っている方も多いです。
実際、旧型フリードはどれくらいの大きさなのかは、駐車スペースや取り回しのしやすさに直結するポイントです。
この記事では、全長・全幅・全高の寸法まとめはもちろん、旧型フリードの室内空間や使い勝手に関する情報も解説しています。
新型と旧型のサイズ比較で見える進化、歴代モデルで見るサイズ推移の傾向まで、フリードの旧型に関するサイズ情報を深掘りしてお届けします。
・フリード旧型の全長・全幅・全高などの基本寸法
・年式やグレードごとのサイズの違い
・室内空間やタイヤ、フロントガラスの詳細
・新型とのサイズ比較や歴代モデルの変化
フリードのサイズ、旧型の基本を押さえよう

・旧型はどれくらいの大きさ?
・全長・全幅・全高の寸法まとめ
・旧型フリードの室内空間は広い?
・タイヤサイズの選び方と互換性
・フロントガラスのサイズ感と交換時の注意点
・カタログで確認できる公式スペック
旧型はどれくらいの大きさ?
ホンダ・フリード旧型の大きさについて知っておくことは、購入や乗り換えを検討するうえで非常に重要な情報です。というのも、車のサイズは駐車場の確保や日常の取り回しのしやすさに直結する要素だからです。
特に都市部では、全幅や全長が少し違うだけで駐車スペースに収まらないといった問題も発生しかねません。旧型フリード(2008年〜2016年モデル)のサイズは、全長約4,215mm、全幅約1,695mm、全高約1,720〜1,750mmとされています。
つまり、一般的なコンパクトミニバンの中では“ちょうどいいサイズ”に分類されるモデルです。全幅が5ナンバー枠に収まっている点も見逃せません。これは日本の多くの家庭用駐車場や立体駐車場でも問題なく利用できるサイズに設計されていることを意味します。
さらに、ホンダ独自の低床・低重心設計により、見た目以上に室内空間が広く感じられるのも特長の一つです。例えば、子どもをチャイルドシートに乗せる場面や、高齢者の乗り降りのしやすさなど、実用的な面でも優れた配慮がなされています。
このように、フリード旧型はファミリーカーとしての機能性を保ちつつ、運転のしやすさや日常利用での利便性を考えたサイズ感になっているのです。大きすぎず小さすぎない、まさに日本の生活環境にフィットする「使えるサイズ」と言えるでしょう。
全長・全幅・全高の寸法まとめ

フリード旧型の寸法は、モデル選びや使用目的を明確にする際に欠かせない情報です。まず、全長は約4,215mmで、一般的な立体駐車場の基準である5,000mm未満にしっかり収まります。これは取り回しのしやすさという面でも非常に大きな利点です。
次に、全幅は約1,695mmと、5ナンバー枠の上限にきっちりと収まっています。
この幅のおかげで、都市部の狭い道や車庫入れの際にもストレスを感じにくくなっています。最近の3ナンバー車と比較すると、車体の左右に余裕があり、すれ違いや交差点での旋回にも安心感があります。
そして全高はグレードや駆動方式によって異なりますが、FF車では約1,720mm、4WDでは最大1,750mm程度です。これにより車内のヘッドクリアランスに余裕があり、圧迫感を感じにくいのもポイントです。
フリード旧型の寸法表
項目 | 寸法 | 特徴 |
---|---|---|
全長 | 約4,215mm | 立体駐車場にも収まる取り回しやすいサイズ |
全幅 | 約1,695mm | 5ナンバー枠の上限に収まり都市部でも扱いやすい |
全高 (FF車) | 約1,720mm | 室内空間に余裕があり圧迫感が少ない |
全高 (4WD車) | 約1,750mm | 頭上空間が広く快適な乗車が可能 |
背の高い乗員でも快適に乗車でき、スライドドアとあいまって小さな子どもから高齢者まで幅広いユーザー層に支持されています。
いくら車内が広くても、ボディサイズが大きすぎると使いにくくなります。
しかしフリード旧型は、その絶妙なバランスにより多くのユーザーから評価されてきました。用途に合わせて6人乗り、7人乗り、5人乗りモデルが用意されている点も、ライフスタイルに合わせた選択肢を広げてくれます。
実際の寸法を把握しておくことで、自宅ガレージのサイズや日常的な使い方にマッチするかどうかの判断材料となるでしょう。
旧型フリードの室内空間は広い?
室内空間の広さは、フリード旧型が高く評価されている理由のひとつです。特に家族連れや荷物の多い方にとって、どれだけ車内が快適に使えるかは車選びの大きなポイントになります。フリードはそのニーズに応えるため、全体の設計に徹底的な工夫が凝らされています。
旧型フリードの室内長は約3,045mm、室内幅は約1,445mm、室内高は約1,265mmとなっており、コンパクトミニバンとしてはかなりゆとりのある設計です。さらに、ホンダの得意とする低床設計のおかげで、床から天井までの高さに余裕があり、乗り降りや車内での移動がスムーズに行えます。
具体的には、2列目と3列目の間に適度なスペースがあるため、ウォークスルーもしやすく、小さなお子様が車内を自由に移動できるのも魅力です。
また、3列目のシートを使用しないときは収納することで大きな荷室スペースが確保できるため、大きな荷物やベビーカーの積載も可能になります。
一方で、3列目を常時使用する場合はラゲッジスペースがやや狭くなる点には注意が必要です。ただし、その場合でも収納方法やシートアレンジによって一定の対応が可能です。こうした設計思想が、実際の使い勝手を向上させています。
このように、旧型フリードは車両サイズからは想像できないほど広い室内空間を持っており、特に日常の使いやすさにおいて高く評価されています。
タイヤサイズの選び方と互換性

タイヤサイズは安全性や走行性能、さらには燃費にも影響するため、適切なサイズを選ぶことが重要です。旧型フリードの場合、標準のタイヤサイズは「185/70R14」または「185/65R15」が主流となっています。
グレードや年式によって微妙に異なるため、購入前や交換時には車検証や車体プレートの確認をおすすめします。
タイヤサイズを選ぶ際のポイントは、大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、純正サイズを基準にすること。これは走行性能と乗り心地のバランスが取れた設定となっているため、安全性が確保されやすいです。
2つ目は、インチアップやインチダウンを検討する場合の注意点です。例えば、見た目を重視して15インチから16インチに変更するユーザーもいますが、タイヤの外径が変わるとスピードメーターの表示が実際とズレる可能性があります。
また、燃費の悪化やハンドリングへの影響も出ることがあるため、慎重な選択が求められます。
3つ目は互換性の確認です。
同じサイズであっても、ロードインデックス(荷重指数)や速度記号が異なると、安全性や性能に影響することがあります。カー用品店で安価なタイヤを見つけた場合でも、単純にサイズだけで判断せず、総合的に互換性を確認することが大切です。
さらに、雪道を走る機会がある地域ではスタッドレスタイヤの選択肢も検討しておくと安心です。フリード旧型はFFや4WDが存在するため、それぞれに適したタイヤの種類や空気圧設定も把握しておく必要があります。
このように、旧型フリードのタイヤ選びには多くのポイントがありますが、安全と快適な走行を両立させるためには、純正基準を基本としつつも使用環境に応じた選択が求められます。
フロントガラスのサイズ感と交換時の注意点
フリード旧型のフロントガラスは、視界の確保と室内空間の快適性を両立するために、比較的大きな設計となっています。とくに旧型モデルである2010年式〜2016年式にかけては、前方視界の広さが意識されたデザインが特徴的です。
ドライバーが安心して周囲を確認できるよう、角度や縦幅がしっかりと確保されており、都市部の狭い交差点や坂道などでも視認性の高さが実感できます。
しかし、こうした大きめのガラスは交換時に費用がかさむ傾向があります。特にHonda SENSINGが搭載されているモデルの場合、フロントガラスにカメラやセンサーが内蔵されているケースもあり、単純なガラス交換では済まないこともあります。
これには再調整費用やセンサー校正が加算されるため、交換費用は一般的な車種より高額になる可能性があるのです。
交換時には、まず純正品を選ぶのか社外品を使うのかを検討する必要があります。
純正品は品質やフィット感に優れていますが価格が高め。一方で、社外品はコスト面での魅力がありますが、適合性に不安が残る場合もあるため、信頼できる業者を通じて選定することが重要です。また、UVカットや断熱機能の有無も比較のポイントとなります。
いずれにしても、ガラスが割れたりヒビが入った場合は、早めの対応が求められます。
放置すると振動や温度変化によりヒビが広がり、安全性が著しく損なわれる可能性があるからです。交換前には、保険適用の有無や免責金額も含めて事前確認を怠らないようにしましょう。
カタログで確認できる公式スペック
車両の正確なサイズや装備情報を知るには、カタログの確認が最も信頼できる方法です。
特にフリード旧型のように、年式やグレードによって仕様が細かく分かれている車種では、カタログでのチェックが購入判断の精度を高めてくれます。Webサイト上の情報や中古車販売店の表記では見落とされがちな項目も、カタログにはきちんと記載されています。
たとえば、ホンダが発行するフリード旧型のカタログでは、全長4,215mm・全幅1,695mm・全高1,720〜1,750mmといった基本的な寸法が明記されています。
これに加え、室内長、車両重量、最低地上高、ホイールベースなどの数値も詳しく掲載されており、他車種との比較や駐車スペースの適合確認に非常に役立ちます。
また、装備面においても細やかな情報が手に入ります。例えば、どのグレードにどの安全装備が標準搭載されているか、シートアレンジの違いや荷室寸法なども視覚的に理解できるレイアウトで示されています。
特別仕様車やマイナーチェンジの変更点についてもカタログに反映されるため、同じ型式でも仕様差を確認するうえで非常に有効です。
なお、中古車を購入する際にも、年式ごとの装備の違いを把握しておくことは重要です。カタログを見ておくことで「欲しかった機能が実はこの年式からしか付いていない」といったトラブルも未然に防ぐことができます。
現在ではオンライン上でもPDF形式で旧型カタログを入手できるため、事前確認をおすすめします。
年式ごとのフリードのサイズ、旧型の違いとは

・2010年式はどんなサイズだったのか
・2014年式での主な変更点
・6人乗りモデルの寸法と活用シーン
・クロスター旧型とのサイズ差をチェック
・新型と旧型のサイズ比較で見える進化
・歴代モデルで見るサイズ推移の傾向
2010年式はどんなサイズだったのか
2010年式のフリードは、初代モデルの中でも中期にあたるフェーズに位置し、多くのユーザーにとって使い勝手の良い「ちょうどいいサイズ感」が魅力でした。
基本寸法は、全長4,215mm、全幅1,695mm、全高1,725mm程度で、当時のコンパクトミニバン市場の中でも際立ったバランスを誇っていました。
このサイズは、日本の住宅事情や狭い道路事情にマッチしており、立体駐車場にも収まりやすい設計です。さらに注目すべきはホイールベースの長さが2,740mmとされており、室内空間の余裕を確保しながらも取り回しの良さを実現している点です。
小回り性能も高く、最小回転半径は5.2mと、都市部での運転にも適した仕様となっていました。
この年式では、燃費向上を目的としたECONモードの搭載やCVTの改良が行われ、環境性能にも配慮されていたのが特徴です。また、フリードの大きな魅力の一つである多人数乗車対応も健在で、5人乗り、6人乗り、7人乗り、さらには8人乗りまでラインアップが用意されていました。
ただし、2010年式は安全装備に関しては最新モデルと比べると見劣りする点もあります。たとえば、Honda SENSINGのような先進運転支援システムはまだ未搭載であり、オプション装備にも限りがありました。
現代基準で考えると、衝突被害軽減ブレーキなどがないことは購入時に注意が必要です。
いずれにしても、2010年式フリードは価格・サイズ・機能のバランスが取れたモデルであり、今でも中古車市場では人気があります。検討する際は、当時のスペックだけでなく現代の安全基準との比較も意識するとよいでしょう。
2014年式での主な変更点
2014年式のフリードは、初代モデルの最終段階における改良版として登場し、細部のデザインや快適装備にアップデートが加えられました。この時期に施されたマイナーチェンジは、外観の印象と実用性の両面において注目すべきポイントがあります。
まずエクステリアに関しては、フロントグリルやバンパーのデザインが変更され、より洗練された印象を受ける仕上がりとなりました。リアコンビランプのブレーキランプ部分も赤く変更され、視認性とスタイリングの両立が図られています。
これにより、従来の柔らかいイメージに加え、やや引き締まった印象が加わる結果となりました。
一方、快適装備の追加にも注目すべきです。全グレードにおいてスーパーUVカットフロントドアガラスが標準化され、日差し対策や内装の劣化防止にも一役買っています。加えて、アレルゲン対策としてアレルクリーンシートが搭載され、ファミリー層やアレルギー体質の方に配慮された構成になっている点も評価されました。
また、当時の安全性能としては、VSA(車両挙動安定化制御システム)を標準装備し、走行中の安定性向上が期待できる仕様になっています。特に、雨天時や滑りやすい路面での安心感が向上しており、日常使いからレジャー利用まで幅広く対応できるのが魅力です。
2014年式は、デザインと機能の両面でブラッシュアップされたモデルとして、同型内でも人気の高い年式の一つとなっています。中古車市場でも程度の良い個体を見つけやすいため、旧型フリードを検討している方にはおすすめできる選択肢と言えるでしょう。
6人乗りモデルの寸法と活用シーン

フリードの6人乗りモデルは、コンパクトミニバンというジャンルの中でも非常にバランスの取れた寸法設計がなされています。
特に旧型(2代目)フリードにおいては、全長4,265mm、全幅1,695mm、全高1,710mmという数値で設計されており、都市部でも取り回しやすく、それでいて家族ユースにも十分な広さを備えたサイズ感です。
この車両サイズは5ナンバー枠に収まっており、自宅の駐車場に余裕がない方でも安心して導入できる仕様となっています。
フリード6人乗りモデルの仕様表
項目 | 内容 |
---|---|
全長 | 4,265mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,710mm |
ナンバー区分 | 5ナンバー |
2列目シート | キャプテンシート(左右独立) |
3列目シート | 跳ね上げ収納式 |
ウォークスルー | あり(車内移動が容易) |
6人乗り仕様では、2列目にキャプテンシートが採用されており、3列目へのアクセスがスムーズなのが大きな特長です。真ん中のウォークスルースペースは、小さな子どもを乗せる家庭にとって移動のしやすさや利便性を高めるポイントになります。
たとえば、雨の日でも車内で席の移動がしやすいため、濡れずにスムーズに乗降できるというメリットがあります。
さらに、3列目のシートは跳ね上げ収納式で、使用しないときには荷室を広く確保することが可能です。
これにより、旅行時のスーツケースや買い物時の大きな荷物にも対応しやすくなっています。加えて、チャイルドシートを2列目に設置しても3列目を活用できるため、3世代での移動にも対応できる柔軟な構成です。
このように、6人乗りフリードは単なる乗車人数の確保にとどまらず、実用的な車内設計が随所に反映されている点が評価されています。ファミリー層を中心に、介護や送迎、アウトドアなどさまざまなシーンで活用されているのも納得のいく結果といえます。
クロスター旧型とのサイズ差をチェック
フリードの中でも「CROSSTAR(クロスター)」は、アウトドア志向を意識してデザインされた派生モデルです。
旧型(2代目)フリードにおけるクロスターのサイズは、標準仕様とほぼ同等の全長4,295mm、全幅1,725mm、全高1,735mm程度とされています。この数字を見ると一見大差がないように思えますが、実際にはクロスター特有の装備やデザインがサイズに影響を与えています。
まず大きな違いは全幅です。標準の旧型フリードが1,695mmであるのに対し、クロスターは1,720mm以上となっており、これにより3ナンバー登録となる点が特徴です。
この差は、専用のホイールアーチやルーフレール、サイドモールディングなどによるもので、見た目のタフさや安定感にもつながっています。
一方で、全高もわずかに高くなっており、これは最低地上高の違いや専用タイヤの影響を受けています。
アウトドア用途を想定しているため、車高が若干高めに設定されている点も注目すべきポイントです。ただしこの高さの差が、立体駐車場の制限などに影響を与えるケースもあるため、使用環境によっては事前確認が必要です。
また、クロスターは外観だけでなく装備面でも差別化されており、防汚性能に優れたシートや撥水加工などが施されています。これらはアウトドアだけでなく、日常の送迎や買い物といった使い方でも便利に感じる機能です。
結果的に、見た目だけでなくサイズ感と機能の両面で、クロスターは独自の魅力を発揮しているといえるでしょう。
新型と旧型のサイズ比較で見える進化

新型(3代目)と旧型(2代目)フリードを比較した際、外寸における変化は一見わずかですが、その中に込められた設計思想の進化は見逃せません。
旧型は全長4,265mm、全幅1,695mm(CROSSTARは1,720mm)、全高1,710〜1,735mmというサイズでした。一方、新型では全長が4,310mmへと延長され、全幅はCROSSTARモデルで1,720mm、全高も最大で1,780mmに拡大されています。
この変化は、単に「大きくなった」ということだけではありません。
新型と旧型フリードの外寸比較
項目 | 旧型(2代目)フリード | 新型(3代目)フリード |
---|---|---|
全長 | 4,265mm | 4,310mm |
全幅 | 1,695mm(CROSSTARは1,720mm) | 1,720mm(CROSSTAR) |
全高 | 1,710〜1,735mm | 最大1,780mm |
スライドドア開口部 | 狭め | より広く設計 |
特徴・設計思想 | 5ナンバー枠を維持した都市部向け設計 | 室内空間と乗降性の向上、安全装備・e:HEV対応 |
車両サイズの拡張によって、車内空間がより快適になり、特に3列目シートの足元や荷室の容量に余裕が生まれています。例えば、スライドドアの開口部も広がっており、小さな子どもや高齢者でも乗降がしやすくなっています。
また、全長の拡大は安全装備の搭載や衝突安全基準の強化とも関係があります。
新型フリードではHonda SENSINGの標準化や新しいハイブリッドシステム「e:HEV」の搭載など、先進機能の導入が進みました。こうした装備を確実に収めるためには、一定のスペース拡大が不可欠だったのです。
ただし、サイズアップに伴い気をつけたいのは取り回し性能です。新型は旧型と同じ最小回転半径5.2mを維持しているものの、実際の駐車スペースや狭路での取り回し感覚には若干の違いがある場合もあります。
利用環境に応じた車両選びがより重要になってきているといえるでしょう。
歴代モデルで見るサイズ推移の傾向
フリードは2008年の初代登場以来、3代目まで進化を続けてきましたが、そのサイズ推移にはホンダの設計思想の変化が明確に表れています。
初代(2008〜2016年)のフリードは、全長4,215mm、全幅1,700mm、全高1,720〜1,750mmと、当時の5ナンバーミニバンとしては標準的な寸法でした。限られたスペース内で最大限の居住性を確保しようとした設計が印象的です。
その後、2016年に登場した2代目では全長が4,265mmに伸び、全幅1,695mm・全高1,710〜1,735mmとややスリムながらも縦方向への拡張が見られました。
この変更により、特に3列目の居住性と荷室の実用性が向上しました。ホイールベースは初代と同じく2,740mmのままですが、サスペンションやシートアレンジの最適化によって、乗り心地が改善されました。
そして2024年に登場した3代目では、全長4,310mm、全幅1,695〜1,720mm、全高1,755〜1,780mmとさらなる大型化が進行。クロスターなどの派生モデルを含め、3ナンバー枠に踏み込む仕様も登場しています。
フリード歴代モデル寸法比較
世代 | 全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|---|
初代(2008〜2016年) | 4,215mm | 1,700mm | 1,720〜1,750mm |
2代目(2016〜2023年) | 4,265mm | 1,695mm | 1,710〜1,735mm |
3代目(2024年〜) | 4,310mm | 1,695〜1,720mm | 1,755〜1,780mm |
ここから見える傾向としては、安全・快適機能の充実、デザインの洗練に対応するため、徐々にボディサイズが大きくなっているという点が挙げられます。
一方で、車両重量の増加や全高の上昇に対しては、ハイブリッドシステムや剛性設計の進化により、燃費と走行性能のバランスが保たれています。歴代フリードのサイズ変遷を追うことで、単なる大型化ではなく、「使いやすさの熟成」が進んでいることが理解できるのではないでしょうか。
まとめ:フリードのサイズ、旧型について

・フリード旧型は全長4,215mm、全幅1,695mmで5ナンバーサイズに収まる
・全高はグレードにより1,720〜1,750mmと若干の違いがある
・都市部でも扱いやすい絶妙なコンパクトミニバンサイズ
・室内長は3,045mmで広い室内空間を確保している
・室内幅は1,445mmで2列目・3列目間の移動もしやすい
・室内高は1,265mmで立体感のある開放的な空間
・タイヤサイズは185/70R14または185/65R15が基本
・純正サイズからの大きな変更は燃費や速度計に影響が出る
・クロスター旧型は幅広設計で3ナンバー登録となる
・クロスターは最低地上高が高くアウトドア志向に向く
・新型は全長が4,310mmに拡大し、快適性と安全性が向上
・歴代モデルで見ると世代ごとにサイズが徐々に拡大
・6人乗りモデルはキャプテンシート採用で使い勝手が良い
・フロントガラスは視界確保のため大きめで交換費用が高め
・カタログでは寸法や装備の違いを正確に確認できる
・フリードの寸法図で比較する室内空間と外寸の特徴・最適なグレード
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