日産ノート排気量と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、おそらくグレード選びや税金、燃費、中古車選びにおいて「どの排気量が自分に合っているのか」を知りたいのではないでしょうか。
日産ノートはe-POWERモデルをはじめ、ニスモやライダー、ノートオーラ、そして旧型のE11・E12・E13型まで幅広いバリエーションが展開されており、それぞれに排気量や走行性、燃費性能の違いがあります。
特にe-POWERモデルの排気量と仕組みは独特で、ガソリンエンジンを発電専用に使うスタイルは一般的なハイブリッドとは異なります。さらに、オーラやノートオーラNISMOの排気量は共通でも、その走りのキャラクターには大きな差があるのです。
また、排気量が税金に影響するという点も、購入前にぜひ知っておきたい重要なポイントです。
この記事では、グレード別の排気量とエンジンスペックの違いから、排気量による燃費性能の差、総排気量と実用性の関係、さらに中古車価格や型式別(HE12・DBA-E12など)の排気量の違いまで、網羅的に解説します。
「日産ノートは何cc?」という素朴な疑問にも丁寧にお答えしながら、排気量神話を覆した日産の技術戦略にも触れていきます。ノート選びで迷っている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
・日産ノートの排気量の違いとグレード別の特徴
・排気量による税金や維持費の目安
・e-POWERやニスモなどの仕組みと走行性能の違い
・型式や年式ごとの排気量の変遷と選び方
日産ノート排気量の違いと特徴を徹底解説

・e-POWERモデルの排気量と仕組み
・オーラとノートオーラNISMOの排気量
・税金に影響する排気量区分とその目安
・旧型ノート(E11・E12・E13)の排気量まとめ
・ニスモ・ライダーの排気量と走行性
・排気量から見る燃費性能の差
e-POWERモデルの排気量と仕組み
日産ノートのe-POWERモデルは、一般的なハイブリッドとは異なる独自の仕組みを持っています。
最大の特徴は「シリーズハイブリッド方式」を採用している点です。これは、エンジンで直接車輪を駆動するのではなく、発電専用として用いられるという構造になっています。つまり、走行自体はモーターだけで行われ、エンジンは電力供給のために存在するのです。
搭載されているガソリンエンジンの排気量は1.2L(1,198cc)で、使用燃料はレギュラーガソリンです。e-POWERにおいては、この小排気量エンジンが静かに、かつ効率的に電気を生み出し、走行用のバッテリーを充電します。
その電気を使って前輪もしくは全輪のモーターが駆動する仕組みです。従来のガソリン車とは明確に役割が異なる点に注意が必要でしょう。
また、e-POWERは発進時から高トルクを発揮する特性を持っており、アクセル操作に対するレスポンスが非常に滑らかです。これは電気自動車のような感覚に近く、市街地走行ではとても扱いやすいと評価されています。
e-POWERモデルの特徴
項目 | e-POWERの特徴 |
---|---|
駆動方式 | シリーズハイブリッド方式 |
エンジン排気量 | 1.2L(1,198cc) |
燃料種類 | レギュラーガソリン |
エンジンの役割 | 発電専用 |
モーター駆動 | 前輪または全輪 |
トルク特性 | 発進時から高トルク |
静粛性 | 市街地は静か、高速では音が出る |
一方で、高速道路などではエンジンが発電のために作動音を出すため、静粛性を重視する人にとっては気になる場面もあるかもしれません。
燃費性能についても優れており、JC08モードでは30km/L前後を記録するグレードも存在します。ただし、気温や運転条件によって実燃費は変動しやすいため、過信しすぎないことも大切です。
このように、e-POWERは低排気量エンジンとモーターの特性をうまく組み合わせた、現代的な走行テクノロジーを象徴するモデルといえるでしょう。
オーラとノートオーラNISMOの排気量

ノートオーラおよびオーラNISMOは、日産ノートの上級モデルとして位置づけられており、どちらもe-POWERを搭載しています。そのため、両車の排気量は共通して1.2L(1,198cc)です。
ここでのポイントは、排気量自体に大きな違いがなくても、チューニングやモーター出力の調整によって性能に差があるという点です。
まず、ノートオーラはプレミアムコンパクトカーとして、走行性能と内装の質感の両面で高い完成度を誇ります。
通常のノートに比べて静粛性が向上しており、高速域での快適性も重視されています。一方のオーラNISMOは、モータースポーツで培った技術を活かした特別仕様車で、同じ排気量ながら加速力やレスポンスが強化されています。
ノートオーラとオーラNISMOの比較
比較項目 | ノートオーラ | オーラNISMO |
---|---|---|
排気量 | 1.2L(1,198cc) | 1.2L(1,198cc) |
駆動方式 | e-POWER(前輪駆動または4WD) | e-POWER(専用4WDあり) |
モーター出力 | 136PS / 300Nm | 136PS以上(専用チューニング) |
静粛性 | 高い(特に高速域) | やや低い(スポーツ走行重視) |
走行性能 | 快適性と安定性重視 | 加速力・レスポンスに優れる |
専用装備 | プレミアム内装、BOSEスピーカーなど | 専用エアロ、補強、NISMOモードなど |
また、オーラNISMOには専用のモーターセッティングやボディ補強が施されており、ステアリングフィールや足回りの剛性感も異なります。つまり、同じ1.2Lというスペックでも、その中身は大きく異なるのです。
これは、ユーザーが車をどのように使いたいかによって最適な選択肢が変わることを示しています。
燃費に関しては、オーラがWLTCモードで27.2km/L程度、NISMOがやや低めとなっているケースもありますが、それでも高効率なドライブが可能です。ただし、スポーティな走行を頻繁に行う場合は実燃費に違いが出る可能性があります。
いずれにしても、排気量を共通しつつも、走りのキャラクターが明確に分かれているのがこの2モデルの魅力です。
税金に影響する排気量区分とその目安
自動車にかかる税金の一つに「自動車税(種別割)」がありますが、これは車の排気量によって区分されています。
日産ノートの排気量は主に1,198cc前後であるため、多くのグレードが「〜1.5L以下」の区分に該当します。この区分で課される自動車税は、令和6年度の東京都の例で言えば34,500円程度です。
排気量の大きな車は、その分エンジン性能が高く燃費も悪くなりがちという傾向があるため、税制上も重い負担がかかる設計になっています。逆に、ノートのように排気量が比較的小さい車は税負担が軽く、維持費が抑えられるメリットがあります。
特に、e-POWERのような低排気量車では、環境性能による優遇措置が取られる場合もあり、長期的に見るとコスト面で大きな差が出てきます。
ノートの排気量と自動車税の関係
項目 | 内容 |
---|---|
排気量 | 約1,198cc |
該当する税区分 | 1.0L超〜1.5L以下 |
東京都での自動車税(令和6年度) | 約34,500円 |
燃費傾向 | 比較的良好(低燃費) |
環境性能割の優遇対象 | 対象になるケースあり |
課税額の変動要因 | 自治体による若干の差異あり |
登録からの経過年数による増税 | 13年・18年超で増税対象 |
注意点として、自治体によっては課税額が微妙に異なる場合があるため、正確な金額を知りたい場合は地方税事務所の公式情報を確認する必要があります。また、初年度登録から13年、18年を経過した車両は環境負荷の観点から税額が上がる仕組みになっています。
これは旧型ノートを中古で購入する際の留意点の一つとなります。
このように、排気量は単なるスペック情報ではなく、年間の維持費に直結する重要な要素です。コンパクトカーを選ぶ際は、燃費や走行性能に加えて税金の観点からもトータルコストを把握することが賢明です。
旧型ノート(E11・E12・E13)の排気量まとめ

日産ノートは初代(E11型)から現行型(E13型)に至るまで、複数世代にわたって進化を続けています。排気量の変遷を整理すると、車両の開発思想や時代背景が浮かび上がってきます。
まず、2005年に登場したE11型は、1.5L(1,498cc)や1.6L(1,597cc)といった比較的大きな排気量のエンジンが主流でした。これは当時の日本市場において、排気量=パワーと考える傾向が強かったことが影響しています。
実際、車両重量が今より重めであったことから、パワーを確保するにはそれなりの排気量が必要だったと言えるます。
次に、2012年から販売されたE12型では、排気量が大きく変化します。
ここで初めて1.2L(1,198cc)の直列3気筒エンジンが主流となり、さらにスーパーチャージャー付きのHR12DDR型ユニットも登場しました。このダウンサイジングは燃費性能と環境対策を重視した流れによるものです。
E12の一部グレードでは25.2km/Lという高い燃費性能を実現し、従来の排気量神話を覆す存在として注目されました。
日産ノートの排気量と進化の変遷
モデル世代 | 販売開始年 | 主な排気量 | 技術的特徴 |
---|---|---|---|
E11型(初代) | 2005年 | 1.5L(1,498cc)/1.6L(1,597cc) | 排気量重視でパワー確保、車両重量も重め |
E12型(2代目) | 2012年 | 1.2L(1,198cc) | 燃費志向でダウンサイジング、スーパーチャージャー搭載もあり |
E13型(現行型) | 2020年 | 1.2L(1,198cc) | e-POWER専用で発電用エンジン、モーター駆動 |
そして、2020年から導入されたE13型では、e-POWER専用車として排気量は引き続き1.2Lですが、役割は大きく異なります。
前述の通り、エンジンは発電専用となっており、車輪を直接動かすことはありません。これにより、静粛性や運転の滑らかさが飛躍的に向上しました。
このように、E11・E12・E13と進化する中で、日産ノートの排気量は小さくなりつつも、実際の走行性能はむしろ向上しているという点が大きな特徴です。排気量の数字だけを見て判断するのではなく、世代ごとの技術や設計思想を理解することが、正しい車選びには欠かせません。
ニスモ・ライダーの排気量と走行性

日産ノートの中でも「ニスモ」および「ライダー」は、スポーティな仕様を求めるユーザーに支持されてきた特別モデルです。どちらもスタンダードモデルとは異なる外観デザインや走行性能が特徴で、単なるドレスアップ仕様にとどまらない魅力を持っています。
排気量に関しては、どちらも1.5L(1,498cc)を中心に構成されており、ニスモSにおいてはより高出力な1.6L(1,597cc)エンジンが搭載されていました。
ニスモは、日産のモータースポーツ部門が手がけたモデルであり、スポーツサスペンションや高剛性ボディ、専用セッティングのECUなどが採用されています。これにより、峠道や高速道路でも優れた走行安定性とコーナリング性能を発揮します。
また、5速MT仕様も用意されており、運転を“楽しむ”ことに重きを置いたユーザーにとっては最適な一台と言えます。
一方、ライダーは、走行性よりもスタイリングと快適性を重視したモデルです。専用のフロントグリルやバンパー、大径ホイールなどが装備され、より迫力のある外観を実現しています。CVT(無段変速機)が採用されていることから、日常使いの快適さにも配慮されているのがポイントです。
ただし、スポーティな仕様である分、乗り心地は多少硬めに感じるかもしれません。
タイヤの扁平率が低いことや、サスペンションの減衰力設定がタイトなことが影響しています。また、重量が若干増加している点や、空気抵抗の増加によって燃費性能がわずかに低下することもあります。
いずれにしても、ニスモとライダーは同じ排気量でも、味付けが大きく異なるモデルです。走りを重視するならニスモ、外観や快適性にこだわるならライダー、と目的によって選び分けるのが賢明です。
排気量から見る燃費性能の差
車の燃費性能を比較する際、排気量は非常に重要な指標のひとつです。
排気量が大きいほどエンジンに多くの空気と燃料が送り込まれるため、一般的には燃費が悪くなる傾向があります。ただし、実際には排気量だけでは燃費の良し悪しは判断できません。
これは、エンジンの制御技術や車両重量、変速機の種類、さらにはモーターの有無など、複数の要素が影響するからです。
日産ノートの排気量は主に1.2Lと1.5L、1.6Lがあり、e-POWERではすべて1.2Lエンジンが使われています。この1.2Lは発電専用であり、実際の駆動はモーターが担うため、走行時には効率よく電力が活用されます。
その結果、カタログ上の燃費はWLTCモードで25km/L以上を記録するグレードも存在します。一方、旧型ノートの1.5Lガソリンエンジンモデルでは、燃費は18〜20km/L程度が一般的で、排気量の大きさが燃費に影響している様子が見受けられます。
日産ノート排気量と燃費比較表
排気量 | 用途の目安 | 燃費性能(参考) | 特徴 |
---|---|---|---|
1.2L(e-POWER) | 街乗り向け、静かで経済的 | 25km/L以上(WLTC) | 発電専用エンジンでモーター駆動、静粛性高い |
1.5L(ガソリン) | バランス型、一般的な走行に最適 | 18〜20km/L程度 | 自然吸気エンジンで扱いやすい、価格も手頃 |
1.6L(ニスモS) | 走行性能重視、スポーツ走行も対応 | 15〜18km/L程度(推定) | 高出力エンジン搭載で加速力が強いが燃費は控えめ |
ただし、排気量が小さい車でも、アクセルを深く踏み込んで高回転を多用するような運転では、逆に燃費が悪化することがあります。
特に登坂や高速走行では、エンジンにかかる負荷が大きくなり、小排気量ではパワー不足を補うために燃料を多く消費する場面もあるのです。これに対し、大排気量エンジンではゆとりのある走行が可能で、無理に回転を上げる必要がなく、一定条件下では燃費が優れることもあります。
したがって、排気量と燃費性能の関係は一概に「小さい=良い」と言い切ることはできません。
大切なのは、使用目的に応じて最適な排気量の車種を選ぶことです。街乗り中心であれば1.2Lのe-POWER、郊外や高速道路の長距離走行が多ければ1.5L以上のグレードも検討に値します。
排気量から見る日産ノートの選び方

・グレード別の排気量とエンジンスペック
・総排気量と実用性の関係とは
・「日産ノートは何cc?」よくある質問に回答
・排気量と中古車価格の傾向
・型式別(HE12・DBA-E12など)で見る排気量の違い
・排気量神話を覆した日産の技術戦略
グレード別の排気量とエンジンスペック
日産ノートはグレードごとに排気量やエンジンスペックが異なるため、車選びの際にはその違いを理解しておく必要があります。たとえば、現行のe-POWER Xグレードでは1.2LのHR12DE型エンジンを搭載していますが、これは発電専用のユニットで、モーターが実際の駆動を担います。
最高出力は58kW(79PS)、最大トルクは106Nmで、あくまで発電に特化した設計です。
一方、旧型のE12型では、同じ1.2LでもHR12DDRというスーパーチャージャー付きの高効率エンジンを搭載したグレード(DIG-Sなど)が存在しました。このエンジンは、最高出力98PS・最大トルク142Nmと、自然吸気型よりも力強い加速性能を実現しています。
つまり、同じ排気量でもチューニングや過給機の有無によってスペックは大きく異なるのです。
さらに、スポーツ志向のノートニスモSでは1.6LのHR16DE型エンジンが採用され、140PSもの高出力を発揮します。これは一般的なコンパクトカーとしては非常に高い性能で、走りを楽しみたいユーザーには魅力的な選択肢です。
グレードによってはCVTや5MTの選択も可能で、ミッションの違いも走行感覚に影響します。燃費を優先するならe-POWER系、スポーティな走りを重視するならニスモやスーパーチャージャー搭載モデルなど、自身のライフスタイルに合った選び方が重要です。
総排気量と実用性の関係とは

総排気量はエンジンが一度に取り込める空気の量、すなわち燃焼室の合計容量を示す数値であり、車の性能に大きく関わります。ただし、排気量が大きければすべてが優れているというわけではありません。
日産ノートのようなコンパクトカーの場合、小さな総排気量でも十分な実用性を確保できる設計がなされているのが特長です。
例えば、e-POWERモデルでは総排気量1.2Lのエンジンを搭載していますが、これは発電用に最適化された設計で、走行性能はモーターが担っています。したがって、加速時のレスポンスや市街地での取り回しにおいては、排気量以上の性能を実感できるでしょう。
また、排気量が小さいということは、エンジン自体がコンパクトで軽量な傾向にあり、車両全体の重量も抑えやすくなります。これにより燃費が向上し、運転時の負荷も軽減されます。結果として、日常の買い物や通勤といった使い方には非常に適しているのです。
ただし、排気量が小さい車では、高速道路の合流や長距離ドライブなどでエンジンの回転数が上がりやすく、場合によってはパワー不足を感じることもあります。
特に、定員いっぱいでの移動や荷物を多く積んだ際には、加速に物足りなさを覚える場面があるかもしれません。
このように、総排気量は単なる数字ではなく、日常の使い方や運転シーンとの相性によって評価が分かれます。ノートのように小排気量ながらモーターアシストやエンジン制御技術が優れていれば、実用性を損なうことはなく、むしろ経済性と快適性のバランスがとれた一台といえるでしょう。
「日産ノートは何cc?」よくある質問に回答
「日産ノートは何ccですか?」という質問は、中古車市場や購入検討者の間で非常に多く寄せられるものです。
結論から述べると、日産ノートの排気量はモデルやグレードによって異なりますが、主に1.2L(1,198cc)と1.5L(1,498cc)、一部には1.6L(1,597cc)エンジンも存在します。
現行モデルのe-POWERをはじめとする主流グレードは、基本的に1.2Lのエンジンを搭載しており、これはガソリンを使って電気を発電するという特徴的なハイブリッド方式を採用しています。
一方で、過去のモデルでは1.5Lエンジンが主流だった時期もありました。特にE11型(初代)やE12型(2代目)には、走行性能を重視したガソリンエンジン搭載車が多く、モデルによって排気量にばらつきがある点には注意が必要です。
スポーツグレードの「ニスモS」では、より高出力な1.6Lエンジンが用いられたこともあり、同じノートでも性能に大きな幅があることが分かります。
このように「ノートは何ccか」という問いに対しては、一概に断言することはできません。
年式、グレード、駆動方式によって仕様が変化しているため、自分の目的に合った仕様を見極めることが重要です。購入を考える際は、車検証やメーカー公式サイト、中古車情報サイトで詳細なスペックを確認するのが安心でしょう。
排気量と中古車価格の傾向

中古車選びにおいて排気量は、価格に影響を与える大きな要素のひとつです。
日産ノートに限っても、この傾向は明確に見て取れます。たとえば、1.2Lのe-POWERモデルは、燃費性能の良さと維持費の安さから人気があり、中古市場では比較的高値で取引される傾向があります。
中でも走行距離が少なく、上級グレードに該当する車両は100万円以上の価格帯になることも少なくありません。
一方、1.5Lまたは1.6Lといった排気量の大きなモデルは、年式が古い場合が多く、燃費性能もe-POWERと比べると劣るため、比較的価格が下がりやすい傾向があります。
特に、旧型のE11型などでは車体価格が50万円以下となるケースもあり、初めての車として検討するには現実的な選択肢となるでしょう。
しかし、価格が安いからといって無条件に得とは限りません。排気量が大きくなると、自動車税やガソリン代などの維持費も上がる可能性があります。そのため、購入時の初期コストと保有中のランニングコストのバランスを考慮することが不可欠です。
特に注意すべきは、1.6Lモデルやスポーツグレードです。
これらは出力性能が高くなる反面、燃費やメンテナンス費用も比例して上がる場合があります。予算の都合だけで判断せず、自分のライフスタイルや走行頻度に合った排気量・モデルを選ぶことが、最終的な満足度に直結します。
型式別(HE12・DBA-E12など)で見る排気量の違い
日産ノートには、HE12・DBA-E12・E11など複数の型式が存在し、それぞれのモデルで排気量に違いがあります。これらの型式は、エンジンの種類や駆動方式、製造年などによって分けられており、同じ「ノート」という車名でも中身は大きく異なるのです。
HE12は、e-POWERモデルの代表的な型式で、排気量は1.2L(1,198cc)のHR12DE型エンジンを搭載しています。
このエンジンは発電専用で、実際の駆動はモーターによって行われます。そのため、一般的なガソリン車とは走行感覚が異なり、静かでスムーズな加速が特長です。
一方、DBA-E12は、2012年から登場した2代目ノートに該当する型式で、こちらも1.2Lの排気量ですが、スーパーチャージャー付きのHR12DDR型を搭載するグレードもありました。同じ排気量ながら出力やトルクに違いがあり、乗り味にも差が出ます。
日産ノート型式別 排気量とエンジン特性
型式 | 排気量 | エンジン型式 | 特徴 | 年代 |
---|---|---|---|---|
HE12 | 1.2L(1,198cc) | HR12DE(発電専用) | モーター駆動で静粛性と加速性能に優れる | 2016年以降 |
DBA-E12 | 1.2L(1,198cc) | HR12DDR(スーパーチャージャー) | 小排気量ながら高出力、燃費性能も良好 | 2012〜2020年 |
E11 | 1.5L(1,498cc)/1.6L(1,597cc) | HR15DE/HR16DE | 大排気量でトルクに余裕、高速安定性が高い | 2005〜2012年 |
初代ノートにあたるE11型では、1.5L(1,498cc)のHR15DEエンジンを中心に、1.6L(1,597cc)エンジンも設定されていました。これらは現行モデルと比べてやや燃費性能は劣るものの、トルクに余裕があるため高速走行や荷物の多いシーンでは優位性があります。
このように、型式別に見ると排気量やエンジン特性が大きく異なります。中古車を探す際は、型式と排気量の関係を理解することで、自分に合った車をよりスムーズに見つけることができるでしょう。
排気量神話を覆した日産の技術戦略

日本の自動車市場では、長年にわたって「排気量が大きい車=高性能」という神話が根強く存在していました。しかし日産は、ノートをはじめとする小排気量車でその常識を覆す技術戦略を採用し、コンパクトカーの新たな価値を築いてきました。
その代表例が、過給ダウンサイジングとe-POWER技術の導入です。
従来、1.5L~2.0Lクラスのエンジンでなければ、パワー不足や加速性能に不満があるとされてきました。そこで日産は、1.2Lという比較的小さな排気量でも、スーパーチャージャーやモーターを活用することで、高出力と低燃費を両立する開発に注力しました。
例えば、1.2Lながら1.5L並みの加速感を提供するDIG-Sモデルや、モーター駆動によるe-POWERの快適な走行性能がそれに該当します。
このような技術の進化により、排気量の大小にこだわらず、走りと燃費を両立できる車が増えてきました。実際、欧州では早くからこのトレンドが広まり、現在では日本国内でも「小さい=非力」というイメージは薄れつつあります。
もちろん、排気量が大きい方が有利なケースも存在します。登坂性能やトレーラー牽引など、一定以上のパワーが必要な場面では、排気量の余裕が活きてきます。ただし、一般的な通勤や買い物といった日常用途では、1.2Lでも十分な性能を発揮できます。
こうして日産は、時代に合わせた技術戦略で「排気量神話」を過去のものとし、より多様なニーズに応えるラインアップを展開してきました。これからクルマを選ぶ際は、単に排気量の数字にとらわれるのではなく、トータルバランスを重視する視点がますます重要になります。
まとめ:日産ノートの排気量について

・現行の日産ノートe-POWERの排気量は1.2L(1,198cc)
・e-POWERはエンジンが発電専用で駆動はモーターが担当
・ノートオーラおよびNISMOモデルも1.2Lのe-POWERを採用
・スポーツグレードのノートニスモSは1.6L(1,597cc)エンジン搭載
・初代ノート(E11型)は主に1.5Lと1.6Lのエンジンを使用
・2代目(E12型)は主に1.2Lでスーパーチャージャー付き仕様も存在
・現行モデル(E13型)はe-POWER専用でエンジン出力は発電用
・日産ノートの自動車税区分は基本的に「1.5L以下」に該当
・型式「HE12」はe-POWERモデルで1.2L排気量
・型式「DBA-E12」は1.2L自然吸気またはスーパーチャージャー仕様
・高出力仕様は1.6Lで5MT車も存在し走行性能に優れる
・排気量によって中古車価格と維持費が大きく変動する傾向
・小排気量でもモーターアシストで実用性とパワーを確保
・税金や燃費性能を考慮すると1.2Lモデルはコストパフォーマンスが高い
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