日産ノートはコンパクトカーとして多くのユーザーに親しまれてきましたが、「日産ノートの燃費旧型」と検索する方の中には、年式ごとの燃費性能の違いや、旧型モデルの実際の使い勝手について詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、歴代モデルで最も燃費が良い年式は?という疑問を皮切りに、2010年式ノートの実燃費とカタログ燃費、日産ノート 2006年モデルの燃費スペックなどを詳しく比較・解説していきます。
これから日産ノートの旧型モデルを選ぼうとしている方にとって、役立つ情報が詰まった内容となっています。
・日産ノート旧型の年式ごとの燃費性能
・実燃費とカタログ燃費の差の理由
・e-POWER搭載車とガソリン車の燃費比較
・旧型ノートの燃費を改善する具体的な方法
日産ノートの燃費は?旧型の性能を世代別に比較

・歴代モデルで最も燃費が良い年式は?
・2010年式ノートの実燃費とカタログ燃費
・日産ノート2006年モデルの燃費スペック
・10年落ちノートの燃費はどの程度か
・E12の燃費性能と特長とは?
・e-POWER搭載旧型ノートの魅力と燃費比較
歴代モデルで最も燃費が良い年式は?
日産ノートの旧型モデルは、年式によって燃費性能が異なります。
なかでも注目すべきは、2010年12月以降に発売されたE11後期型と、E12系のe-POWERモデルです。これらは、比較的最新の技術が投入されたことで燃費性能が向上しており、歴代ノートの中でもとくに高い数値を記録しています。
例えば、E11後期型の「15X SV」グレードは、JC08モードで18.0km/L、10・15モードで20.0km/Lという優れた燃費を誇っています。さらに、2016年以降に登場したE12系のe-POWERモデルは、エンジンで発電しモーターで走るシリーズハイブリッド方式を採用。
これによりJC08モードで34.0km/L前後というハイブリッド車に匹敵する低燃費を実現しています。
このように、日産ノートの歴代モデルを比較する際には、単に年式の古さではなく搭載されている技術の種類や駆動方式を確認することが重要です。特にe-POWER搭載車は、モーター走行による加速の良さだけでなく、都市部の短距離運転でも高い燃費性能を発揮します。
どれだけ新しい年式でも、装備や駆動方式、車両重量によって燃費に差が出ることは珍しくありません。そのため、購入を検討する際には、グレード別のカタログ数値に加えて、実際の運転環境での実燃費も確認することがポイントです。
2010年式ノートの実燃費とカタログ燃費

2010年式の日産ノートは、E11型の後期モデルにあたります。
この年式は、CVT(無段変速)を採用したFFグレードが中心であり、比較的燃費性能が安定していた時期といえるでしょう。カタログ上の数値では、JC08モードで18.0km/L、10・15モードで20.0km/Lと公表されています。
ただし、実際の走行状況ではこれほど高い燃費が出るとは限りません。
特にストップ&ゴーの多い都市部や、エアコンを多用する夏場などでは、実燃費が12〜14km/L程度に落ち込むケースも見られます。一方で、高速道路を中心に走る方であれば、15〜17km/L前後の実燃費が期待できます。
この年式のノートは、1.5L直列4気筒エンジンを搭載し、バランスの良い出力と低燃費を両立しています。ただ単に燃費が良いというだけでなく、CVTの滑らかな加速感や室内空間の広さなども評価されています。
前述のとおり、カタログ燃費と実燃費にはギャップがありますが、2010年式ノートは中古市場でも安定した人気があるモデルです。燃費性能と価格のバランスに優れており、コストパフォーマンス重視で中古車を選ぶ方にとって、有力な候補のひとつになるでしょう。
日産ノート2006年モデルの燃費スペック
2006年式の日産ノートは、E11系の前期モデルとして登場しました。このモデルは、燃費性能よりも実用性や積載性に重きを置いた設計が特徴です。カタログ数値では、10・15モードで約17.1km/L〜17.8km/Lの範囲に収まっており、当時としては標準的な水準でした。
ただ、この燃費は現代のコンパクトカーと比べるとやや劣ります。特に街乗り中心でエアコンを頻繁に使うような環境では、実燃費が11〜13km/L程度まで下がることもあります。そのため、購入時には走行環境やメンテナンス履歴の確認が重要になります。
とはいえ、2006年モデルにはいくつかの魅力もあります。
例えば、後部座席の居住性が高く、室内長2065mmという広さは当時のライバル車と比較しても優秀でした。また、CVTまたは4ATといった選択肢がある点も中古車選びの自由度を高めています。
このように、2006年式ノートは最新モデルと比べれば燃費面で見劣りする部分もありますが、それを補って余りある実用性や価格面のメリットがあります。維持費を抑えつつも使い勝手の良いコンパクトカーを求める方には、十分検討に値するモデルです。
10年落ちノートの燃費はどの程度か

日産ノートの10年落ちモデル、つまり2013〜2014年頃のE12型前期モデルに該当する車両の燃費は、当時の最新技術を搭載していたこともあり、比較的高水準です。カタログ上ではJC08モードで22.6km/L前後が記録されており、当時としてはかなり優秀な数値といえます。
ただし、中古車として10年経過した車両では、劣化した部品やエンジン性能の低下により、実燃費はどうしても下がる傾向にあります。特にメンテナンスが不十分な車両では、実燃費が13〜15km/L前後にとどまることも少なくありません。
このとき注意したいのは、車両重量や使用環境によって燃費に大きな差が出る点です。例えば、フル乗車や荷物が多い状態での走行、また坂道や信号の多いエリアを頻繁に走る場合は、燃費が悪化しやすくなります。
一方で、10年落ちでも状態が良好であれば、燃費の低下を最小限に抑えることは可能です。タイヤ空気圧の維持やオイル交換の頻度など、基本的な整備を丁寧に行うことで、10年経過車でも16〜17km/L程度を維持する例もあります。
このように、10年落ちノートの燃費性能は「車両状態」と「使い方」によって左右されるため、実際に購入を検討する際には整備記録の有無や試乗によるフィーリングの確認が重要です。
E12の燃費性能と特長とは?
日産ノートE12型は、2012年に登場した2代目モデルであり、先代と比較して大幅な改良が施されたことで注目を集めました。中でも燃費性能においては、従来モデルと明確な差が見られる点がポイントです。
E12は、軽量化されたプラットフォームと高効率な1.2L直列3気筒エンジン(HR12DE型)を採用し、FF車ではJC08モードで最大26.2km/Lという数値を達成しました。
これを可能にしたのが、アイドリングストップ機能やエコモード搭載といった燃費向上技術です。また、CVT(エクストロニックCVT)の採用により、変速ショックの少ない滑らかな走行とエンジン回転数の最適化が実現しています。
これにより、日常の市街地走行でも17〜20km/Lの実燃費が期待できます。
ただし、E12はあくまでガソリン車の設計であり、ハイブリッドシステムを搭載しているわけではありません。そのため、短距離走行が多い場合や頻繁な発進・停止を繰り返すような環境では、燃費の落ち込みが見られることもあります。
一方で、広い室内空間や使い勝手の良い荷室設計など、燃費以外の面でもE12には魅力が多く詰まっています。このように考えると、E12は燃費だけでなくトータルバランスに優れたコンパクトカーといえるでしょう。
購入検討時には、燃費だけでなく装備や用途も加味したうえで判断するのが賢明です。
e-POWER搭載旧型ノートの魅力と燃費比較

e-POWERを搭載したノートは、E12後期型から導入された新しい走行技術により、従来のガソリン車とは一線を画す燃費性能と走行フィールを提供しています。
最大の特長は、エンジンをあくまで「発電用」に使用し、駆動はモーターのみで行うという点です。このシステムにより、電気自動車のような力強い加速と静粛性を得ながら、燃料補給は通常のガソリンで済むという利便性も兼ね備えています。
e-POWERモデルの燃費は、JC08モードで最大37.2km/Lと非常に高く、実際の使用環境でも20km/L以上を記録するケースが多く見られます。特に、信号の多い都市部では、アイドリングや低速走行時のエネルギー効率が優れているため、ガソリン車に比べて明確な燃費差が出やすくなります。
これと比較して、E12前期型のガソリン車は高くても26.2km/Lが限界で、実燃費に関しても15〜18km/L程度であることが一般的です。そのため、e-POWERの登場は、従来型ノートと比べて燃費面において大きな進化を遂げたといえます。
もちろん、価格面ではe-POWER搭載モデルの方が高めに設定されており、中古市場でもやや高額になる傾向があります。しかし、年間の走行距離が多い方にとっては、燃費性能の差によって数年でその差額を回収できる可能性もあります。
そう考えると、e-POWER搭載車は単なる「燃費の良い車」ではなく、ランニングコストを含めた経済性に優れた一台として位置づけられます。
日産ノートの燃費、旧型の注意点と選び方

・「燃費が悪い」と言われる理由とは
・2013年〜2015年式の燃費の傾向
・2017年モデルとの燃費差はどこにある?
・カタログ値と実燃費の差をどう見るべきか
・旧型ノートの燃費を良くする運転術
「燃費が悪い」と言われる理由とは
日産ノートに対して「燃費が悪い」と感じる声が一定数あるのは事実です。ただし、それは必ずしも車両の性能そのものに原因があるわけではありません。主な要因は、運転環境や使い方による影響が大きいという点にあります。
まず、短距離走行やアイドリング時間が長くなる都市部での使用では、どんな燃費性能の車でも数値が下がる傾向にあります。特に旧型ノートのガソリンモデルでは、暖機運転中や頻繁な発進・停止によってエンジンに負担がかかり、実燃費が10km/L台前半に落ち込むこともあります。これにより、「カタログより全然悪い」といった印象を持たれてしまうことがあるのです。
次に、タイヤの空気圧低下やメンテナンス不足、無駄な荷物の積載も燃費悪化の一因となります。
また、エアコンの使用頻度が高い季節や山道などの高低差がある地形でも燃費は悪化しやすくなります。つまり、同じ車両でも使用者の生活スタイルによって、燃費の感じ方は大きく異なってくるのです。
言ってしまえば、「燃費が悪い」という評価の多くは、期待値とのギャップに起因しているとも言えます。カタログ値は理想的な条件下での測定結果であるため、それを基準にしてしまうと現実の燃費が見劣りするのは当然です。
このように考えると、日産ノートの燃費が悪いとされる理由は、車の仕様というよりも使われ方に起因する誤解や誇張であるケースが多いといえるでしょう。燃費性能を引き出すには、丁寧な運転と日常的な整備が不可欠です。
2013年〜2015年式の燃費の傾向

2013年から2015年にかけて販売された日産ノートは、E12型の初期モデルが主流です。この時期の車両は、燃費向上に対する開発が強く意識されていた時代でもあり、ガソリン車ながらJC08モードで最大26.2km/Lという優れたカタログ値を記録しています。
この高燃費の背景には、車両の軽量化とCVTの最適化、アイドリングストップ機能の標準装備といった技術的工夫があります。
実際の使用環境では、街乗りで14〜16km/L、高速走行では18〜20km/L前後を記録することが一般的です。これにより、燃費と実用性のバランスが取れたモデルとして、多くのユーザーに選ばれました。
ただし、購入から10年近くが経過した今となっては、燃費性能が新車時よりも低下しているケースも少なくありません。特にバッテリーの劣化やエンジン内部の摩耗など、見えにくい部分での性能低下が進行している可能性があります。
そのため、実燃費が12〜14km/L程度にとどまる個体も存在します。
また、エアコン使用や荷物の積載状況によっても燃費は変動するため、数値のばらつきには一定の幅があると考えておくと良いでしょう。整備状況や走行距離によって個体差が出やすい時期でもありますので、中古車として購入を検討する際は整備記録や試乗によるチェックが重要です。
このように、2013〜2015年式のノートは、当時の水準では高燃費と評価されていましたが、年数の経過とともにその性能を維持するためのメンテナンスも重要なポイントとなっています。
2017年モデルとの燃費差はどこにある?
日産ノートの2017年モデルは、e-POWERの本格投入により従来モデルから大きな燃費向上を実現した世代です。それまでのガソリン車ベースの旧型モデルと比較して、走行性能と燃費効率の両面で大きな違いが見られます。
とくに注目すべきは、エンジンの役割とモーター駆動の違いです。
旧型ノート(E12前期型)では、1.2Lエンジンが駆動の主役でした。カタログ燃費はJC08モードで24〜26km/L前後を記録しています。一方、2017年に登場したe-POWERモデルは、エンジンを発電のみに使用し、走行自体は電気モーターで行うシステムを採用。
これによりJC08モードで最大37.2km/Lという圧倒的な燃費性能を達成しています。
燃費差の大きな要因は、走行効率の違いだけでなく、街乗りと高速道路の使い方に対する最適化の度合いにもあります。e-POWERは街中でのストップ&ゴーが多い環境でも力を発揮するため、都市部をメインで走るドライバーには非常に相性が良い車種です。
これらの技術進化に加え、2017年モデル以降ではタイヤや空力性能、アイドリングストップの精度も向上しています。旧型ノートと比較すると、設計思想自体が燃費最適化に特化しており、その差は単なる年式の違いにとどまりません。
このように、2017年モデルとの燃費差は、駆動方式とエネルギー制御の根本的な違いによるものといえるでしょう。どちらが優れているかは使い方次第ですが、e-POWERの燃費性能は旧型とは一線を画します。
カタログ値と実燃費の差をどう見るべきか

カタログ燃費と実際に走行したときの燃費、いわゆる「実燃費」には、しばしば大きな差が生じます。これは日産ノートに限らず、あらゆる車種に共通する傾向であり、燃費性能を評価するうえで重要な視点となります。
カタログ燃費は、あくまでテスト環境での数値であり、JC08モードやWLTCモードといった規格に基づいて測定されています。これらの試験は、空調オフ・荷物なし・一定の速度で走るという、非常に理想的な条件下で行われます。
そのため、実際の運転環境では再現されにくい数値となることが多いのです。
たとえば、旧型ノート(E12ガソリン車)では、カタログで25km/L前後の数値が提示されているにもかかわらず、実際の市街地走行では15km/Lを下回るケースも珍しくありません。坂道や頻繁な加減速、エアコン使用などが影響し、燃費を大きく低下させます。
では、この差をどう捉えるべきか。ひとつの目安として、カタログ値の70〜80%程度が実燃費になると考えておくと現実的です。さらに中古車であれば、車両の経年劣化や整備状況によっても差が生じるため、より慎重な判断が求められます。
つまり、カタログ値は「参考値」として捉え、購入を検討する際には、ユーザーの口コミや試乗時の燃費データを併せて確認することが大切です。カタログ数値に期待しすぎず、実際の使用環境に近い情報を基に判断することが、賢い選択につながります。
旧型ノートの燃費を良くする運転術
旧型の日産ノート、特にE12ガソリン車は比較的燃費が良い設計ですが、それでも運転方法次第でさらなる改善が見込めます。特別な装置を付ける必要はなく、日常のドライブにおいて少しの工夫を加えるだけで実燃費を1〜2km/L改善することも可能です。
まず第一に見直したいのが、アクセルの踏み方です。
急発進や急加速はエンジンに大きな負担をかけ、燃料消費を増加させます。一定のスピードに達するまでに穏やかな加速を心がけることで、エンジン回転数を抑え、燃費の向上につながります。とくにCVT搭載車では、なだらかな加速がもっとも効率的です。
次に重要なのがブレーキの使い方です。前方の信号や停車位置を早めに予測してアクセルを離し、エンジンブレーキを活用することで無駄な燃料噴射を抑えることができます。この「惰性走行」を活用することで、街中でも燃費が伸びやすくなります。
さらに、エアコンの使用にも注意が必要です。夏場にフル稼働させると、エンジン負荷が上がり、1〜2km/Lの燃費低下を招くことがあります。外気導入や風量の調整を上手に使い、必要以上の冷房は避けるとよいでしょう。
そしてもうひとつのポイントがタイヤ空気圧のチェックです。空気圧が不足すると転がり抵抗が増し、燃費が落ちるだけでなく安全性にも悪影響を及ぼします。月に1回は適正空気圧を確認する習慣をつけましょう。
このように、旧型ノートの燃費向上には、日々の運転習慣と車両管理が大きく関係しています。特別な技術は不要で、意識と行動を少し変えるだけで、実感できる燃費改善が可能です。誰にでもできる方法だからこそ、継続が鍵となります。
まとめ:日産ノートの燃費、旧型について

・年式やモデルによって日産ノートの燃費性能は大きく異なる
・最も燃費が良いのはE12後期のe-POWER搭載モデル
・E11後期型の「15X SV」も比較的燃費が優れている
・2010年式はCVT搭載でカタログ上18km/Lを記録
・実燃費は都市部で12〜14km/L、高速では15〜17km/L前後
・2006年式は実用性重視で実燃費は11〜13km/L程度
・10年落ちモデルはメンテナンス次第で16〜17km/Lを維持可能
・E12は軽量設計と1.2Lエンジンで燃費と走行性能を両立
・e-POWERはモーター駆動による高燃費と静粛性が特長
・e-POWERは実燃費でも20km/L以上を実現しやすい
・「燃費が悪い」と言われる主な原因は使用環境や運転方法
・2013〜2015年式はカタログ値26.2km/Lだが実燃費は個体差あり
・2017年モデルはe-POWERの採用により歴代最高の燃費性能
・カタログ値と実燃費には20〜30%の差があると見ておくべき
・燃費改善には穏やかな加速・惰性走行・空気圧管理が効果的