ホンダ・オデッセイは1994年の登場以来、ファミリーユースからビジネス用途まで幅広く支持されてきたロングセラーミニバンです。とくに中古市場で注目を集めるオデッセイの旧型は、その使い勝手やサイズ感が購入検討の重要な要素となります。
この記事では「旧型の大きさはどれくらい?」と疑問を持つ方や、「2016年式のオデッセイはどんなサイズ?」といった具体的なモデル別情報を知りたい方に向けて、4代目・5代目の代表的な仕様や、RC1型オデッセイのサイズ感とは、RB3型はコンパクト?ゆったり?といった型式別の特徴を解説していきます。
最後に「全長・全幅から見る運転しやすさ」や、「歴代人気モデルのサイズトレンド」についても丁寧に解説しています。オデッセイの旧型を選ぶ際に後悔しないための情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
・オデッセイ旧型の年式別サイズと特徴
・RC1型やRB3型など型式ごとのサイズ感
・タイヤサイズや全長・全幅が運転や駐車
・新型と旧型の違いから自分に合った選び方
オデッセイのサイズ、旧型を年式別に解説

・旧型の大きさはどれくらい?
・2016年式のオデッセイはどんなサイズ?
・5代目オデッセイの特徴と寸法
・4代目モデルの全長・全幅を確認
・RC1型オデッセイのサイズ感とは
・RB3型はコンパクト?ゆったり?
旧型の大きさはどれくらい?
オデッセイの旧型モデルのサイズは、購入を検討している方や中古車市場をチェックしている方にとって非常に重要なポイントです。なぜなら、車のサイズによって乗り心地や駐車のしやすさ、荷物の積載能力などが大きく左右されるからです。
旧型と呼ばれるのは主に2013年〜2020年頃のモデルで、特に4代目や5代目オデッセイが該当します。
オデッセイ旧型の代表的なサイズは、全長4,830〜4,860mm、全幅1,800〜1,820mm、全高1,545〜1,695mm程度です。モデルやグレードによって若干の違いはありますが、ミニバンとしてはスリムな部類に入り、立体駐車場にも対応できる高さに抑えられています。
このようなサイズ感は、家族での使用に最適でありながら、狭い道路でも取り回ししやすいという特徴があります。特に都市部での運転を考えると、全幅が1,800mm前後というのは安心材料と言えるでしょう。
もちろん、3列シートを備えているため、多人数の乗車にも十分対応できます。
ただし、車庫や駐車スペースに制限がある場合は、購入前に実寸を確認しておくことが大切です。
いくら便利なサイズといっても、環境に合わなければその魅力を最大限に発揮できません。旧型のサイズ感は、取り回しの良さと車内の広さを両立した絶妙なバランスを備えているため、中古車市場でも依然として人気を集めています。
2016年式のオデッセイはどんなサイズ?
2016年式のホンダ・オデッセイは、5代目に該当するモデルで、サイズ的にも使い勝手に優れたバランスが取れた一台です。このモデルのサイズは、全長4,830mm、全幅1,800mm、全高1,695mmとなっており、ミニバンとしての王道ともいえる寸法に仕上がっています。
この数値だけを見ると、他のミニバンと比べて突出した大きさではないものの、車内の居住性は非常に高く評価されています。
ホイールベースも2,900mmと長めに設定されており、2列目・3列目シートにもゆとりあるスペースが確保されています。特に後部座席の足元の広さや、シートのリクライニング機能などが充実しており、長距離移動にも向いています。
2016年式ホンダ・オデッセイに関する情報を表形式
項目 | 内容 |
---|---|
モデル世代 | 5代目 |
年式 | 2016年式 |
全長 | 4,830mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,695mm |
ホイールベース | 2,900mm |
居住性 | 2列目・3列目の足元が広く、リクライニング機能も充実 |
主なグレード | アブソルート、アブソルートEX |
駆動方式 | FF(グレードにより4WDあり) |
パワートレイン | ガソリン車・ハイブリッド車 |
特徴 | 快適性・安全性ともに高水準 |
人気理由 | バランスの取れたミドルサイズ、完成度の高さ |
注意点 | 全高の関係で機械式立体駐車場に入らない可能性あり |
また、2016年式は「アブソルート」や「アブソルートEX」などのグレード展開が豊富で、どの仕様でも標準以上の快適性と安全性が備わっています。さらに、ガソリン車とハイブリッド車の両方がラインナップされていた年式であり、選択肢の広さも魅力のひとつでした。
ただし注意点として、全高がやや高いため、機械式立体駐車場に入らないケースもあります。
そのため、使用環境に応じたサイズ確認は不可欠です。オデッセイの2016年式は、ミドルサイズミニバンの中でも特に完成度の高いモデルであり、今でも根強い人気を誇ります。
5代目オデッセイの特徴と寸法

5代目オデッセイは2013年11月に登場し、それまでの低床フロア設計を引き継ぎつつ、さらに室内空間の拡大と使い勝手の向上が図られたモデルです。
サイズ面では、全長4,830mm、全幅1,800mm、全高1,695mm、ホイールベース2,900mmという数値になっており、ミニバンとしての標準的な大きさに分類されます。
特徴としてまず挙げられるのは、先進安全装備「ホンダセンシング」の導入です。
5代目の中でも特に2015年以降のモデルではこのシステムが広く採用されており、事故予防や運転支援の面でも安心感が増しました。さらに、ガソリンエンジンだけでなく、2016年以降にはe:HEV(ハイブリッド)モデルも登場し、燃費性能も大きく向上しています。
また、スライドドアの採用により、乗降性が飛躍的に向上したことも5代目の大きな魅力です。従来のヒンジ式ドアから電動スライドドアへと変更されたことで、小さなお子様や高齢者の乗り降りもスムーズになりました。
車内空間の工夫も特徴的で、2列目にはオットマン付きのプレミアムクレードルシートを装備したグレードもあり、まるで高級車のような快適性を実現しています。3列目も跳ね上げ式ではなく、床下に収納する方式を採用しており、荷室の使い勝手も良好です。
このように、5代目オデッセイは見た目のサイズ以上に広く感じられる設計と、多彩なグレード展開によって、多くのユーザーから高い評価を得ているモデルです。
4代目モデルの全長・全幅を確認
4代目オデッセイは2003年から2008年まで販売されていたモデルで、ミニバンというカテゴリの中でもスタイリッシュでスポーティなデザインが特徴です。サイズは全長4,760〜4,810mm、全幅1,800mm前後と、現行モデルと比較してもコンパクトな部類に入ります。
このモデルは低重心でシャープなボディラインが印象的で、当時としては珍しく「低床・低重心設計」を前面に押し出したミニバンでした。実際、全高は1,550〜1,570mm程度に抑えられており、一般的な立体駐車場にも対応できるサイズでした。
都市部に住む家庭にとっては大きなメリットとなります。
一方で、低床設計による影響で室内高がやや低めだったことから、大柄な乗員が乗ると圧迫感を感じることもありました。このため、背の高いミニバンに比べると車内での動きやすさには制限があったという声もあります。
ただ、その分ハンドリング性能は高く、ドライバーズカーとしての一面も持ち合わせていました。
4代目オデッセイ(2003年~2008年)の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
モデル世代 | 4代目 |
販売年 | 2003年~2008年 |
全長 | 4,760〜4,810mm |
全幅 | 約1,800mm |
全高 | 1,550〜1,570mm |
特徴 | 低床・低重心設計/スタイリッシュなスポーティデザイン |
室内空間の傾向 | 室内高はやや低め、圧迫感を感じることも |
駐車対応性 | 立体駐車場に対応しやすいサイズ |
取り回しの良さ | 全幅がコンパクトで日本の道路事情に適応 |
走行性能 | ハンドリング性能が高く、ドライバーズカーとしても評価 |
人気グレード | アブソルート(スポーツ志向/専用サスペンション・エアロ装備) |
デザインの評価 | シャープなボディラインが支持されている |
中古市場での人気 | 一定の需要あり、再評価が進むモデル |
ターゲット層 | 都市部在住のファミリーや運転を楽しみたいユーザー |
また、4代目オデッセイは「アブソルート」などのスポーツ志向グレードが人気で、専用サスペンションやエアロパーツが装備されるなど、走行性能にも注目が集まりました。
全幅が1,800mmにとどまっている点も、日本の道路事情にはマッチしており、使い勝手の良いモデルといえるでしょう。
このように、4代目オデッセイの全長・全幅は、現代でも十分に通用するサイズ感を持っており、デザイン性と実用性のバランスが取れたモデルとして再評価されつつあります。
中古車市場でも一定の人気を維持している点は、このサイズとデザインに価値を見出しているユーザーが多い証拠とも言えるでしょう。
RC1型オデッセイのサイズ感とは

RC1型オデッセイは、2013年に登場した5代目モデルの一部であり、これまでのオデッセイのイメージを一新するような変化を遂げたことで話題になりました。
サイズに注目すると、全長4,830mm、全幅1,800mm、全高1,695mmという寸法で、ミドルサイズミニバンとして非常にバランスの取れた設計となっています。特に、ホイールベースが2,900mmも確保されており、室内空間の広さが際立っているのが特徴です。
このようなサイズは、大人数での移動に適しているだけでなく、荷室の使い勝手の良さにも直結しています。実際、3列目シートを使用しない場合にはかなりの荷物が積載できるため、家族での旅行やアウトドアなどにも活躍します。
さらに、2列目シートにはオットマン付きのクレードルシートを採用しているグレードもあり、乗り心地においても高い評価を受けてきました。
一方で、RC1型のように全高が高めの車は、立体駐車場に入れない可能性があるというデメリットも存在します。あらかじめ駐車環境を確認しておくことが重要です。また、都市部では横幅1,800mmがやや大きく感じる場面もあるかもしれません。
このようにRC1型オデッセイは、サイズ面での完成度が非常に高く、快適な移動手段として多くのユーザーに支持されてきました。取り回しと居住性を両立させた設計が光るモデルです。
RB3型はコンパクト?ゆったり?
RB3型は、2008年から2013年まで販売された4代目オデッセイのひとつで、当時のホンダが追求した「低床・低重心設計」をさらに進化させたモデルとして知られています。
サイズに関しては、全長4,840mm、全幅1,800mm、全高1,545mmという構成で、現行モデルと比べると全高が大きく抑えられている点が際立ちます。
この低めの全高は、立体駐車場への対応力という点で大きなアドバンテージとなります。
実際、多くのマンションや都心の施設で利用される機械式立体駐車場の高さ制限が1,550mm程度であるため、RB3型であれば問題なく収まる可能性が高いです。
ただし、車内空間においては天井の圧迫感を感じることもあるかもしれません。
特に背の高い乗員にとっては頭上スペースに余裕が少なく感じる場合があります。それでも、床面を低く設計していることから、実際の乗降性や足元の広さには不満を抱きにくい構造となっています。
また、RB3型は走行性能にも注力したモデルであり、「アブソルート」グレードでは専用サスペンションが搭載され、ミニバンでありながらもスポーティな走りを楽しめる仕様となっています。
コンパクトというよりは、スマートなデザインと低重心の安定性を持ち合わせた、都会派ミニバンといえるでしょう。
RB3型はサイズの絶妙な調整によって、利便性と快適性のバランスを保った一台です。外観のスマートさと実用性の両方を求める方に向いたモデルといえます。
オデッセイのサイズ、旧型の選び方と比較ポイント

・タイヤサイズの違いに注目
・型式一覧から見るサイズの変遷
・中古購入時に気をつけたいポイント
・新型と旧型、どこが変わった?
・全長・全幅から見る運転しやすさ
・歴代人気モデルのサイズトレンド
タイヤサイズの違いに注目
オデッセイの各型式における違いのひとつに、タイヤサイズのバリエーションがあります。実際、モデルやグレードによって装着されているホイールやタイヤのサイズは微妙に異なり、それが乗り心地や走行性能に大きく影響する要素となっています。
例えば、RC型のアブソルートでは、18インチタイヤが標準装備されているグレードもあり、見た目の迫力だけでなく、ハンドリングの応答性やコーナリング時の安定感にも貢献しています。
一方、RB型など旧型のモデルでは16〜17インチのタイヤが多く採用されており、乗り心地を重視したセッティングになっています。タイヤの厚み(偏平率)が高いと、段差や路面の凹凸を吸収しやすく、快適性が向上します。
ここで気をつけたいのは、タイヤサイズを変更する際の影響です。
たとえばインチアップを行うと、見た目はスポーティになりますが、乗り心地が硬くなったり、燃費に影響を与える可能性があります。また、タイヤ外径が大きくなると、スピードメーターの誤差が生じることもあるため、車検対応の範囲内に留める必要があります。
オデッセイはグレードによって標準装備のタイヤサイズが異なるため、購入前には必ずチェックしておきたいポイントです。
デザイン性や走行性能を重視するのか、それとも快適性やコストパフォーマンスを優先するのかで、適したタイヤサイズは変わってきます。見た目の印象だけでなく、実際の使用目的に応じて選ぶことが、長く快適に乗るためのポイントです。
型式一覧から見るサイズの変遷
ホンダ・オデッセイは1994年の初代モデル「RA1型」から始まり、現在のRC型まで複数の型式が存在します。この型式ごとにボディサイズや設計思想も異なっており、ファミリーユースから高級志向まで、時代ごとに求められるニーズを反映してきました。
初代RA1型では、全長4,750mm前後、全幅1,770mmと、現在のミニバンと比べるとやや小ぶりな印象を受けます。しかし、当時としては非常に広く感じる作りで、ミニバンというカテゴリを一般に広めた先駆け的存在でした。
ホンダ・オデッセイの歴代型式 特徴・サイズ
型式 | 世代 | 販売時期 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
RA1型 | 初代 | 1994年~1999年 | 約4,750 | 約1,770 | ミニバン普及の先駆け。比較的小ぶりながら当時は広々とした室内が魅力 |
RB型 | 4代目 | 2003年~2008年 | 約4,800 | 約1,800 | 低重心・低全高でスタイリッシュなデザイン。都市部向け |
RC型 | 5代目~ | 2013年~ | 約4,830 | 約1,820 | 快適性と安全性を重視。ホイールベース拡大で室内足元スペースが進化 |
続くRB型(4代目)は、デザインに重点を置きつつも、低重心・低全高を維持することでスタイリッシュな印象を与えています。
そしてRC型(5代目以降)では、安全性能や快適性の強化を目指し、全長や全幅が拡大されました。
特にホイールベースが2,900mmと長くなったことで、室内空間における足元の余裕が大きく進化しています。e:HEVハイブリッドモデルが追加された点も、最新世代らしい変化です。
このように、型式ごとのサイズ変遷を追っていくと、単なるボディサイズの拡大だけでなく、生活スタイルの変化や技術進化に応じた最適化がなされてきたことがわかります。
購入や乗り換えを検討する際は、自分の生活スタイルに合った時代・型式のオデッセイを選ぶことが大切です。型式一覧を活用することで、そのモデルがどのような背景で設計されたのかも見えてくるでしょう。
中古購入時に気をつけたいポイント

オデッセイを中古で購入する際には、年式や走行距離だけでなく、ボディサイズや型式の違いにも注目すべきです。なぜなら、オデッセイは代を重ねるごとに車両サイズや設計思想が変化しており、それに伴って実用性や運転感覚も大きく異なるからです。
例えば、RC型とRB型では全高が約150mm以上違うため、立体駐車場の可否や車内空間の広さに大きな影響があります。
また、中古車は前オーナーの使い方やメンテナンス状況によって車両状態に差があります。
とくに気をつけたいのは、サスペンションやタイヤ、ブレーキといった足回りの消耗具合です。これらは見た目では判断しづらいため、可能であれば整備記録簿を確認し、過去の整備内容や交換履歴をチェックしておくと安心です。
さらに、グレードによって装備の差が大きいのもオデッセイの特徴です。アブソルート系は足回りやインテリアの質感が高い一方で、乗り心地がやや硬めに感じられることもあるため、事前に試乗できるかどうかを確認しておくと失敗が少なくなります。
中古市場では価格差も重要なポイントですが、安さだけを重視せず、総合的なバランスで選ぶことが大切です。
特にハイブリッド車の場合、バッテリーの状態によっては後々の交換コストが発生する可能性もあるため、その点も念頭に置いておくと良いでしょう。信頼できる販売店で、保証やアフターサポートが整っているかどうかも確認しておきたいところです。
新型と旧型、どこが変わった?
オデッセイは2023年末に大きく改良され、新型として再登場しました。この新旧モデルの違いを比較することで、ユーザーがどちらを選ぶべきか明確になります。
まず最も大きな違いは、パワートレインです。新型はハイブリッド専用モデルとなり、ガソリン車は完全に廃止されました。これにより、燃費性能が大きく向上し、環境性能も重視された設計になっています。
次に、グレード構成にも違いがあります。
旧型では8人乗り仕様や4WDモデルが選べましたが、新型は7人乗りのFFモデルに限定されています。これは、ターゲット層をより絞ったことで快適性を追求する方向へとシフトした結果といえるでしょう。
また、新型では「BLACK EDITION」という特別仕様も追加され、内外装にブラック加飾を施した上級感あるデザインが特徴となっています。
装備面でも差は歴然です。新型には2列目の電動パワーシートやシートヒーター、USB Type-Cポートなどが標準装備され、利便性が飛躍的に向上しています。エレクトリックギアセレクターや減速セレクターのような先進機能も搭載されており、運転支援の精度も高まっています。
ただし、旧型にも一定の魅力があります。4WDや8人乗りといった選択肢があるため、家族構成や居住地域によっては旧型のほうが使い勝手が良いケースも考えられます。このように、新型と旧型は単なる年式の違いではなく、設計思想や使い勝手において明確な方向性の違いがあります。
使用目的やライフスタイルに応じて、自分に合ったモデルを選ぶことが重要です。
全長・全幅から見る運転しやすさ

オデッセイは全体的にボディサイズが大きめで、特に全長・全幅においては他のミニバンと比べても立派な部類に入ります。とはいえ、そのサイズが必ずしも運転のしづらさにつながるとは限りません。むしろ設計上の工夫によって、車両感覚をつかみやすいよう配慮されています。
例えばRC型では、全長が4,830〜4,860mm、全幅が1,800〜1,820mmとかなり大柄です。
一方で、フロントガラスの傾斜角度やピラーの細さなどにより、運転席からの視界は広く確保されており、車両感覚がつかみやすいのが特長です。また、バックカメラやパーキングセンサーが標準もしくはオプションで装備されているグレードが多く、狭い場所でも取り回しがしやすくなっています。
一方で、RB型のように全高を抑えたモデルは都市部での駐車場対応力に優れ、全幅1,800mmというサイズも標準的で運転しやすい部類です。ただし、全高が低いため、座席からの見下ろし視点は得られず、慣れるまでにやや時間がかかるかもしれません。
加えて、オデッセイはホイールベースが長い分、回転半径が大きくなりがちです。
狭い交差点やUターンでは注意が必要です。そのため、日常的に細い道をよく通る方や、都心の立体駐車場を頻繁に利用する方は、全長や全幅に加えて最小回転半径にも注目しておくとよいでしょう。
このように、オデッセイの運転しやすさはサイズそのものよりも、視界設計や装備、使用環境との相性によって大きく左右されます。数字だけに惑わされず、実際の運転感覚をイメージすることが大切です。
歴代人気モデルのサイズトレンド
オデッセイの歴代モデルを振り返ると、その人気の背景には常に「時代に合ったサイズ感」があったことがわかります。
初代RA1型(1994年)は全長4,750mm前後、全幅1,770mmと当時としては大型の部類に入り、ステーションワゴンとミニバンの中間的存在として注目されました。家族構成が拡大傾向にあった時代背景とも重なり、一気に人気車種となりました。
その後、3代目のRB型(2003年〜2008年)は、低全高設計によってスポーティな印象を与える一方で、ミニバンらしからぬ走行性能が評価されました。この頃になると「駐車場に入るサイズ」や「都会で使えるサイズ」が求められ、全高1,550mmという設計がヒットの要因となったのです。
続く5代目RC型(2013年〜)では、再びミニバンらしい広い室内空間を求める声に応え、全高を高め、スライドドアを採用。
家族連れやシニア層を中心に人気が戻りました。つまり、オデッセイのサイズトレンドは時代ごとの生活スタイルや住宅事情に呼応して変化してきたと言えるでしょう。
近年のモデルでは、さらに室内の快適性と走行性能の両立を目指し、ボディサイズを維持しつつ、装備や安全機能が強化されています。
そのため、車両の「大きさ」だけを比較するのではなく、「使いやすさ」や「満足感」といった視点でモデルを選ぶことが、後悔のない選択につながります。こうした視点で見ると、各世代の人気モデルには必ず明確な理由があることが見えてきます。
まとめ:オデッセイのサイズと旧型について

・オデッセイ旧型は2013〜2020年モデルを指すことが多い
・旧型の全長は4,830〜4,860mmとミドルサイズミニバンの中でも標準的
・全幅は1,800〜1,820mmで日本の道路事情に適したサイズ
・全高は最大でも1,695mm程度で立体駐車場にも対応可能な高さ
・2016年式は全長4,830mm、全幅1,800mm、全高1,695mmでバランスが良い
・5代目モデルは電動スライドドアやホンダセンシングなど快適・安全装備が充実
・4代目モデルは全長4,760〜4,810mm、全高1,570mm以下で低床設計が特徴
・RC1型は5代目の基本型式で室内空間が広くファミリー層に人気
・RB3型は低全高1,545mmで立体駐車場に強いが室内の頭上空間は狭め
・タイヤサイズは16〜18インチまで幅があり、乗り心地や見た目に影響
・型式によってサイズや設計思想が異なり、使い方に応じた選択が必要
・中古購入時は立体駐車場対応や装備の違いを確認しておくと安心
・新型はハイブリッド専用・7人乗り限定で、旧型とコンセプトが異なる
・全長・全幅だけでなくホイールベースや最小回転半径も運転感覚に関係する
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