オデッセイを検討中、またはすでに所有している方にとって、「自動車税」は見逃せないランニングコストの一つです。
特にホンダ・オデッセイのように排気量やグレードのバリエーションが豊富な車種では、2000ccと2400ccでどのくらい税額が異なるのか、ハイブリッドモデルは減税の対象になるのかといった点は、多くの方が気になるところではないでしょうか。
また、「任意保険や車検費用を含めた年間の総コストは?」「13年を超えた古いオデッセイは重課税になる?」といった疑問も見逃せません。
本記事では、自動車税の基本から、重量税や車検時の注意点、さらにはグレードごとの負担額や型式別の違いまで、オデッセイに関する税金の情報を網羅的に解説しています。
中古車購入時のチェックポイントや、大学生・若年層でも維持できるかどうかの視点まで含め、読み終える頃には“モヤモヤ”がすっきりするはずです。
・オデッセイの排気量ごとの自動車税額の違い
・グレード別や年式別の税金の目安
・ハイブリッド車の減税制度と適用条件
・中古購入時や13年超の重課税
オデッセイの自動車税はいくらかかる?基本と相場の整理

・排気量ごとの税額目安(2000cc/2400cc)
・年間税金の内訳とは
・ハイブリッドモデルの減税対象と仕組み
・重量税の計算方法と車検時の注意点
・自動車税はいくらになる?グレード別に例示
・任意保険や維持費と合わせた総コスト感
排気量ごとの税額目安(2000cc/2400cc)
排気量によって自動車税の金額が変わるという仕組みは、車の所有者にとって非常に重要なポイントです。
ホンダ・オデッセイの場合、グレードによって主に2000ccまたは2400ccのエンジンが搭載されており、それぞれ課される税額も異なります。ここでは、排気量ごとの自動車税額の目安について詳しく解説します。
まず2000ccクラスでは、一般的に年間の自動車税は39,500円となります。この税額はガソリン車の基準であり、新車登録から13年未満の場合の数値です。一方で、2400ccクラスになると、税額は45,000円前後になります。
ホンダ・オデッセイの排気量別 自動車税額の目安
排気量 | 年式区分 | 年間自動車税(ガソリン車) | 重課(13年超過車) 税額目安 | 備考 |
---|---|---|---|---|
〜2000cc | 登録後13年未満 | 39,500円 | 約45,400円(+約15%) | 主に一部グレードのオデッセイに該当 |
~2400cc | 登録後13年未満 | 45,000円 | 約51,700円(+約15%) | 多くのオデッセイで採用されるエンジンサイズ |
~2000cc | 登録後13年以上 | 約45,400円 | 同左 | 重課適用で約15%増額 |
~2400cc | 登録後13年以上 | 約51,700円 | 同左 | 重課適用で約15%増額 |
わずかな排気量の違いですが、税額にして5,000円以上の差が出るため、維持費に敏感なユーザーにとっては見逃せないポイントです。
ただし、13年を超える車両については「重課税」が適用され、税額が15%ほど上がります。たとえば、2000ccであれば45,400円、2400ccであれば51,700円程度に跳ね上がる可能性があります。これは地球温暖化対策の一環として、古い車ほど税負担が大きくなる仕組みを採用しているためです。
このように、排気量が大きくなるほど税額も増える傾向にあります。購入時には本体価格や装備だけでなく、排気量による税負担も長期的に考慮することが大切です。
年間税金の内訳とは

オデッセイの年間維持費を正確に把握するためには、「自動車税」だけでなく「自動車重量税」や「自賠責保険料」などを含めた年間税金の内訳を理解する必要があります。これらは車の使用に不可欠な法定費用であり、車検のタイミングなどでまとめて支払うケースが多いです。
まず、自動車税は毎年4月1日時点で車を保有している人に課せられる地方税で、排気量に応じて決まります。前述のように、2000ccクラスで39,500円、2400ccクラスで45,000円程度が一般的です。
ホンダ・オデッセイの年間維持費に含まれる主要な法定費用の内訳(年間ベース)
費用項目 | 内容説明 | 年間費用目安 | 備考 |
---|---|---|---|
自動車税 | 排気量に応じて課される地方税 | 約39,500円〜45,000円 | 2000cc:39,500円、2400cc:45,000円 |
自動車重量税 | 重量に応じて2年ごとに課される国税 | 約16,400円(1年換算) | 2.0t以下想定。13年・18年超で増税 |
自賠責保険(強制) | すべての自動車に加入義務がある国の保険 | 約10,005円(1年換算) | 車検ごとに2年分(20,010円)支払う |
合計(法定費用) | 上記3つを合算した年間の基本税金・保険費 | 約65,905円〜71,405円 | 年式や排気量により変動あり |
参考:任意保険・燃料費・点検費(目安)
費用項目 | 年間費用目安(概算) | 備考 |
---|---|---|
任意保険料 | 約60,000円〜120,000円 | 等級・補償内容・年齢条件により変動 |
燃料費(ガソリン) | 約120,000円〜180,000円 | 年間走行距離1万〜1.5万km、実燃費8〜10km/L、180円/L換算 |
メンテナンス費용 | 約30,000円〜50,000円 | オイル・フィルター・ブレーキ点検など定期メンテナンス費用 |
年間維持費の総額イメージ(目安)
パターン | 年間合計維持費(概算) |
---|---|
最低限パターン | 約250,000円〜280,000円程度 |
標準的パターン | 約320,000円〜400,000円程度 |
高額な場合 | 約450,000円〜500,000円以上も可能 |
次に、自動車重量税は車検時に支払う国税で、車両重量に基づいて金額が決まります。オデッセイのような2トンクラスのミニバンの場合、2年車検ごとに32,800円(1年あたり16,400円)が標準的な金額です。ただし、新車登録から13年、18年を超えると税額はさらに上がります。
また、自賠責保険(強制保険)は2年で20,010円(1年あたり10,005円)程度が必要です。これは任意保険とは別に、法律で加入が義務づけられているものです。
以上を合計すると、オデッセイの年間税金は約65,000円〜75,000円程度となります。これに加え、任意保険や燃料代、メンテナンス費用などがかかることを考えると、年間維持費の全体像がより明確になるでしょう。
ハイブリッドモデルの減税対象と仕組み

ホンダ・オデッセイのハイブリッドモデルは、燃費性能に優れた車種として知られており、環境性能に応じた減税制度の対象にもなっています。では、実際にどのような仕組みで減税が適用されるのか、詳しく見てみましょう。
まず、日本の「エコカー減税」制度では、国が定めた排出ガス基準および燃費基準を満たした車に対して、自動車取得税・自動車重量税が軽減される仕組みが設けられています。オデッセイe:HEV(ハイブリッド)は、この制度の基準を満たしているため、重量税が一部または全額免除となるケースがあります。
例えば、新車購入時には重量税が最大で50〜100%免除されることがあります。
また、グリーン化特例により、初年度の自動車税も軽減される場合があります。具体的な免税率は年度によって異なりますが、対象となれば1万円以上のコスト削減が可能です。
ただし、減税対象となるのは登録から初回車検までの期間が基本で、2回目以降の車検では標準税率に戻ることがほとんどです。また、制度は年度ごとに見直されるため、購入時点での最新情報を確認することが重要です。
このように、ハイブリッドモデルは初期コストが高くなりがちですが、減税メリットを加味すればトータルの維持費が抑えられることが多いのです。
重量税の計算方法と車検時の注意点
自動車重量税は、車検時に必ず支払う必要がある国税の一つであり、オデッセイのような重量級ミニバンを所有している方にとっては、軽視できないコスト項目です。この重量税は車両重量に応じて計算され、一般的に500kgごとに課税される仕組みです。
例えば、オデッセイの重量が1,800kg程度であれば、「1.5t超~2t以下」の区分に該当し、1回の車検(2年)につき32,800円が必要になります。この金額は新車から13年未満の車に適用されるもので、13年を超えると重課税が適用され、金額は上がります。
具体的には、2t以下の車であれば45,600円程度に跳ね上がるケースもあります。
オデッセイの自動車重量税(2年分)の目安
車両重量区分 | 経過年数(新車登録から) | 重量税(2年分) | 年間換算額 | 備考 |
---|---|---|---|---|
~1.5t以下 | 13年未満 | 24,600円 | 12,300円 | 実際のオデッセイはこの重量区分に該当しないケースが多い |
1.5t超~2t以下 | 13年未満 | 32,800円 | 16,400円 | 多くのオデッセイがこの区分に該当(RB・RC系など) |
1.5t超~2t以下 | 13年以上~18年未満 | 45,600円 | 22,800円 | 重課税適用:13年を超えると大幅増税 |
1.5t超~2t以下 | 18年以上 | 50,400円 | 25,200円 | 最重課税:古い年式の車両にさらに高い負担 |
車検時に注意すべき点として、車検を受ける前に重量税の区分をしっかり確認しておくことが挙げられます。例えば、カスタムパーツの装着などにより重量が増えると、税区分が1ランク上がることがあります。
また、制度変更により減税が終了している場合もあるため、事前に陸運局や整備業者に最新情報を確認しておくことが賢明です。
さらに、重量税は現金で支払う場合が多いため、車検の時期にはまとまった費用を準備しておく必要があります。これを怠ると、車検が通らず公道を走行できなくなるリスクもあるため、しっかりとしたスケジューリングと費用管理が求められます。
自動車税はいくらになる?グレード別に例示

ホンダ・オデッセイはグレードごとに搭載されているエンジンの排気量が異なり、それに伴って自動車税も変動します。自動車税は車の所有者に毎年課せられる地方税で、排気量ごとに定められた固定額が請求される仕組みです。
たとえば、2000ccクラスに該当する「アブソルートEX」などのグレードでは、年間の自動車税は39,500円となります。対して、2400ccエンジンを搭載しているRB型などの過去モデルでは、税額が45,000円となるため、グレードごとの差は明確です。
また、近年のe:HEV(ハイブリッド)仕様では、排気量ベースの税額ではあるものの、初年度にグリーン化特例が適用されることで、一部軽減措置が受けられる場合もあります。
つまり、同じオデッセイでも、グレードによって1年あたり数千円の違いが生じるため、購入時には装備だけでなく排気量と維持費のバランスも意識することが大切です。
なお、自動車税は毎年4月1日時点の所有者に対して課されるため、年度の途中で売買をした場合でも、4月時点で登録されていればその年分は支払い義務が発生します。
任意保険や維持費と合わせた総コスト感
車の維持にかかる費用は、自動車税だけではありません。実際にオデッセイを所有していると、任意保険、燃料代、車検費用、消耗品の交換など、さまざまな費用が継続的に発生します。
まず任意保険ですが、30代・ゴールド免許・年間走行1万km以下という一般的な条件であれば、年間の保険料はおおよそ5万〜8万円が相場となります。ただし、補償範囲を広げたり免責額を下げたりすると、10万円を超えることも珍しくありません。
次に、燃料代は車の使用頻度と燃費によって大きく変動します。オデッセイのe:HEVモデルでは燃費が20km/L前後を記録することもありますが、ガソリン仕様のRB型やRC型では10〜13km/L程度が一般的です。
ホンダ・オデッセイ 年間維持費の内訳(概算)
項目 | 年間費用目安 | 説明・補足 |
---|---|---|
自動車税 | 約39,500〜45,000円 | 排気量に応じて課税(2000〜2400cc基準) |
自動車重量税(年換算) | 約16,400円 | 車検時に2年分32,800円支払い(13年未満・2t以下) |
自賠責保険(年換算) | 約10,005円 | 強制加入保険(車検時に2年分20,010円支払い) |
任意保険 | 約50,000〜80,000円 | ゴールド免許・補償内容により変動。10万円以上のケースもあり |
燃料代 | 約120,000〜180,000円 | 年間1万km走行、実燃費10〜13km/L、ガソリン価格180円/Lで試算 |
メンテナンス費用 | 約30,000〜60,000円 | オイル・ブレーキ・バッテリー・タイヤ等の消耗品交換 |
車検・整備費(年換算) | 約50,000〜75,000円 | 2年に1回10万〜15万円の車検費用を年換算 |
■ 年間維持費 総額の目安(合計)
パターン | 年間総額(概算) | 想定条件 |
---|---|---|
最低限抑えた場合 | 約316,000円前後 | 任意保険・整備費用を安く抑えた場合 |
一般的なケース | 約370,000〜420,000円 | 補償充実型の保険・平均的な走行距離 |
高額になるケース | 約450,000円以上 | 保険が高額/燃費が悪い/整備・タイヤ交換が多い場合など |
これを基に試算すると、年間1万kmを走る場合、ガソリン代だけでも12万〜18万円ほどかかる計算になります。さらに、車検や整備費用、タイヤ交換、オイル交換などのメンテナンスにも費用がかかります。
車検は2年ごとに10万〜15万円程度が必要で、これを年換算すると5万〜7万5千円程度。以上を合計すると、オデッセイの年間維持費はおおよそ30万〜45万円となり、自動車税を含めた総コストとして把握しておくと予算管理がしやすくなります。
年式・モデル別に見るオデッセイ自動車税の違い

・初代〜RB・RC型までの税額差まとめ
・13年超で増額される“重課税”に注意
・アブソルート/e:HEV/RC5はどれくらい?
・中古オデッセイ購入時の税金チェックポイント
・新型オデッセイの税金に変化はあるか?
・大学生や若年層でも維持できるか?
初代〜RB・RC型までの税額差まとめ
オデッセイは初代RA型(1994年)から最新のRC型まで、複数のモデルチェンジを経てきました。その中でも排気量や登録年数の違いにより、自動車税の負担は大きく変化しています。
たとえば、初代オデッセイは2.2Lエンジンを搭載していたため、税額は概ね45,000円前後。一方で、2代目・3代目の一部モデルは3.0L V6エンジンを搭載していたケースもあり、この場合は年間51,000円に跳ね上がります。
4代目RB型では2.4Lエンジンが主流となり、税額は45,000円に落ち着きました。
■ オデッセイ歴代モデルと自動車税の比較表(ガソリン車・13年未満基準)
世代(型式) | 登場年(西暦) | 主な排気量 | 自動車税(目安) | 備考(エンジン構成・重課対象) |
---|---|---|---|---|
初代(RA1〜RA5) | 1994年〜1999年 | 2.2L〜2.3L | 約45,000円 | 現在では13年超となり重課税(約51,700円)対象 |
2代目(RA6〜RA9) | 1999年〜2003年 | 2.3L / 3.0L V6 | 45,000円 / 51,000円 | V6モデルは高額な税負担。重課なら58,600円前後もあり得る |
3代目(RB1・RB2) | 2003年〜2008年 | 2.4L / 3.0L V6 | 45,000円 / 51,000円 | 一部V6搭載グレードあり。重課税該当モデル多数 |
4代目(RB3・RB4) | 2008年〜2013年 | 2.4L | 約45,000円 | モデル末期を除き重課対象。ハイパワー志向の最終RB型 |
5代目(RC1・RC2) | 2013年〜2020年 | 2.4L | 約45,000円 | 主にFFと4WDで構成。2026年頃から重課の対象になり始める世代 |
6代目(RC4/e:HEV) | 2016年〜現在 | 2.0L ハイブリッド | 約39,500円 | ハイブリッド登場により低排気量モデルの維持費が安価に |
■ 重課税の影響(13年・18年超)
項目 | 税額上昇の目安 | 備考 |
---|---|---|
自動車税(13年超) | +約15%増(例:45,000円→約51,700円) | 登録日が古いモデルほど負担増 |
自動車重量税(13年超) | 約32,800円 → 約45,600円(2年分) | さらに18年超で約50,400円まで上昇 |
合計影響額(年間) | +10,000〜15,000円以上の維持費増加 | 税金のみで数万円の差になることも |
■ 購入時の注意点まとめ
チェックポイント | 理由 |
---|---|
モデルごとの排気량確認 | 税額に直接影響するため、V6か直4かで年間最大6,000円以上差が出る |
登録年の確認(13年・18年) | 重課税対象かどうかで維持費が大きく変わる(特に中古車購入時) |
見た目・価格よりランニングコスト重視 | 初期費用が安くても、税金+整備費で数年で逆転する可能性もある |
RC型になってからは、2.4Lに加えて2.0Lのハイブリッドが登場し、グレードによって39,500円もしくは45,000円のいずれかが適用される状況になっています。このように、エンジン構成の変化に合わせて税負担も上下しているため、中古車を選ぶ際にはモデルごとの排気量に注目することがポイントです。
また、10年以上経過した古いモデルは、車体価格が安く見えても、税金や整備コストがかさむ傾向があります。特に重量税や自動車税の重課税が加わると、1年あたりの維持費にして数万円の差が出ることもあります。
見た目や価格だけでなく、ランニングコストまで含めた比較が、満足度の高い購入につながるのです。
13年超で増額される“重課税”に注意

オデッセイを長く所有していると、避けて通れないのが「重課税(じゅうかぜい)」の問題です。この制度は、排ガスや燃費性能が現行基準より劣る旧型車に対して、環境負荷への対策として税負担を引き上げる仕組みです。
対象となるのは、初度登録から13年を経過したガソリン車・ディーゼル車であり、ハイブリッド車など一部の低排出ガス車は除外される場合があります。
具体的には、自動車税が通常よりも約15%、重量税は約39%程度上乗せされます。たとえば、2000ccのオデッセイであれば、通常は39,500円のところが約45,400円に。さらに重量税も、車検時に支払う金額が大幅に上昇します。
新車時には2年で32,800円程度だった重量税が、13年を超えると45,600円になるなど、トータルで年1万円以上の差が発生することになります。
また、この重課税制度は車検や税金の支払い時に自動的に適用されるため、見落としがちです。中古車を購入する際には、車検証で初度登録年月を確認し、13年を経過しているかどうかを必ずチェックするようにしましょう。
安価な中古車に飛びついたものの、維持費が高くついて後悔するというケースは少なくありません。購入前に「将来の税負担」まで含めて考える視点が、賢い選択を左右する鍵となります。
アブソルート/e:HEV/RC5はどれくらい?
オデッセイには複数のグレードが存在しますが、その中でも「アブソルート」「e:HEV」「RC5」といった仕様は人気が高く、それぞれに課せられる自動車税も異なります。アブソルートは2.4Lエンジンを搭載しており、毎年の自動車税は45,000円となります。
一方、ハイブリッド仕様のe:HEV RC5は2.0Lエンジンを搭載しているため、39,500円で済むことが多いです。税制上、排気量によって課税額が決まるため、同じオデッセイでもエンジンサイズによって維持費が変わってくるのです。
たとえば、RC5のようなハイブリッドモデルは低燃費であるだけでなく、新車購入時にはエコカー減税やグリーン化特例が適用されるケースもあります。これは初年度に限り自動車重量税が免除または軽減される制度で、初期費用を抑えるうえでも大きなメリットとなります。
なお、グレード名だけで排気量が判断しづらい場合は、車検証の「総排気量等」を確認することで正確な税額を把握できます。維持費を見積もる際には、単に車両価格だけでなく、こうした税額も含めてトータルで比較検討することが重要です。
中古オデッセイ購入時の税金チェックポイント

中古車としてオデッセイを検討する場合、価格の安さだけでなく「自動車税がいくらになるか」を事前に確認しておくことが欠かせません。なぜなら、同じ年式・同じグレードでも、自動車税が重課税の対象となっているケースがあるためです。
特に初度登録から13年以上経過している個体では、通常の税額に対しておよそ15%程度が加算される「重課税」が適用されます。たとえば、2.4Lモデルの場合、本来の税額が45,000円だとしても、重課後には約51,700円ほどになります。
また、購入時点で自動車税が月割りで請求されるケースにも注意が必要です。年度の途中で名義変更を行うと、残り月数に応じた税額を支払うことになりますが、その分が車両本体価格に上乗せされていることも少なくありません。
さらに、都道府県ごとに異なる「環境性能割」も加味する必要があります。この税は排出ガス性能に応じて0〜3%程度が課せられるため、ハイブリッド車は優遇される一方で、旧型のガソリン車にはやや高めの税率が適用される傾向があります。
これらの税金情報は、購入店舗や登録業者に必ず事前確認することが大切です。
新型オデッセイの税金に変化はあるか?
現行モデルである新型オデッセイ(RC5)は、ハイブリッド仕様「e:HEV」を中心に展開されており、従来のガソリン車に比べて税金面での優遇が期待されています。
自動車税そのものは排気量ベースで決まるため、2.0Lエンジン搭載車であれば39,500円と、従来より若干低く抑えられています。しかし注目すべきは、初年度に適用される各種減税制度の存在です。
新型e:HEVは、国土交通省の定める排出ガス基準と燃費基準をクリアしているため、「グリーン化特例」の対象となる可能性が高く、購入初年度には自動車重量税が免税、または軽減されるケースも多く見られます。
ただし、こうした優遇措置は常に継続されるわけではなく、年度ごとの制度変更により内容が変わることがあります。
たとえば、2024年度までは対象だった車種が、翌年度には条件を満たさず減税対象から外れることもあるため、購入時には最新の税制情報をディーラーや自治体のホームページなどで確認する必要があります。
結果として、新型オデッセイは燃費や走行性能だけでなく、税制面でも先代モデルと比較してランニングコストが抑えられる魅力があります。
大学生や若年層でも維持できるか?

オデッセイのようなミニバンはファミリー層向けのイメージが強いものの、実際には若年層や大学生の中にも中古で購入するケースが増えています。
その理由のひとつは、中古市場での価格が比較的手頃になってきたことです。とはいえ、購入後には自動車税をはじめとする各種維持費が継続して発生するため、計画的な予算管理が求められます。
たとえば、2.4Lの中古オデッセイを購入した場合、自動車税は年間45,000円程度です。加えて、任意保険料は20代だと年間10万〜15万円になることもあり、初めての車所有者には負担が大きく感じられるでしょう。
■ 大学生・20代が中古オデッセイを所有する場合の維持費(年額目安)
項目 | 年間費用目安(概算) | 補足・条件 |
---|---|---|
自動車税 | 約45,000円 | 2.4Lモデル(RC型、RB型など) |
自動車重量税(年換算) | 約16,400円 | 2年に1回車検で32,800円支払い(13年未満の場合) |
自賠責保険(年換算) | 約10,005円 | 車検ごとに2年分20,010円 |
任意保険料(20代) | 約100,000〜150,000円 | 年齢・等級・補償内容によって大きく変動 |
ガソリン代 | 約120,000〜180,000円 | 年間1万km走行、燃費10〜13km/L、ガソリン180円/Lで試算 |
メンテナンス費用 | 約30,000〜50,000円 | オイル・バッテリー・タイヤ交換など定期点検含む |
合計(年間維持費) | 約321,405〜456,405円 | 条件次第で月あたり約27,000〜38,000円程度 |
■ 維持費を抑えるためのポイント(大学生・若年層向け)
節約ポイント | 内容・効果 |
---|---|
保険の運転者限定設定 | 「本人限定」「家族限定」にすることで年間数万円の節約が可能 |
使用目的の明確化(通勤・通学) | 使用頻度の申告を正確にすれば、保険料の割引対象になることがある |
車両のグレード選び | e:HEVなどハイブリッドモデルは燃費性能が高く、燃料代を年間数万円節約できる |
古すぎる車の回避 | 登録13年超モデルは重課税の対象となるため、年間1〜2万円の税負担増に注意 |
予備費の確保 | 突発的な修理・故障にも備えて年間2〜3万円の余裕資金を持つと安心 |
■ 初めての車選びにおけるアドバイス(オデッセイ購入時)
チェック項目 | 理由 |
---|---|
モデル年式の確認 | 重課税の対象外かどうか(13年未満)を必ず確認 |
車両総重量・排気量の確認 | 自動車税や重量税の計算根拠となる。2.4L・2t以下が標準 |
燃費の実測値を調べる | カタログ値ではなく、オーナーの実燃費レビューを参考に燃料代の目安を立てる |
走行距離と整備履歴の確認 | 多走行の中古車は、今後のメンテナンス費用がかさむ可能性があるため要注意 |
その一方で、維持コストを抑える工夫も可能です。たとえば、自動車保険は運転者の限定(本人のみ、家族限定)や使用頻度の申告によって割引を受けることができます。また、燃費面でもe:HEVなどのハイブリッドモデルを選べば、年間のガソリン代を大きく節約できます。
維持費がネックになるなら、最初から重課税対象となる古いモデルは避けるべきです。大学生でもアルバイト収入があれば、しっかりと計画を立てることでオデッセイの維持は現実的になります。経済的負担を把握した上で、安心してカーライフをスタートさせることが何より大切です。
まとめ:オデッセイの自動車税について

・オデッセイの自動車税は排気量によって異なる
・2000ccと2400ccの税額には年間で1万円以上の差がある
・アブソルートやe:HEVなどグレード別でも税額に違いがある
・重量税は車検時に2年分まとめて支払う必要がある
・ハイブリッド車はエコカー減税の対象になりやすい
・登録から13年を超えると重課税が適用される
・中古車を購入する際は車齢による税額の変化に注意
・新型オデッセイでは税制優遇のあるグレードもある
・任意保険と合わせた年間維持費は20万〜30万円が目安
・若年層でもグレード選び次第で維持しやすいモデルがある
・初代〜RC型までの各モデルで排気量や税額の傾向が異なる
・ハイブリッドモデルはガソリンモデルより税金が安い傾向
・乗り換えを検討する際は税額も比較ポイントの一つになる
・車検時には重量税のほかに自賠責や整備費用もかかる
・自動車税は毎年5月頃に納付通知が届くため忘れずに確認する
・オデッセイは何人乗り?7人と8人乗りの選び方・旧型比較
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