オデッセイの購入や乗り換えを検討している方にとって、最低地上高は見落とせない重要なポイントです。
最低地上高は見た目の印象だけでなく、乗り降りのしやすさや段差での擦りやすさ、さらには車検基準への適合性にも直結する実用性の指標といえます。
この記事では、グレード別に異なる地上高の違いやハイブリッド仕様での床下設計といった基礎情報をはじめ、FFと4WDモデルで差はあるのかという駆動方式による違いも詳しく解説しています。
また、オデッセイ中古車選びで注意したい仕様の違いや、他ミニバンとの最低地上高の差といった比較情報もお伝えし、最低地上高に関するあらゆる疑問に答える構成となっています。
・オデッセイの最低地上高
・ハイブリッド仕様の床下設計とその特徴
・車検に通るための最低地上高の基準
・他ミニバンとの最低地上高の比較
オデッセイの最低地上高の基本情報と設計の魅力

・グレード別に異なる地上高の違い
・ハイブリッド仕様での床下設計とは
・FFと4WDモデルで差はある?
・最低地上高と車検基準の関係
・新型モデルで変わったポイント
・乗り降りしやすさと最低地上高の関係性
グレード別に異なる地上高の違い
オデッセイの最低地上高は、選ぶグレードによって細かく異なります。これは、単に車高を変えているわけではなく、装備内容や駆動方式、サスペンションの構成などによって微妙に設定が変化するためです。
例えば、RB型やRC型といった世代別に見ても、FF(前輪駆動)モデルでは最低地上高が145mmに設定されていることが多く、4WD(四輪駆動)モデルになると150mm前後にわずかに高くなる傾向があります。
また、近年のe:HEVアブソルート・EXなどのハイブリッド上級グレードでは、燃費性能や乗り心地を重視して車高が低めに抑えられているのが特徴です。
「オデッセイの最低地上高の違い」
世代/モデル | 駆動方式 | 最低地上高の目安 | 特徴・ポイント |
---|---|---|---|
RB型(3代目)FFモデル | FF | 約145mm | 低重心で走行安定性が高く、スタイリッシュなデザイン |
RB型(3代目)4WDモデル | 4WD | 約150mm | 冬道対応にやや地上高が高め、積雪地でも使いやすい |
RC型(5代目)FFモデル | FF | 約145mm | 低床プラットフォームで、乗降性と操縦安定性を両立 |
RC型(5代目)4WDモデル | 4WD | 約150mm | 雪道や段差対応に配慮、地上高がやや上昇 |
e:HEV アブソルート・EX | FF | 約140〜145mm | ハイブリッド特有の低重心化設計、燃費と快適性を追求 |
RB1 アブソルート(過去モデル) | FF | 約140mm前後 | スポーティな外観とコーナリング性能を重視した設計 |
一般的なミニバン平均 | – | 約160〜170mm | 通常の段差対策重視、オデッセイはこれより低い |
一方で、RB1オデッセイのような過去モデルを振り返ってみると、見た目のスポーティさを重視したアブソルートグレードでは、最低地上高を下げる傾向がありました。これにより走行時の安定性が高まり、コーナリング性能や高速走行時の直進安定性を強化する狙いがあります。
ただし、地上高が低くなると縁石や段差への接触リスクが増すため、日常使いでは注意が必要です。このように、グレード選びは単なる装備の比較だけでなく、最低地上高という視点からも慎重に検討すべき要素の一つといえます。
ハイブリッド仕様での床下設計とは

オデッセイのハイブリッドモデルでは、「e:HEV」システムの搭載に伴い、床下設計に特有の工夫が施されています。ガソリンモデルとの最大の違いは、燃料タンクやハイブリッド用バッテリーの配置です。
ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」を採用することで、燃料タンクを前席下に収め、床面の高さを抑える設計が実現されました。これにより、車内のフロアが非常に低くフラットになり、乗員がゆったりとくつろげる室内空間が確保されています。
さらに、ハイブリッド専用設計ではバッテリーパックを1列目シート下に格納し、トランクや3列目シート下の荷室スペースを圧迫しない点も大きなメリットです。つまり、環境性能を高めつつも、実用性や快適性を損なわない設計思想が活かされているのです。
一方で、こうした床下設計の工夫があるため、最低地上高はFFモデルで145mm程度に抑えられています。これは走行安定性には有利に働く一方で、悪路走破性や雪道などでは注意が必要な数値でもあります。
特に、地域によっては除雪が行き届いていない道路や、段差の大きな駐車場での接触を避けるために、事前に走行ルートを確認しておくことが望ましいでしょう。
FFと4WDモデルで差はある?
駆動方式による最低地上高の差は、オデッセイを選ぶうえで知っておきたいポイントです。FF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)では、同じグレード名であっても最低地上高に差が生じるケースがあります。
主にリアの駆動部品やプロペラシャフト、ディファレンシャルの搭載が必要となる4WD仕様では、床下構造にやや余裕を持たせる設計となるため、最低地上高が若干高くなる傾向が見られます。
例えば、RB3型オデッセイの場合、FFモデルの最低地上高は約145mmとされているのに対し、4WDモデルでは150mm程度となっています。数値上はわずか5mmの差ですが、積雪の多い地域や段差のある道では、車体下部の擦りやすさに影響が出てくることもあります。
一方で、2023年以降の新型オデッセイではハイブリッド専用設計に変更されたことにより、4WDの設定自体が存在しない点には注意が必要です。つまり、FFのみの展開となるため、雪道や山道などでの走破性を重視する方にとっては、過去モデルの4WD仕様を中古で探すという選択肢も出てくるかもしれません。
このように、FFと4WDの差は単なる駆動力の違いだけではなく、最低地上高にも密接に関連しています。購入時には、利用環境と合わせて、車高や床下構造の違いをしっかり理解することが重要です。
最低地上高と車検基準の関係

車を所有する上で避けて通れないのが「車検」の問題です。そして、最低地上高は車検における重要なチェック項目の一つとされています。
日本の保安基準では、車両の最も低い部分(サスペンションアームやエアロパーツは除く)が地面から90mm以上の高さを確保していることが求められます。つまり、90mm未満の最低地上高になると、車検に通らないリスクが生じます。
オデッセイの場合、ノーマルの最低地上高は概ね145~150mm程度で設計されていますので、標準状態であれば問題なく車検を通過できます。しかし、ここで注意すべきなのが社外品による車高調整やローダウン仕様の変更です。
特に、エアロパーツを追加したり、ローダウンサスペンションに交換した場合、車両の最低部が地面から90mmを下回るケースがあるため、整備士による事前確認が不可欠になります。
さらに、車検時の最低地上高の測定ポイントは、マフラーやオイルパンなどの「突出物」が基準になるため、単に見た目で大丈夫そうでも、実際には基準を下回っていることも少なくありません。
言い換えれば、カスタムにこだわる方ほど、最低地上高の管理には気を使う必要があるということです。
こうした車検基準を理解しておくことで、不必要な再整備や検査のやり直しを防ぐことができます。見た目や走行性能を重視するカスタムは魅力的ですが、安全性と法的基準を両立させることもまた、大切なカーライフの一部といえるでしょう。
新型モデルで変わったポイント
現在のホンダ・オデッセイは、2023年末に日本市場で再販されたモデルから大きな刷新が施されました。その中で注目すべき変化のひとつが最低地上高の取り扱い方と、プラットフォームの設計思想です。
従来モデルでは、4WD仕様も用意されていましたが、今回の新型ではFF(前輪駆動)のみの展開となり、それに伴って床下設計も見直されています。
これには、低重心化による走行安定性の確保だけでなく、室内空間の快適性を重視するという設計意図があります。最低地上高は145mmとやや低めに設定されていますが、それによって車高全体が低く抑えられ、フラットで広い車内が実現されました。
また、ギアセレクターの電子化、ハイブリッドシステム「e:HEV」の改良、減速セレクターの搭載など、運転操作の利便性や燃費性能にも磨きがかかっています。インテリア面では、大型ナビや上質な素材の採用によって高級感も増しています。
一方で、4WDの選択肢がなくなったことや、最低地上高が低く設定されていることで、雪道や段差の多い地域に住んでいる方にとっては慎重な判断が必要です。
つまり、都市部での使用に最適化された一方で、ユーティリティ性よりも快適性に軸足を移した新型オデッセイは、従来とは異なる新たな価値観で作られていると言えるでしょう。
乗り降りしやすさと最低地上高の関係性
乗降性の良さは、ファミリー層や高齢者層にとって非常に重要な評価ポイントです。オデッセイでは、最低地上高が145mm前後に設定されていることが、この点において大きな利点となっています。
一般的にミニバンというと、車高が高くステップ位置も上になる印象を持たれがちですが、オデッセイは低床プラットフォームを活かし、地面からステップまでの距離を約300mm程度に抑えています。
これによって、小さな子どもや足腰の弱い方でも無理なく乗り降りできる構造となっており、介護用途にも適した設計となっています。また、スライドドアの開口高さが1,230mm、幅が750mmと広く設計されている点も、スムーズな乗降を助ける要素です。
もちろん、地上高が低くなると、車両底部が段差や障害物に接触するリスクが増します。
しかし、オデッセイではフロア下の部品配置を工夫し、現実的な範囲でクリアランスを確保しています。そのため、一般的な街乗りや駐車場で問題になる場面は少ないです。
さらに、低床であることが室内空間の使いやすさにも直結しており、乗り込んでから立ち上がる動作や、チャイルドシートへのアクセスも楽になります。つまり、最低地上高の設定は単なる数値だけでなく、実用性の面でも明確なメリットをもたらしているのです。
歴代オデッセイの最低地上高の比較と選び方

・初代からのサイズ変遷を振り返る
・RB1・RB3・RC系のスペック比較
・車高調で最低地上高を下げるとどうなる?
・駐車場や段差で気になる点
・オデッセイ中古車選びで注意したい仕様の違い
・他ミニバンとの最低地上高の差とは
初代からのサイズ変遷を振り返る
1994年にデビューした初代オデッセイ(RA1型)は、当時の日本市場において画期的なミニバンとして登場しました。
全長は4,750mm、全幅1,770mm、全高1,640mmというコンパクトなサイズでありながら、3列シート7人乗りを実現し、セダンと同じフロアをベースにした設計が話題を呼びました。
その後、RB型、RC型へとモデルチェンジを繰り返す中で、オデッセイは少しずつサイズアップしていきます。特に、RB3/RB4型(2008年〜)では、全長が4,800mm前後、全幅が1,800mm、全高が1,545mmというスポーティなプロポーションが特徴でした。
これは、全高を抑えることでミニバンでありながらワゴンに近いスタイルを目指した結果です。
初代〜RC型オデッセイのサイズ・特徴・最低地上高の変化
世代 | 型式 | 販売年 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 最低地上高(FF/4WD) | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | RA1型 | 1994年〜 | 4,750 | 1,770 | 1,640 | 約150mm前後 | セダンベースの低床設計、7人乗りを実現した初の都市型ミニバン |
3代目 | RB1/RB2型 | 2003年〜 | 約4,765 | 1,800 | 1,550 | 約145/150mm | スポーティな低全高スタイル、立体駐車場対応 |
4代目 | RB3/RB4型 | 2008年〜 | 約4,800 | 1,800 | 1,545 | 約145/150mm | ミニバンながらワゴンに近いデザイン、低重心で安定性向上 |
5代目 | RC1/RC2型 | 2013年〜 | 4,835 | 1,820 | 1,695 | 約145/150mm | 居住性と積載性を強化、室内空間重視の設計 |
さらに、RC型(2013年〜)に至っては、全長4,835mm、全幅1,820mm、全高1,695mmへと変化し、ファミリーカーとしての居住性と積載性を両立させる方向へ進化しました。
最低地上高についても、世代ごとに細かく調整されており、RB型ではFFで145mm、4WDで150mm、RC型でも同様の傾向が続きました。
このように、オデッセイのサイズは時代に合わせて変化し、使い勝手や安全性、走行性能のバランスをとるよう設計されています。つまり、モデルを選ぶ際は単純なボディサイズだけでなく、全体のパッケージングと最低地上高の関係を理解することが重要だといえます。
RB1・RB3・RC系のスペック比較

オデッセイの歴代モデルの中でも、RB1、RB3、RC型は特に人気の高い世代です。ここでは、それぞれの最低地上高やボディサイズ、駆動方式などを比較しながら、その違いを明確にしていきます。
まずRB1型(2003年〜)は、当時としては珍しい低重心・低全高を追求したスポーティミニバンでした。全高1,550mm、最低地上高は約150mmで、FFと4WDともに設定あり。アブソルートグレードでは専用サスペンションにより車高がさらに下げられていました。
続いてRB3型(2008年〜)は、より広い室内と滑らかな乗り心地を重視したモデルで、全長4,800mm、全幅1,800mmと拡大。最低地上高はFFで145mm、4WDで150mmとわずかに変更されました。
この世代からはCVT搭載車も登場し、燃費性能にも配慮がなされています。
そしてRC型(2013年〜)では、スライドドアを採用しファミリーユースを全面に押し出した設計に変更。全長4,835mm、全幅1,820mm、最低地上高はRC4(ハイブリッドFF)で145mmに設定されました。
また、センタータンクレイアウトを活かした低床設計により、3列目まで広々と使える点が特徴です。
このように見ていくと、各モデルは時代ごとのニーズに応じて設計思想を変化させており、最低地上高もそれに応じて細かく調整されています。購入や比較の際には、ただの年式や価格だけではなく、最低地上高を含めたスペック全体で判断することが大切です。
車高調で最低地上高を下げるとどうなる?
車高調整式サスペンション、通称「車高調」を使ってオデッセイの最低地上高を下げる場合、得られるメリットとデメリットを明確に理解しておく必要があります。
まず、見た目のスタイリッシュさが増すという点が一番に挙げられるでしょう。フェンダーとタイヤの隙間が狭まり、いわゆる「ツライチ」に近づけることで、ドレスアップ目的のユーザーにとっては大きな満足感を得られる仕上がりになります。
しかし、これを行うと車の重心が下がり、ハンドリング性能が向上する一方で、日常使用において不便な場面も増えてきます。たとえば、道路の段差やコンビニの駐車場にある車止めなどで、フロントリップやマフラー下部が地面と接触するリスクが高まります。
特に純正よりもかなり下げた設定にすると、最低地上高が100mmを切ることもあり、ちょっとした縁石でも腹を擦る原因になります。
さらに注意したいのは、保安基準との兼ね合いです。車検においては最低地上高90mm以上が必要条件とされており、それを下回ると不適合となります。もちろん、実際の測定は車体の一番低い部分で行われるため、エアロパーツやマフラーの配置次第で結果が変わることもあります。
このように、車高調でのローダウンは一見カッコよく、運動性能も向上する可能性がありますが、それと引き換えに実用性や法的適合性、さらには乗り心地まで変化します。したがって、カスタムを検討している方は、自身の使用目的と生活環境に合ったバランスを見極めることが非常に重要です。
駐車場や段差で気になる点

オデッセイは低床設計が大きな特徴のひとつであり、それは車内空間の広さや乗降性の向上に寄与しています。しかし、この「低さ」が、実生活では思わぬ場面で不便さを感じさせることもあります。特に気をつけたいのが、駐車場での段差や輪止めの高さです。
一般的な機械式立体駐車場やコインパーキングの輪止めは、おおよそ10cm前後の高さで設計されています。
オデッセイの最低地上高は約145mmですが、前後バンパー下部のエアロパーツやサイドスカートなどは、それよりもさらに低く設置されていることも少なくありません。つまり、駐車時に前進で突っ込むと、バンパーを擦ってしまう恐れがあるのです。
また、出入口の傾斜が急なショッピングモールや住宅地の駐車場では、車体下部を擦る「腹打ち」現象が発生することがあります。こうした接触を繰り返すと、エアロパーツの割れやサスペンション部品へのダメージが蓄積される可能性も出てきます。
この問題は、ノーマル車高のオデッセイであればある程度回避できますが、車高調やローダウンスプリングを装着している車両では深刻になります。したがって、駐車場の構造を日常的にチェックし、進入角度を工夫するなどの対策が必要となるでしょう。
いくら車内が快適で、走りが良くても、日常使いのストレスが増えれば本末転倒です。オデッセイのように全高を抑えた設計の車では、見えない部分での最低地上高管理が、実は非常に重要な運用要素となっているのです。
オデッセイ中古車選びで注意したい仕様の違い
オデッセイの中古車を検討する際、多くの人は年式や走行距離、価格といった項目に目を向けがちですが、最低地上高に関する仕様の違いも軽視できません。実際には、駆動方式(FFか4WD)、グレード(アブソルートか標準車か)、さらには足回りの状態によって、地上高が微妙に異なるケースが存在します。
例えば、RB3型のアブソルートグレードはスポーツ走行を意識した専用サスペンションが装着されており、標準グレードに比べて車高が低くなっています。4WDモデルになると、最低地上高が5mmほど高くなる傾向にありますが、その分重心も上がり、燃費や走行安定性にも微差が生まれます。
もう一つ重要なのは、前オーナーによるカスタム履歴です。ローダウンスプリングや社外製のエアロパーツを取り付けている場合、見た目は魅力的でも最低地上高が基準を下回っており、車検に通らないリスクが高まります。
販売店で確認する際には、整備記録簿や車検証記載内容を照らし合わせながら、現車をしっかりと確認することが欠かせません。
さらに、オデッセイはモデルによって乗り味が大きく異なるため、最低地上高だけでなく乗り心地や積載性も含めて総合的にチェックする必要があります。つまり、中古車選びにおいては「見た目」や「価格」だけではなく、最低地上高を含めた車体下部の状態と設計特性も慎重に見極めなければなりません。
他ミニバンとの最低地上高の差とは

ミニバン市場では、トヨタのアルファードや日産のエルグランド、三菱のデリカD:5など、多彩なモデルが存在しています。その中でオデッセイの最低地上高がどのような位置づけなのかを理解しておくと、選択肢を比較する際の参考になります。
まず、トヨタ・アルファードの最低地上高はおよそ160mm〜170mmで設定されており、ホンダ・オデッセイの145mmに比べて高めです。
これは、アルファードがより多用途に使われるラグジュアリーミニバンとして設計されているため、地面とのクリアランスをやや多めに確保しているからです。車体が大きい分、フロアを高めに設計する余地もあるというわけです。
一方、三菱・デリカD:5はSUVテイストのミニバンで、最低地上高は200mmを超えることもあります。これは雪道や悪路走破性を重視した設計思想で、オデッセイとはまったく異なるキャラクターと言えるでしょう。
オデッセイは、これらとは異なり「低床・低重心」に重点を置いた設計が特徴です。そのため、都市部での乗降性や室内高の確保には優れているものの、悪路走行や高低差のある地形では不利になる場合があります。
このように、最低地上高の違いは単に数値だけでなく、その車の使われ方や設計思想に深く関係しています。どの車が「良い」というよりも、使用シーンに応じて何を重視するかによって、最適な車は変わってくるのです。オデッセイは、快適性と扱いやすさを重視するユーザーにこそ向いているミニバンだといえるでしょう。
まとめ:オデッセイの最低地上高について

・オデッセイの最低地上高はグレードによって異なる
・FFモデルは約145mm、4WDモデルは約150mmが基本
・ハイブリッド仕様はバッテリー配置の関係で地上高が抑えられている
・アブソルート系はスポーティ仕様のため低めに設定される傾向
・e:HEV搭載車はセンタータンクレイアウトで低床設計を実現
・新型オデッセイはFFのみで4WD設定がない
・車検では最低地上高90mm以上が必要
・ローダウンや車高調による改造は車検非対応の可能性がある
・乗降性は低床設計により非常に優れている
・段差や輪止めなどで接触リスクがあるため注意が必要
・歴代モデルごとに最低地上高やサイズに違いがある
・RB1、RB3、RC型で車高や設計思想が異なる
・他のミニバン(アルファードやデリカD:5)より地上高が低い
・中古車選びでは地上高や足回りカスタムの有無も確認が必要
・最低地上高は乗り心地や室内設計に直結する重要な要素
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