オデッセイはその優れた荷室スペースと室内の使い勝手で、家族やアウトドア愛好者にとって非常に魅力的なミニバンです。
特に「オデッセイの荷室寸法」を重視して選びたい方にとって、荷室の奥行きや幅、そしてシートアレンジの自由度は重要なポイントとなります。
例えば、3列目シートを収納することで広がる荷室空間は、キャンプ道具や自転車などの大型アイテムを積む際に非常に便利です。また、荷室棚や収納アイテムを上手に活用することで、さらに収納力を向上させることができます。
さらに、オデッセイと同じホンダのミニバンであるステップワゴンとの室内寸法の差も気になるポイントです。
この記事では、これらのポイントを踏まえてオデッセイの荷室寸法について詳しく解説し、どのモデルが自分のライフスタイルに最適かを選ぶための参考にしていただける内容をお届けします。
・オデッセイの荷室の奥行きや幅についての詳細な情報がわかる
・室内サイズと乗員スペースのバランスを把握できる
・シートアレンジによる収納空間の広がり方が理解できる
・新型モデルと旧型モデルの荷室スペックの違いがわかる
オデッセイの荷室寸法を基準に選ぶポイント

・荷室の奥行きや幅から見た使い勝手
・室内サイズと乗員スペースのバランス
・シートアレンジで広がる収納空間
・荷室棚や収納アイテムの活用術
・燃費性能と荷室容量の意外な関係
・中古で選ぶ際に注目すべき荷室の仕様
荷室の奥行きや幅から見た使い勝手
オデッセイの荷室は、ミニバンの中でも「低床・スクエア形状」が際立つ特徴となっています。
具体的に見ていくと、荷室開口部の幅は約1,160mm、奥行きは約1,370mm前後(シートポジションや年式により差あり)あり、キャンプ用品やベビーカー、さらには自転車も無理なく積載できます。このような設計により、荷物の形状を問わず柔軟に対応できる点が多くのユーザーから評価されています。
ただし、奥行きの広さを実感できるのは3列目シートを格納した状態に限られます。
3列目を使用したままだと奥行きが大きく制限され、実質的には中型のスーツケースを数個積める程度にとどまります。そのため、7〜8人乗車時は積載スペースに余裕がないというデメリットも否めません。
一方で、開口地上高が約525mmと非常に低いため、重い荷物でも腰に負担をかけることなく出し入れが可能です。高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、この点が特に大きなメリットと感じられるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
荷室開口部の幅 | 約1,160mm |
荷室奥行き(3列目格納時) | 約1,370mm前後(年式やシートポジションにより異なる) |
積載可能な荷物例 | キャンプ用品、ベビーカー、自転車など |
3列目使用時の奥行き制限 | 中型スーツケース数個程度の積載が可能 |
開口地上高 | 約525mm(非常に低く、荷物の出し入れがしやすい) |
荷室形状 | スクエア形状でデッドスペースが少なく、整理しやすい |
メリット | ・荷物の形状を問わず積載しやすい ・重い荷物でも腰に負担をかけずに出し入れ可能 ・さまざまなライフスタイルに対応する汎用性の高さ |
デメリット | 7〜8人乗車時は積載スペースが限られる |
また、荷室の形状が非常にスクエアであるため、無駄なデッドスペースが少なく、整理しやすいのも魅力です。家庭用品やキャンプ道具、スポーツ用品など、さまざまなライフスタイルにフィットする汎用性の高さは、使い手にとって非常にありがたいポイントです。
室内サイズと乗員スペースのバランス
オデッセイの魅力のひとつに、室内空間と荷室スペースの絶妙なバランスがあります。
全長4,860mm、全幅1,820mmという比較的大きめのボディサイズを活かし、3列シート全体にわたってゆとりある設計がなされています。
特に注目すべきは2列目シートの快適性で、「プレミアムクレードルシート」と呼ばれるゆったりとした構造と、オットマン機能が長時間ドライブでも体を優しく支えてくれます。
このような贅沢なシート設計がありながらも、3列目までしっかりと座れるスペースが確保されているのは、低床プラットフォームによる室内高の確保があってこそです。天井が高すぎないことで車体の重心が下がり、乗り心地にも貢献しています。
また、シートアレンジを最小限にしても全体としては大人7人が無理なく乗れるのもオデッセイの特長です。
とはいえ、3列目に座る大人の快適性は決して高くありません。
長距離移動では若干の窮屈さを感じることもあるため、家族構成や利用シーンに応じた使い方が必要です。車内の広さと居住性の両立を図った設計ですが、全員が長距離を快適に過ごすには2列目までがベストという意見も少なくありません。
このように、オデッセイは運転者・助手席だけでなく、後席の乗員にまで配慮した室内空間設計となっており、移動の多い家庭やアウトドアを楽しむファミリー層にとって、頼れる一台となるでしょう。
シートアレンジで広がる収納空間

オデッセイの収納力は、単なる荷室スペースの広さだけでは語れません。
真の実力は、柔軟なシートアレンジにあります。3列目シートは床下に完全収納できる設計となっており、跳ね上げ式と違って荷室の高さを確保したまま、すっきりとフラットな空間を作り出すことが可能です。
これにより、アウトドア用品や大型のスーツケース、長尺物も難なく積載できます。
また、2列目シートにはロングスライド機能が備わっており、前方にスライドさせればさらに奥行きのあるラゲッジスペースが出現します。自転車や小型家具のような大型アイテムを運ぶ際にも、このアレンジが非常に役立ちます。
ここで注意したいのは、すべてのグレードで同じようにシートアレンジできるとは限らないという点です。特に上級グレードではオットマンなどの快適装備が標準搭載されているため、シートの可動域が若干制限される場合もあります。購入前に確認しておくことが大切です。
さらに、シートアレンジに伴う操作も比較的簡単で、力のない方でも扱いやすい設計になっています。特に3列目の収納はレバーひとつで簡単に折りたたむことができ、急いで荷物を積みたいときでもストレスを感じることは少ないでしょう。
このように、シートの自由なレイアウトが可能なオデッセイは、家族の成長やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる、非常に実用性の高いミニバンといえます。
荷室棚や収納アイテムの活用術
オデッセイの荷室は、もともと形状がスクエアで使いやすい設計ですが、収納効率をさらに高めるには「荷室棚」や「収納アイテム」を活用するのがおすすめです。
例えば、2段式の荷室棚を使えば、下段には重たいクーラーボックスやアウトドア用品を、上段には軽めのバッグや衣類を置くといった分別収納が可能になります。
このように立体的に空間を活用することで、見た目もスッキリし、荷崩れ防止にもつながります。
さらに、ボックス型の収納アイテムを使うことで、車内での小物類の迷子を防ぐことができます。特にオデッセイのように広い荷室では、細かいアイテムの整理が甘いと、いざ必要なときにすぐに取り出せないという事態に陥りがちです。
ただし、収納アイテムを増やしすぎると逆にスペースを圧迫してしまうリスクもあります。
サイズや形をしっかり確認し、実際の荷室寸法に合ったアイテムを選ぶことが大切です。純正アクセサリーとして用意されているアイテムは、車体形状にフィットしているため、後付けで購入するよりも安心して使えるというメリットがあります。
また、ラゲッジネットやラゲッジマットを併用することで、走行中の荷物のズレを防止する効果も期待できます。とくに傾斜のある道路や急ブレーキ時に荷物が動くことを防げるので、安全面でもプラスとなります。
荷室を最大限に活用するためには、空間だけでなく「使い方の工夫」も必要です。オデッセイのポテンシャルをフルに引き出すためにも、シーンごとの収納術を実践してみてください。
燃費性能と荷室容量の意外な関係

一見すると関係がなさそうに思える「燃費性能」と「荷室容量」ですが、オデッセイのようなミニバンでは意外にも密接な関係があります。
というのも、荷室容量を拡張するために車体が大型化すれば、それに伴い車両重量が増加し、結果として燃費に影響を及ぼすケースが少なくないのです。
特に3列目シートを床下に格納できる構造の場合、床下の設計に余裕を持たせなければならず、そのために車体の剛性補強が必要になることもあります。
これが燃費に少なからず影響します。
一方、オデッセイでは「低床設計」によって荷室容量を確保しつつ、車高を抑えたスマートな車体デザインが採用されています。この工夫により、無駄な重量増を避けながらもラゲッジスペースの実用性を高めており、燃費性能と荷室の広さを両立させているのが特徴です。
特にハイブリッドモデルである「e:HEV ABSOLUTE」は、走行時のエネルギー効率を高めつつ、床下電池配置の工夫によって荷室空間を犠牲にしていない点が評価されています。
とはいえ、車に荷物を積みすぎるとそのぶん重量が増え、燃費は確実に悪化します。
たとえ低燃費車であっても、常に重たい荷物を積載したままにしておくと、実燃費はカタログ値より大きく下回ることになります。そのため、日常的に荷物を多く積む家庭では、燃費性能だけでなく、車両総重量に注意を払うことが求められます。
このように考えると、オデッセイは荷室と燃費性能のバランスに優れた一台であり、荷物が多い家庭やアウトドア用途にも柔軟に対応できる車といえるでしょう。
中古で選ぶ際に注目すべき荷室の仕様
中古車としてオデッセイを検討している場合、見落としがちなのが「荷室の仕様」です。外観や走行距離、内装の状態には多くの人が目を向けますが、実際に購入後に「荷室が狭かった」「シートがフルフラットにならない」といった不満を抱くケースもあります。
そのため、荷室に関する仕様確認は極めて重要なチェックポイントです。
例えば、オデッセイの5代目以降(RC型)は3列目シートが床下に格納できる構造となっており、荷室をフルフラットに近い状態で使用できます。しかし、RB型(3代目・4代目)では跳ね上げ式であったため、左右にスペースを取られ、奥行きの面でもやや不利です。
このように、モデルごとに荷室設計に差があるため、どの型式かを確認するだけで実用性のイメージが大きく変わります。
さらに、中古車によっては純正の荷室棚やラゲッジボードが欠品しているケースも見られます。
これらがないと収納力や使い勝手に大きな差が出てくるため、できれば装備が完備された車両を選ぶのが望ましいでしょう。もちろん後付けも可能ですが、純正部品は意外と高額であることが多く、予算計画に影響する場合もあります。
加えて、2列目・3列目の可動域やシートアレンジのパターンにも注目すべきです。
モデルやグレードによっては、オットマン付きでスライド量が制限されることもあり、荷室の最大化ができない可能性もあります。単に「広そう」だけで判断せず、荷室の仕様そのものに着目して選ぶことで、後悔のない中古車選びができるようになります。
歴代モデル別に見るオデッセイの荷室寸法の違い

・新型モデルと旧型モデルのサイズ比較
・オデッセイRB3・RB1の荷室寸法の違い
・RC1・RC4モデルの荷室スペックと特徴
・ハイブリッドモデルの荷室容量は狭い?
・ステップワゴンとの室内寸法の差を比較
新型モデルと旧型モデルのサイズ比較
オデッセイは、代を重ねるごとにそのボディサイズや室内設計が進化してきました。
とくに注目したいのは、「新型」と呼ばれるRC型以降のモデルと、RB型などの旧型モデルとのサイズ的な違いです。これらを比較することで、使用シーンに適したモデル選びがしやすくなります。
まず全体のボディサイズを見てみると、新型RC型オデッセイの全長は4,860mm、全幅は1,820mmで、全高は1,695mmと、ミニバンの中ではややスリムながらも伸びやかなシルエットを持っています。
一方、旧型であるRB型は全長4,760mm前後、全幅1,800mm程度と、新型よりも一回りコンパクトな印象を受けます。
荷室や室内寸法の違いも明確です。
新型では3列目が床下収納式となっており、荷室の奥行きを最大限活用することができます。さらに、低床設計のおかげで荷室開口地上高も低く、積み下ろしがしやすいという利点があります。これにより、自転車やキャンプ用品のような大きな荷物の積載が非常にスムーズです。
項目 | 新型RC型オデッセイ | 旧型RB型オデッセイ |
---|---|---|
全長 | 4,860mm | 約4,760mm |
全幅 | 1,820mm | 約1,800mm |
全高 | 1,695mm | やや低め(具体数値はモデルにより差あり) |
シルエット | 伸びやかでスリム | コンパクトで安定感あり |
荷室設計 | 3列目床下収納式、奥行き活用しやすい | 3列目跳ね上げ式、ラゲッジスペースに限界あり |
開口地上高 | 低床設計で荷物の積み下ろしがしやすい | (特別低床設計ではない) |
積載性 | 自転車・キャンプ用品など大きな荷物も積載しやすい | 積載効率は新型に劣る |
走行性能 | (通常ミニバン水準) | 重心が低く走行安定性に優れる |
その他特徴 | 室内空間を広く確保しつつ快適性重視 | ドライビングフィールを重視する層に人気 |
一方、旧型では3列目の跳ね上げ式格納が主流で、ラゲッジスペースの有効活用には限界があります。
とはいえ、天井高が低いため、車全体の重心が安定しており、走行性能においては旧型を好むユーザーも少なくありません。
こう考えると、荷室容量や使い勝手を重視するなら新型、走行フィーリングや価格帯を優先するなら旧型が有利ともいえます。家族構成や用途に合わせて、どちらの特性がより自分にフィットするかを見極めることが、失敗しない車選びの鍵となるでしょう。
オデッセイRB3・RB1の荷室寸法の違い

RB3とRB1はどちらもオデッセイの3代目・4代目にあたるモデルであり、見た目や基本設計は似ているように見えますが、実際には荷室寸法に関しては細かな違いがあります。
これらの違いを把握することで、自分の使い方により合ったモデルを選ぶヒントになります。
RB1は2003年に登場したモデルで、当時としては非常にスポーティな外観と、全高1,550mmという立体駐車場にも対応できる低い車高が話題となりました。その影響で室内高も抑えられており、荷室の高さについてはそれほど余裕がありませんでした。
しかし、床面が比較的フラットに近い構造で、折りたたんだ3列目シートを跳ね上げて収納できるため、実用的な使い方は可能でした。
一方、RB3は2008年にフルモデルチェンジされた後継で、車高が1,550mm台に抑えられている点は同じですが、3列目シートの格納方法が改良され、よりスムーズに跳ね上げできるようになっています。
さらに、床下の形状やサスペンション設計の見直しにより、荷室の奥行きがわずかに拡張されています。
実際に数値を比較すると、RB1の荷室奥行きは約920〜1,100mm前後、RB3は約950〜1,150mm程度と若干ではありますが拡大傾向にあります。ただし、シートアレンジの自由度や2列目のスライド量に差があるため、奥行きが広がっていても実際の使い勝手には好みが分かれるところです。
また、RB3は足元の静粛性や乗り心地も向上しており、総合的なパッケージとして完成度が高まったモデルといえるでしょう。荷室のサイズにわずかな違いがあっても、内装の質感や使い勝手、日常の積載シーンにどこまで対応できるかが購入の決め手になるはずです。
RC1・RC4モデルの荷室スペックと特徴
オデッセイのRC1およびRC4モデルは、5代目に該当する現行型の中心的なモデルです。
RC1はFF(前輪駆動)仕様、RC4は4WD(四輪駆動)仕様となっており、どちらも室内空間や荷室設計において高い完成度を誇ります。両者ともに全長4,855mm・全幅1,820mm・全高1,695〜1,725mmという堂々たるサイズで、ゆとりある居住性と荷室スペースが確保されています。
この2モデルに共通する特徴のひとつが「床下格納式の3列目シート」です。
従来の跳ね上げ式と異なり、荷室床下にシートを収納できる構造のため、使用しないときは完全なフラットスペースとして利用可能です。
これにより、荷室の奥行きは最大約1,800mm程度確保でき、自転車やキャンプ用品、ベビーカーのような大型アイテムの積載も容易になります。
一方で、RC4(4WD)モデルは駆動系の構造上、床下スペースの一部を使っている関係から、若干ながら荷室の高さがRC1に比べて狭くなる傾向があります。荷室床の下に潜むシャフトやデフの存在がスペースの一部を奪ってしまうためです。
ただし、日常使用の範囲では極端な差を感じることは少なく、どちらも実用性の面で高い水準にあります。
また、RC系モデルは「Honda SENSING」や「パワーテールゲート」といった装備も充実しており、買い物や子育てシーンでの使い勝手を一層高めています。
ラゲッジ開閉時に手がふさがっていても、足先をかざすだけで自動開閉が可能な点も、日常使いにおいて大きなメリットです。荷室と走行性能のバランスを重視するユーザーにとって、RC1・RC4は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ハイブリッドモデルの荷室容量は狭い?

多くのユーザーがハイブリッド車に抱くイメージのひとつに「荷室が狭くなるのでは?」という懸念があります。確かに、過去の一部モデルではバッテリーユニットの配置により、荷室が削られることが少なくありませんでした。
しかし、オデッセイのハイブリッドモデル(特にe:HEV ABSOLUTE系)は、この点で大きな進化を遂げています。
まず、オデッセイのハイブリッドモデルはバッテリーを床下に効率よく配置することで、ガソリン車とほぼ同等の荷室空間を維持しています。
具体的には、3列目シートを床下に格納できる構造がしっかりと継承されており、荷室のフラット性や奥行き、実用的な高さも損なわれていません。このため、日常的な買い物から家族旅行まで、幅広いシーンで使いやすさを実感できます。
さらに、ハイブリッドモデルの特徴として、静粛性と滑らかな加速も魅力に加わります。
つまり、ラゲッジスペースだけでなく、荷物を載せての移動そのものが快適になるというメリットもあるのです。これはお子様連れや長距離移動の多い家庭にとって、非常にありがたいポイントです。
ただし、一部のグレードではオプション設定や装備構成によって荷室下の収納スペースが制限されることがあります。例えばAC100V電源やサブバッテリーなどを備えたモデルでは、床下収納が犠牲になるケースも存在します。
そのため、中古で購入する場合や、カスタマイズを検討する際には、あらかじめ仕様の確認をしておくと安心です。
このように、オデッセイのハイブリッドモデルは、燃費性能と荷室容量の両立に成功している数少ないミニバンの一つといえるでしょう。
ステップワゴンとの室内寸法の差を比較
ホンダが誇る2大ミニバンといえば「オデッセイ」と「ステップワゴン」です。
両者ともファミリーユースを意識した設計で人気を集めていますが、室内寸法にはそれぞれ特徴があります。購入を検討する際には、単に車両価格やデザインだけでなく、室内の広さや荷室の実用性の違いにも目を向ける必要があります。
下の比較表をご覧ください。
項目 | オデッセイ(RC系) | ステップワゴン |
---|---|---|
全高 | 1,695mm〜1,725mm | 約1,840mm |
室内高 | やや低め(スタイリッシュな設計) | ゆとりがあり快適(着替えも可能) |
低床・低重心設計 | ◎(乗降・荷物積み下ろしがしやすい) | 〇(標準的) |
荷室奥行き | ◎(3列目床下収納で広いフラットスペース) | △(3列目跳ね上げ式で左右スペースが狭くなる) |
特徴 | スタイリッシュなフォルム、走行安定性高い | 高い室内高、「わくわくゲート」採用モデルあり |
荷物の積みやすさ | ◎(低床+床下収納) | △(工夫が必要) |
ライフスタイル向き | スタイリッシュさ重視、積載力も欲しい方 | 室内広さ重視、ファミリーユース中心 |
まず、オデッセイは全高が比較的低く設計されているのが大きな特徴です。5代目RC系モデルでは全高が1,695mm〜1,725mmと抑えられており、スタイリッシュでスポーティなフォルムを実現しています。
この影響で室内高はステップワゴンよりやや低くなりますが、その分「低床・低重心」設計により荷物の出し入れや乗降性が優れています。
一方、ステップワゴンは全高が約1,840mmと高く、室内高にもゆとりがあります。
3列目の頭上スペースや室内での着替えといった場面では、明らかにステップワゴンの方が快適です。さらに、ステップワゴンには「わくわくゲート」と呼ばれる左右分割式のリアゲートが搭載されたモデルもあり、狭い場所でも開閉がしやすいという独自の魅力があります。
荷室の奥行きに関しては、オデッセイの方がやや有利です。
3列目を床下に格納できるため、広いフラットスペースを簡単に確保でき、大きな荷物の積載にも柔軟に対応できます。一方、ステップワゴンは3列目を跳ね上げる方式であるため、左右にスペースを取られ、幅の広い荷物を積むには工夫が必要になるケースもあります。
このように両者を比較してみると、室内の高さを求めるならステップワゴン、低床による積みやすさとスタイリッシュな外観を重視するならオデッセイという住み分けができます。
用途やライフスタイルに応じて、どちらがより適しているかを判断することが、納得のいく選択へとつながるはずです。
まとめ:オデッセイの荷室寸法について

・荷室は低床・スクエア形状で積載効率が高い
・荷室の奥行きは約1,370mm、開口幅は約1,160mm程度
・3列目シート収納時に広い荷室が確保される
・開口地上高約525mmで積み降ろしが楽
・室内サイズは大きめで3列目まで座れる設計
・プレミアムクレードルシートで2列目の快適性が高い
・シートアレンジにより長尺物も積載可能
・上位グレードはシート機能によりアレンジに制限がある
・床下収納や荷室棚を活用すると整理整頓がしやすい
・純正アクセサリーはフィット感が高く便利
・車体重量と荷物量は燃費に影響を与える
・中古車選びでは荷室仕様とシート格納方式に注意が必要
・RB型は跳ね上げ式、RC型は床下収納式を採用
・RC4(4WD)は駆動機構の影響で荷室高さがやや狭い
・ハイブリッドモデルでも荷室容量はガソリン車とほぼ同等