ヴェゼルの購入を検討している方の中には、残価率が気になって検索している方も多いのではないでしょうか。
車は高額な買い物であるため、購入時の価格だけでなく、将来的な価値、つまり残価率を意識することが大切です。特にホンダのヴェゼルは、コンパクトSUVとしての高い人気と実用性を備えており、中古市場でも需要のあるモデルとして知られています。
この記事では、新型ヴェゼルの残価率はどう変化しているのか、3年後にどこまで価値が残るか、そして5年後の価値を決めるポイントまで詳しくお伝えます。
また、値崩れしにくい車の条件、下取り価格が高くなるタイミング、ホンダ車全体の残価率との比較までまとめましたので、ヴェゼルの残価率を意識した購入・売却の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
- 3年後・5年後の残価率の目安
- グレードやカラーが残価に与える影響
- 残価設定シュミレーションでの確認ポイント
- 高く売るためのタイミングと買取・下取りの違い
ヴェゼルの残価率を比較

・残価率の基本とホンダの傾向
・3年後にどこまで残る?
・5年後の価値を決めるポイント
・新型モデルの残価率はどう変わったか
・シュミレーションでの事前確認方法
・値崩れしにくい車の条件
残価率の基本とホンダの傾向
残価率とは?
購入した車が一定期間後にどれだけの価値を維持しているかを示す数値です。
たとえば、300万円で購入した車の3年後の市場価値が180万円であれば、残価率は60%ということになります。
残価率の指標は、将来的に車を売却する予定がある方にとって、判断材料の一つになります。残価率が高ければ高いほど、車を売却する際に得られる金額が多くなる可能性があり、コストパフォーマンスの面でも有利といえます。
ホンダ車は、全体的に残価率が高い傾向があります。これは、信頼性の高いエンジン性能や故障の少なさ、そして中古車市場での人気が影響していると考えられます。
特にN-BOXやヴェゼルといった車種は、コンパクトでありながらも実用性が高く、多くのユーザーに支持されているため、中古車市場でも需要が安定しているのが特徴です。
ただし、残価率は車種やグレード、走行距離、内外装の状態、使用地域などによっても大きく変動します。また、需要と供給のバランスやモデルチェンジのタイミングにも影響されやすいため、必ずしも購入時の期待通りになるとは限りません。
ホンダの車は比較的安定したリセールバリューを持つ一方で、グレードやカラーの選び方によって結果に差が出るので、購入前にリセールを意識した選択をすることが大切です。
3年後にどこまで残る?

新車で車を購入した場合、3年後の残価率は大きな意味を持ちます。というのも、一般的に3年目は初回車検のタイミングにあたるからです。この節目は、車を売却して新しい車に乗り換える人が多く、中古市場でも需要と供給が動く時期となります。
ヴェゼルの3年後の残価率は、おおむね50〜68%程度となっており、車種やグレードによって差があり、特にガソリン車よりもハイブリッドモデルは若干数値が下がる傾向にあります。
3年後に高い残価率を維持するには、普段の使用状況も大切で、走行距離が多すぎると評価が下がる傾向があり、目安としては年間1万km以内が理想とされています。また、外装の傷や内装の汚れが少ないことも評価を高める要素です。
加えて、事故歴の有無や定期点検記録の有無も査定に大きく影響するため、日頃から丁寧に車を扱うことが求められます。
5年後の価値を決めるポイント
車の価値は年数が経過するごとに徐々に下がっていきますが、5年後の残価率は購入時における検討ポイントとされています。
特にヴェゼルはリセールバリューが比較的高いとされていますが、それでも5年経過すると平均で約50~55%程度まで落ち込むのが一般的な傾向です。これは車の寿命や維持コストを考慮して買い替えを検討する層が多くなる時期であり、中古車としての需要も変化するためです。
ヴェゼルの中でも、グレードや駆動方式によって残価率に差が見られます。例えば「RSホンダセンシング」などは高い人気を誇り、走行性能やデザイン性が評価されて5年後でも高めの価値が維持される傾向にあります。
また、カラー選びも価値に直結します。定番のパールホワイトやブラックは中古市場での人気が高く、再販価格にも好影響を与えます。逆に、個性的なカラーは好みが分かれるため、リセール時に買い手が見つかりにくくなるリスクがあります。
5年後の価値を高めるには、メンテナンスの履歴をしっかり残すことが大切です。定期的な点検やオイル交換の記録は、車の状態の良さを示す証拠となり、査定時にプラス要素となります。
新型モデルの残価率はどう変わったか

ヴェゼルは2021年にフルモデルチェンジを行い、デザイン・機能面で大きく進化を遂げました。それに伴い、新型ヴェゼルの残価率も注目されています。
フルモデルチェンジ後の初期モデルは市場での人気が高く、中古車としても需要が強いため、リセールバリューが上がる傾向にあります。
とくに「e:HEV Z」や「e:HEV PLaY」といったハイブリッドグレードは、新型ならではのデザインと機能性が評価されており、1年後でも80%を超える高い残価率を維持している例もあります。
これは、注文停止などによる供給制限の影響で需要が高まっていることも要因です。また、燃費性能の向上や最新の安全装備も魅力となり、多くのユーザーから支持を得ています。
また、新型モデルは新技術が多く搭載されている反面、修理やメンテナンスのコストが高くなる可能性もあり、この点は購入時に理解しておくべきポイントです。残クレなどを利用して購入した場合、最終回の支払いをどうするかも含め、将来的なプランを考えておく必要があるでしょう。
シュミレーションでの事前確認方法
車を購入する際、月々の支払い金額や最終的な支払総額を事前に把握するためには「クレジットシュミレーション(支払いシミュレーション)」の活用が欠かせません。
特にホンダが提供する「残価設定型クレジット(残クレ)」を利用する場合は、購入前にしっかりと試算しておくことで、将来的な負担を抑えた計画的なカーライフが可能になります。
シミュレーションを行う際には、まず車種・グレード・オプションなどを入力し、メーカー希望小売価格を正確に反映させることが基本です。この価格には、ボディカラーの追加料金やナビなどのメーカーオプション費用は含まれていないため、実際の見積りでは加算が必要になります。
次に、支払い回数(例:36回・48回・60回)や頭金、ボーナス加算の有無、月間走行距離といった条件を設定します。これらの要素が月々の支払額や最終回の据置価格(残価)に大きく影響するため、できるだけ自分のライフスタイルに近い条件で入力すると良いでしょう。
シュミレーションを活用することで、「思ったより高かった」「支払いが厳しくなった」といったトラブルを防ぐことが可能です。購入前には必ず公式サイトなどでシミュレーションを行い、計画的な契約を心がけましょう。
値崩れしにくい車の条件

中古車市場では、車のモデルや状態によって将来的なリセールバリュー、つまり「値崩れしにくさ」が大きく左右されます。では、どのような車が時間が経っても高い価値を保ちやすいのでしょうか。
項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
人気の高さ | 需要が高い車種は市場流通が活発で、リセール価格が安定。例:ホンダ ヴェゼルなどのコンパクトSUV。 | 幅広い層に支持されるモデルは値崩れしにくい。 |
燃費性能・安全装備 | 燃費が良く、安全性能が高い車は実用性が高く、再販時に高評価。 | 環境性能・安全性能は購入時にも査定時にも重要な基準。 |
カラー選び | 「パールホワイト」「ブラック」などの定番色が人気。奇抜なカラーは敬遠されやすい。 | 無難な色が高く売れやすく、個性的な色は査定が下がる傾向。 |
グレード選び | 最上位よりも、中間グレード(価格と機能のバランスが良い)が人気。 | 装備過多よりもコスパ重視のモデルが中古市場で好まれる。 |
車の状態 | 定期点検記録の有無、キズや汚れの少なさ、禁煙車かどうかなどが重要。 | 年式よりも状態が査定に影響。メンテナンス履歴も大きな評価ポイント。 |
モデルサイクルの影響 | 新型車発売直後は旧型車の価値が下がるため、売却タイミングに注意が必要。 | 売る時期を見極めることで、リセール価格の下落を防げる。 |
購入時の意識 | 購入段階から「将来売るときの価値」を考えて車選びをすることが重要。 | 長期的な視点で選ぶことで、トータルコストを抑えることができる。 |
ヴェゼルの残価率を高める購入と売却のコツ

・残クレで支払いはいくらになる?
・下取り価格が高いタイミングとは
・買取相場の動きと売り時の見極め方
・人気がないと言われる理由
・ホンダ車全体の残価率一覧と比較
・下取り相場はいくらか
残クレで支払いはいくらになる?
「残クレ(残価設定型クレジット)」は、車の購入価格から将来的な価値(残価)を差し引いて、差額を月々分割で支払う仕組みです。この方式は、初期費用や毎月の負担を抑えられる点で注目されていますが、実際の支払金額がどの程度になるのかは契約条件によって大きく異なります。
項目 | 内容 |
---|---|
車両本体価格 | 約270万円 |
頭金(10%) | 27万円 |
実質年率 | 4.9% |
支払回数 | 60回(5年) |
最終回残価(37%) | 約100万円 |
月々の支払額 | 約25,000〜30,000円程度 |
ボーナス加算(年2回) | 各回 60,000〜100,000円程度 |
総支払期間 | 5年間 |
備考 | 残価(100万円)は最終回に支払うか、車両を返却・買い替えで処理 |
残クレの大きな特徴は、最終回の支払い方法を「車両の返却」「再ローン(再クレジット)」「一括支払い」から選べる点です。
乗り換えを前提とするなら返却が選ばれやすく、まとまった資金があれば一括支払いも可能です。また、再クレジットを選べば、再度ローン契約を組むことで支払いを先送りすることもできます。
ただし、注意点もあります。走行距離の制限(通常は月1,000km以下)や、車両の内外装の状態によっては、返却時に追加精算が必要になることがあります。例えば、ボディに大きな傷がある場合や内装が著しく汚れていると、減点査定により残価との差額を支払う必要が出てきます。
このように、残クレの支払い金額は月々抑えられる一方、最終回の支払いや返却条件によっては追加コストが発生する可能性もあるため、契約前にしっかりとシミュレーションを行い、自分のライフスタイルに合った返済計画を立てることが大切です。
下取り価格が高いタイミングとは
車の下取り価格は一定ではなく、さまざまな要因によって日々変動しています。適切なタイミングで下取りに出すことで、数万円から数十万円の差が出ることも珍しくありません。では、下取り価格が高くなるタイミングとはいつなのでしょうか。
項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
モデルチェンジのタイミング | フルモデルチェンジ発表後は旧型モデルの価値が下がる傾向がある。新型の登場で需要が分散。 | モデルチェンジ前に売却することで、価値の下落を抑えられる。 |
決算期(3月・9月) | 販売店が販売成績を伸ばすために、下取り価格を高めに設定することがある。 | 特に人気車種は高額査定が狙えるチャンス。 |
走行距離 | 年間1万km以内が理想。5万km・10万kmの節目を超える前がベストタイミング。 | 少ない走行距離ほど中古車市場で高く評価されやすい。 |
車検の有無 | 車検が残っていればプラス査定になることがある。車検切れ直前はマイナス査定の要因に。 | 「車検前に売却」がベター。整備費用分が査定に響かないよう注意。 |
これらの要素を総合的に判断し、適切な時期を見極めることで、より高い下取り価格が実現できます。売却を急がず、市場の動きや自車の状態を冷静に分析したうえでタイミングを選びましょう。
買取相場の動きと売り時の見極め方

自動車の買取相場は一定ではなく、市場の需給バランスやモデルチェンジ、新車販売状況などの影響を受けて変動します。
特にヴェゼルのような人気SUVであっても、売却する時期を誤ると、数十万円単位で査定額に差が出てしまうこともあります。そのため、買取相場の動きを定期的にチェックし、最適な売却タイミングを見極めることが大切です。
↑相場が上がるタイミング
■3月・9月の決算期
→ 買い替え需要が増え、買取価格が上昇しやすい
■6月・12月のボーナス後
→ 購入意欲が高まり、相場が安定または上昇傾向
■円安時の海外需要増加
→ 海外輸出向けの人気車(例:ヴェゼル)が高値で取引されやすい
↓相場が下がる要因
■フルモデルチェンジの発表・発売
→ 新型に注目が集まり、旧型の価値が低下
■輸出需要の低下(円高など)
→ 海外バイヤーの動きが鈍くなり、相場にマイナス影響
相場をチェックするには、無料の一括査定サービスや買取業者のサイトで概算価格を確認するとよいでしょう。こうしたサービスを使えば、複数の業者から査定額を比較でき、売却の目安が立てやすくなります。
売却を検討している方は、季節要因やモデルサイクルの情報、相場の動向を組み合わせて判断することで、より高い価格で車を手放すことが可能になります。
人気がないと言われる理由
ヴェゼルは販売実績も高く、多くのユーザーから評価されている車ですが、一部では「人気がない」と言われることがあります。このような評価にはいくつかの背景や誤解が存在しており、必ずしも車としての魅力が劣っているわけではありません。
まず考えられるのは、モデルチェンジの直後や新型の発表があるタイミングでは、旧型モデルに対する関心が一時的に下がることがあります。このような状況下で「今ヴェゼルを買う人は少ない」といった印象が広まり、結果的に「人気が落ちている」と誤解されるケースも少なくありません。
また、競合車種との比較でもこのような印象が強まることがあります。たとえば、トヨタのヤリスクロスやC-HRといった新鋭のコンパクトSUVが注目を集めているときには、それらと比較される中で「やや地味」と受け取られることがあります。
このように「人気がない」という見方には、単なる噂や誤解、トレンドの影響が大きく関わっています。実際には、安定した販売台数やリセールバリューの高さ、日常使いの快適さなどから根強い支持を得ており、必ずしも市場から見放されているわけではありません。
ホンダ車全体の残価率一覧と比較

ホンダの車は全体的にリセールバリューが高く、長期間乗ったあとでも一定の下取り価格や買取価格が期待できることで知られています。特に人気車種は市場での評価も安定しており、他メーカーと比較しても高い残価率を維持する傾向があります。
たとえば、2025年時点の一般的なホンダ車の残価率を見てみると…
・N-BOXが3年後で約70~75%
・フィットが約60%前後
・フリードは65%前後
といった数値が見られます。これらはガソリンモデルでもハイブリッドモデルでも一定の評価を受けており、装備やグレードによって若干の差が出るものの、総じて高水準です。
一方で、SUVタイプであるヴェゼルは、ホンダ車の中でも特に残価率が安定している車種のひとつです。3年後では平均で約58~68%、5年後でも50%を超えるグレードが多く、他のコンパクトSUVと比較しても見劣りしない水準を保っています。
ホンダ車の残価率が高い理由としては、まず全国に広がる販売網とアフターサポートの充実が挙げられます。どこでも修理や点検が受けられる安心感が、購入後の価値維持に直結しているのです。また、燃費性能の良さや内外装の質感、装備のバランスの良さも中古車市場で評価されています。
ホンダ車全体の中で見ると、ヴェゼルはN-BOXやフィットと並び、残価率という観点でも優秀なモデルです。売却時の損失を抑えたいと考える人にとっては、候補に入れておいて間違いのない一台といえます。
下取り相場はいくらか
ヴェゼルの下取り相場は、年式や走行距離、グレード、車の状態によって大きく異なりますが、一般的な水準を知っておくことで、査定額の妥当性を判断しやすくなります。
2025年時点では、3年落ちのヴェゼルでおおよそ130万〜180万円前後、5年落ちでは100万円〜150万円程度が相場の目安とされています。
特に評価が高いのは、ハイブリッドの「e:HEV Z」や「e:HEV PLaY」といった人気グレードです。これらはもともとの新車価格が高いことに加え、燃費性能や内装の質感が評価されているため、中古市場でも需要が高い傾向があります。
走行距離の目安としては、3年間で3万km未満、5年間で5万km未満であれば高めの評価が得やすくなります。それを超えると、消耗品の交換や車両の劣化が進んでいると見なされ、減額の対象になる場合があります。
下取り価格はディーラーごとに差があるため、1社の査定だけで判断するのは危険です。特にディーラーの下取りはあくまでサービスの一環であり、専門の買取業者と比べると査定額が低くなる傾向があります。
下取り額を少しでも上げるためには、ボディの洗車や内装の清掃、車検証やメンテナンス記録の準備も有効で、見た目や印象が査定士に与える影響は小さくありません。
まとめ:ヴェゼルの残価率について
・ヴェゼルの残価率は3年で約50~68%と高水準
・ハイブリッドモデルよりガソリンモデルの方が残価率が高め
・5年後の残価率は平均で約50~55%
・「e:HEV Z」などの人気グレードは残価が維持されやすい
・新型ヴェゼルは初年度で80%超の高残価率を記録
・定番色(白・黒)はリセール時に有利
・月1,000km以内の走行距離設定が残価維持に有効
・残クレ利用時は最終回支払いの選択肢が重要
・モデルチェンジ前に売却することで価値を保てる
・決算期(3月・9月)は下取り価格が高くなりやすい
・車検前のタイミングは査定額が上がる傾向がある
・買取相場は中古車需要や為替相場の影響を受ける
・人気のないとされる理由は流通量が多く特別感に欠けるため
・ホンダ車全体でヴェゼルは残価率が上位に位置
・一括査定や複数社比較で下取りより高額売却が可能
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