2025年、日産エクストレイルが待望のマイナーチェンジを迎えました。
「エクストレイルマイナーチェンジ2025」と検索している方に向けて、今回の変更点を徹底的に解説します。注目すべきは、新たに追加された「AUTECH」や「NISMO」といった個性派グレードの存在です。
さらに、アウトドア志向のユーザーに刺さる特別仕様車「ROCK CREEK」の装備や特徴も見逃せません。加えて、エクステリアデザインはより洗練された印象に刷新され、LED関連の装備が全グレード標準化されるなど、実用性も大きく向上しています。
一方で、インテリアの質感向上や先進機能の追加など、日常で感じられる快適性の進化も注目ポイント。もちろん、廃止された装備や採用されなかった先進機能についても本記事では冷静に整理しています。買い替えを検討している方も、最新の動向をチェックしたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
・新グレード「AUTECH」「NISMO」「ROCK CREEK」
・エクステリア・インテリアの主な変更点と進化内容
・現行モデル(2022・2023年式)との違いや価格改定
・採用・非採用となった装備や日本と北米の販売戦略の違い
エクストレイルマイナーチェンジ2025の注目変更点

・新グレード「AUTECH」と「NISMO」の追加内容
・特別仕様車ROCK CREEKの装備と特徴
・エクステリアデザインの刷新ポイント
・全グレード標準装備となったLED関連の進化
・インテリアの質感向上と新機能
・廃止された装備とその理由
新グレード「AUTECH」と「NISMO」の追加内容
日産エクストレイルの2025年マイナーチェンジでは、個性と走行性能を高めた2つの新グレード「AUTECH(オーテック)」および「NISMO(ニスモ)」が追加されました。これにより、ユーザーの多様なニーズに対応できるラインアップへと進化しています。
AUTECHは上質感と個性を兼ね備えたモデルで、従来のGグレードやXグレードと差別化を図るため、専用エクステリアパーツや内装仕上げが施されています。
とくに「AUTECH SPORTS SPEC」ではスポーティな専用バンパーやシートトリムが採用され、精悍な印象を際立たせています。また、2列5人乗りと3列7人乗りの両タイプが用意されている点も魅力の一つです。
一方、NISMOグレードは日産のモータースポーツブランドならではの高性能モデルであり、走行性能に磨きをかけた構成となっています。RECARO製スポーツシートを装備する上位モデルでは、ドライバーの体をしっかりと支えることでスポーツドライビングをより楽しめる仕様です。
さらに、NISMO専用の足回りやチューニングが施されており、乗り味やハンドリング性能が高められています。
このように、新たに加わったAUTECHとNISMOは、見た目の個性と走りの性能の両立を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢です。ただし、これらのグレードは価格も上昇傾向にあるため、購入前には装備内容や使用シーンに応じた慎重な検討が必要です。
特別仕様車ROCK CREEKの装備と特徴

2025年のマイナーチェンジで新たに登場した「ROCK CREEK(ロッククリーク)」は、アウトドア志向のユーザーに向けた特別仕様車です。
このモデルは、エクストレイルの持ち味であるSUVらしい走破性をさらに引き立てる構成となっており、専用のエクステリアや内装装備によってアクティブな印象を強めています。
まず注目すべきは、その外観デザインです。専用デザインのフロントグリルやバンパーに加え、オールテレインタイヤを履いた足回りなどが採用されており、見た目からして“アウトドアで映えるSUV”という印象を与えます。
2列5人乗りと3列7人乗りの2タイプが用意されている点も、家族構成や用途に応じて選べる魅力的なポイントです。
さらに、内装においても専用シート表皮やROCK CREEKロゴの刺繍が施されており、特別感を感じさせる仕上がりとなっています。加えて、防水・防汚性に配慮された素材が使われており、アウトドア後の清掃が容易であることも実用面での強みです。
ただし、装備が充実している分、ベースモデルに比べて価格はやや高めに設定されています。また、デザインの好みが分かれる点や、オンロード重視のユーザーにとっては若干オーバースペックと感じる可能性もあります。
このように、ROCK CREEKは明確な使用目的があるユーザーにとって非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
エクステリアデザインの刷新ポイント
今回のエクストレイル マイナーチェンジ 2025において、エクステリアデザインの変更は非常に重要な要素です。見た目の印象を左右するフロントグリルやバンパーの意匠が刷新され、より洗練された都会的なデザインへと進化しています。
新しいフロントグリルは、横長のラインを強調することでワイド感を演出しており、SUVとしての存在感をさらに高めています。とくにGグレードでは、フロント・リアバンパーやサイドシルにグロスブラック塗装が施され、高級感とスポーティさが同居する仕様となっています。
また、ホイールのデザインも改良され、標準装備は18インチアルミホイールですが、上位グレードでは19インチホイールがメーカーオプションとして用意されています。これにより、スタイル重視のユーザーに対して選択肢の幅が広がりました。
リアビューにおいても、テールランプのデザインが変更され、より立体的でシャープな印象に仕上がっています。全体的に見て、今回のデザイン変更は単なる見た目の刷新にとどまらず、ブランドイメージやライバル車との競争力を意識した進化であると言えるでしょう。
ただし、見た目の変更を重視しないユーザーにとっては価格上昇の要因となるため、購入判断には慎重さが求められます。いずれにせよ、外観重視で検討している方にはチェックしておきたい変更点です。
全グレード標準装備となったLED関連の進化

今回のエクストレイル マイナーチェンジ 2025では、LED装備の大幅な標準化が図られたことも大きな進化ポイントのひとつです。とくに安全性と視認性に直結するヘッドライトやウィンカー、デイタイムランニングライトのLED化は、ユーザーから長らく要望されていた改善でした。
まず、全グレードでLEDデイタイムランニングライトが標準装備となったことにより、昼間でも他車からの視認性が向上し、事故リスクの低減につながります。
さらに、リアコンビネーションランプもフルLED化され、リアウィンカーもLED仕様へと進化。これにより、夜間や悪天候時の後方からの被視認性が大きく改善されています。
以前はGグレードのみ流れるタイプのフロントシーケンシャルウィンカーを採用していましたが、今回の改良ではこれが廃止された代わりに、全体としての照明機能の質が均一化された印象です。見た目だけでなく、機能面でも満足度の高い進化といえるでしょう。
また、LEDフォグランプはGグレードで廃止されましたが、そもそもデイライトやヘッドランプの性能が向上しているため、実用面で大きな問題にはならないと考えられます。とはいえ、霧や雪の多い地域では別途対策を検討する価値があります。
このように、LED関連装備の強化は、安全性とデザイン性を両立した今回のマイナーチェンジの中でも特に実用性の高いアップデートです。
インテリアの質感向上と新機能
今回のマイナーチェンジでは、エクストレイルのインテリアにおいて質感の大幅な向上が図られています。
見た目だけでなく、触れたときの印象も改善されており、ユーザー体験全体がより快適なものとなりました。とくに目立つ変化として、センターコンソールやドアトリムに採用される素材の変更が挙げられます。
従来モデルに比べてソフトパッドの面積が増え、プラスチック感のあった箇所にはシボ加工やメタル調の加飾が施されるようになりました。
また、ステアリングホイールのデザインも一部刷新され、握りやすさと高級感の両立が図られています。シートについては、Gグレード以上で採用される合皮とファブリックのコンビシートが好評で、上級グレードでは本革シートの質感も見直されています。
加えて、後席の居住性にも配慮されており、リクライニング角度や足元空間の改善がなされています。
さらに注目すべきは、デジタルメーターやインフォテインメントシステムの機能強化です。一部グレードでは12.3インチのフル液晶メーターが標準装備され、ナビ表示や運転支援情報がより見やすくなっています。
ヘッドアップディスプレイも引き続き設定されており、視線移動を減らすことで運転中の安全性を高めています。
このように、2025年モデルでは単に見た目を変えるだけでなく、実際の使用感や快適性にも重点が置かれた進化がなされています。ただし、一部装備は上級グレード限定となっているため、購入時にはグレードごとの違いを確認することが大切です。
廃止された装備とその理由

エクストレイルのマイナーチェンジにおいて、追加装備ばかりに注目が集まりがちですが、実際にはいくつかの装備が廃止された点も見逃せません。
特に「G」グレードに関しては、これまで標準で装備されていたLEDフォグランプが廃止されたことが話題となっています。また、先進的な印象を与えていた流れるタイプのシーケンシャルウィンカーも今回の変更で姿を消しました。
これらの装備がなぜ廃止されたのかというと、コストパフォーマンスの見直しが背景にあります。近年、車両価格の上昇が続いており、メーカーとしては一定の価格帯を維持するために装備の取捨選択が求められているのです。
LEDフォグランプに関しては、現在のヘッドライトやデイタイムランニングライトの性能向上によって、補助照明としての重要性が相対的に低下したことも関係していると考えられます。
一方、シーケンシャルウィンカーの廃止は意匠性よりも整備性や生産効率の向上を優先した結果とも言えるでしょう。このような判断は、デザイン性を重視する層には少々残念な要素かもしれませんが、実用性を重視するユーザーにとってはそれほど大きな問題ではない可能性もあります。
とはいえ、従来モデルからの乗り換えを検討しているユーザーにとっては、「なくなっている装備」にも注意を払うべきです。装備の進化と同時に、こうした削除ポイントも総合的に評価することで、納得感のある購入判断が可能になるでしょう。
エクストレイルマイナーチェンジ2025は買いか?

・現行エクストレイル2022・2023との違いとは
・2WDとe-4ORCEの選び方と燃費比較
・価格改定の影響とメーカーオプションの値上げ
・採用されなかった装備のチェックポイント
・日本市場と北米市場の戦略の違い
現行エクストレイル2022・2023との違いとは
2025年のエクストレイル マイナーチェンジは、2022年および2023年モデルと比較してさまざまな進化を遂げています。見た目の刷新に加え、機能面や快適性の面でも着実な改良が加えられており、すでに現行モデルを所有しているユーザーであっても注目すべき内容が盛り込まれています。
まず外観においては、フロントグリルやバンパーデザインの変更により、よりモダンかつワイドな印象が強調されました。2022年モデルは落ち着いた印象でしたが、2025年モデルではよりアグレッシブな造形となり、都市部でも存在感を放つスタイルとなっています。
また、内装の素材や仕上げの質感も一段と向上しており、センターコンソールやインパネまわりには新素材が採用されています。2022〜2023年モデルでは一部に硬質プラスチックが目立ちましたが、新モデルではより柔らかな質感に仕上げられています。
さらに、先進安全装備にも微調整が加えられ、プロパイロットの制御精度や車線維持機能の精度が向上しています。加えて、新たに導入されたグレード構成や特別仕様車の存在も、従来モデルにはない魅力です。
たとえば、「AUTECH」や「ROCK CREEK」といった個性派グレードは、2023年モデルまでにはなかった展開です。
もちろん、すべてが良くなったわけではなく、LEDフォグランプなど一部装備の廃止がある点には注意が必要です。このように、改良点と削除点の両面を理解した上で比較することで、買い替えや購入検討において冷静な判断ができるでしょう。
2WDとe-4ORCEの選び方と燃費比較

エクストレイルには2WDとe-4ORCE(4WD)の2種類の駆動方式が用意されていますが、それぞれに明確な特徴があります。
まず、2WDモデルは前輪駆動であるため車両重量が軽く、燃費性能に優れている点が魅力です。一方で、e-4ORCEは電動4輪制御を活用した走行安定性に優れたシステムで、悪天候や雪道といったシーンで本領を発揮します。
燃費の面で比較すると、カタログ上では2WDがやや優勢です。
例えばWLTCモードにおいて、2WD車はおおむね19km/L前後の燃費を記録する一方、e-4ORCE搭載車は17〜18km/L程度となっています。ただし、実走行においては道路状況や運転スタイルによって燃費差が縮まることも少なくありません。
一方で、e-4ORCEは2つのモーターで前後輪を個別制御するため、走り出しやカーブでの安定感が非常に高く、特に家族連れや長距離ドライブを想定している方には大きな安心材料となります。さらに、回生ブレーキによる制動の自然さや、車体姿勢の安定感は2WDにはない特長です。
しかし、価格面ではe-4ORCE搭載車がやや高額になる傾向があります。車両価格だけでなく、車両重量の増加に伴う税金やメンテナンスコストにも違いが出る可能性があるため、使用環境に応じた選択が求められます。
都市部の平坦な道路を中心に走行するなら2WD、山間部や積雪地帯が多いエリアに住んでいる方ならe-4ORCEといった具合に、ライフスタイルと使用目的を考慮した判断が重要です。
価格改定の影響とメーカーオプションの値上げ
エクストレイル マイナーチェンジ 2025では、車両本体価格に一部改定が入りました。
特にエントリーグレードにおいては数万円程度の値上げにとどまっている一方、上位グレードでは装備内容の変更と相まって10万円近く価格が上昇したケースも見受けられます。これにより、ユーザーは購入時に今まで以上にコストと装備のバランスを慎重に検討する必要が出てきました。
こうした価格上昇の背景には、世界的な原材料費や輸送コストの高騰に加えて、電動化や安全装備の標準化といったトレンドが強く影響しています。
特にプロパイロットの進化や大型ディスプレイの標準化などは、従来ならオプション扱いだった装備が標準になることで、価格に反映される結果となっています。
さらに注目すべきは、メーカーオプションの一部が事実上の“必須化”を遂げている点です。たとえば、ナビゲーションパッケージやアラウンドビューモニター、BOSEサウンドシステムといった人気オプションがパッケージ化され、それぞれの価格が数万円単位で引き上げられました。
以前であれば単独で選択できた装備がセットでしか選べなくなったため、選択の自由度が減ったと感じるユーザーも少なくありません。
このように価格改定とオプション設定の変化は、見かけ上の本体価格だけでなく、最終的な支払総額にも影響を及ぼします。購入を検討する際には、実際に必要な装備がどのグレードで、どのようにオプション設定されているのかを細かく確認することが非常に重要になります。
採用されなかった装備のチェックポイント

マイナーチェンジで注目されるのは追加装備や改良点ですが、逆に「採用されなかった装備」についても確認しておく価値があります。
2025年モデルのエクストレイルにおいては、他社の同クラスSUVで見られる先進装備がいくつか未導入のままとなっており、ユーザーによっては物足りなさを感じるかもしれません。
まず代表的なのが、全方位自動駐車アシストです。トヨタのハリアーやRAV4、ホンダのZR-Vなどでは高度な自動駐車機能が実装されているのに対し、エクストレイルは簡易的なガイド表示にとどまっています。
これは高齢者や運転初心者にとって非常に有用な装備であるため、導入が期待されていた項目の一つでした。
また、ヘッドライトに関しても、アダプティブハイビームシステム(AHS)のような先読み照射機能の搭載は見送られています。プロパイロットの性能が向上したとはいえ、夜間走行の安全性を高める上では、このような装備の有無は明確な差となることがあります。
さらに、シートポジションメモリー機能の未設定もチェックポイントです。複数のドライバーが乗る家庭では、乗車のたびに手動で調整する必要があるため、利便性の面で不満が残る可能性があります。
このような採用されなかった装備は、「あって当たり前」と感じる人もいれば、「なくても困らない」と考える人もいます。そのため、カタログスペックや価格表だけで判断せず、自分の利用シーンを想像しながら冷静にチェックすることが大切です。
日本市場と北米市場の戦略の違い
日産エクストレイルの販売戦略を語る上で欠かせないのが、日本市場と北米市場(Rogueとして販売)におけるアプローチの違いです。両地域ではユーザーニーズや競合環境が異なるため、同じ車種であってもグレード構成や装備展開、さらには生産体制まで差が生じています。
まず、日本市場においては燃費性能や車体サイズへの関心が高く、e-POWERをはじめとする電動パワートレインの需要が中心となっています。そのため、国内モデルでは2WDとe-4ORCEがラインナップの中心に据えられ、静粛性や運転支援技術の進化に力が入れられてきました。
一方で、北米市場ではガソリン車の需要が依然として根強く、自然吸気エンジンを採用したRogueが主力です。
また、装備の傾向にも違いがあります。北米仕様のRogueでは、ワイヤレスApple CarPlayや冷暖房付きのフロントシートが標準装備されるグレードが存在するなど、快適性重視の傾向が強いと言えます。
これに対し、日本では一部機能がオプション扱いであったり、コストを抑えたシンプル構成のグレードが根強く残っていたりするのが特徴です。
さらに、特別仕様車の展開にも違いが見られます。たとえば、北米ではアウトドア志向を反映した「ROCK CREEK」などのユニークなグレードが早期に投入される一方、日本ではやや慎重な展開となる傾向が続いています。
このように両市場の戦略の違いを知ることで、なぜ一部の装備が日本仕様に搭載されないのか、なぜ価格差があるのかといった背景が理解しやすくなります。購入を検討する際には、グローバル展開の視点から情報を比較するのも一つの判断材料となるでしょう。
まとめ:エクストレイルマイナーチェンジ2025について

・新グレード「AUTECH」と「NISMO」が新設定
・AUTECHは上質感とスポーティさを両立した専用デザイン
・NISMOはRECAROシートと専用チューニングで走行性能を強化
・特別仕様車ROCK CREEKはアウトドア向け装備が充実
・ROCK CREEKは防水内装や専用外装を備える
・フロントグリルやバンパーが刷新されデザインを一新
・ホイールデザインとサイズがグレードごとに強化
・テールランプ形状が変更され後方視認性も向上
・全グレードにLEDデイライトやリアLEDランプを標準装備
・GグレードのLEDフォグランプと流れるウィンカーが廃止
・インテリア素材の質感が大幅に向上し快適性を改善
・デジタルメーターやHUDが一部グレードで拡充
・価格改定により上位グレードで10万円前後の値上げ傾向
・一部メーカーオプションがパッケージ化され自由度が減少
・北米市場と日本市場で装備や販売戦略に明確な違いがある
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