走行中に突然エクストレイルのメーターに見慣れないランプが点灯すると、誰しもが不安になるものです。特に「エクストレイルの警告灯一覧」と検索している方は、警告灯の意味や対処方法を知りたいという強いニーズを持っているはずです。
本記事では、T31型エクストレイルの主な警告灯と意味から始まり、T32型で増えた新しい警告灯の種類、さらには最新T33型の警告灯一覧と対応装備まで、世代ごとの違いをわかりやすく解説します。
ハイブリッドシステム警告灯のチェックポイントや、ビックリマークの警告は何を意味する?といった疑問にも丁寧にお答えします。
また、日産共通の警告灯とエクストレイル特有の違いに触れながら、オレンジ色の警告灯は放置しても大丈夫?や赤い警告灯が点灯したときの対処法といった見落としがちなテーマにも踏み込みます。
最後には、警告灯マークの意味を覚えておくコツも紹介しているので、トラブル時の不安を軽減できます。初めての方にも読みやすく構成した内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
・エクストレイル各世代の警告灯の種類と意味
・オレンジや赤など警告灯の色による緊急度
・警告灯が点灯・点滅する原因と対処法
・エアバッグやハイブリッドなど装備別の警告灯の特徴
エクストレイルの警告灯一覧をモデル別に解説

・T31型エクストレイルの主な警告灯と意味
・T32型で増えた新しい警告灯の種類
・最新T33型の警告灯一覧と対応装備
・ハイブリッドシステム警告灯のチェックポイント
・ビックリマークの警告は何を意味する?
・日産共通の警告灯とエクストレイル特有の違い
T31型エクストレイルの主な警告灯と意味
T31型エクストレイルは2007年から2013年にかけて販売された2代目モデルで、現在でも中古車市場で多く流通しています。このモデルに搭載されている警告灯は、基本的な機能に重点を置いた設計となっており、初心者にも比較的わかりやすい構成が特徴です。
中でも代表的なのが、エンジン警告灯、バッテリー充電警告灯、ABS警告灯、エアバッグ警告灯、そしてブレーキ警告灯です。
例えば、エンジン警告灯はエンジン制御系統に何らかの異常が発生した場合に点灯し、放置すると深刻なトラブルに発展する可能性があります。黄色で表示されることが多いため、つい見逃してしまうかもしれませんが、早急な点検が求められます。
また、ブレーキ警告灯は赤色で点灯し、ブレーキオイルの低下やパーキングブレーキの戻し忘れを知らせる役割を果たします。
T31型エクストレイル|主要警告灯一覧と対応表
警告灯名 | 表示色 | 主な意味・原因例 | 対応方法・備考 |
---|---|---|---|
エンジン警告灯(チェックランプ) | 黄 | エンジン制御系統の異常(O2センサー・イグニッション系など) | 早めの点検・ディーラー診断推奨 |
バッテリー充電警告灯 | 赤 | オルタネーター不良/バッテリー上がりの前兆 | 走行中の点灯は即点検。充電系統に注意 |
ABS警告灯 | 黄 | ABS機能の異常・センサー不良 | 急ブレーキ時の制動力に影響、早期点検が必要 |
エアバッグ警告灯 | 赤 | エアバッグまたは乗員感知センサーの異常 | 安全装置が作動しない可能性、すぐに点検 |
ブレーキ警告灯 | 赤 | パーキングブレーキの戻し忘れ/ブレーキオイル低下 | ブレーキ周りの点検とオイル量確認 |
ドア開放警告灯 | 赤 | ドアが閉まっていない、半ドア状態 | 全ドアを再確認 |
シートベルト警告灯 | 赤 | 運転席・助手席シートベルト未装着 | 着用で消灯(助手席は乗員検知で作動) |
エンジンオイル警告灯 | 赤 | オイル圧低下・オイル量不足 | 直ちに停止し、オイル量チェック |
補足ポイント
- T31型にはTPMS(タイヤ空気圧モニター)は非搭載:現行モデルと違い、ビックリマーク⚠️表示は原則なし。
- 警告灯の色に注目:
- 赤:重大な異常(即対応)
- 黄:注意・早期点検
- 点灯・点滅の違いにも注意:点滅は緊急度が高いサインのことが多いです。
一方で、T31型では「ビックリマーク」の形をしたタイヤ空気圧警告灯などは搭載されていないことが多く、現行モデルと比較すると表示の種類は少なめです。
しかし、表示が少ないからといって油断は禁物です。警告灯が点いたままの状態を放置すると、安全性が大きく損なわれることになります。
このように、T31型の警告灯はシンプルでありながらも、ドライバーにとって必要最低限の情報を提供しています。車両の年式に合わせて、どのような警告灯が搭載されているかを事前に把握しておくことで、万が一の際にも冷静に対応できるでしょう。
T32型で増えた新しい警告灯の種類

T32型エクストレイルは2013年に登場し、先代モデルと比較して大幅に電子制御装備が強化されたモデルです。その結果として、警告灯の種類も増加し、より詳細な車両の状態がドライバーに通知されるようになりました。
特に注目すべきは、アイドリングストップ警告灯やアドバンスドドライバーアシストシステム(ADAS)に関連する警告灯の追加です。
これには、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警告といった、先進運転支援装備に対応するマークが含まれます。例えば、前方衝突警報システムに異常が生じると専用の警告灯が点灯し、ドライバーに注意を促します。
このような警告灯は走行中の安全確保に直結するため、すぐに内容を確認することが求められます。
また、T32型ではタイヤ空気圧警告灯が標準装備されるようになり、空気圧の低下を自動で検知できるようになりました。
これは、走行安定性の維持や燃費効率の向上にも寄与する重要なシステムです。なお、これらの警告灯の多くは黄色で表示されるため、「すぐに止まらなくても良い」と誤解されがちですが、早めの対処が望ましいことに変わりはありません。
T32型エクストレイル|主要警告灯一覧と意味・対応表
警告灯名 | 表示色 | 主な意味・原因例 | 対応方法・備考 |
---|---|---|---|
エンジン警告灯(チェックランプ) | 黄 | エンジン制御システムの異常(O2センサー、排ガス系など) | ディーラーで診断・修理 |
バッテリー充電警告灯 | 赤 | 発電不足・バッテリー劣化など | 走行中の点灯は即点検、充電系統に注意 |
ブレーキ警告灯 | 赤 | ブレーキ液不足/パーキングブレーキ作動 | 停車して点検、走行中ならすぐ整備点へ |
ABS警告灯 | 黄 | ABSシステムの異常 | ブレーキ性能への影響あり、早急な点検推奨 |
エアバッグ警告灯 | 赤 | エアバッグやセンサー系の異常 | 安全性に関わるため、即点検 |
アイドリングストップ警告灯 | 黄 | バッテリー電圧不足・条件未達(エアコン使用中など) | 条件が整えば自動復帰。長引く場合はバッテリー点検 |
衝突被害軽減ブレーキ警告灯(FCW関連) | 黄 | センサー誤作動・汚れ・カメラ遮蔽 | 前方カメラ清掃、異常が続けば整備点へ |
車線逸脱警告灯(LDW) | 黄 | カメラの不良・システム障害/白線検出不可 | カメラの汚れや日差しの影響も考慮 |
タイヤ空気圧警告灯(TPMS) | 黄 | 空気圧の低下・センサー異常 | 規定空気圧を確認・補充 |
シートベルト未装着警告灯 | 赤 | 運転席・助手席未装着時に作動 | 着用で消灯 |
ドア開放警告灯 | 赤 | 半ドア・リアゲート開放 | 再度ドアを閉める |
エンジンオイル圧警告灯 | 赤 | オイル量不足・圧力低下 | 直ちにエンジン停止・確認必須 |
T32型の進化した警告灯のポイント
新たに追加された主な警告灯 | 意味と重要性 |
---|---|
ADAS関連(衝突軽減・車線逸脱) | 安全運転支援に関わるため、点灯時は運転支援機能が無効になる可能性あり |
TPMS(タイヤ空気圧警告) | 燃費悪化やパンク防止のためにも早期対応が重要 |
アイドリングストップ関連 | 燃費向上機能の正常動作にはバッテリー状態の維持がカギとなる |
さらに、T32型はアイドリングストップ搭載グレードが増加したこともあり、充電不足やバッテリー性能低下を示す専用の警告灯も加わりました。このため、バッテリー関連のトラブルには一層の注意が必要です。
T32型は利便性と安全性の両面で進化を遂げていますが、それに比例して警告灯の管理も複雑化しています。オーナーズマニュアルを確認しながら、それぞれの警告灯の意味を日常的に意識しておくことが重要です。
最新T33型の警告灯一覧と対応装備

T33型エクストレイルは、日産の先進技術が集約された最新モデルとして登場しました。2022年以降に販売されているこの世代は、e-POWERや電動四輪制御システム「e-4ORCE」を搭載し、安全性能や快適性が格段に進化しています。
その分、警告灯の数もさらに多様化しており、ドライバーが把握すべき項目も増加しています。
代表的なものとしては、ハイブリッドシステムの異常を示す警告灯、プロパイロット(運転支援システム)関連の警告、電動パーキングブレーキの不具合を知らせる表示などがあります。
特に、ハイブリッド関連の警告灯は車両の電源系統に直結しており、異常が発生した場合は即座に走行を停止することが推奨されます。
さらに、T33型ではドライバーアテンション警告やブラインドスポットモニターなどの装備も導入されており、それぞれに対応した専用の警告灯が点灯します。これにより、車両がドライバーの状態や周囲の環境を常にモニタリングし、安全性を高めています。
もちろん、従来から存在するエンジン警告灯やブレーキ関連の警告灯も引き続き搭載されており、車両の基本的なコンディション管理も怠ることはできません。オレンジ色や赤色の警告灯が表示された場合には、その緊急度を判断しながら適切に対応することが求められます。
T33型は、情報量が増えた分だけ注意も必要ですが、各警告灯には論理的な意味があるため、一つひとつ理解を深めることで、安全かつ快適なドライブを実現できます。
ハイブリッドシステム警告灯のチェックポイント
ハイブリッド車特有の警告灯として注目されるのが、「ハイブリッドシステム警告灯」です。この表示は、主にバッテリーやインバーター、モーター、電力供給システムなどの異常を知らせる役割を果たします。
特に日産エクストレイルのe-POWERモデルでは、ガソリンエンジンが発電専用という構造のため、この警告灯の意味は非常に重要です。
まず覚えておきたいのは、この警告灯が点灯した場合、走行そのものに大きな支障が出る可能性があるということです。
例えば、インバーターの異常により電気の流れが遮断されると、駆動用モーターが動作しなくなり、急にスピードが落ちたりエンジンが止まったりするリスクがあります。黄色い表示であっても、必ず安全な場所に停車して内容を確認すべきです。
加えて、この警告灯が一時的に点灯し、再起動後に消えるケースもありますが、これは「警告が消えた=問題が解決した」とは限りません。ECU(車両の制御コンピューター)にエラーが記録されている可能性があり、点検機材での診断が必要となることが多いです。
また、寒冷地や長距離運転後にバッテリー温度が異常になって点灯することもあるため、季節や運転環境によっても注意点は異なります。バッテリーの冷却システムに不具合があると、繰り返し警告灯が表示されることもあるため、定期的な点検は欠かせません。
このように、ハイブリッドシステム警告灯は、通常のガソリン車にはない独自のリスクを伴います。
表示が出た場合は速やかにマニュアルを確認し、無理な走行を避けるようにしましょう。電動化が進む時代だからこそ、警告灯の意味を正しく理解しておくことが、安心と安全を確保する第一歩です。
ビックリマークの警告は何を意味する?

ビックリマーク(!)の警告灯は、ドライバーにとって一見すると抽象的な表示に感じられますが、実際には重要な意味を持つインジケーターのひとつです。
エクストレイルを含む多くの日産車でこのマークが点灯する場合、主に「タイヤ空気圧異常」や「車両ダイナミクスコントロール(VDC)関連の異常」などが原因とされます。どちらも車両の安定性や安全性に関わるため、軽視することはできません。
たとえば、タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)が装備されているモデルでは、タイヤの空気が規定よりも低下した場合にこのビックリマークがオレンジで点灯します。
空気圧が不均等だとブレーキ時やカーブ走行時に安定性を欠く恐れがあり、燃費の悪化やタイヤの偏摩耗にもつながるため、早急に空気圧を点検する必要があります。
エクストレイル|「ビックリマーク(!)」警告灯の種類別解説表
警告灯の種類 | 表示色 | 主な意味・原因例 | 対応方法・備考 |
---|---|---|---|
TPMS(タイヤ空気圧警告灯) | オレンジ(黄) | タイヤの空気圧が規定値より低い/空気圧センサー異常 | タイヤの空気圧を確認・調整。リセットが必要な場合もあり |
VDCシステム警告灯 | オレンジ(黄) | 車両ダイナミクスコントロール(横滑り防止)システムの異常 | 一時的な作動抑制または故障。再始動でも消えない場合は整備点検 |
ブレーキ警告灯(共通表示) | 赤(深刻) | パーキングブレーキの戻し忘れ/ブレーキ液不足/ブレーキ異常 | すぐに停止して点検。ブレーキ系統の安全に関わる重大な異常の可能性 |
マルチインフォメーション警告 | オレンジまたは赤 | 車両設定エラーやメンテナンス通知など複数の意味を内包 | センターディスプレイの詳細メッセージもあわせて確認 |
判断のポイント
状況 | 判断と行動指針 |
---|---|
「!」がオレンジで点灯している | 急を要する状態ではないが、早期点検が必要 |
「!」が赤で点灯している | 安全に停止して、ブレーキなどの致命的トラブルの可能性をチェック |
他の警告灯と同時に点灯している場合 | 組み合わせから具体的な故障箇所を特定する必要がある |
アドバイス
- 「!」マーク=1つの意味ではないため、色・同時表示・運転状況をセットで確認する習慣が大切です。
- TPMSの空気圧警告灯は、タイヤを交換・補修した後にリセットが必要な場合があります。
- 不安を感じたら、専用診断機を備えたディーラーでの点検が最も確実です。
また、ビックリマークが赤で点灯するケースでは、より緊急性が高い問題を示している場合があります。たとえば、ブレーキ油圧の低下やVDCシステムの故障など、すぐに車両を停止させたうえで原因を調べるべき状態が考えられます。
オーナーズマニュアルでは、点灯の色と同時に警告灯の種類も確認するよう案内されています。
このように、単なる「!」マークといっても意味は一つではありません。点灯のタイミングや色、さらには同時に表示される他のインジケーターとの関係を総合的に見て、的確に判断することが求められます。
もし不安を感じた場合は、日産ディーラーなどで専用診断機によるチェックを受けるのが安心です。
日産共通の警告灯とエクストレイル特有の違い
日産車に共通して見られる警告灯には、バッテリー警告灯、エンジンチェックランプ、ブレーキ警告灯、ABS警告灯などがあり、車種やグレードに関係なく一定の意味と表示方法が定められています。
これらは「国際的な車両表示の標準」にも準拠しており、日産車以外でも同様のアイコンが使われるケースが多くあります。こうした共通警告灯は、運転中の注意喚起として非常に基本的な役割を果たしています。
一方で、エクストレイルにはこの共通表示に加えて、モデル特有の装備に関連した警告灯も用意されています。
たとえば、T33型エクストレイルではe-POWER特有の「ハイブリッドシステム警告灯」や「e-4ORCE警告灯」などがあり、他のガソリンモデルや軽自動車とは異なる警告表示が点灯することがあります。
さらに、プロパイロット関連の機能を搭載したモデルでは、運転支援システムの異常や制限状態を示す専用の警告灯も用意されており、これらはエクストレイルの先進性を象徴する部分ともいえます。
プロパイロットが一時的に作動停止しているだけで点灯するものもあるため、色や点滅状態を正しく読み取る必要があります。
要するに、日産車全体で統一されている表示に加えて、エクストレイル独自の機能に合わせた特別な警告灯も存在します。これらの違いを理解することで、どの情報が「すぐに対応すべきか」「経過観察でよいか」を見極めやすくなるでしょう。
自車の装備を把握しておくことが、安全運転の第一歩となります。
エクストレイルの警告灯一覧の色・表示別対処法

・オレンジ色の警告灯は放置しても大丈夫?
・赤い警告灯が点灯したときの対処法
・警告灯が点滅する場合の原因とは
・エアバッグ警告灯の消し方・リセット方法
・日産車で警告灯がついたときの初期対応
・警告灯マークの意味を覚えておくコツ
オレンジ色の警告灯は放置しても大丈夫?
オレンジ色の警告灯が点灯した際、多くのドライバーは「まだ走れるから大丈夫だろう」と判断しがちです。確かに、赤色のように緊急性が高い表示ではないものの、それを理由に放置するのは非常に危険です。
オレンジの警告灯は「注意喚起」であり、「異常の予兆」や「機能制限」を示すサインだからです。たとえば、エクストレイルに搭載されているアイドリングストップ警告灯やタイヤ空気圧警告灯は、いずれもオレンジ色で点灯します。
これらは走行そのものに即座の影響を与えるわけではないものの、長期的には燃費悪化や制動性能の低下など、安全面やコスト面にマイナスをもたらします。つまり、「まだ大丈夫」ではなく「早めに手を打つべき状態」だと認識すべきです。
また、エンジンチェックランプ(オレンジ)もよく見られる表示のひとつで、点灯中はエンジン制御のどこかに異常がある可能性が高いと考えられます。加えて、センサー系の一時的な誤作動や燃料の質に関する問題など、放っておけば症状が悪化し、結果として修理費が高額になる場合もあります。
オレンジ色の警告灯が点灯したら、まずは落ち着いてマニュアルを確認し、可能であればディーラーや整備工場で診断を受けるのが理想です。
日常点検の一環として「警告灯の意味を覚えておく」ことが、車両の健康を守るために重要です。軽視してよい表示ではない、という意識が安全運転につながります。
赤い警告灯が点灯したときの対処法

赤色の警告灯は、車両の重大な異常を示している可能性が高く、点灯した場合は「すぐに安全な場所に停車」することが基本の対応です。これは、ブレーキ系統や冷却水、オイル圧力など、車両の根幹を支える部分でトラブルが発生していることを意味しているためです。
走行を続ければ、エンジン焼き付きやブレーキの効きの低下など、命に関わる事故につながりかねません。
たとえば、冷却水温警告灯が赤く点灯した場合、エンジンが過熱している状態を表します。このまま走り続けるとエンジンの内部が高温で破損し、最悪の場合はエンジン交換という高額な修理が必要になることもあります。
また、ブレーキ警告灯が赤で点灯している場合には、ブレーキオイルの漏れや油圧系統の故障が疑われ、直ちに走行を中止すべきです。
赤色警告灯の種類と対応一覧表|命に関わる重大な異常サイン
警告灯名 | 主な原因・意味 | 推奨対応措置 | 特記事項 |
---|---|---|---|
ブレーキ警告灯 | ブレーキ液不足/パーキングブレーキ戻し忘れ/油圧異常 | 速やかに安全な場所に停車、ブレーキ液確認、整備工場へ | 点滅の場合は極めて危険 |
冷却水温度警告灯 | エンジンの過熱(冷却水不足・ラジエーター異常) | エンジン停止 or アイドリング冷却、整備点検必須 | 水蒸気や焦げ臭が出たら即エンジン停止 |
エンジンオイル圧力警告灯 | エンジンオイル圧の異常低下/オイルポンプ・漏れの可能性 | 直ちにエンジン停止、レッカー手配・点検 | 続行走行はエンジン焼き付きの危険あり |
バッテリー充電警告灯(赤) | オルタネーター故障/充電不良/電気系統異常 | 走行は最小限にとどめ、早急に点検へ | 突然のバッテリー切れに注意 |
エアバッグ警告灯 | エアバッグシステム異常/センサー故障 | 安全性に関わるため、点灯中は衝突時に作動しない可能性 | シートベルト着用に加え、早急な整備が必要 |
ドア開放警告灯 | 半ドア・リアゲートが閉まりきっていない | 停車してすべてのドアを再確認 | 走行中の点灯は事故や荷物飛散の恐れあり |
シートベルト警告灯(赤) | 運転席または助手席のベルト未装着 | 必ずシートベルトを着用 | 同時に警告音が鳴るケースが多い |
点灯 vs 点滅:緊急性の違い
表示形式 | 意味 | 対応レベル |
---|---|---|
点灯(赤) | 異常発生・走行に支障あり | 停車して点検または整備へ |
点滅(赤) | 重大な故障または制御不能の恐れ | 即時停止・レッカー手配 |
アドバイスまとめ
- 赤色警告灯=命に関わる異常の可能性が高いサイン
- 表示されたら“点灯か点滅か”“走行中か停止時か”を冷静に確認
- 迷ったら、まずは安全な場所に停車してエンジンを切るのが基本行動です。
このような警告灯が点灯したときには、「エンジンを切るか否か」も重要な判断ポイントになります。
冷却水関連であればしばらくアイドリング状態で冷やす方が良い場合もありますが、オイル圧が異常な場合はすぐにエンジンを止める必要があります。つまり、警告灯の種類に応じた対応が求められるわけです。
さらに、赤色警告灯の中には、点滅状態で表示されるものもあります。これは通常よりも緊急性が高いことを意味し、「すぐに走行をやめてください」という車両からの強いメッセージです。点灯か点滅か、表示の仕方にも注意が必要です。
日常的に赤色の警告灯の意味と対応法を把握しておくことで、緊急時にも慌てず、冷静な行動が取れるようになります。命を守るためのサインだと認識し、表示が出たら必ず真剣に向き合いましょう。
警告灯が点滅する場合の原因とは

警告灯が「点灯」ではなく「点滅」する場合、単なる異常通知ではなく、より深刻な問題や緊急性の高い状態を示していることがあります。
例えば、ブレーキ系統やハイブリッドシステムなどの重要機能に関してトラブルが起きている場合、ただの点灯ではなく、点滅という強いサインでドライバーに警告しているのです。
特にエクストレイルのように電子制御システムが多く搭載されたモデルでは、点滅状態で警告灯が表示されるケースも少なくありません。
代表的な例として、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)やABS(アンチロックブレーキシステム)の異常を検知した際、警告灯が点滅することがあります。これらは安全性に直結するため、無視して走行を続けるのは非常に危険です。
さらに、エンジンチェックランプが点滅している場合は、燃焼系統のトラブルによって「ミスファイア」が発生している可能性が高いとされます。
ミスファイアとは、エンジンのシリンダー内で燃料が正常に燃えない現象のことで、これを放置すると触媒の損傷につながり、修理費用が高額になる恐れもあるため注意が必要です。
点滅の頻度にも意味があります。ゆっくり点滅しているのか、速いペースで点滅しているのかによっても、原因や重要度は変わってきます。こうした違いを見極めるためには、日頃から取扱説明書を確認し、点滅のパターンごとの意味を理解しておくことが大切です。
いずれにせよ、点滅は「異常をすぐに確認してください」という車両からの緊急メッセージと捉え、速やかにディーラーや整備工場に相談するのが安心です。
エアバッグ警告灯の消し方・リセット方法
エアバッグ警告灯が点灯している状態は、万一の事故時にエアバッグが正常に作動しない可能性があることを示しています。
警告灯がついたまま走行を続けるのは、重大なリスクにつながるため、できるだけ早く原因を特定し対処することが求められます。エクストレイルを含む日産車では、誤検知による警告灯の点灯もあるため、状況によっては自分でリセットできるケースもあります。
一般的なリセット手順としては、次のような方法が知られています。
まず、イグニッションをONの位置に回し、警告灯が点灯してから約7秒以内にOFFに戻します。この操作を4回から5回ほど繰り返し、最後にONの状態で10秒ほど待機すると、システムが自己診断モードに入り、エラーが解消されていれば警告灯が消灯することがあります。
ただし、この手順はすべての異常に対応するわけではありません。センサーや配線の不具合、あるいは助手席のシートセンサーが正しく反応していない場合など、物理的な問題が原因であれば、自動的なリセットだけでは解決できません。
このような場合には、専用の診断機を使って故障コードを読み取る必要があります。
また、車検時にエアバッグ警告灯が点灯していると、保安基準を満たしていないとみなされ、通過できないこともあります。リセットできたからといって安心せず、再発するようであれば、必ずディーラーや認証整備工場で点検を受けることが大切です。
見た目には問題がなくても、システム内部で異常が発生しているケースもあります。万が一に備え、エアバッグという命を守る装置には最大限の注意を払うべきでしょう。
日産車で警告灯がついたときの初期対応

警告灯が点灯したとき、慌てず冷静に初期対応をすることが、安全運転を維持するために欠かせません。多くの人が最初に戸惑うのは、「この警告灯は何を意味しているのか?」という点です。
しかし、すべての警告灯には一定のルールがあり、それを覚えておけば的確に判断できるようになります。
まず注目すべきなのは、警告灯の「色」と「状態」です。
赤色で点灯している場合は、即時の停止や緊急対応が求められるケースが多く、ブレーキやエンジンオイル、冷却水など、致命的なシステムに異常が発生している可能性があります。
一方、オレンジや黄色の警告灯は、注意喚起や経過観察が必要な状態であり、走行に支障がないこともありますが、早めの点検が望まれます。
次に行うべきは、取扱説明書の確認です。日産車の場合、マニュアルにすべての警告灯の意味と対処法が詳細に記載されており、正しく理解することでパニックを防げます。
とくにエクストレイルのように多機能な車種では、専用のインジケーターが多く備わっており、知識がないと判断を誤ってしまいかねません。
また、走行可能かどうかの判断に迷う場合は、安全な場所に停車し、JAFや日産緊急サポートに連絡するのがベストです。スマートフォンから車台番号や警告灯の写真を送ることで、より正確な案内を受けることも可能です。
このように、色の判別・説明書の確認・安全な停車・専門サポートの活用という4ステップを踏めば、大半のトラブルには落ち着いて対応できます。事前にこれらの手順を知っておくことが、冷静な判断と迅速な行動につながります。
警告灯マークの意味を覚えておくコツ
警告灯のマークは数十種類にもおよび、そのすべてを一度に暗記するのは現実的ではありません。では、どのようにすれば必要な情報を効果的に覚えられるのでしょうか。ポイントは「意味を分類して覚える」ことにあります。
まず、警告灯は大きく3つのカテゴリーに分けることができます。1つ目は「安全装置系」(ブレーキ、エアバッグなど)、2つ目は「エンジン・駆動系」(エンジン警告灯、オイルなど)、3つ目が「快適・補助装備系」(シートベルト、ドア開閉、タイヤ空気圧など)です。
用途ごとにグループで覚えることで、意味の関連性が理解しやすくなります。
さらに、色で整理するのも効果的です。赤は「止まれ」、黄色・オレンジは「注意」、緑や青は「状態確認・作動中」など、信号機と同じ感覚で覚えられるため、頭に入りやすいのです。このように視覚情報とセットで覚えると、走行中に瞬時に意味が判断できるようになります。
また、日産車の場合は取扱説明書に警告灯のイラストと意味一覧が掲載されており、スマホで写真を撮っておけばいつでも確認できます。最近では、公式アプリにて自車専用の警告灯マニュアルを閲覧できるサービスもあり、手元に紙の説明書がなくても安心です。
最後におすすめしたいのが、「実際に点灯したときに必ず調べる」ことです。経験と結びつけることで記憶に定着しやすくなり、次に同じ表示が出た際に素早く対応できるようになります。
漫然と覚えるのではなく、実体験や視覚イメージと結びつけることが、警告灯マークを覚える一番の近道といえるでしょう。
まとめ:エクストレイルの警告灯一覧について

・エクストレイルには赤・黄・緑の警告灯が存在する
・赤い警告灯は重大な故障や走行の危険を示す
・黄色(オレンジ)の警告灯は注意喚起や点検の必要性を示す
・緑色のランプは作動中の安全装置などを知らせる
・T31型は基本的な警告灯が中心で、構成が比較的シンプル
・T32型ではアイドリングストップや車線逸脱警告などが追加されている
・T33型では先進運転支援システムの警告が増えている
・ハイブリッドモデルには専用のハイブリッドシステム警告灯がある
・ビックリマークの警告灯はブレーキ系やタイヤ空気圧に関連する
・オレンジ色の警告灯でも点滅する場合は重大な異常の可能性がある
・警告灯の点滅は断続的なエラーや制御装置の異常を意味することが多い
・エアバッグ警告灯はリセット可能だが、原因究明が先決となる
・日産車共通の警告灯もあるが、エクストレイル特有の表示も存在する
・警告灯が点いたらまずは取扱説明書と照合し状況を判断するべき
・警告灯マークは色や形で意味が異なるため日常的に確認する習慣が重要
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