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エクストレイルのCVTリコールの原因と対応方法・事例と交換費用

エクストレイルのCVTリコールの背景と発生状況
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エクストレイルのCVT(無段変速機)に関するリコール情報は、購入を検討している方や既に所有しているユーザーにとって見逃せない重要なテーマです。

特にT32型エクストレイルでは、CVTの異音や走行中の不具合に関する報告が多く、「エクストレイル cvt リコール」に関心を寄せる方が年々増加しています。

本記事では、T32エクストレイルのCVT異音トラブルとは何か、故障時に現れる代表的な症状やリコール対象になる条件について詳しく解説します。今後のトラブルに備える対応フローも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

記事の要約

・T32型エクストレイルのCVT異音や故障
・日産が実施したCVT関連のリコール内容
・CVTの保証期間や交換費用の目安
・リコール後の対応状況とユーザーの満足度

エクストレイルのCVTリコールの背景と発生状況

エクストレイルのCVTリコールの背景と発生状況
出典元:NISSAN・X-TRAIL

・T32エクストレイルのCVT異音トラブルとは
・CVT故障時に現れる代表的な症状
・リコール対象になる不具合の条件
・エクストレイルCVTはなぜ壊れやすいといわれるのか
・T31・T32のCVT異音の違いと傾向
・日産が実施したリコール内容の要点

T32エクストレイルのCVT異音トラブルとは

T32型エクストレイルに乗っている方の中には、「CVTから異音がする」と感じた経験があるかもしれません。

これは単なる気のせいではなく、実際に一定のユーザーから報告されているトラブルの一つです。CVTとは「無段変速機」のことで、スムーズな加速と燃費性能の向上を目的としたシステムですが、その構造上、従来のATやMTとは異なる注意点があります。

このCVT異音のトラブルは、特に長時間走行した後や、夏場の高温時、または停車時に発生しやすいとされています。例えば、信号待ちの際に「キュー」という高音の摩擦音が聞こえるケースが典型的です。

これは内部の金属部品同士が熱によって膨張し、摩擦が生じている可能性があると指摘されています。

このような異音が継続して発生する場合は、CVT本体の不具合だけでなく、周辺部品であるフライホイールやクラッチとの連携不調も疑われます。

特にT32の一部車両では、CVTユニットの型番が「3D型」から「4D型」へと交換された例もあり、これは明確な改良が行われた証ともいえるでしょう。

これを踏まえると、T32エクストレイルのCVT異音は単なる経年劣化ではなく、設計や部品素材の問題に起因している可能性が高いと考えられます。異音に気づいた段階で早めにディーラーに相談することが、後の深刻な故障を防ぐためにも非常に大切です。

CVT故障時に現れる代表的な症状

CVT故障時に現れる代表的な症状
出典元:NISSAN・X-TRAIL

エクストレイルのCVTが故障する際には、いくつかの典型的な症状が現れます。中でも「加速のもたつき」「異音の発生」「変速ショック」などは、多くのユーザーが共通して経験している兆候です。普段と違うフィーリングに気づいたら、早めに点検することが求められます。

まず、もっとも多く報告されているのが「加速しない」「アクセルを踏んでも反応が鈍い」といった不具合です。これはCVT内部のベルトやプーリーに異常がある可能性が高く、エンジン回転数だけが上昇する“空回り”のような状態に陥ることがあります。

さらに、停車時や発進時に「ギュイーン」という高音、もしくは「ガラガラ」というような機械音が断続的に聞こえる場合も注意が必要です。これには摩耗した内部パーツが振動を生じている可能性や、オイル圧が安定していないケースも考えられます。

また、CVTが完全に故障に至ると「走行不能」や「警告灯点灯」「エンジン保護のための強制停止」など、重大な状況になることもあります。おそらくこの段階では自走不能となり、レッカー移動が必要となるでしょう。

こうした症状は早期に見つけて対応すれば、CVT全体を交換せずに済む可能性もあるため、少しでも異変を感じたらすぐに点検を受けることが肝心です。

リコール対象になる不具合の条件

自動車が「リコール対象」と認定されるためには、明確な条件が存在します。

単なる経年劣化やユーザーの使い方によるトラブルではなく、「設計上の欠陥」または「製造工程のミス」によって重大な事故や故障を引き起こすおそれがある場合に、リコールが実施されます。

エクストレイルのCVTに関しても、ある程度の不具合事例が集まり、かつ国土交通省に報告されることで、正式にリコール認定される可能性が出てきます。

その条件の一つとして、「安全性に重大な影響を及ぼす」ことが必要であり、走行中のCVT故障や異音が安全運転に支障をきたすと判断された場合は対象となりえます。

特に、T32型に搭載されていた「3D型CVT」では、一定のユーザーから異音や加速不良、走行不能などの報告が多く寄せられたため、結果的にディーラー側からリコール対応や無償交換が行われた事例も存在します。

一方で、「リコール対象外」の場合でも、サービスキャンペーン(無料修理)として内部的に案内されることもあります。これは表立って発表されず、ディーラーに確認して初めてわかるケースが多いため、購入者自身の情報収集が非常に大切です。

つまり、リコールになるかどうかは故障の深刻度、頻度、そしてメーカー側の対応方針によって大きく左右されるということを、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。

エクストレイルCVTはなぜ壊れやすいといわれるのか

エクストレイルCVTはなぜ壊れやすいといわれるのか
出典元:NISSAN・X-TRAIL

「エクストレイルのCVTは壊れやすい」という声がネット上に見られる理由には、いくつかの構造的・運用的背景があります。まず、CVT自体が繊細な制御を要するシステムであり、エンジンの出力やドライバーの操作に対してダイレクトに反応する特性を持っています。

一方で、エクストレイルのように比較的車重があるSUV車両では、登坂や長距離走行などでCVTにかかる負荷が大きくなります。特にT32世代のハイブリッドモデルや4WDモデルは、制御機構が複雑なため、CVTの冷却性能やオイル管理が重要になってきます。

このような車両構造と、CVT特有のベルト駆動による摩耗リスクが合わさることで、トラブルの頻度が他のトランスミッションより高くなってしまう傾向があります。

さらに、CVTオイルを適切なタイミングで交換していない車両では、内部の油膜が劣化し、摩擦や異音、さらには内部破損につながる可能性が高まります。

また、ユーザーの間で「壊れやすい」という印象が広がっている背景には、実際にCVTの全交換やフライホイール交換といった大規模な修理が行われた事例が存在するためです。これはメーカーが一定のトラブルパターンを把握しており、改善品へ切り替える動きを示したとも受け取れます。

結局のところ、構造上の繊細さと走行条件の厳しさが相まって、「壊れやすい」というイメージが強くなったのではないでしょうか。

T31・T32のCVT異音の違いと傾向

エクストレイルのT31型とT32型はともにCVT(無段変速機)を搭載していますが、その異音の出方やトラブルの傾向には明確な違いがあります。

T31型(2007年〜2013年頃)は初期のCVTシステムを採用しており、比較的シンプルな構造であったものの、走行距離が10万kmを超える頃に「ウィーン」という唸り音や加速時のうなり音が目立つようになるケースが多く報告されています。

こうした音は金属部品の摩耗やCVTオイルの劣化が原因とされており、ある程度の走行距離とともに自然に発生する傾向にあります。

一方、T32型(2013年〜2022年頃)ではCVT制御がより高度化され、ハイブリッドやアイドリングストップ機能を備えたグレードも登場しましたが、それに伴いCVTにかかる負荷が増したといわれています。

特に都市部でのストップ&ゴーが多い走行では、発進時や低速域で「ギュッ」「キュルキュル」といった異音が発生する例が目立ちます。この音はベルトやプーリーの滑りや、制御ソフトウェアの調整不良などが原因とされています。

こうして見ると、T31は構造的な経年摩耗による音が多く、T32は制御や負荷の問題による異音が中心といえます。どちらにせよ、異音が継続的に発生する場合は早めにディーラーでの点検を受けることが望ましいでしょう。

日産が実施したリコール内容の要点

日産が実施したリコール内容の要点
出典元:NISSAN・X-TRAIL

日産自動車が実施したリコールでは、安全性や環境保全に大きな影響を及ぼすおそれのある不具合が対象となります。これにはブレーキ制御系統、エアバッグ、燃料系、さらにはCVTのような動力伝達装置も含まれます。

近年では、2025年2月13日に発表された「エクストレイル(アダプティブLEDヘッドライト付き車)」に関するリコールが記憶に新しいところですが、CVTそのものについても過去に複数の改善対策が講じられています。

リコールの根本的な基準は、「設計または製造の過程に起因する不具合が安全基準に適合しなくなるおそれがあるかどうか」という点にあります。

そのため、CVTに関しては単なる消耗や使い方の問題ではなく、同一車種・同一年式の車両に同様の不具合が繰り返し発生していることが証明される必要があります。

これに該当する場合、日産は国土交通省に届け出を行い、該当する車両のユーザーに郵送や電話などで通知を行った上で、無償で修理や部品交換を実施します。

なお、リコールではなくても「サービスキャンペーン」として対応されるケースもあり、これは商品性の向上を目的として無料修理が行われる制度です。

リコールや改善対策の対象かどうかは、日産の公式サイトにて車台番号を入力することで確認できます。ユーザーとしては、定期的に公式情報をチェックし、自分の車が対象かを把握することが重要です。

エクストレイルのCVTリコール後の対応と費用面

エクストレイルのCVTリコール後の対応と費用面
出典元:NISSAN・X-TRAIL

・「その後」のユーザー対応と満足度の傾向
・T32型CVTの交換費用は高い?
・CVT保証は何年まで?
・日産CVT全般の保証期間と注意点
・T31型のリコール事例から見る注意点
・故障・不具合に備えた対応フローの確認

「その後」のユーザー対応と満足度の傾向

リコールやCVTのトラブルに関する対応の「その後」について、多くのエクストレイルユーザーから寄せられた声を見ると、その満足度にはばらつきがあります。日産は基本的にリコール対象車両に対しては無償での修理や交換を行っており、迅速な対応が行われるケースも少なくありません。

ただし、ディーラーや地域によって対応の差が見られるという指摘もあります。

特にCVT関連のトラブルでは、「走行距離が多かったため保証外とされた」「異音はあるが異常なしと診断された」など、ユーザーが納得しにくい結果となるケースもあるようです。

一方で、「無償でCVTユニットをまるごと交換してもらえた」「代車も無料で用意してくれた」といった高評価の声もあります。つまり、日産全体の対応姿勢としては問題がないものの、現場ごとにサービス品質に差があるといえそうです。

さらに、ユーザーの満足度を左右する要因には「事前の情報提供」が挙げられます。

通知が届いていなかったためにリコール対象と知らずに有償修理してしまったケースもあり、このような場合には後から補償がされることもある反面、申請手続きが複雑になるという課題も残されています。

こうした傾向を見ると、満足度を高めるためにはメーカー側だけでなく、ユーザー自身も定期的にリコール情報をチェックし、積極的にディーラーに問い合わせる姿勢が必要だといえます。

T32型CVTの交換費用は高い?

T32型CVTの交換費用は高い?
出典元:NISSAN・X-TRAIL

T32型エクストレイルに搭載されているCVTの交換費用は、決して安いとは言えません。

もし保証対象外となった場合、部品代と工賃を合わせて30万〜50万円程度かかるケースが多く報告されています。CVTは車両の中心的な動力伝達装置であり、その構造は非常に複雑です。したがって、修理ではなくユニットまるごとの交換になることが一般的です。

また、CVT本体の価格は純正新品で20万円以上することも珍しくなく、さらに脱着や初期化、試運転などの作業が加わるため、工賃も高額になりがちです。加えて、CVT交換後には学習リセットやエア抜き作業なども必要であり、これらの工程を正確に実施できる整備工場に依頼することが望まれます。

一方、リビルト品や中古パーツを利用することで費用を抑える選択肢もあります。

リビルトCVTは内部パーツをすべて点検・修復したもので、品質が保たれている場合も多く、費用を半分程度に抑えることができる可能性があります。しかし、信頼できる業者を選ばなければ、再度の不具合につながるおそれもあるため慎重な判断が必要です。

このように、T32型のCVT交換は費用的に大きな負担となるため、異音や加速不良などの初期症状を早期に発見し、保証期間内に対応できるよう心がけることが、長期的な出費を抑えるコツといえるでしょう。

CVT保証は何年まで?

エクストレイルに限らず、CVT(無段変速機)に関する保証期間は車種や製造年、販売地域によって異なることがありますが、一般的には「新車登録から5年間または10万kmまで」が基準となっています。

この「5年10万km」という数値は、日産自動車が掲げる一般保証の対象であり、CVTのような主要部品もこの範囲であれば無償で修理・交換が可能です。ただし、保証を受けるにはいくつかの条件があり、点検整備記録簿の有無や定期点検の受診履歴が必要とされる場合があります。

また、延長保証に加入している場合は、7年・15万kmまで保証されるケースも存在します。

販売時にディーラーから勧められる「ワイド保証プレミアム」などの延長保証プランに加入していれば、経年劣化によるCVTトラブルにも対応できる可能性があります。

反対に、そうした保証に加入していない場合や、正規ディーラー以外で整備した履歴があると、保証対象外とされる場合もあります。

このように、CVTの保証期間を正しく把握しておくことは、万一のトラブルに備える上で欠かせません。購入時に保証内容の書類を保管しておくこと、定期点検を怠らないことが、安心して長く乗るための基本となるのです。

日産CVT全般の保証期間と注意点

日産CVT全般の保証期間と注意点
出典元:NISSAN・X-TRAIL

日産車に搭載されるCVTは、設計上非常に繊細な構造を持っているため、保証期間内の扱い方がその後の寿命を大きく左右します。

基本的に、日産の新車保証ではCVTを含む動力系パーツは「5年間または10万km」が保証の基準となっています。しかしながら、これはあくまでも新車購入時の標準条件であり、中古車や個人売買で購入した車両では適用されないこともあるため、事前に確認が必要です。

注意したいのは、保証対象となるのは「製造上の不具合」に限定されるという点です。

例えば、CVTフルード(オイル)の交換時期を過ぎていたり、推奨されていない走行環境で酷使していた場合は、保証対象外となる可能性があります。さらに、定期点検を正規ディーラーで受けていない場合にも、保証の適用に影響が出ることがあります。

加えて、CVTに異常が見られる初期段階での対応が重要です。

異音や加速の鈍さなど、わずかな兆候でも早期にディーラーに相談することで、トラブルが深刻化する前に対処できる可能性があります。放置すると保証期限を過ぎる恐れもあるため、日頃の感覚に少しでも違和感があれば、迷わず相談することが望まれます。

T31型のリコール事例から見る注意点

T31型エクストレイル(2007年〜2013年頃)においては、過去に複数回のリコールや改善対策が実施されてきました。その中にはエアバッグや燃料系の不具合も含まれていますが、CVTに関連する不具合も一部存在します。

特に、加速時に異常振動が発生するという報告や、CVTの制御ユニットに起因する変速ショックなどの問題が挙げられます。

このような事例を通じて見えてくる注意点は、「リコール対象外の不具合も頻発する」という現実です。つまり、リコールに該当しないからといって安心とは限らず、症状が軽微な段階ではメーカーの届け出対象にならないケースもあります。

そのため、ユーザー自身が違和感を見逃さず、早めにディーラーで診断を受ける姿勢が求められます。また、T31型のCVT異音や変速ショックに対するディーラーの対応には差があると指摘されています。

保証期間外であっても、頻発している不具合については“サービスキャンペーン”として無償対応されることもあります。その情報を逃さないためには、定期的に日産公式サイトや国土交通省のリコール一覧を確認しておくことが大切です。

故障・不具合に備えた対応フローの確認

故障・不具合に備えた対応フローの確認
出典元:NISSAN・X-TRAIL

CVTの不具合が疑われる場合には、適切な対応フローを把握しておくことで、修理費用や時間の無駄を最小限に抑えることができます。

まず第一に行うべきことは、「違和感のある挙動や異音」を記録しておくことです。どのタイミングで音が鳴るのか、発進時か加速時か、あるいは一定速度走行時かなどをメモしておくと、整備士による診断の精度が高まります。

次に、保証書や点検記録簿を確認しましょう。これにより、保証期間内での対応が可能かどうかを把握できます。万が一、保証対象外であったとしても、日産が実施しているサービスキャンペーンに該当する可能性がありますので、ディーラーに直接確認することが推奨されます。

その後、日産正規ディーラーに点検予約を入れ、点検と診断を受けます。この際、必ず「不具合内容を文章で記録として残してもらう」ように依頼することが重要です。万が一、同じ症状が再発した場合にも証拠として活用できます。

さらに、必要に応じてセカンドオピニオンとして他のディーラーや専門店に相談するのも一つの手段です。

このように、事前の準備と情報管理が、CVTトラブル時に余計な出費を避けるカギとなります。慌てずに一つ一つのステップを確認することで、納得のいく対応につながるでしょう。

まとめ:エクストレイルのCVTリコールについて

まとめ:エクストレイルのCVTリコールの原因について
出典元:NISSAN・X-TRAIL

・T32型エクストレイルではCVTから異音が発生する事例が報告されている
・異音は高温時や長時間走行後に発生しやすい
・異音の原因はCVT本体だけでなくクラッチやフライホイールの影響も考えられる
・T32型の一部では改良版CVTユニットに交換された事例がある
・CVTの故障時には加速不良や変速ショックなどの症状が現れる
・走行不能や警告灯の点灯など重大なトラブルに至ることもある
・リコール対象になるには設計や製造の欠陥である必要がある
・安全性に関わるトラブルはリコール認定されやすい
・サービスキャンペーンとして非公開で無償修理が行われることもある
・エクストレイルのCVTは構造と車重の影響で負荷が大きい
・T32型は特に4WDやハイブリッドモデルでCVTの負荷が増している
・T31型では経年劣化による唸り音やうなり音が多く見られる
・T32型では制御の複雑さから異音や加速不良の傾向がある
・日産はCVTも含めた不具合に対して複数のリコールやサービス対応を行っている
・CVT交換費用は新品だと30万〜50万円程度になる可能性がある

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