エクストレイルの荷室寸法と積載力の差を世代別に比較・活用方法

アウトドアや買い物、レジャーなど幅広い用途に対応する日産エクストレイルは、ファミリー層やアクティブなユーザーから高い人気を誇ります。その中でも「エクストレイル 荷 室 寸法」を調べる人が増えているのは、やはり実用性を重視する声が多いためではないでしょうか。

この記事では、T30からT33までの各世代ごとの荷室サイズを詳しく比較し、「T31型で進化した収納力と容量の特徴」や「T32型ハイブリッドモデルの荷室寸法とは」など、具体的な数値と使い勝手に着目して解説します。

これから購入を検討している方や、買い替えを考えている方にとっても、納得の情報が得られるはずです。

エクストレイルの荷室寸法を知る基本ガイド

・荷室寸法の測り方と表記の見方
・ゴルフバッグは何個載せられる？
・ハイブリッドとガソリン車の積載力の違い
・荷室アレンジで広さを最大限に活用する方法
・ラゲッジ容量の目安
・トランクルームの実用性と使いやすさの評価

荷室寸法の測り方と表記の見方

エクストレイルの荷室寸法を正しく理解するには、まず「どこからどこまでを測っているか」を把握することが重要です。ラゲッジスペースの寸法にはいくつかの基準があり、たとえば「荷室長」は後部座席の背もたれからバックドアまでの長さを指します。

また、「荷室幅」はストラット（サスペンションを支える柱）間の最小幅を基準とするのが一般的ですが、最大幅が別途記載されている場合もあります。

このように言うと難しく感じるかもしれませんが、測定位置が明記されていれば、それに従えば良いだけです。特にT33型のように2列シートと3列シートで構造が異なる車種では、どの状態で測ったのかを確認しなければ正確な判断はできません。

たとえば「2列目シートを折りたたんだ状態での荷室長」と「通常状態での荷室長」では50cm以上の差が出ることもあります。

また、カタログに記載されている寸法は「参考値」であることも多く、車体の個体差や測定誤差によって数センチの違いが生じる場合があります。これにはタイヤの空気圧や車両の傾きも影響するため、「測定値＝絶対」と思い込むのは避けた方がよいでしょう。

ちなみに表記されている寸法単位は基本的に「mm（ミリメートル）」であり、一般家庭のスケールでも測定可能です。車を購入する前に自宅のガレージや積載予定の荷物の寸法を確認しておくと、ミスマッチを防げます。

ゴルフバッグは何個載せられる？

エクストレイルにゴルフバッグを載せたいというニーズは意外と多く、特に2列シート仕様か3列シート仕様かでその搭載可能数が大きく変わります。

具体的に言えば、T33型の2列シート車では標準で9.5インチのゴルフバッグが4個まで搭載可能とされています。これはシートを倒さなくても横向きに積める設計になっているため、ゴルフ仲間とのラウンドにも十分対応できるスペースです。

一方で3列シート車になると、3列目を使用している状態ではゴルフバッグは1個しか積めません。

そのため、3列目を折りたたんだ状態にして初めて3個までの搭載が可能になります。この差は構造的な問題であり、座席数を優先するか、荷物スペースを優先するかという選択に直結します。

ここで注意したいのは、カタログ上の搭載数が「最大数」である点です。

つまり、バッグの形状やキャディバッグのデザインによっては、4個すべてがぴったり収まらない場合もあるということです。また、バッグを横にして積載することが前提となっており、縦に入れるとトランクが閉まらない恐れがあります。

特に3列シート仕様の場合は、ゴルフバッグのヘッドを右向きに配置するよう指示があります。これは室内の幅や奥行きに対して最も効率的な積み方とされており、無理な力をかけずにスマートに収納できます。

ハイブリッドとガソリン車の積載力の違い

いくら同じ車種でも、ハイブリッドとガソリン車では荷室の使い勝手に違いが生じることがあります。特にエクストレイルでは、電動モーターやバッテリーの配置が影響するため、床下収納やスペアタイヤスペースの有無が変わってくるのです。

例えば、T32型のハイブリッド仕様では、ガソリン車に比べて床面がやや高くなっているケースが報告されています。これは床下にモーター制御ユニットなどの機構が設けられているためで、結果として荷室の「高さ」が若干狭くなってしまいます。

ただし、その差は10〜20mm程度であり、日常の使用にはさほど大きな支障はありません。むしろ、床がフラットになりやすく、段差が少ないという利点もあるため、重たい荷物を出し入れする際にはハイブリッド仕様のほうが楽という意見もあります。

一方、ガソリン車はシンプルな構造ゆえに、より多くの床下収納を活かせる傾向があります。工具や細かいアイテムを整理して積みたい人にとっては、この構造が便利に働きます。燃費性能を取るか、積載力を重視するかは、使い方次第といえます。

荷室アレンジで広さを最大限に活用する方法

エクストレイルのラゲッジスペースは、アレンジ次第でその可能性が大きく広がります。

特にT33型ではシートの可倒方式やスライド機能が充実しており、用途に合わせた空間設計が可能です。たとえば、2列目シートを最前端にスライドさせることで、荷室長を最大1175mmまで確保できます。

これに加え、2列目シートを折りたたむと荷室長は約1820mmにまで伸び、大型の荷物や長尺物を積むのに適しています。キャンプ道具、スキー板、ベビーカーなども十分収納できるスペースが広がるのです。

このとき、フルフラットに近い状態を作れるかどうかが重要になります。

段差があると荷物が安定せず、走行中に動くリスクも高まるため、シートアレンジ後の床面の平坦性は必ず確認しましょう。市販のラゲッジマットや段差解消パーツを使うことで、より快適な荷室空間を構築できます。

また、3列シート仕様でも、2列目と3列目をすべて倒すことで、2列仕様と同様の荷室長（約1820mm）を得られるのが特徴です。普段は7人乗りとして活用しつつ、荷物を多く積みたい時だけ荷室を拡張できるというのは、非常に実用的です。

こうしてみると、ただの「トランクスペース」と捉えるのではなく、状況に応じて変化させられる「多機能収納空間」として活用できるのが、エクストレイルの荷室アレンジの魅力といえるでしょう。

ラゲッジ容量の目安

ラゲッジ容量を把握することは、車選びにおいて非常に大切です。とくにSUVであるエクストレイルのような車種では、見た目の大きさだけでなく、実際にどれだけ荷物が積めるかという実用性が問われます。

現在のT33型エクストレイルでは、5人乗り仕様で約575リットル、7人乗り仕様で3列目使用時に約142リットルという容量が確保されています。この数値だけを見ても差は明確です。

このような数値はピンと来ないかもしれませんが、具体的には575リットルというと、大型スーツケースが3つ、あるいは週末の買い物カゴ5〜6個分に相当します。家族で旅行に行くときや、大量の荷物を積むアウトドアにも十分なスペースといえます。

さらに2列目シートをすべて倒した場合には、最大で約1424リットルという大容量が得られます。

ただ、ラゲッジ容量は単純な数値だけでなく、荷室の形状にも左右されます。たとえば奥行きがあっても高さが足りないと、かさばる荷物は入りませんし、逆に高さがあっても開口部が狭いと大きな荷物を積み込むのに苦労します。

その点、エクストレイルは開口部が広く、地面からの積み込み高さも低いため、女性でも無理なく荷物の出し入れができます。

このように考えると、数値的な容量とあわせて「どのように使えるか」をイメージすることが、実際の使いやすさにつながるのです。

トランクルームの実用性と使いやすさの評価

トランクルームの実用性を評価する際、多くの人が注目するのは「広さ」や「高さ」ですが、実はそれだけでは本当の使いやすさは測れません。むしろ、日常の動作の中でどれだけ無理なく扱えるかという点こそが、実用性の核心を突いています。

現在のエクストレイルT33型では、地上からラゲッジフロアまでの高さが低めに設定されており、大きな荷物でもスムーズに積み込めます。また、開口部がスクエアに近い形状になっているため、冷蔵庫やベビーカーのような箱型の荷物もストレスなく出し入れできるのが特長です。

さらに、開閉式のデッキボードが標準装備されており、荷室のフロア高さを2段階で調整することができます。

これにより、たとえば重たい荷物は低い位置に積み、軽いものを上段に配置することで安全性と効率性を両立させることができます。また、荷室の側面にはショッピングフックやラゲッジランプ、アクセサリーソケットなども装備されており、アウトドアやレジャーでの使い勝手を高めています。

ただし一方で、3列シート車では3列目を使用中の状態だとトランクスペースが大きく制限されるというデメリットもあります。この場合、あらかじめ積載する荷物の量や種類に応じて、シートの使い方を工夫する必要があります。

つまり、単に「荷物が入るかどうか」ではなく、どんなシーンでどう使うかを想定した評価が、トランクルームの本質的な実用性を見極める鍵になるのです。

世代ごとのエクストレイルの荷室寸法比較

・初代T30型の荷室サイズと使い勝手
・T31型で進化した収納力と容量の特徴
・T32型ハイブリッドモデルの荷室寸法とは
・T33の新型はどれくらい広い？
・旧型との違いが分かる荷室寸法の比較ポイント
・荷台サイズに注目すべき理由と選び方のヒント

初代T30型の荷室サイズと使い勝手

2000年代初頭に登場した初代T30型エクストレイルは、当時としては画期的なSUVとして注目を集めました。とくに荷室の使い勝手は、アウトドア志向のユーザーから高い評価を受けています。

全長4445mmという比較的コンパクトなボディサイズながら、荷室長は900mm前後を確保し、奥行きのあるラゲッジスペースが特徴です。

このモデルの特徴としてまず挙げられるのが、完全防水の荷室フロアです。

ラバー製のマットが敷かれており、濡れたキャンプ道具や汚れた靴でも気にせず積めるという点は、他のSUVではなかなか見られない仕様でした。このため、アウトドア好きのユーザーにはまさに理想的な車といえます。

また、荷室の形状も非常にシンプルで、凹凸の少ない設計がされていました。そのため、四角い荷物を効率よく積み込めるという点も実用的です。ただし、2列目シートを倒しても完全なフルフラットにはならない点はやや惜しいポイントと言えます。

このときのモデルにはラゲッジボードの高さ調整機能や電動リアゲートといった装備はなく、すべて手動操作が基本でした。しかしそれがかえってシンプルで壊れにくく、長く愛用される要因にもなっています。

このように、T30型は決して広さだけで勝負していたわけではなく、実用性とタフさに重点を置いた構成になっていたのが魅力でした。

T31型で進化した収納力と容量の特徴

T31型エクストレイルは、2007年に登場した2代目モデルで、初代T30型から大幅に改良が施された点が多数あります。とくに荷室スペースについては、実際の容量だけでなく「使いやすさ」に配慮された設計になっているのが特徴です。

このモデルでは、全長が4610mm、全幅が1785mmへと拡大され、それに伴って荷室の奥行きと幅も広がりました。

荷室容量は最大で603リットルとされ、キャンプ道具やスーツケースを複数載せても余裕がある設計になっています。また、2列目シートを倒すと最大1773リットルまで拡張可能で、ミニバンに匹敵する積載力を誇ります。

T31型から導入された注目ポイントとして「ラゲッジボードの2段構造」があります。これにより、収納スペースを上下に分けて使えるようになり、荷物の整理がしやすくなりました。また、ラゲッジボード自体を取り外して、深さのあるスペースとして使うことも可能です。

さらに、後部シートの分割可倒機構（60:40スプリット）により、片方だけ倒して長尺物を積むことができるなど、柔軟なアレンジが可能になっています。これにより、乗員を乗せつつ荷物も積みたいというニーズに応えることができました。

ただ、床面がやや高くなったことにより、重たい荷物を持ち上げる際には多少の力が必要になる点には注意が必要です。それでも、荷物を整理して収納したい方にとっては、T31型の荷室は非常に優れた設計だといえるでしょう。

T32型ハイブリッドモデルの荷室寸法とは

エクストレイルT32型ハイブリッドモデルは、燃費性能と走行性のバランスを重視した設計が魅力ですが、荷室寸法にも独自の特徴があります。

一般的に、ハイブリッド車はバッテリーを床下に配置する関係で、ガソリン車と比べて荷室がやや狭くなる傾向があります。T32型でも同様に、床下収納が制限されるという点には注意が必要です。

具体的な荷室の奥行きは約790mm（2列使用時）、横幅は最大で約1090mm、高さは約865mmほど確保されています。ただし、ハイブリッド仕様では床下収納スペースがほとんどないため、実質的な積載力には限界があります。

エクストレイルT32型ハイブリッドモデルの荷室寸法と特徴

項目	内容
車種	エクストレイルT32型ハイブリッドモデル
荷室奥行き（2列使用時）	約790mm
荷室横幅（最大）	約1090mm
荷室高さ	約865mm
床下収納スペース	ハイブリッド仕様はほとんどなし
荷物整理機能	デッキボードの2段構造で整理しやすい
2列目シート使用時の奥行き	フルフラットで約1700mmに拡張可能
大型荷物対応	長尺物（大型スーツケース、キャンプ用品等）も積載可能
荷室のデメリット	床下収納なしによる積載力の制限
荷室のメリット	フロア剛性と安全性が高まっている

これを補うために、日産はデッキボードの2段構造を活かして荷物の整理をしやすくしています。

また、2列目シートをフルフラットに倒せば奥行きが約1700mm前後まで拡張できるため、大型スーツケースやキャンプ用品のような長尺物も積載可能です。前述の通り、床下収納がない点はデメリットではあるものの、その分フロア全体の剛性や安全性は高まっているとも考えられます。

このように、T32型ハイブリッドの荷室は、数字以上に実用性に配慮した設計となっており、普段使いに十分な積載性を確保しつつも、環境性能を両立した1台といえるでしょう。

T33の新型はどれくらい広い？

最新型となるT33型エクストレイルは、これまでのモデルと比べてデザイン性だけでなく、荷室の広さも大きな進化を遂げています。

実際に5人乗り仕様の荷室容量は約575リットルに達し、先代よりもさらに実用的なスペースが確保されています。これは家族4人分のスーツケースを余裕で載せられるレベルの容量です。

さらに特筆すべきは、開口部の広さとフロアのフラット性です。

荷室の開口高は約825mm、開口幅は1100mm以上とされており、大きな荷物の積み下ろしもスムーズに行えます。特に段差のないフロア形状は、カートやベビーカーなどをスライドして収納する際にも便利です。

また、2列目シートを前倒しにすれば、奥行きは最大で1700mmを超え、アウトドア用具や引っ越し荷物にも対応できます。これには上下2段に調整できる可変式ラゲッジボードの効果も大きく、収納方法を工夫すれば見た目以上の積載力が得られます。

このような広さと機能性を備えたT33型は、日常の買い物から旅行、アウトドアまで幅広く活躍できるモデルといえるでしょう。

旧型との違いが分かる荷室寸法の比較ポイント

エクストレイルは世代ごとに進化を遂げてきましたが、その中でも荷室寸法の変化は見逃せないポイントです。T31型からT32型、そして現行のT33型へと移る中で、単なる容量の拡大ではなく「使いやすさの質」が大きく改善されています。

たとえばT31型の荷室容量は約603リットル、T32型は約550リットル（ガソリン車）とわずかに減少しているものの、荷室フロアの形状や開口部の工夫により、実際の使い勝手は向上しました。さらにT33型では575リットルに再び容量が拡大され、加えて開口部の幅・高さが最適化されています。

こうした比較で重要なのは、単なる数値ではなく、荷物の「積みやすさ」「整理のしやすさ」「出し入れの効率」といった観点です。旧型ではシートを倒しても段差が生じる場合がありましたが、T33ではフルフラット化が可能となり、ベッドモードでの活用も現実的になりました。

また、床下収納の有無や電動リアゲートの搭載可否など、年式によって細かな使い勝手が異なります。中古車を検討している方にとっても、こうした比較は車選びの大きなヒントとなるでしょう。

荷台サイズに注目すべき理由と選び方のヒント

SUVを選ぶ際、多くの方が重視するのは外観や燃費性能かもしれません。

しかし、実際の使用シーンを考えると「荷台サイズ」に着目することは極めて重要です。日常の買い物だけでなく、アウトドアや子育て、ペットとの移動まで、あらゆる場面で荷室の広さが活躍するからです。

例えば、奥行き800mm以上、横幅1000mm以上の荷室があれば、スーツケースを複数積むことが可能になります。逆に、荷台サイズが中途半端だと、必要な荷物が入りきらず、結果的にルーフボックスなどの追加装備が必要になることもあります。

ここで注目すべきポイントは、奥行き・高さ・横幅に加えて「開口部の形状」や「シートアレンジの自由度」です。特に2列目シートを倒しても段差が残る車では、フラットに荷物を積むのが難しくなります。

その点で、T33型のようにフルフラットが実現できるモデルは高評価に値します。

また、荷物の整理整頓を助ける床下収納の有無や、デッキボードの高さ調整機構も見逃せません。これらは見た目には分かりにくいものの、実用性には大きく影響します。

つまり、荷台サイズを単なる「広い・狭い」で判断せず、どのような荷物を積み、どう使うかという視点で比較することが、後悔しない車選びにつながるのです。

まとめ：エクストレイルの荷室寸法と積載力について

・エクストレイルの荷室寸法は世代ごとに異なる
・T30型は全長4445mmで荷室も比較的コンパクト
・T31型は荷室幅が広がり、積載性が向上
・T32型はフルフラット可能でアレンジ性が高い
・T32ハイブリッドは床下バッテリーにより荷室容量が減少
・T33型はワイドな荷室でゴルフバッグ横積みが可能
・荷室寸法は全長・幅・高さの3方向で測定する
・ラゲッジ容量の目安は最大で600L前後まで対応
・ハイブリッドモデルは積載量にやや制限あり
・荷室アレンジにより自転車や長尺物も積載可能
・トランクルームの開口部が広く、大型荷物の出し入れが容易
・荷室下にサブトランクがあるグレードも存在
・荷台の高さは女性や高齢者にも扱いやすい設計
・荷室寸法はカタログ数値と実測に差があることがある
・使用用途に応じた荷室寸法の確認が車選びに重要

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