日産エクストレイルに興味を持つ方の中には、「エクストレイルは壊れやすい」と検索して、購入に不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。
アウトドアでも頼れるSUVとして人気のエクストレイルですが、一部では「CVTトランスミッションの不具合が多い」「ハイブリッドモデルに特有のトラブルがある」といった声も上がっています。
また、T32型やT33型の比較的新しい世代でも、電子系のトラブルや細かな故障の報告が存在するのも事実です。
本記事では、日産エクストレイルの故障に関するユーザーの声をもとに、「壊れやすいと言われる部位はどこか?」や「中古エクストレイルが壊れやすいとされる理由」など、購入前に知っておくべきリアルな情報を整理しました。
・エクストレイルで報告されている主な故障部位
・各世代(T31・T32・T33)の不具合内容
・ハイブリッドやCVTモデルに多いトラブル
・中古エクストレイル購入時に確認すべきポイント
エクストレイルは壊れやすいのか?気になる評価を整理

・日産エクストレイルの故障に関するユーザーの声
・壊れやすいと言われる部位はどこか?
・ハイブリッドモデルのトラブル傾向とは?
・CVTトランスミッションの不具合は多いのか?
・T32型で多く見られる不具合と対処法
・T31型の経年劣化による注意点
日産エクストレイルの故障に関するユーザーの声
日産エクストレイルに関する故障の声は、SNSや車専門サイト、掲示板などで定期的に見かけます。
特にT32やT33などの比較的新しい世代でも、細かい不具合や初期トラブルの報告があるようです。例えば、みんカラなどの自動車SNSでは「走行中に異音がする」「アダプティブヘッドライトが誤作動する」といったコメントが複数寄せられています。
もちろん、すべての車両で起きているわけではありませんが、同様の症状を複数のユーザーが報告していることから、特定の機構や部品において共通の課題が存在している可能性があると言えるでしょう。
このように言うと「エクストレイルは壊れやすいのか」と心配になる方もいるかもしれません。
ただ、実際には走行性能や快適性を高く評価するユーザーも多く、日常的に問題なく利用できているという意見も多数あります。つまり、全体の評価としては「可もなく不可もなく」といった位置づけにあるようです。
一方で、トラブルの多くが電子制御系やCVT(無段変速機)に集中していることは注目すべき点です。
ユーザーの声を参考にすることで、購入前に「どの部分に気をつけるべきか」を把握できるため、失敗のない選択につながります。ネット上のクチコミだけで判断するのではなく、実車確認や試乗を通じた判断も重要です。
壊れやすいと言われる部位はどこか?

エクストレイルで「壊れやすい」と言われる部位にはある程度の傾向があります。その中でも特に指摘が多いのが、CVT、電動パーキングブレーキ、センサー類(特にマルチセンシングフロントカメラ)、そしてエアコンユニットです。
これらの部位は、高度な電子制御と連動して動作しているため、ひとたびセンサーや基盤に異常があると、複数の機能に不具合が広がるおそれがあります。
また、T31世代の古いモデルでは、遮熱板のビビり音や、配線の経年劣化によるエラーも多く報告されています。こうした不具合は、日常的な走行ではすぐに影響が出るわけではありませんが、長距離移動や高速道路での使用時にトラブルが顕在化するケースが少なくありません。
これには、車両の構造や搭載技術の進化も関係しています。
近年のモデルは、従来の機械的な構造に加えて多数のセンサーや電子部品が複雑に絡んでおり、ひとつの故障が連鎖的なトラブルを引き起こすことがあるのです。たとえ些細な不具合でも、無視せず早めに点検することがトラブルの拡大を防ぐポイントになります。
車を長く安心して使うには、「壊れやすい箇所」を事前に把握し、定期点検や予防整備をしっかり行うことが大切です。
ハイブリッドモデルのトラブル傾向とは?
エクストレイルのハイブリッドモデルは、燃費性能の高さや静粛性を魅力として購入する人が多い一方で、特有のトラブルも存在します。
特に指摘されるのが、駆動用バッテリーの劣化、回生ブレーキの違和感、そしてEVモード時の制御トラブルです。こうした問題は、ハイブリッドシステムに慣れていないユーザーには不安要素として映ることがあります。
例えば、走行中に突然EVモードからエンジン走行に切り替わり、想定よりもパワーが出ず加速にストレスを感じるケースが報告されています。また、気温や走行条件によってバッテリーの充放電が不安定になると、車両制御そのものに影響が出ることもあります。
これを防ぐには、定期的な点検とソフトウェアアップデートを欠かさず受けることが有効です。多くのユーザーが、ディーラーでの点検を通じて予防的な対応をしていることから、トラブルが大きな故障に発展する前に防止できる可能性が高まります。
ハイブリッドはメカニズムが複雑である分、構造を理解しないまま使い続けると突然の不具合に驚かされることもあります。しかし、それを恐れて避ける必要はありません。正しい知識とメンテナンスの意識があれば、安心して乗り続けられるモデルでもあるのです。
CVTトランスミッションの不具合は多いのか?

エクストレイルに搭載されているCVT(無段変速機)に関しては、一定数の不具合報告があることも事実です。
特にT32世代では、「加速時にエンジン音ばかりが高まりスピードが上がらない」「変速ショックのような振動がある」といった口コミが目立ちます。これらはCVT特有の構造に起因するものですが、異常な滑りや振動を伴う場合は内部の摩耗や制御不良の可能性も否定できません。
CVTは構造上トルクコンバーターを使わず、ベルトとプーリーで変速を行うため、一般的なAT車とは挙動が異なります。そのため、「壊れやすい」と感じる人も少なくないようです。しかし、多くのケースでは運転の仕方や定期的なCVTフルード交換で寿命を延ばすことが可能です。
実際、取扱説明書には「シビアコンディション下ではより頻繁なフルード交換が必要」と明記されており、高速道路走行や登坂が多い地域では推奨される整備間隔より早めの交換が望まれます。
一方で、故障の初期症状に気づかず乗り続けると、CVT全体の交換が必要になるケースも存在します。
この修理費用は高額になるため、早期発見と予防整備の重要性が高いのです。CVTの特性を理解し、正しい運用とメンテナンスを心がければ、長く安心して使用することができるでしょう。
T32型で多く見られる不具合と対処法
T32型エクストレイルは、2013年から登場した3代目モデルで、デザイン性や快適性の向上により多くのファンを獲得してきました。一方で、一定数のユーザーから特定の不具合が報告されているのも事実です。
中でも頻出するのが、CVTの加速不良や振動、電動パーキングブレーキの動作不良です。これらは単なる経年劣化ではなく、設計上の弱点や制御ソフトの癖が影響していることも少なくありません。
さらに、アラウンドビューモニターやセンサー類の誤作動も散見されます。
具体的には、駐車時に突然センサーが反応しなくなるケースや、車線逸脱警報が実際とは異なる挙動を示すという事例が報告されています。このような電子系のトラブルは、ソフトウェアアップデートや部品交換で改善される可能性が高いため、早めにディーラーに相談することが推奨されます。
こうした不具合を未然に防ぐためには、CVTフルードの早めの交換、電装品の定期的な診断、そして日常点検の習慣化が有効です。また、リコールやサービスキャンペーンの情報もチェックしておくと、知らないうちに対策部品へ無償交換されることもあります。
見逃さず活用することが、長く乗るためのコツと言えるでしょう。
T31型の経年劣化による注意点

T31型は2007年から2013年まで販売された2代目エクストレイルにあたります。
この世代はタフな走行性能が魅力で、オフロードユースや積雪地帯でも高い支持を得ました。しかし販売から10年以上が経過しており、経年劣化によるトラブルが徐々に増えている点には注意が必要です。
まず多く見られるのが、サスペンションブッシュやエンジンマウントの劣化による振動の増加です。乗り心地が固くなった、異音が出始めたといった症状がその兆候です。また、遮熱板のビビリ音やドアのゴムパッキンの劣化による風切り音も、経年劣化の典型です。
これらは走行に直接影響するわけではないものの、放置しておくと快適性が損なわれ、ストレスにつながります。
さらに注意すべきは、配線系トラブルやセンサーエラーです。
古いモデルでは、ハーネスの接触不良や断線によりエラーランプが点灯することもあります。簡単な部品交換で解決することが多いですが、複数の箇所を同時に点検する必要があるため、診断費用が高くなる場合もあります。
このような経年トラブルを防ぐには、車検や点検の際に下回りや配線まで丁寧にチェックすることが大切です。古い車だからこそ、小さな異常を見逃さずにメンテナンスを重ねていくことが、長持ちさせるための最大のポイントとなります。
中古・新型エクストレイルは壊れやすい?リスクと注意点

・T33型に報告される電子系トラブルとは
・中古エクストレイルが壊れやすいとされる理由
・なぜ中古価格が安くなりやすいのか
・維持費が高くて手放す人も?
・ハリアーと比較してどちらが信頼できる?
・どんな人に向いているクルマなのかを検証
T33型に報告される電子系トラブルとは
T33型は最新世代となるエクストレイルで、先進安全技術「プロ파일럿」やデジタルコクピットなど、電子装備の充実が大きな特徴です。しかしその反面、一部ユーザーから電子系トラブルに関する報告が寄せられていることも見逃せません。
特に多いのが、メーター表示のフリーズやエラー表示、ナビ画面の再起動、ブレーキホールド機能の誤作動といった不具合です。これらは車両のソフトウェア制御に依存する部分が大きいため、一度不具合が発生すると、ドライバーにとっては不安材料となります。
また、ドアやバックドアのオート開閉機構が反応しない、もしくは途中で止まるというトラブルもありました。これはセンサーの誤認識や、天候・気温などの外的要因によっても影響されるため、再現性が低いのが特徴です。
そのため、ディーラーでの診断が難航することもあり、結果として原因不明とされることもあります。
このような問題を軽減するには、ソフトウェアの最新化と、過度な電子機器依存を避けた運転スタイルが効果的です。また、不具合が発生した際には「いつ、どんな状況で、何が起きたか」を記録しておくと、ディーラーでの診断精度が格段に上がります。
T33型は非常に高性能ですが、その分、使いこなすための知識や対応力も求められる車種であるといえるでしょう。
中古エクストレイルが壊れやすいとされる理由

中古のエクストレイルが「壊れやすい」とされる背景には、いくつかの明確な要因があります。
まず第一に挙げられるのが、使用歴が不明確な個体が多く流通していることです。特にオフロードや雪道で酷使されていた車両は、見た目が綺麗でも内部の負荷が蓄積されている可能性が高く、購入後に思わぬトラブルが発生することがあります。
次に問題となるのは、定期メンテナンスの有無です。CVTフルードの未交換、エアフィルターの詰まり、センサーの劣化などが積み重なることで、車両全体の性能が低下しやすくなります。
中古車は過去の整備履歴を確認できないことも多く、こうした不透明な部分が「壊れやすい」という印象を強めているのです。
さらに、人気グレードや装備が偏っていることも関係しています。
例えば、ハイブリッドモデルや高年式の上位グレードは、電装系統が複雑なぶん、トラブルのリスクも増します。保証が切れた中古車でこれらの不具合が発生すると、修理費がかさむため「やっぱり中古は壊れやすい」という評価につながってしまいます。
このような背景を踏まえると、中古エクストレイルを選ぶ際には、実績のある販売店で整備記録が確認できる車両を選ぶことが重要です。特にCVTや電装品のチェック、異音や警告灯の有無は事前確認が必須です。
正しい目で選べば、中古車でも長く安心して乗れる1台となるでしょう。
なぜ中古価格が安くなりやすいのか
日産エクストレイルの中古車価格が比較的安価な傾向にある背景には、いくつかの要因が絡んでいます。
その中でも最も大きな理由は、流通台数の多さです。
エクストレイルは国内外で長年にわたって販売され、特にT31型やT32型はファミリーカーやアウトドアユーザーに広く支持されてきました。その結果、市場には多くの中古車が出回っており、需給バランスの崩れによって価格が下がりやすくなるのです。
さらに、エクストレイルは実用性重視の設計で、外装や内装の高級感よりも機能性に重点が置かれています。このため、見た目にこだわる中古車購入層にはあまり選ばれにくく、結果として再販価値が伸び悩むケースが見受けられます。
加えて、過去に一部のモデルで報告されたCVTの不具合や電装系のトラブルも、購入を検討する人々の間でネガティブな印象を与えている可能性があります。
このような理由から、中古エクストレイルは安価で購入できる反面、購入時にはメンテナンス履歴や故障歴をしっかり確認することが大切です。しっかり整備された車両を選べば、コストパフォーマンスの高い1台として活躍してくれるでしょう。
維持費が高くて手放す人も?

エクストレイルはミドルサイズSUVとしての性能を備えつつも、維持費の面で戸惑うオーナーが少なくありません。
まず大きな負担となるのが燃費と自動車税、車検費用です。特に旧型モデルでは燃費性能が最新車種に比べて見劣りし、月々のガソリン代が家計を圧迫することがあります。
さらに、エクストレイルの一部モデルはCVTトランスミッションの不具合や電子装備のトラブルによって修理費用が高額になるケースも報告されています。特に保証期間を過ぎた車両で突然の故障が発生すると、修理代が十万円単位になることもあり、予期せぬ出費がオーナーを悩ませます。
また、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品もSUV特有の大型パーツが必要になるため、軽自動車やコンパクトカーと比較すると部品代が高めです。これらの費用が積み重なることで、「思ったより維持が大変だ」と感じ、手放す決断をする方も一定数存在します。
このため、購入前にはランニングコストを明確に把握することが大切です。予算に余裕を持った維持ができれば、エクストレイルは頼れる相棒として長く付き合える存在となるでしょう。
ハリアーと比較してどちらが信頼できる?
日産エクストレイルとトヨタハリアーは、どちらもミドルクラスSUVとして高い人気を誇っていますが、信頼性の面で比べると、一般的にはハリアーに軍配が上がる傾向があります。
その背景には、トヨタの信頼性と故障の少なさが影響しています。ハリアーはエンジンや足回りにおいて堅牢な設計がなされており、電装系トラブルも比較的少ないという評価が定着しています。
一方で、エクストレイルは電子装備が充実している分、センサー類の不具合やCVT関連のトラブルが話題に上がることが多く、「壊れやすい」という印象を持つ人も少なくありません。
ただしこれはすべての車両に当てはまるわけではなく、メンテナンスが行き届いていればエクストレイルでも安定した性能を発揮します。
このように見ると、安心して長く乗りたいと考える人にはハリアーが向いており、コスパ重視やアウトドア志向の人にはエクストレイルが適しているとも言えるでしょう。どちらも一長一短があり、自分のライフスタイルに合った選択が大切です。
どんな人に向いているクルマなのかを検証

エクストレイルは、そのタフなボディ構造と高い走行性能を兼ね備えているため、アウトドアを楽しむファミリー層や、雪道・山道を頻繁に走る人々に特に向いているクルマと言えます。四輪駆動モデルでは雪国や悪路での走破性が高く、スキーやキャンプといったレジャー用途で重宝されています。
また、車内空間が広く、荷室もフラットで使いやすいため、大きな荷物を積む機会が多いユーザーにも好評です。特にペットを飼っている家庭や、趣味で機材を運ぶ方にとっては、エクストレイルの実用性は大きなメリットとなります。
一方で、日常的な街乗りメインの方や、燃費や静粛性を最優先にしたいという方には、他のコンパクトSUVやハイブリッド車の方が合う可能性もあります。エクストレイルは頑丈で力強い反面、細かな快適性においてはやや粗さが残る部分もあるためです。
つまり、エクストレイルは「アクティブなライフスタイルを送りたい」「道を選ばず自由に走りたい」という方にこそ適した一台であり、街乗り重視の人にはあまりフィットしないかもしれません。購入の際は、用途と環境に応じた選択を心がけることが大切です。
まとめ:エクストレイルは壊れやすいのか

・T32やT33型でも細かい不具合報告が見られる
・ユーザーの声では電子制御系のトラブルが目立つ
・壊れやすい部位としてCVTやセンサー類が挙がる
・電動パーキングブレーキの誤作動報告がある
・ハイブリッドはバッテリー劣化や回生ブレーキに注意
・EVモード時の切り替えトラブルが不満点となっている
・CVTは滑りや振動などの初期症状を見逃しやすい
・T32型はソフトの不具合や電装系の誤作動が多い傾向
・T31型は経年劣化によるサスや配線の問題が多い
・T33型はナビやメーターのフリーズが報告されている
・中古車は使用履歴が不明で当たり外れがある
・メンテナンス履歴の確認が中古選びのカギ
・中古価格が安いのは流通量と信頼性の印象が影響
・維持費の高さから手放す人も一定数いる
・ハリアーの方が信頼性評価では上回る傾向にある
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