日産エクストレイルの購入を検討している方や、すでに所有している方の中には、「エクストレイルの重さ」が気になって検索された方も多いのではないでしょうか。
車の重さは、単なる数字ではなく、燃費・走行性能・税金・メンテナンスコストなど、あらゆる側面に影響を及ぼします。特に「日産エクストレイルは何トンある?」と疑問に感じた方にとって、モデルごとの違いや特徴を正しく理解しておくことは非常に重要です。
この記事では、T31型の特徴と重量バランス、T32型の重さが与える燃費や走行性能への影響、新型T33における重量増の背景までを詳しく解説。また、ディーゼル仕様の重量や中古車選びで気をつけたいポイント、さらにホイール・タイヤ・ジャッキといった装備品の重さも紹介します。
・エクストレイルの世代別の重さ
・車体重量が燃費や走行性能
・中古車選びで重さに関して注意すべきポイント
・ホイール・タイヤ・ジャッキなど部品ごとの重さ
エクストレイルの重さの違いを年式別に解説

・日産エクストレイルは何トンある?
・T31型の特徴と重量バランス
・T32型の重さと燃費・走行性能への影響
・新型T33の重量増とその背景
・ディーゼル仕様はどれだけ重いのか
・中古車選びで気をつけたい車重のポイント
日産エクストレイルは何トンある?
エクストレイルの重さを一言で表すと、おおよそ1.4トンから1.7トン台の中間SUVに分類される重量感です。ただし、これはモデルや駆動方式、エンジンの種類、グレードによって変動します。
例えば、ガソリン車の2WDモデルでは比較的軽めの1.4トン台であるのに対し、4WDのディーゼルモデルやフル装備の上級グレードでは1.6~1.7トンを超えるケースもあります。こうした重さの違いは、車の動力性能や燃費、さらには自動車税や重量税といった維持費にも影響を及ぼします。
ここで気をつけておきたいのが、「車両重量」と「車両総重量」の違いです。
前者は車そのものの重さを意味し、後者は人や荷物を乗せた状態の最大値を指します。例えば、T31ディーゼル4WDモデル(20GT・6AT)の場合、車両重量は1,690kgで、車両総重量は1,965kgと記載されています。
つまり、定員5名が乗車し荷物も積んだ場合の最大重量を考えると、2トン近くになるわけです。
このように、「日産エクストレイルは何トンある?」という問いには、単純に1.5トンですと答えるのではなく、年式・仕様・使用環境によって細かく見極める必要があることがわかります。
街乗り重視の軽量仕様なのか、オフロード走行に適した重量級か、自分の用途に合った「重さ」を選ぶ視点が求められます。
T31型の特徴と重量バランス

T31型エクストレイル(2007〜2013年モデル)は、初代の無骨な印象をそのままに進化した2代目モデルです。このモデルの特徴は、シンプルながらもタフさを重視した設計と、ディーゼル仕様を中心としたパワフルなエンジン構成にあります。
特にLDA-DNT31という形式の20GTモデルは、当時注目されたクリーンディーゼルエンジンを搭載し、長距離走行や悪路走破性で支持を得ました。
このT31の重量バランスは非常に重要な要素です。前輪と後輪のトレッド幅のバランスが良く、ホイールベースも2630mmと安定感のある設計。最低地上高も210mmと高めで、SUVらしい走破性能を確保しています。
ディーゼル仕様の車両重量は1,690kgとやや重めですが、その分高速域での安定性が高く、風に煽られにくいという利点があります。
一方で、重量がある分、燃費性能や取り回しにはある程度の慣れが必要です。とはいえ、ガソリン車よりもディーゼルはトルクが太く、発進加速や坂道走行でのストレスを感じにくいのもT31の魅力でしょう。
このように、T31型は重めの設計でありながら、走行安定性とディーゼル特有の力強さをバランス良く兼ね備えたモデルだと言えます。中古車市場でも、アウトドア用途を重視する人や雪道走行が多い地域で根強い人気を持っています。
T32型の重さと燃費・走行性能への影響
T32型エクストレイル(2013〜2022年)は、T31から大幅にデザインと機能が刷新され、より都会的で快適性重視の設計が採用されたモデルです。このモデルではハイブリッド仕様の追加やアイドリングストップ機能の搭載により、燃費性能を大きく向上させています。
一方で、それに伴い搭載バッテリーや遮音材、安全装備の追加により、全体的な車重はやや増加しています。
たとえば、2.0Lガソリンモデル(4WD)の重量はおよそ1,490kg〜1,530kg程度、ハイブリッドモデルでは1,600kgを超えるケースもあります。
重さの増加は、一見すると燃費にマイナスのように思えますが、ハイブリッドのモーターアシストにより実燃費は20km/L前後を記録することもあり、総合的には優れたバランスを保っています。
ただし、重くなった分だけ、発進時やブレーキ制動時の感覚がT31とは異なります。
ハイブリッド車は特に再生ブレーキが関与してくるため、慣れないうちは違和感を感じる人もいるかもしれません。また、舗装路では快適ですが、最低地上高が低めになっているため、悪路走行ではT31よりも慎重な運転が求められる場面もあります。
このように、T32型は装備や快適性を増した分、やや重量が増加しましたが、走行性能や燃費性能はむしろ進化したと言えます。街乗りメインで使用する方には最適なモデルとして評価されています。
新型T33の重量増とその背景

T33型エクストレイル(2022年〜現行モデル)は、これまでのエクストレイルとは一線を画すフルモデルチェンジとなりました。e-POWERと呼ばれるシリーズハイブリッドシステムを全面に採用し、電動駆動によるスムーズな走行と先進装備の充実が大きな特徴です。
その結果、車両重量はさらに増加傾向にあります。
具体的には、FFモデルでも約1,700kg前後、4WDモデルでは1,800kgを超える仕様も存在します。ここまで重くなった理由としては、e-POWERシステムのバッテリー・モーターの重量、さらに大型化されたボディサイズ、安全装備の追加などが挙げられます。
とくにプロ파이ロット(運転支援機能)や多層構造の遮音材など、乗員の快適性と安全性を高めるための装備が増えたことが影響しています。
しかし、重くなったからといって運転がしづらくなったわけではありません。モーター駆動による応答性の高さや、低重心設計による安定性の向上により、むしろ重量を感じさせない滑らかな加速と取り回しが可能となっています。
一方で、注意点としては駐車スペースや取り回しのしやすさに配慮が必要な場面もあること。特に都市部や狭い道での使用では、ドライバーの慣れや駐車支援機能の活用がカギとなります。新型T33は“重いけれど軽やかに走る”という、相反する特性を両立させた現代的なSUVと言えるでしょう。
ディーゼル仕様はどれだけ重いのか
エクストレイルのディーゼル仕様は、ガソリンモデルに比べて明らかに車重が重くなる傾向があります。これは搭載されるエンジンの構造や、トルク重視の設計による補強、さらには4WD機構などが加わることが理由です。
たとえば、T31型の「20GT・6AT・4WD」モデルでは、車両重量は1,690kgに達しています。これは同世代のガソリン2WDモデルよりも約150~200kgほど重い数値であり、車体構造そのものに違いがあることを示しています。
このような重量差は、運転フィーリングや燃費に影響を与えるだけでなく、保険料や重量税にも反映されます。たとえば、重い車はブレーキの負担も増え、タイヤの摩耗も早くなりやすいため、維持費全体が高くなる可能性があるのです。
一方で、ディーゼルエンジンは低回転でもトルクが出るため、力強い走行が可能であり、特に登坂や悪路走行ではガソリン車よりも快適に感じられる場面が多いといえます。
このため、ディーゼル仕様を選ぶ際には、その車重と引き換えに得られる「走破性」や「耐久性」が、自分の使用環境と合っているかどうかを見極める必要があります。都市部での通勤など軽快な走行を重視する場合には、少し持て余す可能性もあります。
逆に、アウトドアや積載重視で使うなら、重さはむしろ安定性をもたらす要素として歓迎されるかもしれません。
中古車選びで気をつけたい車重のポイント

エクストレイルの中古車を選ぶ際、意外と見落とされがちなのが「車両重量」の違いです。
年式や駆動方式、エンジンタイプによって車重は大きく異なり、それが燃費や維持費、運転感覚にまで影響します。例えば、T31型のディーゼル4WDモデルでは1.7トン近い重量がある一方で、T32型のガソリン2WDモデルでは1.4トン台となっており、差は約300kgにもなります。
この重量差が日常運転や燃費に与える影響は想像以上に大きいです。
ここで注意したいのが、重量があるからといって必ずしも“悪い”わけではないという点です。重い車は直進安定性が高く、風や路面の凹凸に強い傾向があります。しかしながら、車重が重い車は発進や停止時にパワーと燃料を多く消費しやすく、街中の短距離運転では不利に働くこともあるのです。
また、車検証などに記載される「車両総重量」もチェックポイントです。荷物や人を乗せた際の重量制限に関わるため、積載を前提に購入する方には重要な要素となります。
さらに、同じT32でも4WDと2WDで100kg以上の違いがあり、これが自動車税や重量税にも影響してきます。中古で選ぶ場合、見た目や価格だけでなく、自分の用途に合った「車重バランス」を見極めることが、長く快適に使える一台選びの第一歩となるでしょう。
エクストレイルの重さがもたらす装備・維持費の差

・ホイールとタイヤの重さはどれくらい?
・ジャッキの重さは意外と盲点?
・ボディサイズと重さの関係性とは
・重量と重量税のしくみをわかりやすく
・重いと燃費は悪くなる?意外な真実
・旧型と比べて変わったこと・変わらないこと
ホイールとタイヤの重さはどれくらい?
エクストレイルに装着されるホイールとタイヤは、見た目や乗り心地に直結する重要なパーツですが、その「重さ」について意識している方は少ないかもしれません。
実際には、この部分だけで1本あたり20kg前後にもなり、4本で合計80kgにも達することがあるのです。純正ホイールとタイヤのセットでは、T31型で約18〜20kg、T32・T33型で20〜22kg程度が標準的です。
この重量が走行性能に与える影響は意外と大きく、ホイールが重いほどバネ下荷重が増えるため、加速力やブレーキ性能が低下しやすくなります。逆に軽量ホイールに変更すれば、ハンドリングがシャープになり、燃費の向上も期待できるのです。
そのため、スポーツ走行を意識するユーザーは軽量アルミホイールに換装するケースが多く見られます。
ただし、軽くしすぎると耐久性や乗り心地の悪化を招くリスクもあります。また、インチアップした場合、タイヤの重さも比例して増加するため、トータル重量が純正より重くなってしまうことも。
特にT33型のような大型SUVでは、見た目を重視するあまりに過剰なサイズのホイール・タイヤを選んでしまうと、燃費悪化や乗り心地の硬化といったデメリットが表面化する可能性があります。
ホイールとタイヤは単なる「見た目」の問題ではなく、車全体のバランスと直結しています。交換や選定時には重量にも目を向けることが、満足度の高いカーライフにつながるでしょう。
ジャッキの重さは意外と盲点?

エクストレイルの車載ジャッキは、日常的にはあまり意識されることがありません。しかし、いざというときに頼りになる存在であり、その重さや収納位置、取り扱いやすさを把握しておくことは非常に重要です。
一般的にエクストレイルの純正ジャッキは約1.5〜2.5kg程度で、車体下部やトランク床下に収納されているケースが多く、重くはないものの、実際に取り出して使うには多少の力と慣れが必要になります。
特に、T31やT32型では、スペアタイヤとともにラゲッジ下に格納されており、荷物を全て降ろさなければ取り出せない構造になっていることも少なくありません。こうした点は、アウトドアや長距離ドライブでトラブルが起きた際に、思わぬ手間となる場合があります。
また、社外製の油圧式ジャッキに交換している車両も中古市場では見受けられますが、これらはコンパクトでも3〜5kgほどあり、収納スペースや取り回しにも影響します。
さらに、ジャッキの重さはトータル車重にもわずかながら関与します。車内に常備している工具類すべてを合計すれば10kg以上になることもあるため、無駄な装備を積まない工夫も燃費や加速性能の向上につながるのです。
日常的に使用しない部品だからこそ、いざというときのために位置と重さ、使い勝手を理解しておくことが、安心なドライブの鍵になるといえるでしょう。
ボディサイズと重さの関係性とは
エクストレイルのようなSUVでは、ボディサイズが拡大するほど車両重量も増加する傾向があります。これは単純にボディの面積が大きくなることで、使用される金属や補強部材が増えるためです。
しかし、単に「大きい=重い」とは限らず、素材や設計によって重さが抑えられているケースもあります。たとえば、T31型からT33型にかけて、全長や全幅がわずかに拡大しているにもかかわらず、車重の増加は比較的抑えられています。
このように、車体サイズと重量には確かに相関関係があるものの、それを一概に決定づけるのは難しいのです。なぜなら、近年では軽量化素材(アルミ、ハイテン鋼など)の採用や、効率的な車体構造設計が進んでいるからです。
特にエクストレイルの新型では、インテリアの快適性や安全性を向上させながら、極端に重くならないような工夫が見られます。
また、重さとサイズのバランスは走行安定性にも影響します。
大きいけれど軽い車は風にあおられやすく、逆に重すぎると取り回しが鈍くなることもあります。つまり、快適な運転には「適度なサイズと重さのバランス」が重要なのです。購入前には、外寸だけでなく、車両重量との関係も確認しておくことで、より納得のいく選択ができるでしょう。
重量と重量税のしくみをわかりやすく

車を所有していると、毎年支払う「自動車重量税」という存在に直面します。この重量税は、その名の通り車両の重さによって課税額が変動する仕組みになっており、エクストレイルのような中型〜大型SUVでは比較的高めの税額となる傾向があります。
具体的には、「車両重量0.5トンごとに年額××円」という区切りで税額が決まり、例えば1.5トンを超える車両では年間税負担が高まります。
この制度の背景には、重い車ほど道路や橋に与えるダメージが大きいという考えがあります。
したがって、国としては重量に応じた負担を求めているのです。エクストレイルT33型のように1.6~1.7トン前後の重量を持つモデルでは、購入時だけでなく車検時の税額にも影響するため、購入を検討している段階であらかじめ把握しておくことが大切です。
ただし、エコカー減税の対象となっている車両は、重量税が免除または軽減されることもあります。
特にハイブリッドモデルやe-POWER搭載車では、この恩恵を受けられる可能性があるため、グレード選びの際にはその点も考慮するとよいでしょう。重量は税額に直結する要素のひとつであり、燃費や維持費と並ぶ重要な選択基準といえます。
重いと燃費は悪くなる?意外な真実
一般的には、車両が重くなると燃費が悪化するといわれています。
確かに、重い車は加速時により多くのエネルギーを必要とし、エンジンに負担がかかるため、燃料消費が増える傾向があります。しかし、これはあくまで「条件が同じであれば」の話です。実際には、車両重量以外にも多くの要素が燃費に影響しているのです。
例えば、同じ重量でもエンジンの効率が高ければ燃費は良くなる可能性があります。
エクストレイルT33型のe-POWERモデルでは、重さがあっても電動モーターの効率的な駆動により、むしろ従来のガソリン車よりも優れた燃費を実現しています。また、CVTやアクセル制御の最適化によって、重量のハンデを技術でカバーする時代になっています。
もちろん、頻繁な停止・発進を繰り返す街乗りでは、軽い車の方が有利なのは事実です。
ですが、高速道路など定速走行が中心となるシーンでは、むしろ重さが安定感に繋がり、燃費の悪化がさほど目立たない場合もあります。つまり、「重いから燃費が悪い」と単純に断定するのは早計であり、実際の使用環境や技術的特性を踏まえて判断することが大切です。
旧型と比べて変わったこと・変わらないこと

日産エクストレイルは、T31・T32・T33とモデルチェンジを重ねるごとにさまざまな進化を遂げてきました。その中で最も顕著に変わったのは、安全装備と快適性に対するアプローチです。
特にT33型では先進運転支援機能が大幅に強化され、プロパイロットや360度モニターなど、従来にはなかった装備が充実しています。一方で、堅牢でアウトドアにも対応可能な「タフさ」という基本的な思想は初代から変わっていません。
また、サイズと重量も時代とともに変化しています。
T31型が比較的コンパクトで軽量だったのに対し、T32以降は全長・全幅がわずかに拡大し、それに伴って車重も増加しています。ただし、T32からT33にかけては、素材の工夫や構造の見直しにより、重量の増加幅は最小限に抑えられており、見た目ほどの“重たさ”は感じにくい構造になっています。
加えて、燃費性能も大きな改善点です。T31型はディーゼルや2.0Lガソリンが主流だったのに対し、T33ではe-POWERが中心となり、燃費性能と環境性能が格段に向上しました。
このように、見た目や仕様が変わった一方で、多用途性や家族向けの設計といったDNAはしっかり受け継がれていることが、エクストレイルの大きな魅力といえるでしょう。
まとめ:エクストレイルの重さについて

・エクストレイルの重量は世代ごとに異なる
・T31ディーゼル仕様は約1690kgと比較的重い部類
・ガソリン仕様の20Xttは車両重量1440kg
・最新型T33では重量がさらに増加傾向
・重量の増加は安全装備と快適装備の追加によるもの
・ボディサイズは全長4635mmで世代を通じて共通
・最低地上高はT31が210〜215mmでアウトドア向き
・車重が燃費性能に与える影響も大きい
・ディーゼル車は軽油使用で燃費効率は高め
・ホイールとタイヤは1本あたり約20kg前後になることもある
・ジャッキなど車載工具も積載重量に加わる
・重量によってかかる重量税が異なる
・中古車購入時には重量と状態のバランスに注意が必要
・T32ではハイブリッドモデルも存在し重量差がある
・車重が増えると取り回し性能にも影響が出やすい
・エクストレイル10年落ちの買取価格を最大化する方法まとめ
・エクストレイルT31の前期と後期の違いは?外観・内装・価格の差
・エクストレイルの燃費、旧型は悪い?人気モデルの実燃費比較
・エクストレイルの重量税が安くなるグレード選び・維持費を抑えるコツ
・エクストレイルの最低地上高は何mm?アウトドア利用にも強い理由