ホンダZR-Vの購入を検討している方の中には、「ZR-V燃費悪いって本当?」「ハイブリッドなのに期待より走らないのでは?」といった疑問を抱く方が少なくありません。
確かにカタログ燃費と実際の燃費にはギャップがあることも多く、特に冬場や4WDモデルでは燃費が落ちやすいとの声も聞かれます。では実際、カタログ燃費はどれくらい?また、実燃費はどの走行シーンで変わるのかなど、知っておきたいポイントを詳しく解説します。
この記事では、「ハイブリッドは本当に燃費が悪いのか?」「ガソリンモデルとの燃費差はどの程度?」といった疑問に対して、実データを交えながら検証。
さらに、給油回数に影響するZR-Vのタンク容量や、レギュラーとハイオクの違いはあるのか、ヴェゼルと比較したときの燃費性能など、購入後に後悔しないための判断材料になるでしょう。
・ZR-Vのカタログ燃費と実燃費
・ハイブリッドとガソリンモデルの燃費差
・冬場や4WDなど燃費に影響する要因
・燃費改善のための具体的な対策
ZR-Vの燃費が悪いと感じる理由を徹底解説

・カタログ燃費はどれくらい?
・実燃費はどの走行シーンで変わるのか
・ハイブリッドは本当に燃費が悪いのか?
・ガソリンモデルとの燃費差はどの程度?
・4WDモデルはどれだけ燃費に影響する?
・冬場のZR-Vは燃費が落ちやすい?
カタログ燃費はどれくらい?
ホンダZR-Vのカタログ燃費は、グレードや駆動方式によって若干異なりますが、特に注目すべきはハイブリッド仕様の数値です。例えば、ZR-V e:HEV X(FFモデル)の場合、WLTCモードでの燃費は22.1km/Lと公表されています。
このWLTCモードというのは、実際の運転環境により近い評価方法であり、市街地・郊外・高速道路をバランスよく組み合わせた計測手法です。
市街地モードでは19.7km/L、郊外モードでは24.7km/L、高速道路では21.7km/Lと、走行シーンによって数字に差が出るものの、全体的には優れた数値が示されています。つまり、ZR-VはミドルサイズSUVの中でも比較的高い燃費性能を誇っている車種だといえます。
ZR-V カタログ燃費一覧
モデル | WLTCモード燃費 (km/L) | 市街地モード (km/L) | 郊外モード (km/L) |
---|---|---|---|
ZR-V e:HEV X (FF) | 22.1 | 19.7 | 24.7 |
ZR-V ガソリンモデル (1.5Lターボ) | 14.5~14.6 | ― | ― |
一方、ガソリンモデルの場合は1.5Lターボエンジンを搭載しており、WLTCモードでの燃費は14.5~14.6km/L前後となっています。数字だけを見ればハイブリッドが明らかに燃費効率で優れていることが分かります。
ただし、カタログ燃費はあくまでも一定条件下での理想的な数値であることに注意が必要です。交通状況、運転者のクセ、気候、積載量などによって現実の燃費とは乖離が生じるため、参考値として捉えるのが妥当です。
このように、ZR-Vのカタログ燃費は非常に優秀ですが、購入前には実際の使用環境を考慮して、どのグレードが自分のライフスタイルに合っているかを見極めることが大切です。
実燃費はどの走行シーンで変わるのか
ZR-Vの実燃費は、走行シーンによって大きく変化します。これはハイブリッド車・ガソリン車のいずれにも共通する特徴ですが、特にZR-Vのように高性能なe:HEVシステムを搭載したモデルでは、走行環境による燃費差が顕著に現れます。
例えば、市街地での走行は信号や渋滞が多く、頻繁なストップ&ゴーが発生します。
このような場面では、ZR-Vハイブリッドのモーター走行が中心となるため、ガソリン車よりも燃費が優位になります。モーターだけで走行できるEVモードが積極的に使われ、燃料消費を最小限に抑える設計になっているためです。
一方、郊外やバイパス道路のように速度の変化が少ない中速走行では、ハイブリッドシステムがエンジンとモーターのバランスをうまく取って走行します。このシーンでも燃費は高水準を維持しやすい傾向があります。
しかし、高速道路では事情が少し異なります。ZR-Vのハイブリッドは高速走行時にエンジン主体の走行モードへ切り替わるため、モーターアシストの恩恵がやや減少します。その結果、燃費は市街地や郊外に比べて若干落ちる傾向があります。
このように、ZR-Vの実燃費は「どこを走るか」によって変動しやすく、特に日常の走行エリアが市街地中心か、高速移動が多いかで燃費の感じ方が変わってくるのです。したがって、実際の燃費を知るためには、自分がよく走るルートをベースに考えることが大切です。
ハイブリッドは本当に燃費が悪いのか?

ZR-Vのハイブリッドモデルに対して「燃費が悪い」という印象を持つ方がいるかもしれませんが、それは一部の誤解や特定条件下のデータに基づくものです。
ハイブリッド車=燃費が良いというイメージが強いからこそ、想定より数値が伸びないと「悪い」と感じられてしまうことがあるのです。
実際には、ZR-Vのe:HEVシステムは非常に優秀です。カタログ燃費が22.1km/L、実燃費でも18~19km/Lを維持する事例が多く、市街地ではモーター走行が多用されることでガソリン消費を抑える工夫が施されています。
特に短距離移動が多い都市型の使い方では、ハイブリッドの真価が発揮されやすい構造です。
また、気温や道路状況によっても燃費は左右されます。
たとえば、寒冷地ではエンジンの暖機に時間がかかるため、燃費が落ちる傾向にあります。その際に「思ったより燃費が悪い」と感じる方も出てきます。しかしこれは車両の欠点というより、外部環境に起因するものです。
さらに、アクセルワークや急加速を多用する運転スタイルでは、いかに高性能なハイブリッドであっても燃費は悪化します。つまり、ZR-Vハイブリッドの燃費が悪くなる原因の多くは、車の構造ではなく使用方法や環境要因にあるのです。
このような点から考えると、ZR-Vのハイブリッドモデルは燃費が悪いわけではなく、むしろ適切な条件下ではSUVクラスの中でも高水準の燃費性能を実現しているといえます。
ガソリンモデルとの燃費差はどの程度?
ZR-Vのハイブリッドモデルとガソリンモデルの燃費差は明確で、数字にして約7~8km/Lほどの違いがあります。
具体的には、ハイブリッドモデル(e:HEV X FF)がWLTCモードで22.1km/Lであるのに対し、ガソリンモデル(X FF)は14.6km/Lとなっています。この差は、単に燃料の消費量にとどまらず、年間のガソリン代にも大きく影響します。
年間1万km走行した場合、ガソリン車では約103,000円の燃料代がかかるとされる一方、ハイブリッド車では約70,000円程度で済むという試算があります。およそ3万円以上の差額は、維持費を抑えたい方にとっては無視できない金額です。
しかし、初期購入価格ではガソリンモデルの方が安価です。
そのため、「初期費用を抑えたいか」「ランニングコストを優先するか」という視点が重要になってきます。長く乗る予定があるならば、燃費性能の高いハイブリッドの方が結果的にお得になるケースが多いです。
また、ガソリンモデルはターボエンジンによる力強い走行が特徴であり、走りの楽しさを重視する方にも支持されています。燃費だけでなく、走行性能とのバランスで選ぶ価値もあるのです。
このように、燃費だけを見ればハイブリッドが優れていますが、車の使い方や購入目的によって最適な選択は異なります。どちらを選ぶかは、燃費とコストのバランスをどう取るかにかかっていると言えるでしょう。
4WDモデルはどれだけ燃費に影響する?

ZR-Vの4WDモデルは、雪道や山道など滑りやすい道路環境で高い走行安定性を発揮する仕様ですが、その一方で燃費には一定の影響を与えることが知られています。
具体的には、ZR-VのハイブリッドモデルにおいてFF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)の燃費差は、およそ0.4〜0.6km/Lです。例えば、e:HEV XグレードではFFモデルがWLTCモードで22.1km/Lなのに対し、4WDモデルでは21.7km/Lとなっています。
ZR-V 4WDとFFモデルの燃費比較
グレード | WLTC燃費(km/L) | 燃費差(km/L) | メリット |
---|---|---|---|
e:HEV X(FF) | 22.1 | – | 燃費性能が高く、日常使いに最適 |
e:HEV X(4WD) | 21.7 | 約0.4km/L低下 | 滑りやすい路面での走行安定性が高い |
この差を小さいと見るか大きいと見るかはユーザーの走行距離や目的によって変わります。
日常的に長距離を走る人にとっては、年間の燃料代に確実に差が出るため無視できません。たとえば1年間で10,000km走行した場合、燃料費の差は数千円から1万円近くになることもあります。
一方で、4WDがもたらす走行性能の安心感は確かなメリットです。
雨天時の滑りやすい路面や、冬場の積雪路などでの発進や制動性能の高さは、安全運転をサポートするうえで心強いポイントといえます。特に雪国や山間部にお住まいの方にとっては、燃費の数値以上に重要な意味を持つ装備かもしれません。
このように、ZR-Vの4WDモデルは燃費にわずかではありますが影響を及ぼします。燃費を最優先するならFFモデル、走行の安心感を重視するなら4WDモデル、といった具合に、使用環境や優先順位に応じて選ぶのが賢明です。
冬場のZR-Vは燃費が落ちやすい?
多くのハイブリッド車と同様に、ZR-Vも冬場には燃費が低下しやすい傾向があります。
これは主に外気温の低下によって、エンジンやバッテリーの効率が落ちることが原因です。ZR-Vのe:HEVシステムでは、始動時や暖機時にエンジンが積極的に作動するため、寒い季節にはガソリンの消費がどうしても増えてしまいます。
また、冬季は暖房使用のためにエアコンの稼働時間も長くなり、これも燃費低下に拍車をかけます。特に朝晩の冷え込みが激しい時間帯に運転する機会が多い方は、思った以上に燃費が伸びないと感じることがあるかもしれません。
さらに、路面状況も燃費に影響します。
雪道や凍結道路ではタイヤの空転やトラクション制御が頻繁に働くことになり、それがエネルギー消費を増大させる要因になります。4WDモデルであればさらに駆動力配分制御が加わり、結果的に燃費が低くなることが多いのです。
このような状況下では、通常の燃費より2〜3km/L低い数値になるケースも少なくありません。例えば、普段19km/L程度の実燃費を記録していたとしても、冬場は16km/L前後に落ち込む可能性があります。
したがって、冬場にZR-Vを使用する場合は、あらかじめ燃費が低下することを念頭に置き、給油のタイミングや暖機運転の方法を見直すことが効果的です。短距離運転を避ける、アイドリングを控えるといった対策も、燃費を維持するうえで役立ちます。
ZR-Vの燃費が悪いと後悔しないための選び方

・ハイブリッドとガソリン、どっちを選ぶべきか
・給油回数に影響するZR-Vのタンク容量
・レギュラーとハイオクの違いはあるのか
・ヴェゼルと比較したときの燃費性能
・燃費を良くするためにできる対策
・価格と燃費のバランスで考えるコスパの良さ
ハイブリッドとガソリン、どっちを選ぶべきか
ZR-Vを購入する際、多くの方が悩むのが「ハイブリッドかガソリンか、どちらが良いのか」という点でしょう。どちらにも一長一短があるため、単純な優劣ではなく、自分の生活スタイルに合った選択が重要となります。
ハイブリッドモデルはWLTCモードで最大22.1km/Lという優れた燃費性能を誇り、実燃費でも18〜19km/L前後を維持しているケースが多く見られます。月々のガソリン代を抑えたい方や、年間1万km以上の走行を予定している方にとっては、燃費面でのメリットが大きい選択肢と言えます。
一方で、車両本体価格はガソリンモデルの方がリーズナブルです。特にXグレードのFF仕様は300万円前後で購入可能なため、初期コストを抑えたい方や、走行距離がそれほど多くない都市部のユーザーにとっては魅力的です。
実燃費は14km/L前後とハイブリッドに劣るものの、その分、車体価格の差額でカバーできる部分もあります。
また、走行フィールにも違いがあります。ガソリンモデルの1.5Lターボエンジンはレスポンスが良く、運転の楽しさを求める方には魅力的な選択です。これに対して、ハイブリッドは静かで滑らかな走りが特徴であり、快適性を重視する方に適しています。
このように考えると、走行距離が多く燃費を重視する方にはハイブリッド、価格と走行のダイレクト感を重視する方にはガソリンモデルが向いています。用途や優先したいポイントを明確にすることで、より後悔のない選択ができるはずです。
給油回数に影響するZR-Vのタンク容量
ZR-Vの燃料タンク容量は57Lと、ミドルサイズSUVとしては標準的な容量です。しかし、このタンク容量が実際の給油回数にどの程度の影響を与えるのかは、車種選びの際に見落とされがちな重要ポイントです。
例えば、ZR-Vのハイブリッドモデル(e:HEV)の実燃費が19km/Lと仮定した場合、満タンで約1,080km走行可能という計算になります。これは東京から大阪を無給油で走破できる距離に相当し、長距離移動が多いユーザーにとっては大きなメリットです。
給油の手間が減ることで、時間的な効率も向上します。
一方、ガソリンモデルは実燃費が11〜12km/L前後とされており、満タンでの航続距離は約650〜700km程度です。これでも日常使いには十分な範囲ではありますが、週末に長距離ドライブをする人や営業車として使う場合には、給油回数がやや増える印象を受けるかもしれません。
また、燃料の種類も見逃せません。ZR-Vはレギュラーガソリン仕様となっており、ハイオクではないため、燃料費を抑えやすい設計になっています。これにより、ガソリン価格が高騰した際にも家計へのダメージを軽減できるのが利点です。
このように、ZR-Vの57Lタンクは一見目立たないスペックながら、実際の使用感に大きく影響します。
ハイブリッドであれば1回の給油で長距離走行が可能となり、給油回数が大幅に削減されるため、忙しい方や給油の手間を減らしたい方には特におすすめのポイントと言えるでしょう。
レギュラーとハイオクの違いはあるのか

ZR-Vを検討する上で、「ガソリンの種類に違いがあるのか?」と疑問を抱く方もいるでしょう。特に、車に詳しくない方にとっては、レギュラーとハイオクの違いがどのように燃費や性能に影響するのかは分かりづらいものです。
しかし結論から言えば、ZR-Vはすべてのグレードでレギュラーガソリン仕様となっており、ハイオクを入れる必要はありません。
このとき気になるのは、レギュラー仕様でも十分なパフォーマンスを発揮できるのかという点です。
ZR-Vの1.5Lターボエンジンや2.0Lハイブリッドエンジンは、いずれもレギュラーガソリンを前提に最適化されており、エンジンの出力、燃費、安全性のいずれにおいてもバランスの取れた設計となっています。
無理にハイオクを使用したからといって、燃費が向上したり、加速が鋭くなったりすることは基本的にはありません。
むしろ、ハイオクは価格が高いため、レギュラー仕様のZR-Vに入れると、かえって燃料コストが上がってしまう可能性があります。高性能車向けに開発されたハイオクは、圧縮比の高いエンジンに適した燃料であり、ZR-Vのように市販の一般向けSUVであればレギュラーで十分に対応可能です。
このように考えると、ZR-Vは日常的な維持費を抑えたい人にとって非常にコストパフォーマンスの良い車と言えるでしょう。給油の際に迷わずレギュラーを選べる点も、初心者にとってはありがたいポイントです。
ヴェゼルと比較したときの燃費性能
ZR-Vと同じくホンダが展開する人気SUV「ヴェゼル」は、燃費性能で比較されることが多いモデルです。両車ともにハイブリッド仕様を用意しており、使用目的も近いことから、どちらを選ぶべきか迷う方は少なくありません。
では、実際の燃費性能にどのような違いがあるのでしょうか。
まずカタログ上の数値で見ると、ヴェゼルのe:HEVモデルはWLTCモードで最大26.0km/Lを記録しています。一方、ZR-Vのハイブリッドモデルは最大22.1km/Lであり、この数値だけを見ればヴェゼルに軍配が上がります。
これはヴェゼルがZR-Vよりもコンパクトで車両重量が軽いため、効率の良い走行が可能だからです。
ただし、ここで注目すべきなのは「燃費性能だけで比較すると、必ずしも全体の満足度につながらない」という点です。
ZR-Vはヴェゼルよりも車内空間が広く、高速走行時の安定性にも優れています。長距離ドライブやファミリーカーとしての使い方を重視する場合、多少燃費が劣っていても、ZR-Vの方が快適に感じられるシーンが多くなるはずです。
また、実燃費でもヴェゼルは約20km/L、ZR-Vは18〜19km/L前後となっており、数値差ほど大きな体感差が出るとは限りません。加えて、ZR-Vには新開発の「SPORTS e:HEV」システムが搭載されており、滑らかな走行と静粛性を実現しています。
燃費だけでなく、乗り心地や装備全体を含めて総合的に判断することが、後悔しない車選びにつながります。
燃費を良くするためにできる対策

ZR-Vの燃費性能を最大限に活かすためには、単にスペックに頼るだけでなく、日々の運転習慣やメンテナンスにも気を配る必要があります。燃費の良し悪しはドライバーの工夫次第で大きく変わるため、いくつかの対策を実践するだけでも効果を感じやすくなります。
まず、もっとも基本的かつ効果的なのは「急加速・急ブレーキを避ける」ことです。ハイブリッド車であるZR-Vは、モーターの力でスムーズに加速できる一方で、急なアクセル操作や強めのブレーキはエネルギーの無駄遣いになります。
なるべく一定速度を保ち、ゆったりとした運転を心がけるだけでも燃費の改善につながります。
また、タイヤの空気圧も見落とされがちなポイントです。空気圧が低下すると転がり抵抗が増え、結果的に燃料消費が高くなります。月に一度は空気圧のチェックを行い、規定値に保つようにしましょう。
さらに、エアコンの使い方も工夫が必要です。
夏場や冬場にエアコンを常にフル稼働させていると、電力消費が増えるだけでなく、エンジンの負荷も大きくなります。車内温度を快適に保ちながらも、自動モードや外気循環モードを使い分けて、過度な冷暖房を避けるよう意識することが大切です。
そのほかにも、不要な荷物を積まないことや、アイドリングを極力避けるといった小さな工夫の積み重ねが、最終的に燃費向上につながっていきます。このように、運転スタイルや日常的な点検が、ZR-Vの燃費に与える影響は意外と大きいため、継続的な意識と実践が必要です。
価格と燃費のバランスで考えるコスパの良さ
ZR-Vは価格帯こそ300万円台から始まる中堅SUVですが、燃費性能や装備の充実度を考慮すると、非常に高いコストパフォーマンスを備えた一台と言えます。単純な車両価格だけでなく、維持費や将来的なリセールバリューまでを含めて判断することで、より現実的な「お得感」が見えてきます。
たとえば、ZR-Vハイブリッドモデルのe:HEV Xは約355万円から購入可能で、カタログ燃費は22.1km/Lです。これは日常的な通勤や買い物などでの使用において、月々のガソリン代を大幅に抑える要素となります。
1年間で1万km走行した場合、他のガソリン車よりも年間燃料費で3〜5万円程度の差が出ることもあります。
また、ZR-Vはレギュラーガソリン仕様であるため、ハイオクを必要とする高級車やスポーツカーに比べて給油コストも安く済みます。
定期的なメンテナンス費用についても、ホンダ車全般に共通する信頼性の高さから、予期せぬ故障や部品交換のリスクが低く、長期的に見て安心して所有できる点もポイントです。
さらに、ZR-Vはリセール市場でも徐々に注目度が高まっており、特にハイブリッドモデルの需要は今後も安定すると見込まれます。将来的に手放す際の査定価格が高ければ、それまでにかかった実質コストをさらに軽減できるため、経済的にも合理的な選択となります。
このように、ZR-Vは「購入時の価格」「日々の燃費性能」「維持管理の安心感」の3要素を高いレベルでバランスさせたSUVであり、単なる金額の安さでは測れない真のコスパを提供してくれるモデルと言えるのです。
まとめ:ZR-Vの燃費は悪いのか

・ZR-Vハイブリッドのカタログ燃費は最大22.1km/L
・ガソリンモデルはWLTCモードで約14.6km/L
・実燃費は市街地・郊外・高速で異なり市街地が最も有利
・高速道路ではエンジン走行が中心になり燃費が落ちやすい
・冬場は暖機運転や寒冷地条件で燃費が大きく低下しやすい
・ハイブリッドでも運転スタイルや環境により燃費は悪化する
・4WD仕様はFFに比べて燃費が約0.4〜0.6km/L程度劣る
・ハイブリッドとガソリンの燃費差は年間燃料費に数万円の差を生む
・ハイブリッドは燃費以外にも静粛性と快適性に優れる
・ガソリンモデルは走行性能重視で価格が安価な点が魅力
・ZR-Vは全モデルがレギュラーガソリン仕様で燃料費を抑えられる
・給油頻度はタンク容量57Lと実燃費により大きく変わる
・ヴェゼルはZR-Vより燃費は良いが、室内空間や安定性はZR-Vが上
・運転方法やメンテナンスにより燃費改善は十分可能
・購入価格・維持費・リセールまで含めるとZR-Vは高コスパSUVといえる
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