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ステップワゴンの残価率の実態、損しない買い方と売り方

ステップワゴン残価率の現状と特徴
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家族向けミニバンとして高い人気を誇るホンダのステップワゴン。その購入や乗り換えを検討するうえで、多くの方が気にするのが「ステップワゴンの残価率」です。

本記事では、ホンダ車の中でのステップワゴンの立ち位置をはじめ、新型モデルの価値はどのくらい維持される?という疑問や、ハイブリッドとガソリン車のリセール差、スパーダとその他グレードの比較ポイントなど、リセールに関わる重要なテーマを丁寧に解説します。

また、3年・5年落ちの平均的な残価率や、なぜ「リセールが悪い」と言われるのか?といったリアルな声にも触れながら、購入判断に役立つ情報を提供。さらに、残クレを活用した購入と返却プランや、シュミレーションから見る支払額の目安など、予算に応じた賢い買い方も紹介します。

カラー・装備で変わる査定評価の傾向や、ノア・ヴォクシー・セレナとの違い、7年・10年落ちで売却する際の相場感など、中古市場で高値がつくケースとは?という視点も交えて、失敗しない選び方と手放し方のコツを徹底的にまとめました。

記事の要約

・ステップワゴンの年式・グレードごとの残価率の傾向がわかる
・ハイブリッドとガソリン車のリセールの違いが理解できる
・スパーダなどグレードや装備による査定額の差がわかる
・残クレやシミュレーションを活用した賢い買い方が学べる

ステップワゴンの残価率の現状と特徴

ステップワゴン残価率の現状と特徴
HONDA・公式

・ホンダ車の中でのステップワゴンの立ち位置
・新型モデルの価値はどのくらい維持される?
・ハイブリッドとガソリン車のリセール差
・スパーダとその他グレードの比較ポイント
・3年・5年落ちの平均的な残価率
・なぜ「リセールが悪い」と言われるのか?

ホンダ車の中でのステップワゴンの立ち位置

ホンダのラインナップにおいて、ステップワゴンはミニバンカテゴリーの中核を担う存在です。

N-BOXやフリードと並んで販売台数が多いモデルではあるものの、実際にはトヨタのヴォクシーやノア、日産のセレナといったライバル車と比べて販売台数ではやや見劣りするのが現状です。

ただし、これは販売戦略や認知度の違いに起因する部分も大きく、車両そのものの実力が劣っているというわけではありません。

特に近年のステップワゴンは、安全性能や快適性の面で大幅にアップグレードされており、家族向けの車としての完成度は非常に高いと言えます。ホンダ独自の「わくわくゲート」など、ユーザビリティを意識した独創的な装備もあり、固定ファンも多いです。

一方で、リセールバリューという観点から見ると、同価格帯のミニバンと比較してステップワゴンはやや苦戦している傾向があります。

これはホンダ全体の中古市場における需要と供給のバランスや、流通量の違いによって左右される要素でもあります。言い換えれば、車そのものの魅力というより、中古車市場での評価が「やや控えめ」であるという事実が、リセールバリューに影響しているのです。

このように考えると、ホンダ車の中でのステップワゴンの立ち位置は「実力派でありながら、リセール面では過小評価されがち」という独特なポジションであることがわかります。

新型モデルの価値はどのくらい維持される?

ステップワゴンの新型モデルは、その機能性とデザイン性の進化により、多くの注目を集めました。では、その市場価値が時間とともにどの程度維持されるかという点について見ていきましょう。

まず、新車から3年以内であれば、ステップワゴンの残価率は平均しておよそ85〜90%前後という高水準を記録しています。これは、未使用に近い低走行距離の個体が中心となっているためであり、装備やカラー、オプションの有無によっては新車価格に近い金額で売却されるケースも珍しくありません。

しかし5年を超えると、残価率は一気に60%台後半から50%台へと下がっていきます。

ここでの差を生むのは、やはり走行距離と車両状態、そしてモデルの人気継続性です。特に次世代モデルが登場した直後は、旧型モデルの価値が相対的に落ちやすくなるため注意が必要です。

また、ステップワゴンには「スパーダ」や「プレミアムライン」といった上位グレードが存在しますが、新型モデルではこれらのグレードが中古車市場でも高い評価を受けており、再販価格も安定しています。

そのため、購入時点で少し価格が上がったとしても、長期的には資産価値の維持につながる選択と言えるでしょう。

結果として、新型ステップワゴンは3年以内の短期保有では非常に高い価値を維持しやすく、5年を超える中期〜長期保有では装備やメンテナンス履歴によってリセールに差がつく、という特徴があります。

ハイブリッドとガソリン車のリセール差

ハイブリッドとガソリン車のリセール差
HONDA・stepwgn・イメージ

ステップワゴンには、ガソリン車とハイブリッド車の2つのパワートレインが用意されていますが、リセールバリューにおいてはこの選択が将来の資産価値に大きな影響を与えます。

まず前提として、ハイブリッド車の方が初期購入価格は高めに設定されていることが多く、その分燃費性能や環境性能に優れるというメリットがあります。

一方で、中古車市場においてはハイブリッド=高値という単純な図式にはなっていないのが現実です。例えば、同じグレードのスパーダであっても、e:HEV(ハイブリッド)と1.5Lターボのガソリン車では、3〜5年経過後の買取価格がほとんど変わらないケースがあります。

むしろ、ガソリン車の方が人気という地域や業種(たとえばレンタカー会社)も存在します。

これはハイブリッド車のバッテリー交換リスクや、整備コストへの不安が影響していると考えられます。特に走行距離が7万kmを超えてくると、ハイブリッドシステムへの信頼性が価格に影響するようになります。

そのため、ハイブリッド車を選ぶ際には5年以内、または走行距離が抑えられている間に手放すことを前提にした方が、リセールを有利に進めやすいでしょう。

このように、ハイブリッドとガソリン車では一長一短があり、単純な価格比較ではなく、自分の使い方と手放すタイミングを想定して選ぶことが大切です。

スパーダとその他グレードの比較ポイント

ステップワゴンの中でも特に人気が高いのが「スパーダ」グレードです。

このグレードは、見た目のスポーティさや、上質な内装、快適装備の充実といった特徴があり、中古市場でも評価が高くなりやすい傾向にあります。一方で、エントリーグレードの「AIR」や「G」などのグレードは価格の手頃さが魅力ですが、リセールにおいてはやや控えめな数値になることが多いです。

たとえば、スパーダの中でも「プレミアムライン」は、LEDヘッドライト、大型ナビ、後席モニター、パワースライドドアなどが標準装備されており、5年後のリセールバリューも約60%台を維持するというデータがあります。

これに対し、ベーシックグレードでは同じ条件でも50%台前半に留まることが珍しくありません。

また、ボディカラーもリセールに大きな影響を及ぼします。

スパーダの場合、ホワイトパールやブラックの人気が高く、他の色と比べて数万円単位で査定額が異なることもあります。さらに、オプション装備として後席モニターやツインムーンルーフがあると、数年後の下取り時にプラス評価されやすいのもスパーダの強みです。

以上のように、スパーダは初期費用がやや高いものの、装備や再販価値を総合的に考えると、結果的にコストパフォーマンスが高いグレードと言えるでしょう。購入時には、この「後の価値」を見据えた判断が重要になります。

3年・5年落ちの平均的な残価率

3年・5年落ちの平均的な残価率
HONDA・公式

ステップワゴンの残価率は、年数とグレード、走行距離、状態によって変動しますが、中古車市場での平均的な傾向を把握しておくことはとても大切です。

3年落ちの場合、状態の良い車であれば、平均的に75%から90%程度の残価率を維持しているケースが多く見られます。特に人気グレードのスパーダやe:HEV仕様では90%を超えることもあり、短期間での売却を検討している方にとっては非常に魅力的な数値といえるでしょう。

一方、5年落ちになると、残価率は一段階落ち着き、一般的に60%前後が目安になります。

年数経過グレード・条件残価率の目安備考
3年落ち上位グレード(例:スパーダ / e:HEV仕様)約85〜95%人気・高装備グレードは高い残価率を維持。短期売却でも有利
標準グレード(例:G / Bなど)約75〜85%状態が良ければ高水準をキープ。ただし装備面で差が出やすい
5年落ち上位グレード(例:スパーダ プレミアムライン)約65〜70%内外装の状態が良く、走行距離が少ない車は高値維持可能
標準グレード(例:G / Bなど)約50〜60%走行距離や装備内容によって査定に差がつく
共通ポイント走行距離5万km以内、内外装が綺麗残価率上昇要因後席モニター、パワースライドドアなど装備充実車は高評価
走行距離過多、修復歴あり、装備不足残価率低下要因状態次第で査定が大きく変動し、下限に近づく可能性あり

ただし、走行距離が5万km以内で、内外装がきれいに保たれていれば65%以上を保つことも可能です。特に後席モニターやパワースライドドアなど、ファミリーユースに求められる装備が充実している車両は中古市場での需要も高く、査定額にも反映されやすくなります。

なお、ベーシックグレードと上位グレードではリセールにおける価格差が顕著です。同じ5年落ちであっても、「スパーダ プレミアムライン」などの上級モデルは70%近くの残価率を記録する一方、「G」や「B」などの標準グレードは50%前後にとどまる傾向があります。

このように、購入時にどのグレードを選ぶかが5年後の価値に大きく影響するという点を見逃さないようにしましょう。

なぜ「リセールが悪い」と言われるのか?

ステップワゴンに関して「リセールが悪い」といった評価が一部で存在する理由は、単純に車両の品質や人気だけに起因するものではありません。実際には市場での販売戦略やモデルごとの供給量、そして競合車種とのバランスが複雑に絡み合っています。

特に影響が大きいのが、販売台数の少なさです。

例えば、トヨタのノアやヴォクシーと比べると、ステップワゴンは国内販売台数がやや少なめです。そのため中古車市場における需要と供給のバランスが崩れやすくなり、結果として査定価格が抑えられる傾向があります。

もう一つの要因は、モデルチェンジによる影響です。

ステップワゴンはモデルごとの個性が強く、デザインの好みが分かれやすい傾向があります。そのため、新型が登場すると旧型の評価が急に下がることもあり、これが「リセールが悪い」と感じさせる原因のひとつです。

また、残念ながら一部グレードでは法人利用や営業車用途に多く流通している背景もあり、相場に影響を与えています。この場合、過走行の中古車が多く出回ることになり、全体の相場が下がってしまうこともあります。

このように言ってしまえば、「リセールが悪い」という印象は、単なる性能の問題ではなく、マーケット全体の動きと関係していることが多いのです。そのため、グレード選びやオプション装備、メンテナンス履歴などをしっかりと整えておけば、十分に高値で売却することも可能です。

ステップワゴンの残価率を左右する要素と他車比較

ステップワゴン残価率を左右する要素と他車比較
HONDA・stepwgn・イメージ

・残クレを活用した購入と返却プラン
・シュミレーションから見る支払額の目安
・カラー・装備で変わる査定評価の傾向
・ノア・ヴォクシー・セレナとの違い
・7年・10年落ちで売却する際の相場感
・中古市場で高値がつくケースとは?

残クレを活用した購入と返却プラン

ステップワゴンの購入を検討する際、多くの方が気にするのが「月々の支払負担」です。

ここで注目したいのが、ホンダが提供する「残価設定型クレジット」、通称「残クレ」です。この仕組みを活用すれば、支払総額は同じであっても、月々の負担を抑えることができ、より現実的に新車に乗ることが可能になります。

残クレの最大の特徴は、数年後に予め設定された「残価」を差し引いてローンを組める点です。

例えば3年後に60%の残価が設定されていれば、実際に支払う金額は残りの40%に対するローンとなるため、月々の支払額が抑えられます。また、ホンダではキャンペーンにより金利を1.9%に設定しているケースもあり、通常ローンに比べて利息負担も少なく済む点は大きな魅力です。

さらに、契約満了時には「乗り換え」「返却」「買い取り(再ローン)」の3つの選択肢が用意されており、ライフスタイルの変化に応じて柔軟に対応できます。子どもが成長したことで車のサイズを変えたい場合や、次のモデルに乗り換えたい場合でも、残クレであればスムーズに移行が可能です。

ただし、注意点もあります。

返却時には走行距離の制限や車両状態のチェックがあり、超過走行や傷・凹みがある場合には追加費用が発生することも。また、事故歴がある場合には残価が大きく下がる可能性もあるため、安全運転と定期的なメンテナンスが欠かせません。

このように、残クレは単なるローンではなく「賢く乗るためのプラン」と捉えるべきで、総合的なコストパフォーマンスを高める手段として非常に有効です。

シュミレーションから見る支払額の目安

シュミレーションから見る支払額の目安
HONDA・公式

実際にステップワゴンを購入した場合、どの程度の費用がかかるのか?これは多くの人が最初に抱く疑問です。そこで便利なのが、ホンダが提供するクレジットシミュレーション機能です。このツールを使えば、自分の希望条件に応じた支払いプランを具体的に把握することができます。

例えば、新型ステップワゴン「e:HEVスパーダ」を例に取ってみましょう。

車両本体価格が約347万円、そこにディーラーオプションを加えて総額約382万円とします。頭金として50万円を支払い、残りを5年ローンで組んだ場合、金利が1.9%であれば、毎月の支払額はおよそ1.6万円台に抑えることができます。

ボーナス払いを併用すれば、さらに月額負担を減らすことが可能です。

また、残価率を活用する「残クレ」では、5年後に約45%の残価が設定されるケースもあり、支払総額は実質的に抑えられます。ただし、残価分は最終的に支払うか返却で相殺する必要があるため、計画的に考える必要があります。

このとき重要なのは「月々の支払いだけで判断しない」ということです。頭金やボーナス払いを含めた総支払額や、契約満了時にどうするかまでを想定することで、自分にとって最適なプランを選べるようになります。

シュミレーションは無料で行える上に、結果をPDFで保存して商談時に提示することも可能です。

これを活用すれば、値引き交渉や支払い方法の選定においても非常に有利に働くでしょう。何より、漠然とした不安が解消され、納得のいく形で購入を進められるという点で、非常に有効なツールだと言えます。

カラー・装備で変わる査定評価の傾向

ステップワゴンの残価率を大きく左右する要素の一つに、ボディカラーと装備の有無があります。これらは単なる見た目や快適性の問題ではなく、査定額に直結する重要なポイントです。

まずカラーについてですが、一般的にホワイトパールやブラックといった定番カラーは高評価につながりやすい傾向があります。これらのカラーは中古市場での人気が非常に高く、再販性も高いためです。

特にホワイトパールはオプション料金がかかるものの、その分査定時に加点されるケースが多く見られます。

一方、レッドやブルー、グリーン系などの個性が強いカラーは、好みが分かれるため売却時の評価が下がる可能性があります。特に地方の販売店では、そういったカラーは在庫として長期間売れ残るリスクがあるため、査定額に反映されにくくなります。

また、シルバーやグレーも無難な選択肢ではありますが、リセールバリューという観点ではやや劣る傾向があります。

装備についても同様に差がつきます。

後席モニター、両側パワースライドドア、バックカメラ、ETCなどのファミリー向け装備が充実している車両は、査定時に加点される可能性が高くなります。逆に、これらの装備が欠けていると中古市場での人気が下がり、査定価格が想定よりも低くなってしまうこともあります。

さらに、ツインムーンルーフなどの上級装備は、必ずしも査定で加点されるとは限らない点にも注意が必要です。中古車を探すユーザーにとっては「不要な装備」と見なされることもあるため、すべての装備がプラス評価につながるわけではありません。

このように、車の色や装備は見た目以上に重要であり、売却時の価格に大きな差をもたらします。購入段階からリセールを見据えて選ぶことが、将来的な損失を防ぐためには賢明な判断だと言えるでしょう。

ノア・ヴォクシー・セレナとの違い

ステップワゴンと並び立つミニバン市場のライバルといえば、トヨタのノア・ヴォクシー、そして日産のセレナです。

これらの車種はいずれもファミリーカーとして非常に高い人気を誇っており、価格帯やサイズ、機能性が似ていることから比較されることが多くあります。しかし、それぞれの車種には明確な特徴と違いが存在します。

まずリセールバリューの面で言えば、ノアとヴォクシーは販売台数の多さとトヨタブランドの信頼性により、中古市場での人気が非常に高く、結果として残価率も高く保たれています。

一方、ステップワゴンはホンダならではの低床設計や走行性能に定評がありますが、販売台数で見劣りするため、中古市場での流通量が限られ、査定額に影響する場合があります。

次に、デザインの方向性にも差が見られます。

比較項目ステップワゴン(ホンダ)ノア/ヴォクシー(トヨタ)セレナ(日産)
ブランド信頼性高いが販売台数ではやや劣るトヨタブランドの圧倒的な安心感中堅的な立ち位置
販売台数・流通量比較的少なめ非常に多く、中古市場でも供給安定安定しているが、ノア・ヴォクシーよりは少なめ
リセールバリューやや控えめ(5年後 約60%前後)高い(5年後 約70%以上のグレードも)中間レベル(5年後 約60〜65%)
デザインの特徴シンプルで落ち着いた印象、低重心設計ノア:上品・実用的
ヴォクシー:若者向け・スポーティ
丸みを帯びたデザインで親しみやすい
技術・装備の特徴低床&低重心プラットフォームによる安定走行・室内広々空間トヨタセーフティセンス、快適装備多数e-POWERによる静粛性と力強い加速、ハイブリッド特化
ユーザー層の傾向安定性と走行性能を重視するファミリー層ノア:万人向けファミリー層
ヴォクシー:デザイン性やカスタム性重視の若年層
静粛性や燃費性能を求める人、通勤や街乗り中心のファミリー層
残価率の傾向(5年後)グレードにより60〜65%前後人気グレードでは70〜75%以上のケースも平均65%前後、高装備車は70%近くに到達することも
その他の特徴リアから乗り降りしやすく、荷物の積み下ろしが楽グレードとカラーバリエーションが豊富、オプション選択肢も多彩ハンズフリーオートスライドドアなど使い勝手の工夫が多い

ヴォクシーは若年層やスポーティなデザインを好む層に人気があり、ノアはファミリー層向けの落ち着いた印象です。セレナはハイブリッド技術「e-POWER」による静粛性と加速性能が売りであり、燃費性能に敏感なユーザーから支持を集めています。

対してステップワゴンは、全車に低重心プラットフォームを採用しており、乗り心地の安定感や車内空間の広さが強みです。

ただ、これをリセールバリューという観点から見ると、トヨタ車の「人気の強さ」と「安定供給」に軍配が上がるケースが多く見られます。

実際に5年落ちで比較した場合、ヴォクシーやノアは70%を超える残価率を維持しているグレードもある一方、ステップワゴンは60%前後に落ち着いてしまうこともあります。

いずれにしても、購入者の価値観次第で選び方は変わりますが、「売却時の価格まで含めて考える」ことが重要なポイントであることに変わりはありません。

7年・10年落ちで売却する際の相場感

7年・10年落ちで売却する際の相場感
HONDA・公式

車を長く乗った後に売却するとなると、7年~10年という年数が一つの節目になります。

ステップワゴンの場合、この期間での残価率や買取価格はどうなるのでしょうか。実際のデータを見ると、7年落ちであれば平均して55%前後の残価率が目安となり、10年落ちになると20%を切るケースも珍しくありません。

特にスパーダ系やクールスピリットなどの上級グレードであれば、7年落ちでも60%前後を維持する例もあります。ただし、これはあくまで走行距離が抑えられており、内外装の状態が良好な車両に限られます。

反対に、10万kmを超える過走行車や修復歴ありの車両については、10万円台まで査定が落ち込むことも考えられます。

一方、10年落ちのステップワゴンについては、輸出市場の影響も無視できません。

状態が良ければ、国内よりも海外バイヤーからの需要で思わぬ高値がつくこともあります。特にアジア・中東圏では、ミニバンタイプの車両が人気なことから、旧型であっても買い手がつく可能性があります。

ただ、これを期待して売却するには事前の情報収集が必要不可欠です。通常のディーラー査定では輸出向けの価格まで考慮されないため、複数の買取業者に相見積もりを取る、もしくは輸出専門業者に相談することをおすすめします。

また、10年落ちという年数になると、廃車扱いとして扱われることも増えてきます。この場合でもリサイクル部品としての価値が残っている場合があり、専門業者に売却すれば最低でも数万円の価格がつくこともあります。

このように、年式が進んでもゼロ円になるとは限りません。しっかりと条件を把握し、適切な売却先を選ぶことで、資産価値を最大限に活用することができるのです。

中古市場で高値がつくケースとは?

中古車市場において、高いリセールバリューが期待できるステップワゴンの条件にはいくつかの共通点があります。

まず第一に、グレード選びが大きく影響します。特にスパーダ プレミアムラインやe:HEVモデルは装備が充実しており、ファミリーユーザーからの需要が高いため、中古車としても高値がつきやすくなります。

また、走行距離と車両状態も査定に直結するポイントです。

5万km以内、そして内装・外装に大きな傷や汚れがない状態であれば、同年式の他の車両よりも高く評価される可能性が高くなります。特に定期点検整備記録簿がしっかり残っている車両は、「大切に扱われてきた証拠」としてプラス査定の対象となることも多くあります。

次に、装備内容です。後席モニター、両側パワースライドドア、ETC、バックカメラなどの利便性を高める装備が充実している車は、再販しやすいため買取業者も積極的に高値をつける傾向にあります。逆に、必要最低限の装備しかついていないグレードは、中古市場での競争力に劣る場合があります。

さらに、中古車市場で特に注目されるのが「ワンオーナー車」です。オーナーが一人であれば、メンテナンス履歴や使い方の傾向も分かりやすいため、信頼性が高く評価されます。これは買取店や個人売買問わず共通の傾向です。

最後に、市場動向によって価格が変動することもあるため、売却時期も見極める必要があります。例えば、決算期や新型車発表の直前などは買取相場が上がることがあり、査定タイミングによっては数万円以上の差が出ることもあります。

こうしたポイントを押さえておけば、たとえ年式がやや古くてもステップワゴンを高値で売却できる可能性は十分にあります。計画的に管理・運用することが中古車価値の最大化につながると言えるでしょう。

まとめ:ステップワゴンの残価率について

まとめ:ステップワゴンの残価率について
HONDA・公式

・ステップワゴンはホンダの主力ミニバンだがリセール面ではやや控えめ
・新型モデルは3年以内なら残価率が85〜90%と高水準
・5年を超えると残価率は60%台から50%台に下がる傾向
・ハイブリッド車とガソリン車のリセール差はそれほど大きくない
・バッテリー劣化や整備コストの懸念がハイブリッドの評価を左右する
・スパーダグレードは装備が充実しておりリセールでも優位
・ベーシックグレードは価格は安いがリセールは低めになりやすい
・残価率は3年で75〜90%、5年でおおよそ60%前後が目安
・ステップワゴンは販売台数が少なく中古市場で相場が下がりやすい
・残クレを利用すると月々の支払額を抑えつつ新車に乗れる
・残クレは金利1.9%キャンペーン時がねらい目
・クレジットシミュレーションで支払計画を具体的に立てやすい
・ホワイトパールやブラックなど人気カラーは査定評価が高い
・後席モニターやパワースライドドアなどの装備が査定に影響
・ノア・ヴォクシーはトヨタブランドの強さで残価率が高い傾向がある
・7年落ちは55%前後、10年落ちは20%以下まで下がることもある
・高値で売却するには上位グレード・装備充実・低走行・ワンオーナーが有利

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