ホンダ・オデッセイのタイヤ交換や下回り点検を自分で行いたいと考えている方にとって、ジャッキアップのポイントの正しい知識は、安全で確実な作業の第一歩です。
しかし、モデルごとに構造が異なるため、RC1やRC5、あるいはRB1・RB3など型式に応じてジャッキポイントの位置やジャッキアップの方法は微妙に違いがあります。
本記事では、ジャッキアップの基本手順と注意事項、ジャッキをかける際の安全対策、さらには何トンのジャッキが適切かといった初心者が気になりがちなポイントまで丁寧に解説します。
これ一つで、オデッセイのジャッキアップ作業に必要な知識が身につきますので、ぜひご覧ください。
・オデッセイの型式別ジャッキアップポイント
・安全にジャッキをかけるための基本手順
・適切なジャッキのトン数や選び方
・車載工具の収納場所と正しい使い方
オデッセイのジャッキアップポイントを正しく知る

・ジャッキアップの基本手順と注意事項
・ジャッキをかける際の安全対策
・何トンのジャッキが適切か?
・ジャッキポイントの見分け方
・フロント側の正確なジャッキ位置とは
・リア側のジャッキアップ時に気をつけたいこと
ジャッキアップの基本手順と注意事項
ジャッキアップは、タイヤ交換や下回りの点検・整備を行ううえで欠かせない作業です。しかし、誤った手順で実施すると、車両の損傷や重大な事故につながる可能性があるため、基本に忠実に作業を行う必要があります。
まずは、作業前に車を平坦で硬い場所に停車させ、パーキングブレーキをしっかりと引きます。このとき、セレクトレバーがPにあること、エンジンを停止してパワーモードをOFFにしておくことが大前提です。
次に、交換するタイヤの対角線上にあるタイヤ前後に輪止め(ストッパー)を設置し、車が動かないように固定します。これを怠ると、ジャッキアップ中に車が傾いたり動いたりするおそれがあるため、非常に危険です。
ジャッキは指定されたジャッキポイントにかけます。
ホンダ・オデッセイの場合、車体の下を覗き込むと、鉄板が二重構造になっている部分や、凹凸が加工されている箇所がポイントになります。適切な位置にジャッキをセットし、ハンドルを回して車体が浮くまで持ち上げます。
作業時の注意点として、ジャッキだけで車を支えている状態で車体の下に入るのは厳禁です。
必ずウマ(リジッドラック)を併用し、安全性を確保してから作業を進めましょう。また、パワースライドドア装備車の場合は、後輪タイヤを交換するとき、誤作動を防ぐためにドアのメインスイッチをOFFにしておくのが安全です。
このように、ジャッキアップは単なる持ち上げ作業ではなく、安全確保と準備が不可欠な工程です。手順と注意点を理解し、焦らず慎重に進めることが、確実かつ安全な整備につながります。
ジャッキをかける際の安全対策

ジャッキアップは手軽に見える作業ですが、実際には安全を最優先に考える必要があります。少しの油断が大事故につながることもあり、特に個人のDIY作業では基本的な安全対策が軽視されがちです。
ここでは、ジャッキをかけるときに押さえておくべき重要なポイントを整理します。
第一に、ジャッキを使用する際は、必ず水平で硬い地面を選ぶことが原則です。アスファルトやコンクリートであっても、傾斜のある場所では車両が滑ったり、ジャッキが転倒するリスクがあります。柔らかい地面では板などを敷いて沈み込みを防ぐ必要もあります。
次に、ジャッキポイントの正確な位置に確実にセットすることも欠かせません。
車種によっては位置がわかりづらい場合もありますが、取扱説明書や整備書を事前に確認しておくと安心です。オデッセイの場合、フロントはメンバー中央、リアは牽引フックまたはメンバーに設定されているケースが多く見られます。
加えて、車を持ち上げたあとは、必ずウマ(リジッドラック)で車体を支えることが基本となります。
ジャッキはあくまで一時的な持ち上げ用の道具であり、そのままの状態で作業するのは非常に危険です。また、車体下に入る前には必ずタイヤを車体の下に寝かせて入れておくと、万が一の転倒時に潰されるリスクを減らせます。
最後に、ジャッキ使用中は車両に人が乗ったり、揺らしたりしないよう周囲にも注意を促しましょう。特に子どもが近づかないようにすることも大切です。
安全対策は、作業効率よりも優先されるべき要素です。たとえ慣れていても、毎回慎重な確認と対策を怠らない姿勢が求められます。
何トンのジャッキが適切か?
ホンダ・オデッセイのようなミニバンをジャッキアップする際、どの程度の能力を持つジャッキが必要なのか、選択に迷う方は多いでしょう。見た目には似ているジャッキでも、耐荷重や構造によって大きく性能が異なります。
オデッセイの車両重量はモデルによって異なりますが、おおよそ1.7~2.0トン前後です。
ただし、ジャッキで持ち上げるのは片側または前後の一部であるため、車全体の重量を支えるわけではありません。そのため「1.5~2.0トンで十分」とする意見も見られますが、それは理論上の話です。
現実的には、安定性や安全性、長期使用での性能低下を考慮して、2.5トン~3.0トンのジャッキを選ぶのが無難です。特に市販の安価なジャッキは、表示されている耐荷重を満たせないこともあるため注意が必要です。
実際、2000年代初頭の車専門誌において「2トンと表示されたジャッキでも、オデッセイを安全に持ち上げられたのは1製品だけだった」という報告もあります。
また、最低位と最高位のストローク範囲も重要です。
車高の高いSUVやミニバンでは、最低位が高すぎると車体下にジャッキを差し込めず、最高位が低すぎるとタイヤが浮かないケースもあります。50cm程度の揚程が確保できるモデルを選ぶと、多くの場面に対応可能です。
安全性・使いやすさ・重量のバランスを取りながら、自分の作業環境に合ったジャッキを選定しましょう。特に頻繁に使う人は、軽量なアルミジャッキやプロ仕様のモデルも選択肢に入れてみてください。
ジャッキポイントの見分け方

ジャッキアップの成功は、正しいジャッキポイントの見極めにかかっています。
もし間違った位置にジャッキをかけてしまうと、車体の変形や破損につながるばかりか、重大なケガを負う恐れもあるため、非常に重要なステップです。とはいえ、初心者にはどこがジャッキポイントなのか分かりづらい場合もあるでしょう。
まず、ホンダ・オデッセイのような車種では、車両のサイドシル下にある縦長の補強リブが目印になります。この部分は鉄板が二重構造になっていて、縁のあたりにわずかな凹凸やくぼみが設けられていることが多く、そこがジャッキポイントです。
車載ジャッキでのタイヤ交換を想定した設計がなされており、取扱説明書にも明記されています。
一方、油圧ジャッキを使って前後を同時に上げる場合は、より頑丈なポイントを選ぶ必要があります。具体的にはフロントメンバー中央やリアのサブフレーム、または牽引フック周辺が適切です。
これらの位置は、車両全体の重量を支えるのに十分な強度を持っており、ジャッキの接地部分がしっかりフィットします。
さらに、「見分けが難しい」と感じる場合は、ネット上のDIY整備記録や整備士による解説を参考にするのも有効です。画像付きのブログや動画では、実際にどこにジャッキを当てているかを視覚的に確認できるため、誤認のリスクを減らせます。
間違ってマフラーやアンダーカバーにジャッキをかけてしまうと、変形や脱落の原因になるため要注意です。見つけづらいリア側のポイントは特に慎重に確認しましょう。ジャッキポイントの把握は、整備の基本でありながら最も重要な作業の一つです。
初めての方こそ、丁寧な確認を怠らないようにしましょう。
フロント側の正確なジャッキ位置とは
ホンダ・オデッセイのフロント側をジャッキアップする際、正しい位置にジャッキをかけることは、安全な作業の大前提になります。まず、オデッセイのようなミニバンでは車両前方のメンバー中央部が主なジャッキポイントとして設定されています。
これは車体の下にある補強されたフレーム部分であり、重量をしっかりと支える設計がされています。
ただし、ジャッキポイントの位置は車両の型式や年式によって若干異なることがあるため、正確な位置を見極めるためには必ず車種ごとの取扱説明書を確認することが推奨されます。
RC系オデッセイでは、メンバー中央部に凹凸加工されたジャッキ受けの形状が確認でき、目視で見つけやすくなっています。これに対し、RB系のような旧型モデルではジャッキポイントが奥まった位置にあり、少し視認性が低いため注意が必要です。
このジャッキポイントを見逃して他の部分にジャッキをかけてしまうと、アンダーカバーやエンジン下部の部品を破損させる恐れがあるばかりか、最悪の場合ジャッキが外れて車体が落下するリスクも否定できません。
とくにアンダーカバーは樹脂製のことが多く、荷重に耐えられません。
また、油圧式のフロアジャッキを使用する際には、ジャッキがしっかりと地面に接地し、持ち上げ中に滑らないように注意してください。車高が低めのオデッセイでは、ジャッキの最低位が高すぎるとポイントまで届かないこともあるため、道具の選定も重要になります。
前輪両側を同時に浮かせたい場合は、フロントメンバー中央一点にジャッキをかけ、ウマを左右に設置するのが一般的な方法です。
ジャッキアップは作業のスタート地点であり、その位置決めこそが安全性と効率性を大きく左右する重要な要素です。手順の正確さと確認を怠らないことが、トラブルの未然防止につながるのです。
リア側のジャッキアップ時に気をつけたいこと
リア側のジャッキアップはフロントと同様に基本を守れば安全に行えますが、いくつか特有の注意点もあります。とくにホンダ・オデッセイのような3列シートの大型ミニバンは、車両後方に重量がかかりやすく、ジャッキの選定やかけ方によっては不安定になりがちです。
リアのジャッキポイントは、車種やグレードにより異なりますが、多くの場合はリアサブフレームの中央部、または牽引フック部分が指定されています。
この位置は溶接構造で補強されており、車体の重量に耐える設計となっています。しかし一見して分かりづらい位置にあるため、誤ってマフラーやフロア下の薄いパネル部分にジャッキをかけてしまう事例も少なくありません。
実際の作業では、車体下に体を入れて直接確認する必要があります。
このとき、マフラーとの干渉を避けながら慎重にジャッキを当てていきます。車体が持ち上がるにつれて、マフラーが動いてジャッキに接触することもあり、誤って損傷させるリスクがあるためです。
また、リア側のジャッキアップではスライドドアの誤作動による危険も想定されます。パワースライドドア搭載車の場合、リアタイヤ交換中にドアが開閉してしまうと非常に危険です。作業前に必ずドアスイッチをOFFにすることを忘れないようにしましょう。
タイヤが完全に地面から浮いた状態で作業をするためには、ウマの使用が必須です。
ジャッキのみでリアを支えると、不意の車体移動によってバランスを崩し、転倒事故につながる可能性があります。加えて、交換作業後にはボルトを規定トルクで確実に締めることも大切です。
感覚に頼らず、トルクレンチを使って108N・m程度で締めるのが推奨されています。
リア側のジャッキアップは単純なようで、実は細かな注意が必要な作業です。事前の確認と準備を怠らなければ、安全かつ効率的な作業が可能になるでしょう。
型式別オデッセイのジャッキアップポイント

・RC1とRC5のジャッキポイントはどこか
・オデッセイRB1・RB3に共通する特徴
・ハイブリッドモデルと通常モデルの違い
・新型オデッセイのジャッキアップポイントに変更は?
・車載工具の収納場所と使い方
RC1とRC5のジャッキポイントはどこか
ホンダ・オデッセイのRC系には複数の型式が存在し、その中でもRC1とRC5は見た目が似ていても構造上の差があります。
したがって、ジャッキポイントも完全に同じとは限りません。RC1はガソリン車、RC5はハイブリッド車であり、駆動方式やサスペンション構成が異なるため、ジャッキポイントを見つける際には慎重な確認が必要です。
RC1の場合、フロントのジャッキポイントは車体前方のメンバー中央にあります。前方から覗き込むと凹んだプレートの部分があり、そこに油圧ジャッキを差し込むのが一般的です。
このポイントは2輪同時に持ち上げるのに適しており、DIYでのタイヤ交換にも便利です。一方で、RC5はバッテリーユニットなどが床下にある関係で、ジャッキポイントの構造が若干奥まっている傾向にあります。
リア側については、RC1はサブフレーム中央または牽引フック部が基本のジャッキポイントです。
RC5もほぼ同様の位置ですが、ハイブリッドシステムの関係でマフラーや遮熱板の構造が異なるため、空間が狭く感じるかもしれません。これが原因で、ジャッキを正確に差し込むことが難しいと感じる方もいるでしょう。
また、どちらの型式においても、誤ってボディの補強されていない部分にジャッキをかけてしまうと、車体の凹みやフレームのゆがみを引き起こす危険性があります。そのため、作業前には必ず車両の取扱説明書を確認し、ポイントの形状や位置を正確に把握しておくことが大切です。
RC1とRC5は多くの共通点がある一方で、ハイブリッド構造の有無によって若干の違いが生まれています。それを理解したうえで作業に臨むことが、安全性を高め、愛車を長持ちさせるポイントとなります。
オデッセイRB1・RB3に共通する特徴

RB1およびRB3は、2000年代中盤から登場したホンダ・オデッセイの4代目にあたるモデルであり、いずれも低重心設計とスタイリッシュな外観が特徴です。
両者はマイナーチェンジ前後の関係にありますが、ジャッキアップに関する基本構造は共通している点が多く、整備作業においても同様のアプローチが取られます。
まず、フロントのジャッキポイントは、メンバー中央部に設けられている凹部を利用するのが一般的です。アンダーカバーが装着されている場合でも、そこだけはくぼみや穴で構造が変化しており、比較的視認しやすい形状となっています。
フロントバンパーの下を覗き込んで、約50cmほど奥に位置するため、車体下に深く差し込めるロングタイプの油圧ジャッキがあると作業がスムーズです。
リアについても、ジャッキポイントは左右のサイドシル付近に設けられており、鉄板が二重構造になっている部分を狙うことで安定した支持が得られます。
ただし、RB1およびRB3はいずれも低床設計であるため、最低位の高いジャッキでは接地できないこともある点には注意が必要です。
また、RB3になると足回りの剛性やサスペンション構造が一部変更されており、ウマをかける位置にも微妙な差が生じる可能性があります。しかし、ジャッキアップの基本位置自体はRB1と同じく、明確に強度設計された場所に限られているため、極端な違いはありません。
RB1・RB3に共通するもう一つの特徴として、リアのマフラー位置が作業の障害になることが挙げられます。マフラーの分岐が中央にあるため、リアを中央から持ち上げようとすると干渉してしまうことがあり、その場合は左右個別に上げる方が無難です。
このように、RB1とRB3は設計の方向性が近いため、整備作業の基本手順もほぼ共通です。事前の構造理解と適切な工具の使用が、安全で効率的な作業につながることは言うまでもありません。
ハイブリッドモデルと通常モデルの違い
ホンダ・オデッセイには、ガソリンモデルとハイブリッドモデル(e:HEV)という2つの主なバリエーションがあります。見た目はほぼ同じに見えても、車体構造や重量バランス、さらには床下の構造が異なるため、ジャッキアップ作業を行う際には明確な違いに注意する必要があります。
まず、最大の違いは床下に搭載された部品の種類と配置です。
通常のガソリンモデルでは、床下スペースに大きな機構は少なく、ジャッキポイントが広めに設計されているため比較的作業がしやすいです。
特にRC1のようなモデルは、フロントのジャッキポイントが分かりやすく、リアもサブフレーム中央部や牽引フック部分に設けられているため、DIYユーザーにとっても扱いやすい仕様となっています。
一方で、RC4やRC5などのハイブリッドモデルでは、バッテリーユニットや補機類が床下に追加されていることが多く、それに合わせてジャッキポイントも微妙に調整されています。とくにリア側は注意が必要です。
牽引フックがやや奥まった位置にあることや、マフラーの取り回しが複雑になっていることで、ジャッキを当てる際の自由度が制限されがちです。加えて、ハイブリッドモデルは車両重量が重くなる傾向があるため、使用するジャッキの耐荷重や作業時の安定性も慎重に検討する必要があります。
このような違いを考慮せずに、ガソリンモデルと同じ感覚でジャッキアップを行うと、誤った位置にジャッキを当ててしまい、車体の破損や事故につながる可能性があります。
オーナーズマニュアルやサービスマニュアルには、型式別のジャッキポイントが図解入りで記載されていることが多いため、作業前に必ず確認することが重要です。
ハイブリッドと通常モデルでは、見えない部分にこそ大きな違いがあります。その違いを理解したうえで作業を行うことが、クルマと自身の安全を守るための基本となります。
新型オデッセイのジャッキアップポイントに変更は?

2023年以降に登場した新型ホンダ・オデッセイ(RC5系)では、ジャッキアップポイントにいくつかの仕様変更が見られます。ただし、変更点は大きく構造を変えるようなものではなく、安全性と整備性を向上させる目的で設計が微調整された形です。
フロント側のジャッキポイントは、従来モデルと同様にサブフレームの前方中央部分に設けられていますが、RC5ではこの部分の剛性がより高く設計されており、位置の目印も視認しやすくなっています。
これはDIYユーザーからの要望や、整備工場での実用性を考慮して反映された変更点ともいえるでしょう。リア側については、ジャッキポイントの形状と配置に若干の変化があります。
従来モデルでは牽引フックがリア中央に設けられ、その部分をジャッキポイントとして使うことが多かったのに対し、新型では補強材が追加されており、指定ポイントが少し奥に変更されています。
そのため、これまでのモデルと同じような感覚で作業すると、ジャッキがうまく当たらなかったり、干渉物にぶつかってしまう可能性があります。
さらに、新型RC5ではハイブリッド機構のレイアウトも一部変更され、床下の構造がより複雑になっています。これにより、見た目では判断しづらい場所に補機類が存在するため、誤ってジャッキをかけると部品の損傷を引き起こしかねません。とくにリア側は要注意です。
このように、ジャッキポイント自体は大きく変わっていなくても、周辺構造の変化によって実際の作業時の注意点は増えています。
したがって、新型オデッセイを所有している方やこれから購入する予定の方は、ジャッキアップに関する最新の整備手帳やオーナーズマニュアルを事前に確認しておくと安心です。
車載工具の収納場所と使い方
ホンダ・オデッセイに標準搭載されている車載工具は、タイヤ交換などの緊急時に役立つ最低限のアイテムが揃えられています。これらの工具は、車両後部のトランクルーム床下、もしくはスペアタイヤの横に収納されているのが一般的です。
特にRC系のモデルでは、収納ボックスにジャッキ、L字レンチ、牽引フックなどが整理された状態で収められています。
収納場所を開けるには、まずトランクのフロアボードを持ち上げる必要があります。
フックで留まっていることもあるため、力任せに開けるのではなく、丁寧に持ち上げることがポイントです。中には発泡スチロール製のインサートがあり、その中に各ツールが収まっています。
使い方についても、理解しておくことで万が一の事態に落ち着いて対応できます。例えば、車載ジャッキは小型でコンパクトな構造になっており、ハンドルを回すことでゆっくりと車体を持ち上げる仕組みです。
このジャッキは主に一輪ずつの交換用に設計されており、左右同時に持ち上げることはできません。また、荷重に制限があるため、フロアジャッキのような大掛かりな作業には適していません。
さらに、L字レンチはホイールナットの取り外しに使いますが、長さが短いため、ナットが固着している場合には力が不足しがちです。そのような場合は、体重をかけて回すよりも、延長パイプなどを用意しておくとより安全に作業が可能です。
そしてもう一つ重要なのが、使用後に正しく収納することです。緊急時にすぐ取り出せるように、元の場所へ確実に戻し、フロアボードをしっかりと閉じておくことで、次の使用時にも混乱せずに済みます。
このように、車載工具の収納場所と使い方を把握しておくだけでも、トラブル対応力が格段に向上します。普段から一度は取り出して手に取ってみることで、不意の事態にも落ち着いて対処できるようになるでしょう。
まとめ:オデッセイのジャッキアップポイントについて

・オデッセイのジャッキアップは必ず平坦で硬い地面で行うべき
・作業前にはパーキングブレーキと輪止めを必ずセットする
・フロントのジャッキポイントはメンバー中央部にある
・リア側のジャッキポイントは牽引フックまたはサブフレーム部にある
・ジャッキポイントは鉄板の二重構造や凹凸加工で見分けられる
・ジャッキのみで車体を支えるのは危険なためウマの併用が必要
・パワースライドドア付き車はドアスイッチOFFが安全対策になる
・RC1とRC5はジャッキポイント位置に細かな違いがある
・ハイブリッドモデルは床下構造が複雑でジャッキ位置に注意が必要
・安全なジャッキ使用には2.5~3.0トンの能力が推奨される
・市販ジャッキはスペックに満たない場合があるため注意が必要
・ジャッキの最低・最高位を確認してから選ぶことが大切
・アンダーカバーやマフラーを避けてジャッキをかける必要がある
・車載工具はトランク床下に収納されており緊急時用に確認しておくべき
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