2025年に待望の復活を遂げるホンダ・プレリュード。その新型モデルの予約を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
2023年のジャパンモビリティショーでコンセプトカーが公開されて以来、洗練されたデザインが大きな話題を呼んでいますが、一方で一部では縦目のヘッドライトがダサいという声も聞かれます。
この記事では、多くの方が注目している値段に関する価格予想から、スポーツモデルとして期待されるタイプRが追加される可能性、気になる新型プレリュードのスペックや燃費、そして車体のサイズといった基本情報、さらに豪華な内装の詳細までを詳しく解説します。
日本発売がいつになるのか、具体的な販売開始時期についても、現在公開されている情報を基にご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 新型プレリュードの最新スペックとデザイン
- 気になる価格予想と正式な値段の見通し
- 日本での発売日と予約開始時期
- 購入を成功させるためのポイントと注意点
プレリュード新型の予約前に知りたい基本情報

- 公開されたエクステリアの公式画像
- 近未来的なコックピットの内装
- 縦目ヘッドライトはダサいとの声も?
- 新型プレリュードの車体サイズは?
- 気になる新型のスペックを解説
- ハイブリッドの燃費はどのくらい?
- タイプRの追加登場はあるのか?
公開されたエクステリアの公式画像
2025年に復活を遂げる新型プレリュードのエクステリアは、2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開された「PRELUDE Concept(プレリュード コンセプト)」が基礎となっています。
ホンダはその後、2025年1月の東京オートサロン2025で、より市販モデルに近い「PRELUDE プロトタイプ」を公開し、その全貌が少しずつ明らかになってきました。
ホンダによると、デザインのグランドコンセプトは「UNLIMITED GLIDE〜どこまでも行きたくなる気持ちよさ×非日常のときめき〜」とされています。これは、大空を優雅に滑空するグライダーを発想の起点としており、流麗でダイナミックなプロポーションが最大の特徴です。
デザインの主な特徴
エクステリアデザインは、コンセプトモデルのイメージを色濃く残しています。低く構えたシャープなフロントノーズから、なだらかに盛り上がるフェンダー、そしてスムーズにテールエンドへと流れるボディラインは、まさにスペシャリティクーペならではの美しさを感じさせます。
その他の具体的な特徴は以下の通りです。
- ヘッドライト:グライダーの翼をイメージした薄型のLEDヘッドライトを採用し、シャープで先進的な表情を演出しています。
- フロントグリル:メッシュパターンのグリルはブラッククロームメッキで仕上げられ、上質感を高めています。
- ドアハンドル:ボディとの段差をなくしたフラッシュアウターハンドルを採用し、クリーンで滑らかなサイドビューを実現しました。
- ホイール:プロトタイプにはグロスブラック仕上げの19インチアルミホイールが装着されており、スポーティな足元を印象付けます。
コンセプトモデルとプロトタイプの違い
ジャパンモビリティショーで公開された「PRELUDE Concept」と、東京オートサロンで公開された「PRELUDE プロトタイプ」では、細部に違いが見られます。
プロトタイプには、よりアグレッシブなデザインのフロントスポイラーやサイドスカート、リアスポイラーといったエアロパーツが装着されており、市販モデルのオプションパーツの姿を示唆していると考えられます。
これらのデザイン要素が組み合わさることで、新型プレリュードはかつての「デートカー」としてのエレガントな雰囲気と、現代のスポーツカーに求められるダイナミズムを両立させています。
公式画像を見る限り、多くの自動車ファンが期待を寄せるにふさわしい、魅力的なスタイリングに仕上がっていると言えるでしょう。
初公開 | ジャパンモビリティショー2023 |
---|---|
コンセプト | UNLIMITED GLIDE(どこまでも行きたくなる気持ちよさ×非日常のときめき) |
デザインモチーフ | グライダー |
パワートレイン | e:HEV(ハイブリッド) |
特記事項 | ホンダ不変のスポーツマインドを体現するスペシャリティスポーツモデル |
近未来的なコックピットの内装
新型プレリュードの内装デザインは、「GLIDING COCKPIT(グライディング・コクピット)」というコンセプトのもとで開発されました。エクステリア同様、滑空するグライダーのような高揚感と快適性を両立させることを目指しています。
公開されたコンセプトモデルの内装画像からは、未来的でありながらもドライバーが運転に集中できる、機能的な空間が広がっていることがわかります。
メインカラーには、青い空と白いグライダーをイメージした「ブルー×ホワイト」のハイコントラストな配色が採用されており、非日常的で特別な空間を演出しています。
ドライバーズファーストの空間設計
まず目を引くのは、水平基調で構成されたインストゥルメントパネルです。これにより、広々とした前方視界が確保され、車両感覚を掴みやすい設計となっています。運転席まわりの主な特徴は以下の通りです。
- メーター:PRELUDE専用デザインのフルグラフィックメーターが採用され、走行モードに応じて表示が切り替わるなど、視覚的にも走りへの期待感を高めます。
- ステアリング:操作性に優れたDシェイプデザインのステアリングホイールが装備されています。
- シート:運転席はスポーツ走行時のホールド性を重視した形状ですが、助手席は逆にサポートを控えめにすることで、リラックスしてドライブを楽しめるよう意図的に作り分けられています。この配慮は、かつての「デートカー」の思想を受け継ぐものと言えるかもしれません。
素材の質感にもこだわりが見られます。シート表面には上質さと遊び心を両立した千鳥格子柄があしらわれ、インパネには柔らかな陰影を持つホワイトの表皮や、コントラストが美しいブルーステッチが施されるなど、所有する喜びを高めるきめ細やかな作り込みがなされています。
運転席と助手席でシートのコンセプトを変えるというのは面白い試みですね。ドライバーは運転の楽しさを、同乗者は快適な移動時間を、それぞれ満喫できる空間設計は、新型プレリュードならではの魅力になりそうです。
また、後席についても、クーペとしては実用的なスペースが確保されているとの情報があります。荷物置き場としてだけでなく、短距離であれば大人の乗車も想定されているようです。このあたりは、デザインだけでなく実用性も重視する現代のニーズを反映した結果と言えるでしょう。
縦目ヘッドライトはダサいとの声も?

新型プレリュードのデザインにおいて、特に議論を呼んでいるのが縦型のヘッドライトです。
このデザインは、1996年に登場した5代目プレリュードを彷彿とさせるもので、ファンの間では懐かしさを感じるという声がある一方、インターネット上では「ダサい」「古臭い」といった否定的な意見も少なくありません。
評価が分かれる理由
デザインの評価は主観に大きく左右されるものですが、縦型ヘッドライトに対する評価が分かれる背景にはいくつかの理由が考えられます。
肯定的な意見の背景
- 独自性:近年の自動車デザインは、横長でシャープなヘッドライトが主流です。その中で、あえて縦型を採用したことは、他車との差別化を図り、プレリュードならではの個性を際立たせる効果があります。
- 伝統の継承:前述の通り、5代目モデルへのオマージュと捉えるファンも多く、ホンダの歴史や伝統を尊重したデザインとして好意的に受け止められています。
否定的な意見の背景
- デザインの流行:現代のデザイントレンドから外れているため、見慣れない、あるいは時代遅れに感じてしまう、という意見です。特に若い世代にとっては、新鮮さよりも違和感が先に立つ可能性があります。
- 全体のバランス:車体全体の流麗なデザインに対し、ヘッドライトの形状だけが浮いて見える、というバランスに関する指摘も見られます。
デザインの評価は人それぞれ
新型プレリュードのヘッドライトが「ダサい」かどうかは、最終的には個人の好みや感性によります。実車を見た際の印象は、写真やCGとは大きく異なることも少なくありません。デザインの一部分だけで判断するのではなく、全体のプロポーションや質感を含めて評価することが重要です。
このように言うと、賛否両論あるデザインはリスクとも考えられます。しかし、言ってしまえば、誰からも批判されない無難なデザインよりも、多少の議論を呼ぶほど特徴的なデザインの方が、結果的に長く愛される存在になることもあります。
この縦型ヘッドライトが、新型プレリュードの象徴として、時代と共にどのように評価されていくのか注目されます。
新型プレリュードの車体サイズは?
新型プレリュードの正確なボディサイズは、2025年8月現在、ホンダから正式には発表されていません。しかし、コンセプトモデルの展示情報や各種メディアの報道から、おおよそのサイズが見えてきています。
報道によると、全長は約4,500mm、全幅は約1,850mm、全高は約1,300mm程度になると予想されています。これは、歴代プレリュードの中でも大柄だった4代目や5代目に近いサイズ感です。特に全幅が1,800mmを超えるため、3ナンバー専用ボディとなります。
参考として、ライバルと目される車種や、ホンダの関連車種とサイズを比較してみましょう。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|---|
新型プレリュード (予想) | 約4,500mm | 約1,850mm | 約1,300mm | 約2,605mm |
ホンダ シビックタイプR (FL5) | 4,595mm | 1,890mm | 1,405mm | 2,735mm |
トヨタ GR86 | 4,265mm | 1,775mm | 1,310mm | 2,575mm |
日産 フェアレディZ | 4,380mm | 1,845mm | 1,315mm | 2,550mm |
ホンダ プレリュード (5代目) | 4,520mm | 1,750mm | 1,315mm | 2,585mm |
上の表からわかるように、新型プレリュードはGR86よりも一回り大きく、フェアレディZに近いサイズ感となりそうです。
ベースとなっているシビックと比較すると、ホイールベースが130mmも短縮されている点が大きな特徴です。これは、クーペらしい運動性能や回頭性を高めるための専用設計であることを示唆しています。
ワイド&ローなボディのメリット・デメリット
メリット:
- 走行安定性の向上:トレッド(左右のタイヤ間隔)を広く取れるため、コーナリング時の安定性が増します。
- デザイン性:低く構えたスタンスは、見た目にスポーティで迫力ある印象を与えます。
デメリット:
- 取り回し:全幅が広いため、狭い道や駐車場での運転には注意が必要です。
- 乗降性:車高が低い分、乗り降りはセダンやSUVに比べてしにくくなります。
このように、新型プレリュードのサイズは、デザイン性と走行性能を高い次元で両立させるための選択と言えます。日本の道路事情ではやや大きく感じるかもしれませんが、それもまたスペシャリティカーならではの存在感につながる要素となるでしょう。
気になる新型のスペックを解説

新型プレリュードの心臓部には、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載されることが確定しています。しかし、これは単なるエコなハイブリッドではありません。「操る喜び」を追求するために、専用のチューニングと新技術が投入されています。
まず、ベースとなるのはアコードやシビックe:HEVに搭載されている2.0リッター直列4気筒エンジンと2つのモーターを組み合わせたシステムです。
現時点での最高出力は公表されていませんが、多くのメディアでは、プラットフォームを共有する部分が多いシビックタイプR(330PS)とのバランスを考慮し、システム最高出力は200PS台後半から、一部では300PSに迫るのではないかと予想されています。
このe:HEVシステムの大きな特徴は、走行状況に応じて3つのドライブモードを自動で切り替える点です。
- EVドライブモード:バッテリーの電力のみでモーターを駆動し、静かで滑らかに走行します。
- ハイブリッドドライブモード:エンジンで発電し、その電力でモーターを駆動します。街乗りなど多くのシーンで使われるモードです。
- エンジンドライブモード:高速巡航時など、エンジンの方が効率の良い場面では、クラッチを繋いでエンジンが直接タイヤを駆動します。
新技術「Honda S+Shift」とは?
新型プレリュードのスペックを語る上で最も重要なのが、世界初公開となる新技術「Honda S+Shift(エスプラスシフト)」です。これは、ハイブリッド車でありながら、まるでマニュアル車のようなシフトチェンジの感覚やエンジンブレーキのフィーリングを擬似的に再現する技術です。
スポーツモードでパドルシフトを操作すると、実際にはギアが存在しないにもかかわらず、エンジン回転数がタコメーターの針と共に跳ね上がり、モーターによる回生ブレーキと相まって力強い減速感を生み出します。
ホンダはこのシステムによって、「電動化時代でもクルマを操る楽しさを提供する」としており、単なる速さだけでなく、ドライバーの五感に訴える運転体験を重視していることがわかります。
シビックタイプR譲りのシャシー性能
新型プレリュードのプラットフォームはシビックがベースですが、その内容はノーマルグレードとは一線を画します。
ワイドなトレッドや、走行モードに応じて減衰力を四輪独立で制御する「アダプティブ・ダンパー・システム」の採用など、その多くはシビックタイプRと共通性を持つとされています。
e:HEVの滑らかな加速と、タイプR譲りの本格的なシャシー性能の組み合わせが、どのような走りを見せてくれるのか非常に楽しみです。
ハイブリッドの燃費はどのくらい?
新型プレリュードは「e:HEV」を搭載したハイブリッド車であるため、その燃費性能にも注目が集まっています。スポーツ走行の楽しさを追求しつつ、環境性能や経済性をどこまで両立しているのでしょうか。
2025年8月現在、燃費に関する公式な数値は発表されていません。そのため、ここでは同じパワートレインの系統を持つホンダの他車種を参考に、燃費を予想してみましょう。
車種 | パワートレイン | 燃費 (km/L) |
---|---|---|
シビック e:HEV | 2.0L e:HEV | 24.2km/L |
アコード e:HEV | 2.0L e:HEV | 22.1km/L (参考値) |
ZR-V e:HEV | 2.0L e:HEV | 21.5km/L~22.1km/L |
新型プレリュード (予想) | 2.0L e:HEV (スポーツチューン) | 18.0km/L ~ 22.0km/L |
上の表を見ると、同じ2.0Lのe:HEVを搭載するシビックやアコードは、22km/Lを超える優れた燃費を実現しています。
しかし、新型プレリュードは「スペシャリティスポーツ」を標榜しており、走りを楽しむための専用チューニングが施されることが予想されます。このため、シビックなどよりは若干低い数値になる可能性が高いです。
多くの専門家や自動車メディアは、これらの情報を基に、新型プレリュードの燃費をWLTCモードで18.0km/Lから22.0km/Lの間に収まるのではないかと予想しています。
もし予想通り20.0km/L前後の燃費が実現すれば、300PS近いパワーを持つスポーツクーペとしては驚異的な数値です。週末のドライブだけでなく、日常の足としても気兼ねなく使える経済性は、大きな魅力になりますね。
WLTCモードとは?
WLTCモードは、燃費の国際的な測定基準です。「市街地」「郊外」「高速道路」という3つの走行モードを組み合わせ、より実際の走行状況に近い燃費を算出します。かつて使われていたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出るとされています。
タイプRの追加登場はあるのか?
新型プレリュードの登場が確実視される中、多くのホンダファンやスポーツカー愛好家が期待しているのが、「タイプR」の追加設定です。ホンダのスポーツモデルの頂点に君臨する「R」の称号が、プレリュードにも与えられる可能性はあるのでしょうか。
結論から言うと、2025年8月現在、ホンダからタイプRに関する公式なアナウンスは一切ありません。しかし、その可能性を考察する材料はいくつか存在します。
期待される理由
- シャシーの共通性:前述の通り、新型プレリュードはシビックタイプRと共通性の高いプラットフォームや足回りを持つとされています。これは、より高性能なパワートレインを受け入れる素地が既にあることを意味します。
- スポーツイメージの強化:プレリュードを単なるスペシャリティクーペではなく、本格的なスポーツカーとしてブランドイメージを確立させたい場合、タイプRの存在は非常に効果的です。
設定されない可能性も
- コンセプトの違い:そもそもプレリュードは、サーキット走行を主眼に置いたピュアスポーツカーではなく、快適性や上質さも兼ね備えた「スペシャリティスポーツ」です。そのため、過度にハードなタイプRを設定することは、本来のコンセプトから外れる可能性があります。
- パワートレインの問題:e:HEVをさらに高出力化するには、バッテリーやモーター、制御システムの大幅な見直しが必要です。コストや開発期間を考えると、実現へのハードルは決して低くはありません。
「タイプS」のような上級スポーツグレードは?
タイプRのような過激なモデルではなく、インテグラやNSXに存在した「タイプS」のような、より上質で成熟した走りを追求するスポーツグレードが設定される可能性は十分に考えられます。
これは、標準モデルよりも出力を向上させつつ、乗り心地や静粛性も高いレベルでバランスさせたモデルで、プレリュードのキャラクターには合っているかもしれません。
このように考えると、タイプRの登場はファンの夢、といった側面が強いかもしれません。しかし、ホンダはこれまでも我々の予想を超えるモデルを世に送り出してきました。
まずは標準モデルの成功を見守り、その後の展開に期待するのが現実的と言えるでしょう。
プレリュード新型の予約方法と購入のポイント

- みんなの価格予想と専門家の見解
- 正式な値段はいくらになるのか
- 日本発売はいつからになる?
- 結局いつ販売が開始されるのか
- プレリュード新型の予約に関する最新情報
みんなの価格予想と専門家の見解
新型プレリュードの購入を検討する上で、最も気になるのが車両本体の価格です。正式発表前のため、あくまで予想の域を出ませんが、各種自動車メディアやジャーナリスト、販売店の関係者からは、かなり具体的な価格帯が報じられています。
現在、最も有力とされている価格予想は550万円から650万円です。一部では500万円台後半という見方もありますが、多くの情報源が600万円を超える可能性を指摘しています。
1980年代の「デートカー」として人気を博した3代目プレリュードの価格が200万円台だったことを考えると、この価格設定に驚く方も多いかもしれません。日本の平均所得が当時と大きく変わらない中で、なぜこれほど高価になるのでしょうか。
価格が高価になる3つの理由
専門家が指摘する価格高騰の理由は、主に以下の3点に集約されます。
- タイプR譲りの本格的な足回り:前述の通り、シャシーやアダプティブダンパーなど、シビックタイプRに準ずる高度な装備が採用されています。特に130mmも短縮されたホイールベースは、走行性能を高める一方で、安定性を確保するために高度な設計とセッティングが求められ、コスト増の大きな要因となります。
- 新感覚の走りをもたらす最新e:HEV:単なる燃費志向のハイブリッドではなく、「S+Shift」のような専用開発のシステムを搭載しています。これもまた、開発コストが価格に反映される要因です。
- 快適性と実用性を両立した専用設計:ワイドな専用ボディや、運転席と助手席で作り分けられたシート、クーペとしては実用性の高い荷室など、細部にわたる専用設計が施されており、汎用プラットフォームを流用するモデルとは一線を画しています。
これらの理由から、新型プレリュードはかつてのスペシャリティクーペとは異なり、国産の本格スポーツカーである日産フェアレディZと肩を並べる価格帯のモデルになると考えられています。
正式な値段はいくらになるのか
前述の通り、専門家による価格予想は550万円から650万円の間に集中していますが、最終的な正式値段は、2025年9月と噂される公式発表を待つほかありません。
ここでは、ライバルとなる車種の価格と比較することで、新型プレリュードの価格の立ち位置を考えてみましょう。
車種 | パワートレイン | 価格帯(税込) |
---|---|---|
新型プレリュード (予想) | 2.0L e:HEV | 約550万円 ~ 650万円 |
日産 フェアレディZ | 3.0L V6ツインターボ | 549万7800円 ~ |
トヨタ GRスープラ | 2.0L 直4ターボ / 3.0L 直6ターボ | 550万円 ~ 789万円 |
トヨタ GR86 | 2.4L 水平対向4気筒 | 315万3000円 ~ 371万9000円 |
ホンダ シビックタイプR | 2.0L 直4ターボ | 548万9000円 ~ |
この表からも、新型プレリュードがGR86のようなエントリースポーツではなく、フェアレディZやスープラといった本格スポーツカーと競合する価格帯を狙っていることがわかります。ハイブリッドという付加価値を考えると、この価格設定も納得できる部分があります。
乗り出し価格はさらに高額に
車両本体価格に加えて、実際に車に乗るためには税金や保険料、登録諸費用などが必要になります。
また、カーナビやフロアマット、ドライブレコーダーといったディーラーオプションを追加すると、乗り出し価格は車両本体価格プラス50万円以上になることも珍しくありません。600万円のグレードを選んだ場合、乗り出しで700万円近くになる可能性も考慮しておく必要があるでしょう。
最終的な値段は、設定されるグレードによっても大きく変わってきます。標準グレードと、より装備を充実させた上級グレードの2本立てになる可能性も考えられます。詳細なグレード展開と価格については、公式発表が待たれるところです。
日本発売はいつからになる?

長らく「2025年秋頃」とされてきた新型プレリュードの日本発売時期ですが、ついに具体的なスケジュールが見えてきました。
まず、2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」のプレスカンファレンスにて、ホンダは「2025年秋に発売予定」と改めて明言しました。
そして、2025年7月31日には、ホンダの公式サイトでティザーサイトが公開され、そこで「2025年9月に発売を予定」していることが正式に告知されました。(参照:Honda公式サイト ニュースリリース)
これまでの経緯
- 2023年10月:ジャパンモビリティショー2023にて「PRELUDE Concept」が世界初公開。「市販化に向け開発中」と発表。
- 2025年1月:東京オートサロン2025にて、より市販モデルに近い「PRELUDE プロトタイプ」を公開。「2025年秋に発売予定」と発表。
- 2025年7月31日:ホンダ公式サイトにてティザーサイトがオープン。「2025年9月発売予定」と具体的な時期が公表される。
このように、情報が段階的に公開され、いよいよ発売が目前に迫っていることがわかります。ティザーサイトでは、エクステリアやインテリアのデザインに加え、コンセプトなどの詳細な情報が先行公開されており、購入を検討している方は必見の内容となっています。
ちなみに、この新型プレリュードは主に北米や欧州市場をターゲットとしており、日本での販売台数は生産総数の15%程度という情報もあります。
国内割り当てが少ない場合、発売と同時に注文が殺到し、早期に受注停止となる可能性も否定できません。
結局いつ販売が開始されるのか
「2025年9月発売」と公式にアナウンスされましたが、これはあくまでも「発売日」です。実際にユーザーが購入のためのアクションを起こせる「予約受付」や「商談」は、それよりも早く開始されるのが一般的です。
複数の自動車メディアや販売店関係者の情報を総合すると、先行予約の受付は2025年8月中にも開始されるのではないかと見られています。早ければ、お盆明けあたりから各ディーラーで内々の商談がスタートする可能性があります。
しかし、新型プレリュードは生産台数が限られる少量生産モデルとなる見込みです。そのため、シビックタイプRの時のように、通常の販売方法とは異なる形が取られる可能性が非常に高いです。
購入は抽選や条件付きになる可能性
販売店関係者によると、国内への割り当て台数が非常に少ないため、以下のような限定的な販売方法が検討されているとのことです。
- 抽選販売:購入希望者の中から抽選で当選者を決定する。
- 既存顧客優先:これまでその販売店と付き合いのある顧客を優先する。(例:Honda Total Care会員歴が長い、過去の購入実績など)
- 転売目的の禁止:転売しない旨の誓約書へのサインを求める。
このように、「誰でも自由にディーラーに行って契約できる」という状況にはならない可能性が高いことを覚悟しておく必要があります。
購入の狙い目は「Honda ON」か
ホンダの販売店との付き合いがない、あるいは新規で購入を考えているユーザーにとって狙い目となりそうなのが、ホンダの公式オンラインストア「Honda ON」です。こちらでは「PRELUDE Honda ON Limited Edition」という限定モデルが、数量限定で販売される予定です。
申込は先着順とされており、受付期間は発売日から2週間と告知されています。ただし、申込多数の場合は「Honda Total Care会員歴1年以上」のユーザーが優先される条件が付いています。
いずれにしても、販売店での購入が難しいと感じる方は、こちらのオンラインストアの情報をこまめにチェックすることをおすすめします。
プレリュード新型の予約に関する最新情報
この記事では、2025年9月に発売が予定されているホンダ新型プレリュードの予約に関する様々な情報をご紹介しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。
- デザインコンセプトは「グライダー」で流麗なクーペスタイル
- エクステリアはシャープなフロントとフラッシュアウターハンドルが特徴
- 内装はブルーとホワイトを基調とした「GLIDING COCKPIT」
- パワートレインは2.0Lエンジンをベースとしたスポーツe:HEV
- 新技術「S+Shift」でマニュアル車のような操る喜びを追求
- プラットフォームはシビックタイプRと高い共通性を持つ専用設計
- 予想価格帯は550万円から650万円前後と高価になる見込み
- 価格高騰の理由は専用設計のシャシーと最新のe:HEVシステム
- ホンダ公式サイトにて2025年9月の日本発売が正式に告知済み
- 先行予約や商談は2025年8月中にも開始される可能性が高い
- 生産台数が少なく国内割り当ては少量と予想される
- 購入方法は抽選や既存顧客優先など条件付きになる見通し
- オンラインストア「Honda ON」での限定販売も予定されている
- ピュアスポーツの「タイプR」追加は未定だが期待が寄せられている
- 予想燃費はWLTCモードで20.0km/L前後と経済性も期待できる